洋書の効果的な読み方とは?単語や文章など本を選ぶ際のポイント

洋書の効果的な読み方とは?単語や文章など本を選ぶ際のポイント

洋書を読むことは、英語力を向上させるのにとても有効な学習法のひとつです。

洋書を読むメリットはたくさんあり、効果的な方法で読めば読解力・語彙力・表現力・スピーキング力など、英語の基礎力を一気にレベルアップさせることができます。しかし「英語の本を読むって難しそう」と感じている人も多いのではないでしょうか。

洋書に挑戦したいけど、どう読めばいいんだろう?
洋書での英語学習って本当に効果あるのかな?
前に洋書を買ったけど途中で挫折してしまった…

そんな悩みを抱えている人もたくさんいると思います。また、洋書に挑戦したいと考えている人の中には「どんな本を選べば良いんだろう?」と本選びで迷っている人もいるのではないでしょうか。

そこで、今回の記事では英語力アップにつながる効果的な読み方と洋書選びのポイントを解説していきます。

この方法は、英語学習を始めたばかりの初心者から今より英語力を上げたい上級者まで、全ての学習レベルの人におすすめです。洋書に挑戦したい人・効果的な英語学習法を知りたい人は是非参考にしてみてください。

わからない単語あってもOK?洋書を選ぶポイントとは

洋書を読む時に1番大切なのが本選びです。

洋書での英語学習で効果がでるかでないかは、本選びにかかっていると言っても過言ではありません。それくらいどの本を読むかが大切です。

まずはどんな洋書がいいのか選ぶポイントについて解説していきます。

洋書を選びポイント①簡単なレベルの本を選ぶ

最初の洋書は「簡単すぎるかも」と思うレベルから始めてみましょう。

ついつい難しい本を手に取りたくなりますが、分からない単語がたくさん出てきてしまうとストーリーが理解できず、途中で飽きてしまったり読むのが嫌になってしまいます。

たとえ読破できたとしても、覚えるべき単語・フレーズが多すぎると、覚える優先順位をつけれず結局何も覚えられない可能性があり、学習の効果が半減してしまいます。

目安としては、本の内容の97%を理解できるレベルが理想です。「それは簡単すぎるのでは?」と思う方もいると思いますが、最初はそのくらい簡単で辞書なしで楽しく読めるレベルの本を選ぶのがコツです。

本を買う前に試し読みをしてみて、1ページ中にどれくらい分からない単語があるか、自分が読み進められそうかをチェックしましょう。

1ページ中に3単語以上わからない単語がでてくるようであれば、もっと簡単な本を探してみましょう。

最初は子供向けの児童書がおすすめです。または、観たことがある映画の原作や日本語版の本を読んだことあるような、もうすでにストーリーを知っている本を選ぶのも良いでしょう。

洋書を選びポイント②短い本を選ぶ

ページ数が少ない本や短編集を選ぶことで、途中で飽きてしまったり挫折してしまうのを防ぐことができます。

日本語で書かれた本でも、長いと途中で飽きてしまったり読むのをやめてしまうことってありますよね。それが英語であれば余計読むのが辛い・大変と感じてしまいます。

最初はボリュームの少ない本から始めて、少しずつ英語で本を読むことに慣れていきましょう。

洋書を選びポイント③好きなジャンルの本を選ぶ

自分が好きなジャンルの本を選ぶのも大切です。

読んでいて自分が「楽しい」と感じる本であればどんどん読み進めることができるので、自分の興味のあるジャンルの本を選びましょう。

洋書を選びポイント④オーディオ版がある本を選ぶ

後で詳しく説明しますが、洋書を読む時にはオーディオ版も活用することで英語力を効果的に伸ばすことができます。

読書として洋書を楽しみたい場合は必要ありませんが、洋書を読んで英語力を伸ばしたいと考えている人には音声を聞くことができるオーディオ版がある本を選ぶのがおすすめです。

