大学受験や留学などのために、日本でも国外でも活用されている英語テストの1つがTOEFL。
その中でも海外大学進学の際に入学要件として含まれることの多い「TOEFL iBT」は「リーディング」「リスニング」「スピーキング」「ライティング」の4技能が試験に含まれ、パートそれぞれに対し対策をしておくことでスコアアップを狙うことができます。
また4技能の中でも、大学レベルの読解力が試されるリーディングは、しっかり事前対策をしておきたいパートです。
今回は、そんなTOEFLの「リーディングパート」の勉強方法・おすすめ教材をまとめていきます!
- リーディングパートの問題構成
- 時間配分が攻略のカギ!
- 時間内に解き終わらない!?
- おすすめのTOEFLリーディング勉強方法
- 普段からニュースや記事をチェック!
- 《おすすめ教材》リーディング対策に!
- まとめ
リーディングパートの問題構成
TOEFLのリーディングは、約700文字で書かれた文章問題(パッセージ)3〜4つで構成されています。
テストにより3パッセージの場合と4パッセージの場合があり、3パッセージでは60分、4パッセージでは80分で試験が実施されます。
各パッセージには12〜14問の設問があり、設問文に該当する答えを選択肢から選んで解いていきます。
時間配分が攻略のカギ!
テストが3パッセージの場合も4パッセージの場合も、1パッセージにつき20分で解いていく必要があります。
また、各パッセージにそれぞれ12〜14問の設問があるので、単純計算すると1問あたり約1分20~30秒程度で解かなければいけません。
初めはかなり急がないと全て解けない、むしろ時間が大幅にすぎてしまい、全て解けないことがほとんどだと思います。
が、ここについては慣れの問題でもあります。
時間配分に気を付けることで「もうすぐ時間なのにまだ2パッセージまでしか解けてなかった!」という事態は避けられるため、難しくても過去問や練習問題をひたすら解いて練習するということを徹底しましょう。
時間内に解き終わらない!?
前項でもお伝えしましたが、TOEFLは時間制限がシビアで「最後まで解き終わらない!」なんてこともしばしば。
TOEFLを受けたことのある人ほぼ全員がこの問題に最初はぶち当たると思います。
時間内に全ての問題を解くことができ、かつ正答率を上げるためには、どのように対策を取っていけばいいのでしょうか?
ここでは、「時間内に解き終わらない!」そんなお悩みを解決するための対策方法をご紹介します!
試験が始まったら、パッセージを全文読んでから設問を解いてしまうと、文章を何度も読み返すことになり無駄な時間を取ってしまいます。
できるだけ「パッセージ⇄設問」の往復を減らすために、最初文章を読む前の段階で、何を今から問われるのか、設問を確認してから、読み進めていきましょう。
そうすることで、「設問の答え」を探しながらパッセージを読むことができるので時間短縮になります。
「問題に関係のない文章」に時間をかけすぎない
設問で問われる問題は、パッセージの1文を読むだけで、答えが分かることがほとんど。
「問題に関係のない文章」は読み込みに時間をかけすぎず、「問題に関係のある文章」をじっくり理解し丁寧に読むことを意識することで、正解できます。
自信のない回答をできるだけ無くして、正答率を上げていきましょう。
集中力を保つ訓練を行っておく
リーディングパートでは1時間近い長時間の中、集中を切らさず走り続けなければいけません。
時間との勝負なので、速読しながら1文1文の意味も理解して読み進めていかないといけないため、1回のテストで相当な集中力が必要です。
日頃から英語長文を読む習慣をつけ、その中で理解できない文章があれば、分からないままにしておくのではなくきちんと調べて解消しておく、ということを徹底しましょう。
長い1文でも理解できるように訓練しておく
リーディングパートでは同じ文章を何度も読み返してしまうと、時間が足りなくなってしまいます。
特にコンマがいくつもついた長い文は一回では理解できないことも多々あります。
できるだけ読み直しを減らすために、長い1文の意味を素早く理解する訓練が必要です。
理解できない文章をSVOなどで分解して理解しようとする人もいますが、本番ではできるだけ分解しなくてもスラスラと読めるようにしなければ高得点は難しいです。
練習で問題を解いてる中で、もし分解しないと意味が理解できない文章があれば、復習用にどこかに書き留めて置いて、分解しなくても意味が理解できるようになるまで復習を繰り返しましょう。
おすすめのTOEFLリーディング勉強方法
TOEFLリーディングでは時間配分がカギということをお伝えしました。
速く正確に問題を読んで解いていくために、普段から取り組むべき勉強法をまとめていきます。
単語を覚える
どのパートでも言えることですが、単語の暗記は英語の試験でスコアアップをするために必要不可欠です。
本屋さんに行けばたくさんの種類のTOEFL用単語帳が売っていると思うので、自分にあった一冊を見つけましょう。
その一冊を徹底的に暗記することで、パッセージの文章を理解するスピードも格段に上がってきます。
速読力の強化
何度も言いますが、TOEFLは問題を解くスピードをいかに短縮するかが重要です。
そのためには普段から英文に慣れておく必要があります。おすすめは、速読用の教材を買うか、ネットなどで興味のある英文の記事をひたすら読むです。
速読用の教材は、速く正確に読むスキルを上げるために作られているため、単語や文法の解説もきちんとついていることが多く、英語に慣れていない初心者にもおすすめです。
ある程度英語に慣れた段階の中級者〜上級者なら、自分の興味のあるテーマの英文記事や、英文小説を日頃からとりあえずたくさん読むということを実践してみてください。
キーワードは、「たくさん読む」。日々英文を読むことを心がけ、とりあえず英文に慣れることに集中しましょう。
精読力
設問を正確に理解し、自信のある正解を導き出すためには「精読力」も必要です。
精読力とは、1文1文を正確に翻訳することのできる力です。前項で速読力が重要と書きましたが、この精読力をあげれば、文章全体を理解することができるため、必然的に速読力もついてきます。
英文の解説が詳しく載っている教材を選び、勉強していきましょう。
文脈から単語の意味を理解する力
TOEFLではアカデミックで専門性の高い単語が多く出てきます。
どれだけ単語力を上げていても、知らない単語に遭遇することは少なくありません。その場合に必要なのは、「文脈(コンテクスト)」で単語の意味を推測する力。
練習で英文を多読する時に、分からない単語が出てきたらすぐに意味を調べるのではなく、まずは推測して文全体の意味を考えてみることを意識してみてください。
それを繰り返すことで、知らない単語があっても慌てず意味を捉えられるようになっていきます。
普段からニュースや記事をチェック!
