動物の鳴き声は海外でも一緒?動物にまつわる英語表現

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犬や猫などペットを飼っている人はもちろん、動物が主人公の映画を見たり、動物園に行ったことを話したり、英会話のレッスンをしていて動物の話が出てくることは多々あると思います。

でもとっても身近な存在にも関わらず、「あれ、この動物の名前。英語でなんて言うんだろう…?」と思ったことはありませんか?

今回はそんな身近な「動物」に関する英語をご紹介します!
様々な動物の英語名はもちろん、実は日本語と英語では違う「鳴き声」の表現など、これを読めばあなたも動物博士!

動物って英語でなんて言う?

まずは少し理科や生物の授業のようなお話から始めます。動物、非常になじみ深い言葉ですがいったい動物とはどのようなものを指すのでしょうか。

動物とは「生物を二大別したときに、植物に対する一群」とされており、私たち人間や犬猫といった哺乳類はもちろん、昆虫や鳥、爬虫類や魚、タコなどの軟体動物も含まれます。

通常私たちが動物という時頭に浮かぶのは大体哺乳類だと思いますので、今回は主に哺乳類の名前等を多く挙げていきますが、その他のものも少しずつではありますがご紹介させていただきます。

またこのあたりの生物の分類名等は英検やTOEFLのリーディングでもよく扱われる題材となります。ですので、そちらも以下に記載します。

哺乳類:mammals 
鳥類:birds
爬虫類:reptiles
両生類:amphibians
魚類:fishes

それではさっそく動物名の英語表現を見ていきましょう

~ペット編~

・犬 Dog

犬種を尋ねる際は、品種・種類を表すbreedを使い、What breed is it?(犬種はなに?)と表現します。What kind of dog do you have? (どんな種類の犬を飼ってるの?)と聞くことも可能です。

日本でも人気のチワワはChihuahua、トイプードルはToy Poodle、ゴールデンレトリバーはGolden Retrieverと表記します。

・猫 Cat

犬と並んで人気ペットの代表格である猫。犬派?猫派?と聞きたい時は以下のように表現します。

Are you a dog person or a cat person?
君は犬派?猫派?

I’m definitely a dog person!
完全に犬派!

・うさぎ Rabbit

うさぎの名称としてはrabbitが一番一般的ですが、絵本等でよく見かける表現hare、こちらもうさぎを表しますが、通常rabbitより大きい野うさぎを指します。

イソップ寓話の「ウサギとカメ」は英語で「The Hare and the Tortoise」と言います。(※ちなみにtortoiseは陸ガメ、turtleは海ガメとなります)

・ハムスター Hamster

マンション暮らしの人でも少ないスペースで飼育しやすいことから人気のハムスター。こちらは英語でもHamsterでOKです。
似たような仲間として、モルモットはguinea pig、ネズミはmouse、ratとなります。

ここで注意!
mouseとratは日本語では両方ネズミと訳されますが、英語では聞き手の印象は全く異なります。mouseというとハツカネズミであったり、有名なキャラクターのような愛らしい姿であったりを想像しますが、ratは街をさまようドブネズミをイメージします。

・インコ Parakeet

こちらも室内で飼えるペットとして人気のインコ。英語名はparakeetと言います。似たような姿のオウムはparrotと言います。

また、日本語で「相手が言ったことをそのまま言い返すこと」をオウム返しと言いますが、parrotを動詞として使うと

to repeat exactly what someone else says, without understanding it or thinking about its meaning:(Cambridge Dictionaryより引用)
という意味になり、日本語のオウム返しと同じ意味になります。

~動物園編~

動物園の人気者達の名前を見ていく前に、もう一つ大事な表現をご紹介します。

日本語ではなじみのある言葉だと思いますが、

肉食動物(carnivore/ carnivorous animal)
草食動物(herbivore/ herbivorous animal)
雑食動物(omnivore/ omnivorous animal)

という食べるものを基準とした分類です。

こちらも英検やTOEFLといった資格試験だけでなく、National Geographicのような記事を読んでいく際にも役立ちますので、ぜひこの機会に覚えてみてください。