【洋書選びのポイント】
①簡単なレベルの本を選ぶ
②短い本を選ぶ
③好きなジャンルの本を選ぶ
④オーディオ版がある本を選ぶ

最初の1冊を読破できれば、それが次の本を読む自信とモチベーションに繋がっていき、洋書を読む習慣をつくることができます。最初は簡単なレベルの洋書から読み始めて、慣れてきたらレベルを上げていきましょう。

洋書を効果的に読む方法1:内容を理解する

読む本が決まったら、まず最初に目次に目を通してみてください。

本文を読む前に目次を読んで大体のストーリーの展開を把握しておくことで、内容が一気に読みやすくなります。本の内容は100%完璧に理解しようとしなくても大丈夫です。

英語には日本語にはないニュアンスをもつ語彙も多く存在するので、一語一句すべての意味を理解しようとすると、読むのに時間がかかる上に難しいと感じて読むのが辛くなってしまいます。読んでいてストーリーをおおまかに理解できていれば十分です。

数回読んでも内容が頭にはいってこない、辞書を引かないとストーリーが理解できないような場合は、本のレベルが合っていないかもしれません。もう一度本選びのステップに戻って、簡単に理解できる本を探してみましょう。

洋書を効果的に読む方法2:音(耳)で聞く

洋書を読むときに、オーディオブックも一緒に活用することで、英語力を格段に伸ばすことができます。

自分の選んだ洋書にオーディオブック版があれば、ぜひそれも一緒に購入するのがおすすめです。

本と合わせて購入するのでコストがかかってしまいますが、オーディオブックも合わせて活用することで、発音とリスニング力を一緒に鍛えることができ、英語力を大きく伸ばすことができます。

音声を聞いただけでは理解しきれない部分も、すでに洋書を読んだ後であればたとえ音声だけでもかなり内容が理解ができるはずです。音声で新しく覚えた語彙の発音を確認できるのはもちろん、単語だけではなく文章をまるごと聞くことで英語のイントネーションや抑揚のつけ方を耳から学ぶことができます。

単語や熟語だけならオンライン辞書などでも発音を確認することができますが、オーディオブックの魅力は英文全体を聞いてネイティブスピーカーの正しい話し方を学べる点です。

「文章で読むだけなら分かるのに、リスニングになると難しい」そんな経験はありませんか?

英語ではよく「音声変化」が起こり、前後の単語の組み合わせによって音が脱落したり、連結したりして、発音方法が変わることがよくあります。

オーディオブックで単語だけではなく文章全体を聞くことで、そのような英語の音声変化に慣れることができ、ネイティブスピーカー同士の会話が聞き取りやすくなります。

洋書を効果的に読む方法3:使える表現や文章を集める

本を読んでいて「自分でも使ってみたい!」と思う表現にはどんどん付箋を貼ったりマーカーをしていきましょう。

せっかく学んだ新しい語彙やフレーズも、残念ながら一度読んだだけではすぐに忘れてしまいます。実際に自分が使ってみるアウトプットがあってこそ、”知っている英語”から”使える英語”に変わります。

学んだフレーズをアウトプットする準備として、直接本にマーカーや付箋で印をつけて使える表現や文章を集めていきましょう。

マーカーなどで印をつけた覚えたい語句・フレーズは、自分のノートやスマートフォンのメモ機能にメモしてまとめると、より情報が整理され何を覚えたいのかがクリアになります。

読みながらその都度ノートにメモをするのも良いですが、作業をしていながらだと読むのに集中できなくなってしまうので、まずは一旦ページを決めて読み進め、後でまとめて表現や文章をノートに整理する読み方がおすすめです。

洋書を効果的に読む方法4:集めたものをお手本を参考に練習する

そして最後に一番大切なのが、洋書を読んで集めた新しい語彙やフレーズを実際に声に出して練習することです。

たくさんの本を読んで、たくさんの語彙・フレーズに出会ったとしても、実際に「使ってみる」という経験なくして、使えるようにはなりません。使える表現や文章を集めたら、実際に声に出して練習をしてみましょう。

