韓国語の自動詞と他動詞について徹底解説!

Korean

韓国語の動詞も、自動詞と他動詞に分けることができます。

自動詞と他動詞はその前に来る節の助詞が違いますので、違いをきちんと理解していれば助詞の間違いがなくなります。

日本語を話す上で自動詞や他動詞を意識したことはないと思いますが、文法上の構造はほとんど同じなのですんなりと理解できるでしょう。

自動詞・他動詞とは?

韓国語で自動詞は「자동사(チャドンサ)、他動詞は「타동사(タドンサ)」といいます。

辞書を引くと表示されている「자」「타」がこれに当たります。

自動詞と他動詞はそれぞれどういった性質を持つ言葉なのか、2つの違いをまず理解しましょう。

①수지가 울다.(スジガ ウㇽダ/スジが泣く)

②수지가 밥을 먹다.(スジガ パブル モㇰタ/スジがご飯を食べる)

①「泣く」という動詞が作用するのは主語であるスジに対してのみです。

この様に、動詞が表す動作や作用が主語にだけ及ぶ動詞を「自動詞」と言います。

②「食べる」という動詞が作用するのは実際に食べているスジだけではなく、食べられているご飯(目的語)に対しても及びます。

この様に、動詞が表す動作や作用が主語だけでなく目的語にも及ぶ動詞を「他動詞」と言います。

ここで「目的語」についても触れておきましょう。

目的語は名詞+助詞(을/를)の形の文節のことを言います。例えば、

책을 읽다.(チェグㇽ イㇽタ/本を読む)

음악을 듣다.(ウマクㇽ トゥッタ/音楽を聞く)

음식을 남기다.(ウムシグㇽ ナㇺギタ/食べ物を残す)

上記の책을,음악을,음식을が目的語に当たります。

他動詞は目的語を必要としますので、을/를節が前につくものは他動詞だと思えばいいでしょう。

自動詞

自動詞は完全自動詞と不完全自動詞に区別することができます。

それぞれ例文とともに詳しく見ていきましょう。

完全自動詞

完全自動詞とは、補語がなくても主語と述語(自動詞)だけで文章が成り立ちつものを指します。

この補語とは、文章で不足した部分を補ってくれる節の事です。

①꽃이 피었다.(コチ ピオッタ/花が咲いた)

②바람이 불다.(パラミ ブㇽダ/風が吹く)

①も②も主語と述語だけで意味が通った文章になりますね。

このように、主語だけで完全な文章を作れる自動詞を「完全自動詞」と呼びます。

不完全自動詞

自動詞には、主語の他に文章を補ってくれる他の節を必要とするものもあります。

完全自動詞が主語だけを必要とする自動詞ならば、不完全自動詞は完全な文章を作るために補語を必要とする自動詞になります。

①동생은 경찰이 됐다.(トンセンウン キョンチャリ テッタ/弟は警察になった)

②법률에 관해서는 전문이다.(ボプリュレ カネソヌン ジョンムニダ/法律に関しては専門だ)

①もしも、경찰이がなかったら、文章が成り立ちませんね。

このように補語がなくては文章が不完全な自動詞を「不完全自動詞」と呼びます。

②관하다は「関する・かかわる」という意味の自動詞です。基本形で使われることはなく、主に「관하여,관해서,관한」の活用しかしません。この様に活用に制限があるものも「不完全自動詞」に含まれます。

他動詞

他動詞も自動詞と同様に、完全他動詞と不完全他動詞に分けることができます。

こちらも例文とともに見ていきましょう。

完全他動詞

完全他動詞とは、補語がなくても主語と目的語と述語(他動詞)だけあれば文章が成り立つものを指します。

①나는 물을 마시다.(ナヌン ムルㇽ マシダ/私は水を飲む)

②엄마가 빵을 만들었다.(オンマガ パンウㇽ マンドゥロッタ/お母さんがパンを作った)