それでは少し前置きが長くなりましたが、動物の名前を見ていきましょう。

・ライオン Lion

動物園でも人気者のライオンは英語でlionと表記します。またライオンは百獣の王とも呼ばれますが、百獣の王はthe king of beastsと言います。

また、メスのライオンを指したい場合は、lionessという単語を使います。そしてライオンの象徴ともいえるたてがみはmaneといいます。

・オオカミ Wolf

絵本などの物語では悪役をあてられがちなオオカミですが、英語ではwolf、複数形はwolvesと表記します。

満月を見ると狼に返信してしまう狼男。wolf manと呼びたくなりますが、英語ではwerewolfと言います。

また、日本語でも群れずに一人を好む人を「一匹狼」と表現しますが、英語ではlone wolfと呼び、日本語と同じように狼が表現に使われています。

・ゾウ Elephant

長い鼻が特徴的なゾウは英語でelephantと表記します。そしてその長い鼻は実はnoseとは言いません。

ゾウの鼻はtrunkと言います。Trunkは木の幹も表す単語。筒状でしっかりとした形状が似ているので納得です。

・ラクダ Camel

つぶらな瞳にこぶが特徴的なラクダは英語でcamelと言います。
キャメル色という表現も聞いたことがあると思います。また、ラクダの特徴であるこぶはhumpと言います。

・サイ Rhinoceros 、Rhino

密猟などにより野生の数が減っていると言われているサイ。サイは英語でrhinocerosもしくはrhinoと言います。

会話では、言いやすいrhinoを使うことが多いようです。また、後ろにsがついてるので紛らわしいですが、こちらは単数形。複数形はrhinocerosesとなります。密猟で狙われる理由の1つがサイのツノです。サイのツノはhornと言います。

・カバ Hippopotamus、Hippo

陸上生物の中では、ゾウ、サイに次ぐ3番目の大きさを誇るカバ。少し長くて発音もスペルも覚えにくいhippopotamus。

こちらは古代ギリシア語で川の馬を意味するようです。サイと同様に、会話ではhippoという省略形の方がより使われます。

・キリンGiraffe

長い首に長い脚、きれいな模様につぶらな瞳、そんな動物園の人気者のキリンはgiraffeと言います。
キリンはみな違う模様を持つようで、そのような柄について話したい時はpatternを使えばOKです。

・シマウマ Zebra

白黒模様が美しいシマウマはzebraと表記します。
アルファベットを学習する際、zから始まる単語の代表としてよく出てくるのでおなじみかもしれません。シマウマの縞模様はstripeと表します。

~家畜編~

日本では住宅事情もあり、大きな動物を飼うことはあまりメジャーではありませんが、海外では家の敷地が広く大型の動物を飼うことも日本に比べるとポピュラーで、また少し車を走らせれば牧場があるという環境もよくあります。

家畜を表す際、使う英語はlivestockやdomestic animalとなります。

・羊 sheep

羊の皮をかぶった狼という表現がありますが、英語ではa wolf in sheep’s clothingと言います。Sheepは複数形でもsheepとなります。
また、羊からとれるふわふわの羊毛はwoolとなります。

・牛 cow

牛を表す英単語として一番馴染みの深いcowは実は雌牛とくに乳牛を指しています。雄牛はbull、oxと言います。
また牛を集合的に言う場合はcattleと言いますし、食肉用の牛肉はbeefと言います。

・豚 pig

豚は英語でpigとなります。
大きい豚を指すhogやswineという単語でも豚を示しますが、これらはスラング的にあまり良くない意味となることもあるので、一般的なpigを知っていれば問題ありません。

・馬 horse

馬を一般的に指す場合horseを使います。
あえて性別を明示したい場合は、雄馬stallion、雌馬mareという単語で使い分けます。そして馬の蹄のことはhoofと呼びます。


ここで少し余談!

毎日使っている日用品でも、英語でなんて言うの?と聞かれたら以外に答えられないですよね。。そこで今日は、皆さんが日常的によく使う日用品の英語表現についてご紹介していきます!

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同じ鳴き声でも聞こえ方が違う?!英語の鳴き声を見てみましょう

日本語では犬の鳴き声は「ワンワン」、猫の鳴き声は「ニャンニャン」、ですがところ変われば鳴き声も変わる?

英語では多くの場合、動物の鳴き声の表現が日本語と異なります。犬も猫も、「日本語ではこう鳴く」「英語圏ではこう鳴く」と鳴き方を変えているわけではないはずなので、聞こえ方が異なるということでしょう。

一説によると、これはそれぞれの言語が持つ音によるものと言われています。

例えば日本人にとって難しいRとLの聞き分けや発音。これは日本語の50音にRが無いからと言われています。また、日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5つですが英語では分類方法により異なりますが10以上の母音が存在します。