その際は、最初にオーディオブックで音声を聞きながら発音も確認して練習するのが理想です。何度も聞きながら、実際に声に出して音読練習をしてみましょう。

音声を聞きながら実際に自分で音読をすることで発音がかなりレベルアップしますし、ネイティスピーカーブの流暢な抑揚・イントネーションを口で覚えることができます。

音声を聞いて発音を覚えた後は、音声なしで1人で文章を反復してみましょう。何度か反復練習を繰り返した後は、自分の声をスマートフォンのレコーダーで録音して、自分の発音とオーディオのお手本を比べてみるのがおすすめです。

客観的に自分の苦手な発音や課題点を発見することができ、修正を重ねることでネイティブスピーカーらしい発音を習得することができます。

このステップを繰り返すことで新しく学んだ語彙・フレーズが定着し、英語の表現力・スピーキング力・発音が格段にレベルアップしていきます。

その他、英語の本を読むコツ

■読書記録をつける。

洋書を読んだ後に読書記録をつけるのもおすすめです。

記録をつけることで、自分の読書量を可視化することができ自信・モチベーションに繋がります。

・タイトル
・ページ数
・読み終わるまでにかかった日数(読み始めた日付/読み終わった日付)
・英語で内容要約・感想等

記録をすることが負担になってしまわないよう、記録内容は簡単で構いません。読書記録に便利なスマートフォンのアプリなどもあるので、そのようなツールを活用するのも良いでしょう。

■洋書読書会に参加してみる。

洋書を読んでいる人が集まる読書会に参加してみるのもおすすめです。

自分と同じく洋書を読んでいる仲間を見つけることでモチベーションが上がりますし、本の感想を共有したりおすすめの本の情報を得ることができるなど、洋書の読書をより楽しむことができます。

地域で開催している場合もあれば、現在はオンライン上で気軽に参加できる読書会も多いので、読書仲間が欲しい人や情報共有をしたい人は読書会コミュニティをチェックしてみましょう。

■難しければ途中で諦めてもOK。楽しく読める本を探そう。

もし途中で読むのが辛くなってしまったら、諦めるのも英語の本を読む1つのコツです。

辛いのを我慢して読み進めても、『洋書=難しい・つまらない』という経験になってしまい、読み切るのに時間がかかってしまったり、たとえ読破できても次の本を読むことに抵抗感がでてきてしまいます。

もし読んでみて「この本ちょっと難しいかも」と感じたら、思い切って一度その本は読むのを諦めてもっとレベルを下げた本や、自分の興味のあるジャンルの本に切り替えましょう。

英語学習に大切なのは継続すること。洋書を読んでも楽しいと感じなければ続けるのが難しくなってしまうので、まずは楽しく読める本を探してみましょう。

洋書の効果的な読み方まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、洋書の効果的な読み方を紹介しました。

【洋書を効果的に読む方法】
1:内容を理解する
2:音(耳)で聞く
3:使える表現や文章を集める
4:集めたものをお手本を参考に練習する

1冊読み切ることができると、英語力が身につくのはもちろん、「読み切った」という経験が自分の自信にもなりますし、次も読んでみよう!というモチベーションにも繋がります。

そのためには、最初の1冊の洋書選びはとても重要。今回の記事で紹介した本選びのポイントを是非参考にして選んでみてくださいね。また、スマートフォンで英語の洋書を読むことができる英語学習者向けアプリもあるので、そのようなアプリを活用するのもおすすめです。

今回紹介した方法で洋書を読めば、英語力は格段に上がること間違いなしです。最初は少し難しいと感じるかもしれませんが、慣れてくると読むのがとても楽しくなってきます。

洋書に挑戦して英語力をアップさせていきましょう!


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