英語力向上には暗唱がおすすめ!効果的な覚え方やコツ・教材の選び方

英語力向上には暗唱がおすすめ!効果的な覚え方やコツ・教材の選び方

英語を学習されている方は、「暗唱」という学習方法を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

暗唱は、英語力向上への効果的な学習方法として、多くの人が取り入れています。しかし、正しい方法がいまいちわからないという場合もあるかもしれません。

そこでこの記事では、効果的な覚え方やコツ、教材の選び方についてご紹介します。学習方法について悩んでいる方などは、ぜひ参考にしてくださいね。

英語を暗唱して英会話能力を伸ばそう!

そもそも暗唱とは、その漢字の通り、文章を暗記して唱えることを指します。

英語力を伸ばす方法として良く聞くのが、テキストを活用した文法の学習、オンライン英会話、英語ニュースの読解、洋書の多読、映画やドラマの視聴などがあるでしょう。

そんななか、「暗唱するだけでは英語力は伸びないのではないか?」と思う方もいるかもしれません。そこでここからは、暗唱をおすすめする理由や、期待できる効果について解説していきます。

英語の暗唱がおすすめな理由は?やる意味と期待できる効果とは

英語力向上は、テキストを一生懸命進めているだけだと限界があります。

テキストを使用して文法や長文読解を学習するのはもちろん大切ですが、それだけだと英語を話す機会が少なくなってしまうでしょう。

暗唱を取り入れることで、英語を話すことが習慣にできます。さらに、テキストでの学習が行き詰まったときの気分転換にもなるでしょう。

期待できる主な効果は、次の4つです。

・リーディング力が向上する
・スピーキング力が向上する
・リスニング力が向上する
・ライティング力が向上する

それでは具体的に見ていきましょう。

リーディング力が向上する

「暗記するだけだからリーディング力は関係なさそう」と思う方もいるかもしれません。

暗唱においては、英文を丸覚えしてしまうという方法もたしかにあります。しかし、暗記するべき英文を理解したうえで覚えた方が、暗記にかかるスピードは早くなるでしょう。

また、英文の構造や意味を理解しようという気持ちが働けば、自然にリーディング力が向上します。

スピーキング力が向上する

最もイメージしやすい効果が、スピーキング力ではないでしょうか?

暗唱することで、黙読しているときにはあまり意識することのなかった発音やイントネーションを意識して練習できます。

単語練習などでは単語自体の発音の練習はできますが、暗唱であれば、単語が連なった文章の発音練習をできるというのが強みです。音のつながりや強弱、英文の息継ぎのタイミングなどにも意識して、普段のスピーキングにも活かせるでしょう。

また、特に成人以降に外国語を学ぶと、幼少期から学んでいた方と比べるとどうしても発音がネイティブスピーカーに近づくのに時間がかかるといわれることもあります。

そのため、暗唱を通して口や舌のトレーニングをすることで、ネイティブスピーカーの発音に近づけるでしょう。

さらに、繰り返し暗唱することで英文の文法や内容をより深く理解し、同じようなテーマの会話をする際にも暗唱で練習した英文が活かせます。

英会話もスピーキング力を伸ばすにはもちろん適しています。ただ、暗唱では同じ英文を繰り返し聞いたり読んだりして、自分の暗記や発音のミスに気づくことができ、その部分を修正できます。

これにより、特定のテーマに関する英文理解やスピーキング力という面では、暗唱がより適しているといえるでしょう。

リスニング力が向上する

暗記する英文の音声を何度も聞いたり、自分が話している声を録音して聞いたりすることで、リスニング力も向上します。

暗唱の特徴は、同じ英文を繰り返し聞いて細部まで意識して理解できるようになることです。

これにより、最初聞いたときは英語から日本語に変換して理解していたとしても、流れてきた英文をそのまま理解できるようになってくるでしょう。

また、自分で発音できない単語というのは、リスニングでもうまく聞き取れないことが多い傾向にあります。暗唱を通して、今までうまく発音できなかった単語が発音できるようになれば、リスニングでも聞き取れるようになるでしょう。

ライティング力が向上する

暗唱によりライティング力も向上させることができます。

これは、暗唱を通して英文のパターンを理解してしまえば、ライティングのときもそのパターンを活用できるからです。

フレーズをそのまま使える場合もありますし、暗唱した英文の単語を入れ替えて使う場合もあるかもしれません。暗唱することで、ライティングのパターンを増やせるのが魅力といえます。

暗唱はスピーキング力が向上するというイメージが強いですが、このようにリーディング・スピーキング・リスニング・ライティングのすべての力を向上できる優れた学習方法といえるでしょう。

