英単語の効果的な覚え方!暗記ストレスを減らして覚えるコツとは

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英語に限らず、母語以外の言葉を覚えるためには必ず単語学習が必要になってきます。そしてこれがまた面倒くさいんですよね…。

しかし、単語を制すことなく文法が理解できるようにはなりませんし、何においてもまず単語を知っていないと先へは進めないのは紛れもない事実。

実は理解力はそこそこあるのに、それでも英語が苦手というのは単に単語力がないからということもよくあります。そこで、今回は英単語を効率的に行う方法をご紹介していきます!

英単語を覚えるために意識することとは

英単語を覚えるために意識することには3つあります。それは以下の通りです。

①短い頻度で復習
②目的によって単語の暗記方法を変える
③少しずつ負荷をかける

①については後ほど説明しますね。

②については、目的に沿った覚え方をしないととても無駄な時間を使ってしまうため、間違った勉強法になることを防ぐ役割があります。

例えば英検に合格することのみが目的なら、単語の語源を調べてもそれは試験に出てきません。

よって、必要なのは長文読解など、英検で必要な単語の知識のみを学習することになります。

③については、単語帳の1週目から例文も意味も覚えて英作文も作るなどすれば、単語はすぐに頭から抜けていってしまうという注意を表しています。

筋トレ初心者がダンベル50㎏から始めたらすぐにけがをするため、まずは3㎏から始めようということです。英単語もそれと同じで、最初はあまり負荷をかけすぎずに進めます。

英単語学習法1:短い頻度で何回も学習する

英単語学習法のうち、効率的に覚えられるのは短い頻度で何回も復習することです。

皆さんは、自分の学習を振りかえってみて、単語の暗記はどれくらいの時間を置いて復習をしていますか?1日後?それとも1週間?

今回は、短い頻度で何度も何度も復習することが暗記において効率的であることを意識してもらいます。

残念ながら、単語は一度覚えただけでは高確率で忘れてしまいます。

天才ならともかく、人間の脳はいらない情報は破棄し、必要な情報を入れる入れ物になっているため、繰り返さないとその情報は覚えるべきものだと理解してくれないのです。

記憶をつかさどるのは、小指の第一関節ほどの小さな海馬というところ。ここで情報が整理され、必要な情報かどうかをふるいに掛けます。

この時、必要な情報かどうかはいかに繰り返し覚えたかで決まってきます。ここで、短い頻度で何度も脳内に単語を登場させ、それを反復しまくると有効であることがわかってきますね。

たまに、自分で小テストをしてみて「覚えた!」と満足感に浸る人がいますが、それは短期記憶に残っただけです。

長期記憶に残るためにはたくさんの反復学習が必要になってきます。もしその覚えた単語を1年後にも覚えていたかったら、飽きるほど繰り返しなくてはなりません。

これが面倒で挫折してしまう人が多いのですが、その差が英語ができる人とできない人の差になっていきます。

英単語学習法2:音(発音)で覚える

単語は英単語帳などを使うと、あまり音を聞かずにカタカナで覚えてしまうこともあるかもしれません。

しかし、これはあまり効率的な覚え方ではありません。なぜなら、五感を使っていないからです。

何かを覚える時、効率的なのはできるだけ五感をフルに使う方法です。例えば英単語帳を見て覚えるだけだと、視覚を使っているだけですよね。しかし、それを耳で聞けば聴覚からも覚えることが可能になります。

ただ単語の意味を覚えていればそれだけで良いというのは、単語の意味をマークシートで問われるだけというテスト対策くらいでしょう。

しかし現実は、リスニングが必要になったり、受験で発音・アクセント問題が頻出だったり、スピーキングテストの対策をしなければいけません。

そんな時、音なしで単語を覚えてきた人はそれに対応できるでしょうか。答えはもちろんNO!ということは、せっかく単語を覚えるのなら必ず耳を使って覚えないととてももったいないのです。

よく、暗記する時には身体を動かしながら覚えると良いと言いますが、英単語の場合は口に出して発音することが身体を動かす代わりになってくれます。

また、スペルも覚える必要があるのなら音を聞きながら腕を動かして書きながら覚えるのも有効です。これで口と腕、2つの身体の部位を使っていることになります。

英単語学習法3:コアイメージで覚える

英単語を覚える時、その単語の日本語訳をいくつも一生懸命覚えていませんか?