どのテストのリーディングでも言えることですが、文章の内容をいかに正確に、速く読み取れるかが一番の攻略ポイントです。
TOEFLのリーディングは学術的・専門的なテーマがメインとなっており、事前の知識なしでは内容を理解するのが難しいため、上であげた単語力や速読力などのスキル以外にも、日頃からニュースや幅広いテーマを取り上げている記事などに目を通しておくことがポイントです。
聞いたことのあるテーマについて書かれている問題なら、全く何も知らないよりも格段と問題が解きやすくなるはずです。
ここで少し余談!
下記記事では、TOEFLの勉強法についてご紹介しています!どんなことを勉強すればいいのか、何から始めたらいいのかわからない方は参考にしてください♪
《おすすめ教材》リーディング対策に!
TOEFLリーディングの教材は数多く出版されています。
その中でも1冊網羅すれば心強い、おすすめの書籍をご紹介します。
TOEFLテスト英単語3800
最近のTOEFL出題傾向に合わせてまとめられた英単語帳。
目標のスコアごとに単語が分けられていますが、できれば全て覚えてテストに臨みましょう。
音声DL付きなのでスマーフォンにデータをダウンロードすれば、歩きながら学習することができます。
TOEFLテストリーディング問題270 4訂版
リーディングを集中対策できる問題集です。
基礎から実践まで、段階を踏みながら学習ができる構造になっています。
最初にTOEFLリーディングの出題傾向や解き方などの解説がしっかりついているので、初心者でも呑み込みやすい内容になっています。
TOEFL iBT TEST リーディングのエッセンス
こちらはZ会が出版するTOEFL対策教材です。
特徴は、リーディング教材なのに音声CDが付いているということ。本書はリーディング力向上のために長文音読を奨励しています。
文章の意味を理解し、その文章を音読することでリーディング力が上がると言われているそうです。
目で見るだけでは分からない単語の発音を知れるので、単語の暗記に役立ったり、リスニング力も同時にあげることができます。
The Official Guide to the TOEFL®︎Test(ETC公認ガイド TOEFL IBT)
まずは、TOEFL運営者であるETCが公式的に発行する教材をご紹介します。
公式からの発行だけあって、問題形式も内容もTOEFLそのもの。
模試集なので、リーディングだけでなくリスニングなど他のパートを含めたテスト全範囲を解説付きで勉強することができます。
TOEFLを受けるなら買っておきたい1冊です。
Official TOEFL iBT Tests
こちらは模試ではなく過去に出題された公式過去問集です。
5回分がついており、付属のDVD-ROMを使って実際のテストと同じようにパソコン上でテスト受けることも可能です。
TOEFLテスト前の最終確認用に使用すると良いですね。
ここでまた少し余談!
下記記事では、レベル別にリーディング力アップを目指す勉強法をご紹介しています!TOEFLにも役立つと思いますので、是非ご確認ください♪
まとめ
TOEFL「リーディングパート」の勉強方法いかがでしたでしょうか?
TOEFLは、これから海外留学・入学を考えている方は必須のテストです。内容は少しTOEICより難しめになっていますが、パートごとの対策をきっちりと行うことで、スコアは必ず伸びるはず。
めげずに勉強を続けましょう!
またこれから海外の大学で修学する予定のない人でも、英語のスキルアップのために受けることができます。
スコアの目標を決めてテスト勉強に取り組むことで、英語力は格段と上がります。今よりぐんと英語力を伸ばしたい人は、挑戦してみてはいかがでしょうか?
大阪出身大阪育ち。英語学習歴10年弱。中学時代から洋楽にハマり、いつか海外で生活をしてみたいという夢を持ちながら成長する。大学在学中は、アメリカのワシントン州立大学に短期留学。大学卒業後は、ベトナムで3年間仕事のため滞在し、日本人一人という環境のなか英語を独学で勉強しながら奮闘。趣味は世界各国を旅行することで、16か国を制覇。 現在は大阪に在住し、Web関係の仕事をしながらフリーのライターとしても活動中。