直訳するだけでは通じない?英語の意訳フレーズと使い方5選

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日本語でも意味と言葉がイコールではない言葉もあります。英語にも同じように、単語1つで1つの意味を表すだけではない英単語があります。

今回ご紹介するのは、意訳です。意訳とは、原文の語句1つ1つにこだわらず言葉の全体の意味に重点を置いて訳すことを言います。

英語には、直訳と意訳の2種類があって特に通訳さんや翻訳をお仕事にされている方はこの2つの違いにとても苦労されています。簡単に言えば、直訳は”文法・単語に忠実”であるのに対して意訳は”分全体の流れや意味を優先させる”という違いがあります。つまりは、直訳と意訳は正反対の性質を持っています。

ちなみに直訳と意訳の英単語はこちら。

直訳 / literal translation
意訳 / liberal translation

本来であれば、文法や単語どおりに直訳するのが正しい‥とは思いますがそうもいかない時もありますよね。特にビジネスシーンにおいては、意訳がとても重要になることも。直訳で日本語に直すと、とても固い表現であったりきつく聞こえてしまったりして相手が思っていることとは違って、相手に受け取られてしまう可能性もあります。

今回は、その意訳について焦点を当てていきます。よく使われる意訳のフレーズを5つをご紹介するとともに、正しく理解できているか確認してみましょう。以下のフレーズの意味を正しく理解できますか?これから5つのフレーズをご紹介していきます。

もしかしたら知っている・ビジネスシーンでよく聞く・間違って使ってた!などに当てはまるフレーズが出てくるかもしれません。この機会に、正しい使い方で英会話が出来るように正しい英語表現を学んでいきましょう。

意訳を知る前に、英語と日本語の違いを理解しよう

さてさっそく意訳のフレーズに‥とその前に。

そもそも英語と日本語の違いって理解していますか?言語の違い。まさにそう‥なのですが、それぞれの特徴を知ることでさらに意訳をきちんと理解できるはずです。

まずは、この2つの言語の特徴を知りましょう。

そもそも英語を直訳すると、どうして日本語では堅く・きつく・難しい難読になるのでしょうか。この理由は、まさに言語の特徴の違いがあるからです。

日本語は、描写文と呼ばれていて主語が曖昧でも相手に言葉や意味が通じてしまう所が特徴です。はるか昔の日本で短歌や俳句が好まれたのは、短文でも背景や情景が思い浮かべられることが素晴らしいとされていたからです。

この影響もあって、日本語には行間を読む・空気を読むといった文化が生まれていったと考えられており、会議や会話で主語が無くても「この人はこの話をしているんだな」と分かってしまうのだそう。

一方、英語は説明文と呼ばれており、日本語のように主語を省くことはせず単語も欠かさずに書かなければ文法的におかしくなるという特徴があります。そのため、日本語を英語に訳すときには日本語を足さなくてはいけません。これが結果的に説明のような形になるのです。

日本語として私たちが理解できる自然な文にするには、英語の特徴である説明的な英語の特徴を省略する必要があるということ。逆を言えば、英語として自然な文にするには日本語で省略されてしまっている主語・述語・目的語を足す必要があるということです。

日本語と英語の特徴を掴むことで、英会話をしていて相手が何を言いたいか・どう思っているか理解するといった、汲み取る力が変わってきますので是非覚えておいてくださいね。

1:You got me

直訳すると‥「あなたは私を捕まえた」となりますが、これでは意味が分かりませんよね。こうした直訳することで理解ができない言葉は、大体違う意味を持っていることが多いです。

You got me
まいった~、お手上げ、やられた~、敵わないや~

と、手を頭に添える動作が目に浮かぶような意味を持ちます。

・相手に一本取られちゃった
・相手を騙せたと思っても実はバレていた
・相手が自分のことを理解している・分かっているとき

こうしたシチュエーションで使います。

Well, that was a good match. You got me!
いやぁ、いい勝負だったよ。敵わないな~
What? ! You knew? You got me!
え!?知ってたの?!やられた~

これは覚えやすく使いやすい英単語ですね!割とネイティブスピーカーの方も頻繁に使っていますし、海外ドラマでもしょっちゅう出てくるフレーズです。主に英会話で頻繁に使う英単語なので覚えておきましょう!