使われない音は認識ができない・しづらいということもあり、同じ動物の鳴き声が違って聞こえると言われています。

それでは以下に代表的な動物の鳴き声をご紹介します。

・犬(dog):日本語ではワンワン→bowwow(バウワウ)、
・猫(cat):日本語ではニャンニャン→meow(ミャオウ)
・羊(sheep):日本語ではメーメー→baa(バー)
・馬(horse):日本語ではヒヒーン→neigh(ネェーイ)
・牛(cow):日本語ではモーモー→moo(ムー)
・ねずみ(mouse):日本語ではチューチュー→squeak-squeak(スクィークスクィーク)
・雄鶏(rooster):日本語ではコケコッコー→cocka-a-doodle-doo(コッカドゥードゥルドゥー)
・雌鶏(hen):日本語ではコケコッコー→cluck(クルァック)
・鳩(pigeon):日本語ではポッポ→coo(クー)
・アヒル(duck):日本語ではガーガー→quack(クァック)
・カラス(crow):日本語ではカーカー→caw(コー)
・ライオン(lion):日本語ではガオー→roar(ロアー)
・ヘビ(snake):日本語ではシュー→hiss(ヒス)
犬や猫、牛あたりはなんとなくわかりますが、特に鶏はまったく別物で面白いですね!このような鳴き声がたくさん入った英語の歌もご紹介します。

一つ目は、「Old MacDonald Had a Farm」という英語の民謡。

日本語版では「ゆかいな牧場」という曲名ですが、曲名よりも歌詞の「いちろうさんの牧場で~ イーアイ イーアイオー」の部分をお伝えした方が分かりやすいかもしれませんね。牛や豚やアヒルの鳴き声が出てきて、音が面白くお子様も楽しんで歌える曲だと思います。

二つ目は「The Fox」という曲です。大人の方はメロディーは聞いたことがあるかもしれません。

私も歌詞を知るまでは曲調のイメージでパーティーチューンだと思っていたのですが…サビの歌詞はなんと「What does the fox say?(キツネはなんて鳴くの?)」です!犬や猫、カエルやゾウはこう鳴くけど、キツネはなんて鳴く?ということをずっと歌っている曲です。

ぜひ歌詞を見ながら聞いてみてください♪

大人と子供で呼び方が違う!動物の名前番外編

動物の赤ちゃんってとってもかわいいですよね!無条件に笑顔になってしまいます。

実は英語では大人と子供で呼び方が変わる動物がたくさんあるのをご存じですか?馴染みがあるのは大人の呼び方になりますが、英語の絵本や洋書を読んでいると子供用の名称もよくでてきます。

まず、動物の赤ちゃんはbabyと表現できます。baby panda, baby lionのように動物名の前に付ければOKです。また生まれたての赤ちゃんではない、こどもを指すときはyoungを使うことも可能です。しかし、動物によっては、子どもを表す特別な呼び方があります。

身近なものから見ていきましょう。

犬 dog→puppy, pup
猫 cat→kitten, kitty
うさぎ rabbit→bunny
豚 pig→piglet
羊 sheep →lamb
にわとりhen/rooster→chick
あひるduck→duckling

ハローキティやバックスバニー、ピグレットなど有名なキャラクターの名前の由来がわかりますね。また羊もラム肉というところからイメージが付くかなと思います。

そして子犬の名称であるpupはオオカ(wolf)やアザラシ(seal)、カワウソ(otter)、ラッコ(sea otter)等の子供も指すことができます。

また、その他の言い方としては肉食、雑食性動物の赤ちゃんはcubと表します。Cubで表される動物はライオン(lion)、熊(bear)、トラ(tiger)等となります。

もう一つよく使われるのがcalfです。こちらは牛(cow)やゾウ(elephant)、クジラ(whale)等の大型の哺乳類の子供を呼ぶときに使われる名称です。また、複数形はcalvesとなります。


ここでまた少し余談!

皆さん、「雨が降ったりやんだり」「晴れたり曇ったり」など、細かな天気の表現を英語で表現することは出来ますか?下記記事で天気予報の英語表現をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪

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まとめ

今回は動物にまつわる表現についてお話ししました。いかがでしたか?

メジャーな動物の名前は皆さんもご存じだったかな、と思いますが、動物によって大人と子供で名称が異なったり、体の部位の特別な呼び名があったり、実は奥深いジャンルだったな、と書きながら感じました。

文字で見ていくと少し小難しく感じてしまうかもしれませんが、英語の図鑑やお子様向けのpicture bookなどイラストを見ながらだとわかりやすく、かつ覚えやすいかもしれません!!

ぜひ今回ご紹介した単語や表現を使って、英会話をしてみてくださいね♪