「Track」は意外と使える英単語?日常英会話でよく使う表現!

trackの正しい使い方とは?

みなさんは、日常英会話を話すときに “track” という単語を使ったことはあるでしょうか。意外かもしれませんが、この言葉は日常英会話の中でかなり出てくる表現です。では具体的にどのような場面で使うことがあるのでしょう?特に “track” という単語を使った覚えがないという人は、一体どんな場面で使われているのかと気になるかもしれませんね。

そこでこの記事では、日常英会話の中で使われる “track” の使い方を例文フレーズなども含みながらご紹介していきます。この内容を参考にすれば、英会話での表現力がぐっとアップするはずです。

Trackの基本的な意味

まずは “track” の基本的な意味からおさらいしておきましょう。

“Track” は、名詞としての使い方と動詞としての使い方があるため、この2つをわけてご紹介します。

Trackの名詞としての意味

1. 線路、軌道、通り道

2. 流れ、手順、進路

3. (競技場の)トラック

4. (思考や出来事の)連続

5. (音楽アルバムなどの)曲、トラック

6. 職業経歴

Trackの動詞としての意味

1. 道や跡をたどる

2. 追跡する、確認する(荷物のトラッキングなど)

3. 監視する

4. 追っていく、見守る

5. 旅をする

“Track” にはこの他にも意味があるのですが、ざっとこんな感じです。中には少し意味の雰囲気が違うものもありますが、なんとなく、そこに道すじや軌道のようなものがあり、そこを追いかけていくような雰囲気の単語だということがわかるでしょうか。

“Track” という単語の基本イメージはこのような感じです。日本語でも「トラッキング」という言葉を使うことがありますが、その言葉は “track” から来ているんですね。

ちなみに私たちが「トラック」と呼んでいる大量の荷物が詰める車は “truck” です。カタカナにすると同じになってしまいますが、”track” とは異なりますので、スペルや意味がごちゃごちゃにならないように注意しましょう。

(※豆知識:イギリス英語では車のトラックに “truck” よりも、”lorry” と呼ぶことが多いです。)

日常英会話で “track” を上手に使う方法

“Track” という言葉の雰囲気を掴んだところで、さっそく日常英会話でどのようにこの単語が使われているのかをみていきましょう。ここからは、”track” を使った英語表現を例文とともにご紹介していきます。

On the right track(方向性が正しい)

“On the right track” は日常会話の中でかなりよく使う表現です。意味としては、「向かっている方向が正しいこと」「正しいことをしていること」を表しますが、物理的なことにも精神的なことにも使えるので、使い勝手が良いんですね。

例文1:

(英語)

A: I’m not sure if my calculation is correct.

B: Don’t worry. It seems like you are on the right track.

(日本語)

A:計算が合ってるかどうか不安だよ。

B:心配しないで。どうやら合ってるみたいだから。

※計算が終わっていないものの、正解に近づいているようなイメージです。

例文2:

(英語)

A: Do you think you can finish the homework soon?

B: Yep, quite soon, actually. I’m on the right track.

(日本語)

A:宿題はもうすぐ終わるかな?

B:うん、実はかなり早くね。順調に進んでいるから。

「間違った方向に向かっている」ことを表すなら、”not on the right track” とも言えますが、単に “wrong track” と言っても通じます。

ちなみに、単に “on track” ということもあり、この場合は順調に物事が進んでいることを表します。ですが、”right” という言葉をつけることで、そこに「正しさ」という言葉のニュアンスがプラスされるのです。

Off track(道から逸れた)

逆に “off track” というと、道から逸れてしまったこと、外れてしまったことを表せます。こちらも例文をみてみましょう。

例文:

(英語)

A: Where was I? I got off track.

B: You were originally talking about your sister.

(日本語)

A:どこまで話したんだっけ?話が脱線しちゃった。

B:もともとお姉さんの話をしていたよね。

日常会話では、こんな風に話が逸れたときなんかによく使われます。

ちなみにビジネスシーンでも、前述で触れた “on track” とともによく使われるので、覚えておいて損はないでしょう。

ちなみに、”off track” してしまって、元に戻りたいときは “get back on track” と表現します。上の例文の続きとして考えるなら、” Oh right. Let’s get back on track!”(そうだった。話を戻そう!)と言えます。

Keep track of + 名詞(把握しておく・記録をつける)

“Keep track of” も日常会話でよく出てくる表現です。これは、何かについて注意を払ってその動向を把握しておくようなことに使います。

こちらも例文フレーズでみてみましょう。

例文1:

You should keep track of your savings so that you can reach the goal as soon as possible.

(できるだけ早く目標額にたどり着けるように、貯金額を把握しておくべきだよ。)

例文2:

I can’t keep track of what’s going on there anymore. Too many things are happening at once.

(何が起こっているのかもう追いかけられないよ。いろんなことが一度に起こりすぎだ。)

こんな風に変化のある出来事や物事、人物などの経過を追うこと、把握すること、記録をつけておくことという意味で、”keep track of” はかなり広く使われます。

Make tracks(その場所を去る、急いで去る)

“Make tracks” はちょっと、これまでの “track” よりもイメージしづらい表現かもしれません。

これは「今いる場所を去る」という意味で、特に急いでいるときに使われます。こちらも例文でみてみましょう。

例文:

(英語)

A: We shall make tracks right away. My mom must have been waiting for us!

B: Give me one sec. I’m gonna finish everything in a moment.

(日本語)

A:すぐに行かなきゃ(ここを去らなきゃ)。お母さんが待ってるはずだから!

B:もう少し待って。すぐに全部終わらせるから。

ここまでご紹介した “track” を使った表現に比べると、出現頻度は高くはありませんが、こちらも日常会話の範囲で使われるので、覚えておくと戸惑わずにすむでしょう。

特に “make tracks” は、他の “track” を使った表現とは違って、少しイメージがしづらいので、しっかり覚えておくことをおすすめします。


ここで少し余談!

下記記事では、他にも使える英単語をご紹介しています!意外に知らない意味もあるかもしれませんので、どうぞご確認ください♪


まとめ

普通に英語を勉強していると、”track” という単語にはそれほど馴染みはないかもしれませんね。ですが今回ご紹介したように、ネイティブスピーカーたちの日常会話ではよく使われる表現です。

ですから、今すぐ自由自在に使えるようにはならなかったとしても、意味を知っておくと海外ドラマを見ているときや、英語で会話をするときに役立つでしょう。

自分でも使いこなせるようになりたい!……という場合には、ぜひネイティブキャンプの講師陣を相手に練習してみてくださいね。使うフレーズを最初から決めておいて、レッスン中の会話の中で適した瞬間に使ってみましょう。意外と使える場面が多いことに気づくかもしれませんよ。