間違った暗記法ではないのですが、これも効率的かと言われれば非効率です。

英語を翻訳して生きていく場合などは複数の日本語を正しく知っていると良いですし、今の日本の教育も日本語ありきで英語を勉強させているのでこの方法を全く無視することはできません。

しかし、いきなり英語と日本語を結び付けて暗記するというのは覚えにくくありませんか?そこでおすすめしたいのが単語のコアイメージを覚えることです。

コアイメージとは、「単語の中核的な意味」や、「文脈や状況に左右されない言葉の意味」です。辞書を引くと、英語にはたくさんの日本語が記載されていますよね。

しかし、コアイメージはどのような時にもイメージできる核となるものなので、このイメージを先に覚えてしまえば他の意味もすんなり入ってくるのです。

ですから、順序としては日本語を覚える前に、コアイメージを覚えることが大切です。

英単語をスラスラ頭に入れる人は、コアイメージを覚えることを誰にも言われず自然にできている人が多いです。日本語を介さずイメージで単語を捉えることによって、文脈によって適切な和訳にすることができます。

そして一度この方法を扱えるようになってしまえば、英語に限らずどこの言語であっても同じように短期間で無駄なく単語を覚えられるようになるのです。

ですから英語が得意な人は他の言語も得意であるという図式が成り立つのです。まずはこのようにコアイメージから覚え、単語がどのような形を取っても対処できるように準備をしてみましょう。

英単語学習法4:文章を作る

英単語を徐々に覚えていったら、次は文章を作ってみましょう。

ある程度の文法があれば大丈夫です。簡単な文で良いので、その単語がどのように文の中に組み込まれるのかを確かめます。

単語だけを知っていても、それを使いこなせなければリーディングの時に語順がわからず正しく読解ができません。ライティングならなおさらできないでしょう。

単語はその言語の文法や読解を行うための土台ですから、その基礎を使って本来の言語学習に生かすステップは抜かすことができません。

文章は自分で考えたオリジナルのものでも良いですが、どうしても自信がなければ単語帳などについてくる例文を覚えましょう。

この時、何も考えずただ盲目に暗記してはいけません。きちんと、どうしてこの語順なのかがわかった上で覚えなければ全く意味がありません。

それこそ時間の無駄になってしまうので、自分がわかるレベルの文章でおさめることがポイントです。

英語の仕組み上、基本的には「主語+動詞+目的語」で最低限の文章は成り立ちます。

これは中1レベルですが、単語を覚えることが目的ならむしろ短い文章でもOK!勉強する目的によってそこから文章を難しくしていっても良し、あくまで語彙力を増やすことが目的ならそこでストップさせるも良しです。

その他の英単語学習法

上記で紹介した英単語学習法以外にも、単語を暗記するためのたくさんの方法があります。こちらも以下で少し紹介しましょう。

接頭語や接尾語ごとにまとめて覚える



比較的有名なのは、英単語の頭についている意味や、お尻についている意味を覚え、それに付随する単語をまとめて覚えてしまう方法です。

例えばre-には「繰り返す」という意味があるので、recycleは「もう一度サイクルする」というイメージができます。日本語ではリサイクルと言いますよね。そして意味は要らなくなったものをもう一度利用するということ。

このように、接頭語や接尾語から単語を覚える書籍も出ており、イメージを通して単語数を増やしていくことができます。上記で紹介した中では、コアイメージを覚えるという方法に近いところがありますね。

ちなみに、まとめて覚えるなら似たような単語や逆の意味を表す言葉を一気に暗記するという方法もありますよ!

定期テストや受験に必要な英語は5秒ルールを適用

上記のように効率的な英語の覚え方を実践してみたいと思っても、指定された単語を覚えなければいけないため自分が理想の覚え方ができないということもあるでしょう。

例えば、定期テストの出題範囲の単語に絞って暗記しなければいけない場合や、TOEICなどの試験対策本で、頻出単語から覚えていきたい時などです。意味が似ている単語をまとめて覚えるなどの方法はこれでは無理ですね。

そんな時には「5秒ルール」を適用して素早く効率的に暗記を進めましょう!5秒ルールとは、単語を見てその意味が5秒経っても出てこなかったら次の単語に行くという方法です。

暗記科目はすべてそうなのですが、思い出せなければそこで終わりですよね。いくら時間をかけて思い出そうとしてもそれは不可能なことの方が多いです。

だからこそ、その1つの単語にこだわり続けて時間を消耗してしまうのはとっても非効率なのです。

ということで、覚えるべき単語は5秒だったら次へ行きましょう!この時、覚えていなければ必ずチェックを残すことを忘れずに。

そこが自分の弱点ということです。初めは「こんなに覚えなくてはいけないのか…」と絶望するかもしれませんが、だんだんとその数が少なくなっていくと達成感が待っているので頑張りましょう。

英単語は効率よく学習しよう!

今回は、以下の4つの方法をメインにご紹介しましたね。

・短い頻度で何回も学習する
・音(発音)で覚える
・コアイメージで覚える
・文章を作る

英単語を覚えるのには時間がかかりますが、ここをどれだけ短縮できるかが勝負どころ!

暗記時間が少なく済めば文法などの他の勉強ができます。そして単語がわからないことによるミスを防ぐことにもなるので、語彙力は常に必要最低限は保っておけるよう意識しましょう。


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