どちらも、主語+目的語+述語(他動詞)だけで完全な文章になっていますね。

このように、主語と目的語と他動詞だけで完全な文章を作れる他動詞を「完全他動詞」と呼びます。

不完全他動詞

他動詞の中には、主語と目的語の他に文章を補ってくれる他の節を必要とするものもあり、これを不完全他動詞と呼びます。

①나는 지호를 모범으로 삼았다.(ナヌン ジホルㇽ モボムロ サマッタ/私はジホを手本とした)

②아버지가 아이를 데리러 가다.(アボジガ アイルㇽ テリロ カダ/父親が子供を迎えに行く)

①삼다は「~とする~とみなす」という意味を持つ他動詞です。ここでは모범으로が補語で、この補語なしでは文章が成り立ちません。

②文中には「데리다」と「가다」というふたつの動詞が入っていますが、そのうち「데리다」が不完全他動詞に当たります。

데리다は「引き連れる」という意味の他動詞で、主に「데리러,데리고,데려」の形で他の動詞とセットで使われます。活用に制限があり他の動詞の助けを必要とする「不完全他動詞」です。

自動詞と他動詞がペアになるもの

自動詞と他動詞のペアがあり、どっちがどっちか間違えやすい単語です。日本語並みにいっぱいありますね…。

これは慣れるしかありませんので、口に出して使ってみる事が何より大事でしょう。

自動詞(~이/가) 他動詞(~을/를)
落ちる 떨어지다(トロジダ) 落とす 떨어뜨리다(トロトゥリダ)
消える 지워지다(チウォジダ) 消す 지우다(チウダ)
だまされる 속다(ソㇰタ) だます 속이다(ソギダ)
無くなる 없어지다(オプソジダ) 無くす 없애다(オプセダ)
起きる 깨다(ッケダ) 起こす 깨우다(ッケウダ)
壊れる 깨지다(ッケジダ) 壊す 깨다(ッケダ)
倒れる 넘어지다(ノモジダ) 倒す 넘어뜨리다(ノモトゥリダ)
乾く 마르다(マルダ) 乾かす 말리다(マㇽリダ)
変わる 바뀌다(パックィダ) 変える 바꾸다(パックダ)
隠す 숨다(スㇺタ) 隠れる 숨기다(スㇺギダ)
捕まる 잡히다(チャピダ) 捕まえる 잡다(チャプタ)
開く 열리다(ヨㇽリダ) 開ける 열다(ヨㇽダ)
閉まる 닫히다(タチダ) 閉める 닫다(タッタ)

例)

自:숟가락이 떨어졌다.(スッカラギ トロジョッタ/スプーンが落ちた)

他:아이가 숟가락을 떨어뜨렸다.(アイガ スッカラグㇽ トロトゥリョッタ/子供がスプーンを落とした)

自:도덕이 잡혔다.(トドキ チャピョッタ/泥棒が捕まる)

他:경찰이 도덕을 잡았다.(キョンチャリ トドクㇽ チャバッタ/警察が泥棒を捕まえた)


ここで少し余談!

下記記事では、韓国語のおススメの勉強法をご紹介しています!これから韓国語に挑戦される方、既に勉強されている方、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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自動詞他動詞どちらにもなる単語

日本語でも例えば「吹く」の様に、自動詞にも他動詞にもなれる単語が存在します。吹くの例で言えば、自動詞では「風が吹く」他動詞では「笛を吹く」といった感じです。

この様に、自動詞にも他動詞にもなることができる動詞を韓国語では능격동사(ヌンギョㇰトンサ)漢字で能格動詞と書きます。

「웃다」

自:아기가 웃었어.(アギガ ウソッソ/赤ちゃんが笑った)

他:친구가 나를 웃었어.(チングガ ナルㇽ ウソッソ/友達が私の事を笑った)

웃다は笑うという単語です。この「笑う」の場合は日本語も自動詞と他動詞を持つ単語のため、日本語訳が同じになります。

「그치다」

自:비가 그쳤다.(ピガ クチョッタ/雨がやんだ)

他:아이가 울음을 그쳤다.(アイガ ウルムㇽ クチョッタ/子供が泣くのをやめた)