2:In your face

直訳すると「あなたの顔に」‥意味が分かりませんね(笑)それもそのはず。これも意味が全く違います。そしてこれはちょっと、発言するトーンに気を付けてくださいね。なぜかというと、意味を知れば分かるはず。

In your face
ざまあみろ、思い知ったか

という意味です。仲の良い友達同士なら、笑って言えるかもしれませんがトーンを間違えると喧嘩になりますので注意です!(笑)<あまり真剣な試合や対戦で使うことをおススメします!ゲームとかでも真剣な場合は控えましょう!

I won!!! In your face!!
僕が勝ったぞ!ざまあみろ!
Look, I sold that car! In your face!
ほら、あの車売れたよ!?ざまあみろ!

ざまぁみろ!というシチュエーションは、この文章の前に否定的な意見を言われていたりそうなるわけないよ!など断言されてしまっていたりと、きちんと文脈やその前の会話が成り立ってこそ使えるので、突然使ったりましてや相手に指をさして発言したりしないようにしましょう。

こちらのワードも、映画・海外ドラマ・アニメによく出てきます。

3:Rocket science

直訳すると「ロケットサイエンス」。呼んで文字の通り。やっぱり意味わかりませんね‥(笑)こちらも、違う意味がありますので見ていきましょう。

Rocket Science
それほど難しくないこと、簡単であること

という意味があります。ロケットもサイエンスも関係ないです。ではなぜロケットかというと、ロケット科学者ってとても頭がいい人というイメージがあるようで「ロケット科学者に比べれば、それなんて難しくない」という意味が含まれているそうです。

Come on, let's use the computer. It isn’t rocket science.
さぁ、パソコンを使ってみよう。そう難しいことではないよ。
How about you change to a smartphone? It isn’t rocket science.
スマートフォンに変えたらどう?簡単だよ。
It isn’t rocket science!! It'll be easier to operate than it is now.
そんなことないよ!今より操作が簡単になるよ。

言葉がキャッチ―なので、覚えやすいフレーズですね。英会話の中でも気軽に使える1つです。

4:Good sport

直訳すると「いいスポーツ」という意味ですが、これはこれで意味は通じますね。しかし、これもちょっと違う意味を持っています。

Good sport
穏やかで、笑っている人

勝負に負けたり、怒るような場面でも怒らず穏やかな人、陽気な人という人の性格を指す言葉です。sportsという単語が付いているこのフレーズは、もともとスポーツマンシップに関する表現だったそうです。

試合に負けても無礼を働いたり、腹を立てたりしない人という意味が含まれているようでその流れから、Good sportも人を表すフレーズになりました。

He was a good sport as usual. In fact, he helped us clean up all the floors.
彼はいつも通り穏やかだったよ。しかもさ、床を綺麗にするのを手伝ってくれたんだ。

どっきりをされても、怒らず笑ってくれる気さくな人を表すいい言葉ですね。

5:Tell me about it

直訳すると「そのことについて教えて」という意味です。

これは、一般的な英会話の中でも使えるフレーズなのですが別の意味でも使えます。教えてという意味だけではないのです!馴染みがある言葉かもしれないですが、使い分けができるので覚えておきましょう。

Tell me about it
そうだよね~!、わかる〜!、本当だよね

同調・共感を表すフレーズとして使います。使い方として、注意すべきはTell me about itの使える場面について。

主に不満・愚痴などのネガティブな意見や発言に対して使えるということ。逆にポジティブな意見や発言に対して使えるフレーズはまた別にあります。

Every Monday is really depressing. I wish everyday was Sunday.
毎週月曜日は本当に憂鬱。毎日が日曜日だったらいいのに...。
Tell me about it.
それ、わかるわーーー!
Is it too hot today?
今日は暑すぎない?!
Tell me about it. It's hot and humid.
分かる。蒸し暑い。

日本語でも、日常的にこうした会話をしていると思います。英会話で使えるフレーズですし、これもネイティブスピーカーの外国人がよく使う日常会話にも出てきますので覚えておきましょう。

英語の意訳フレーズを覚えて活用してみよう!

今回は、意訳フレーズを5つご紹介しました。英語学習をしていくうちに、文法だけではなく日常で使っているようなスラングも英会話の中で覚えていくことになります。

参考書・教科書だけでは教えてくれない、英語圏で使われるネイティブスピーカーの使いまわしやカジュアルなフレーズを知るのもとても面白いですよ!

コミュニケーションとしてこうしたフレーズを使えば、相手との関係が良くなってビジネスでもうまくいくかもしれません。場面で使い分けることを忘れずに、どんどん使ってみてくださいね!

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