効果的な英語暗唱の方法とコツ

暗唱を通して英語力向上が図れることがわかったものの、具体的にどのように学習していけば良いかわからないという方もいるかと思います。

ここでは、効果的な英語暗唱の方法とコツを見ていきましょう。具体的には、次のステップで進めていく必要があります。

1.暗唱する英文自体を完璧に理解する
2.目で追いながら音読する
3.文章を隠して繰り返し音読する
4.感情を込めて暗唱する
5.録音を聞いてから読む

1.暗唱する英文を完璧に理解する

まずは、暗唱する英文を完璧に理解することが大切です。

なぜなら、理解しないままに暗記しようとすると、思った以上に時間がかかってしまうことが多いからです。

理解するときは、まずは英文全体をざっと読んだり聞いたりして、わからない単語があるか確かめましょう。わからない単語があれば、辞書などですべて調べます。

さらに、文章構造がわからないものがあれば、翻訳されている日本語の文章を確認するようにしましょう。翻訳されていない場合は、前後の文脈から想像する必要があります。

2.目で追いながら音読する

英文を理解できたら、英文を目で追いながらまずはゆっくりと音読をしていきます。

黙読していたときに気づかなかった、単語の発音や文法の不明点に気づくかもしれません。わからないことは、ここでも調べるようにしていきましょう。

英文をより深く理解できたら、TOEICのリスニングで流れるような標準的なスピードを意識して音読していきましょう。このときに、目で追いながらも暗記を意識することがポイントです。

3.文章を隠して繰り返し音読する

目で追いながら音読できたら、文章を隠して繰り返し音読していきます。

文章を隠して読んでみると、思った以上に暗記できておらず、言葉が出てこないこともあるかもしれません。そんなときは、英文を見て確認すれば問題ありません。

「言葉が出てこない→英文を見て確認する→文章を隠して言ってみる」の流れを繰り返し、少しずつ覚えていくようにしましょう。このときに、自分がどこでつまずきやすいのか、チェックをつけておくのもおすすめです。

何度も同じところでつまずいてしまう場合は、単語や文法など、どの部分が自分にとって難しいのかを考え、その部分をさらに細かく理解しようとすることで、より早く暗記できるようになるでしょう。

4.感情を込めて暗唱する

英文を見なくても、ある程度スラスラと言葉が出てくるようになったら、感情を込めて暗唱することも大切です。

覚えただけでもスピーキング力などは向上しますが、暗唱を通して学んだことを日常英会話で応用していくためには、感情を込めて暗唱できるかどうかも重要になってきます。

覚えることに必死になり、棒読みのようになってしまっては、日常英会話でも自然な英語を話すことは難しくなってしまうでしょう。

5.録音を聞いてから読む

暗記する英文のお手本となる音声がある場合、まずはその音声を聞く必要がありますが、自分が話している音声を録音して聞くことも大切です。

これにより、自分では発音できていたと思っても正しい発音に聞こえなかったり、話すときの滑らかさが足りない部分などに気づけます。

これにより、ただ単に覚えるだけでなく、発音の良くない部分を修正し、スピーキング力のブラッシュアップにつながるでしょう。

英語の暗唱に使う教材選びの注意点

教材を選ぶときは、次の項目に注意することがポイントです。

・自分のレベルに合った教材を選ぶ
・自分の趣味や関心分野の教材を選ぶ
・信頼性の高い教材を選ぶ

自分のレベルに合った教材を選ぶ

自分のレベルに合った教材を選ばないと、英文を理解する段階でかなりの時間が取られてしまう可能性があります。

そうなると、やる気が起きなくなってしまう可能性もあるかもしれません。

まずは、英文を初見見ただけでもある程度理解できるような教材を選ぶことが重要になってきます。

自分の趣味や関心分野の教材を選ぶ

自分の趣味や関心分野の教材を選ぶことが大切です。

これは先ほどの「自分のレベルに合った教材を選ぶ」と似ているのですが、まったく興味関心のない分野の教材を選んでしまうと、やる気が起きなくなってしまう可能性があるからです。

また、興味関心がある分野なら、英文でもスッと内容が入ってきやすくなります。そのため、まずは暗唱を継続できることを目標とした教材選びを心がけましょう。

信頼性の高い教材を選ぶ

信頼性の高い教材を選ぶことも大切です。

いくら自分のレベルや興味関心に合っていたとしても、その英文の出所がわからないと、文法は合っていることは保証されません。

そのため、有名な英語ニュースサイトやTOEICの問題集、ネイティブキャンプの教材、スマホアプリ、海外ドラマなど、幅広い人に使われている教材を選ぶのがポイントです。

暗唱して英語能力をさらに高めよう

暗唱は古くから存在する学習方法であるものの、日常的に取り入れている方は意外と多くないかもしれません。

暗唱は、リーディング・スピーキング・リスニング・ライティング力を総合的に養える便利な学習方法です。ぜひ、普段の学習に取り入れてみてくださいね。