그치다は止む

自動詞では「やむ・止まる」他動詞では「やめる」を表現しますが、韓国語ではどちらも同じ形になります。

「움직이다」

自:배가 움직였다.(ペガ ウㇺチギョッタ/船が動いた)

他:다리를 옆으로 움직였다.(タリルㇽ ヨップロ ウㇺチギョッタ/足を横に動かした)

自動詞では「動く」他動詞では「動かす」になりますが、韓国語は同じ形です。

日本人が間違えやすい他動詞

日本人の学習者が戸惑いやすい助詞+他動詞の組み合わせベスト3といっても過言ではないと思います。

特に独学で学習している方は、間違って覚えた状態のまま中級に進まない様にしっかり確認しておきましょう。

1.「バスに乗る」

(✖)버스에 타다

(〇)버스를 타다

타다は乗るという意味の他動詞です。日本語を直訳すると「バスに」なのでそのまま韓国語に換えて「버스에」となってしまう事が多いのですが、バスは目的語なので「를」が正解です。

2.「友達に会う」

(✖)친구에 만나다

(〇)친구를 만나다

만나다は会うという意味の他動詞です。先ほどの타다の例と同じように日本語をそのまま変換して「친구에」としてしまいそうですが、友達は目的語なので「를」が正解です。

3.「コーヒーが好きだ」

(✖)커피가 좋아하다

(〇)커피를 좋아하다

(〇)커피가 좋다

(✖)커피를 좋다

日本語にするとどちらも「~が好きだ」と訳せるため間違えやすい「좋다」と「좋아하다」ですが、まずは品詞が違うことを確認しておきましょう。

좋다:形容詞

좋아하다:他動詞

他動詞は目的語を必要としますから、좋아하다の前には을/를が来なくてはなりません。

この様なよく間違えやすい単語に関しては、最初から助詞もセットで覚えてしまいまうのも手ですね。

練習

最後におまけの練習コーナーです。少し長い文を読んで、赤字の動詞が自動詞か他動詞か考えてみましょう。

①「아무리 힘들어도 시간은 멈추지 않고 지나가네요.(アムリ ヒㇺドゥロド シガヌン モンチュジ アンコ チナガネヨ)」

「どんなに辛くても時間は止まることなく進むんですね。」

②「바쁘시겠지만 잠시 일손을 멈추고 커피 한잔합시다.(パップシゲッチマン チャㇺシ イㇽソヌル モㇺチュゴ コピ ハンジャンハプシダ)」

「お忙しいでしょうが、少し手を休めてコーヒー1杯飲みましょう。」

正解は、①自動詞②他動詞ですね。

③「교통사고에서 아이가 다쳤어요.(キョトンサゴエソ アイガ タチョッソヨ)」

「交通事故で子供が怪我しました。」

これは簡単、自動詞ですね。さてここで1つ言葉を足してみます。

④「교통사고에서 아이가 다리를 다쳤어요.(キョトンサゴエソ アイガ タリルㇽ タチョッソヨ)」

「交通事故で子供が足を怪我しました。」

④の場合は다리를が目的語の他動詞になります。


ここでまた少し余談!

下記記事では、韓国語初心者がやりがちな間違った勉強法をご紹介しています!間違った勉強法で時間を無駄にしてしまわないように、正しい勉強法を押さえていきましょう♪♪

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おわりに

動詞の種類を更に分析すると、自動詞他動詞に加え受身形と使役形が登場します。

そこまで今回の記事にまとめきれなかったので、受身形と使役形については機会があれば別の記事で解説していきたいと思います。

文法なんて学ばなくても韓国語が話せればいいと思うかもしれません。

しかし、韓国語を母国語としない学習者にとっては、自然に慣れるまでの時間が圧倒的に少ないため、このように文法的な側面から学習していく事が大きな助けになるのです。

話す・聞く・書くに加えて、文法もバランスよく取り入れるとより理解が深まり、ひいては習得の効率を高める事につながるでしょう。