みなさんは「たくさんの」と英語で言いたいとき、どんな表現を使っていますか?
英語を勉強していると、「many」や「a lot of」という表現が割と初級の頃から出てくるので、この2つをよく使うという人は多いのではないでしょうか。
「many」は可算名詞にしか使えないことから、可算名詞・不可算名詞どちらにも使える「a lot of」を使ってしまうという人もいるかもしれませんね。
しかし「たくさんの」を意味する表現は、「a bunch of」など、まだまだ他にもあるんです。
今回は「a lot of」と「a bunch of」にフォーカスしながら、「たくさんの」を意味する表現の使い方や使い分け方をご説明していきます。これを参考に、あなたの英語表現の幅を広げてくださいね。
「A lot of」と「A bunch of」の違いとは?
「a lot of」と「a bunch of」は、どちらも「たくさんの」という意味です。意味の違いもそれほどなく、ネイティブスピーカーでもほぼ同じ意味だと理解しています。
ですから、会話の中で「a lot of」を使いすぎていると思ったら、「a bunch of」と言い換えても問題ありません。
ただし少し気をつけなければならないこともあります。それは、「a bunch of」という表現には、ややカジュアルなニュアンスがあるということです。
そのため、フォーマルシーンで「a bunch of」という表現を聞くことは、ほとんどないでしょう。
英語を話すとき、ネイティブスピーカーでも表現に幅を持たせようとする傾向があります。
そのため、一度の会話の中で「たくさん」と何度も言いたいとき、1つの表現だけを何度も使うということはあまりしません。ですから「a bunch of」に限らず、使える種類を増やしておくことをおすすめします。
「たくさんの…」を表すさまざまな表現
それでは、「たくさんの」を色々な表現方法で言えるようになるために、ここからは「たくさんの」という意味を持つ熟語を例文や意味、使えるシーンなどと共にご紹介します。
すべてを覚える必要はありませんが、いくつか覚えて使いこなせるようにしてみましょう。
また、自分では使いこなせなくても、こういう表現があることを知っておけば、会話をしていて相手がそれらの言葉を使ってきたときにも、スムーズに意味がわかりますよ。
「A lot of」
まずは多くの人がよく使うと思われる「a lot of」です。
これは、どんな場面でも使いやすい表現なため、英語学習者だけではなくネイティブスピーカーもよく使います。本当にかしこまったフォーマルシーンではあまり使われませんが、通常のビジネスシーンなら使っている人もよくいるでしょう。
例文
I need to learn a lot of things at school.
私は学校でたくさんのことを学ぶ必要があります。
She always eats a lot of chocolates.
彼女はいつもたくさんのチョコレートを食べます。
こんな感じですね。「a lot of」は「たくさんの」と言いたいとき、ほとんどの場面で違和感のない表現です。
「Lots of」
次は「a lot of」によく似た「lots of」を見てみましょう。
「a lot of」とよく似ているので、違いが気になっている人もいるでしょう。ですが、この2つの間にはほとんど違いはありません。「lots of」の方がややカジュアルな言い方ですが、かなりかしこまったシーンを除いて、多くの場面で使える表現です。
例文
My mother has lots of friends.
私の母はたくさん友達がいる。
There are lots of books in the library.
その図書館にはたくさんの本がある。
「Loads of」
もう一つ「a lot of」「lots of」によく似た表現をみておきましょう。
「loads of」も「たくさんの」という意味で使われる表現です。こちらは「lots of」よりもう少しだけカジュアルな雰囲気で、さらにもう少し強調をしているようなニュアンスがあります。
「lots of」に比べて「looooooads of」というように、発音を伸ばして強調しやすいからかもしれません。カジュアルシーンで「本当にたーくさん!」と言いたいような時は、こちらを使ってもいいでしょう。
例文
I have loads of clothes.
私はたくさん服を持っている。
The teacher gave us loads of homework.
先生は、私たちにたくさんの宿題をだした。
※文字でニュアンスを表すのは難しいのですが、上の文章はクローゼットいっぱいのようなイメージ、下の文章はちょっとうんざりしているようなイメージです。
「A bunch of」
今回の記事の表題にも入っている「bunch of」は、「たくさんの」という意味なのですが、実はそこに1つだけニュアンスが加わります。
それは、たくさんの同じ種類・カテゴリのものがある時に使えるということです。イメージとしては、何かが束になっているような、集まっているような感じです。
不可算名詞にも使えるのですが、そういったイメージがあるため、名詞によっては違和感があることもあります。どちらかというとアメリカ英語でよく使われる表現で、カジュアルな場面に適しています。
例文
I bought a bunch of fruits.
たくさんフルーツを買った。
She’s been ironing a bunch of shirts.
彼女はたくさんのTシャツにアイロンをかけている。
また、「a bunch of」を使って、もっと「たくさんの」という部分に強調を置きたいなら、「a whole bunch of」と言うことができます。こちらも例文を見てみましょう。
I wanna eat a whole bunch of chocolate.
本当にたくさんのチョコレートが食べたい。
「A ton of」
「a ton of」は「1トン」の意味の「ton」が付いているところからも、なんだかたくさんある感じが伝わってくるでしょう。「たくさんの」「大量の」という意味で使われる表現です。
「a bunch of」よりも量が多いイメージで、使える範囲も広いです。カジュアルよりの表現で、日本語で言うと「めっちゃ」「すっごい」のような少し大げさな表現でもあります。
また、「a lot of」のように、「tons of」という表現もよく使われ、意味はほぼ同じです。日常会話では、「tons of」の方がよく耳にするかもしれません。
例文
I have a ton of video games.
めっちゃゲーム持ってるよ。
She wears tons of makeup!
彼女は、かなり厚化粧だ。
「Plenty of」
「plenty of」は「たくさんの」という意味に、十分であること、たっぷりあることといったニュアンスが加わります。何かが必要以上にあるイメージですね。
どんな場面でも使いやすい表現ですが、否定文には使えない表現なので注意しましょう。
例文
I have plenty of water ready for the earthquake.
地震に備えて、たくさんの(十分な)水を用意しています。
There should be plenty of coins in the vending machine.
その自動販売機の中には、たくさんの(十分な)コインがあるはずです。
ここで少し余談!
下記記事では、今回の記事と似たように、使い分けに困るフレーズを紹介しています!ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
まとめ
たくさんのものを表す英語表現は「a lot of」以外にも、こんなにあるんですね。
今回ご紹介したものは、日常会話でもよく使われている表現ですが、まだまだ他にも「たくさんの」を意味する表現はあります。
「たくさんの」に限らず、ほぼ同じことを意味するさまざまな表現を身につけていると、英語表現に幅が出て、よりネイティブスピーカーっぽくなりますよ。
いつも同じ単語を使っていると感じたら、それに似た他の表現がないか調べてみてくださいね。

◇経歴
・英日翻訳および翻訳校正
・Webライター(ジャンル:英語・留学・旅行など)
・英会話講師
・カスタマーサポート/コールセンター(イギリスおよび日本・英語使用)
・カフェ店員(イギリス)
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇留学経験
・イギリス:約10ヶ月(ロンドン内語学学校)
・グアテマラ:約3ヶ月(アンティグア内語学学校)
◇海外渡航経験
・イギリス:合計5年弱(内1年10ヶ月ワーホリ)
・グアテマラ:合計9ヶ月
合計50カ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で翻訳者兼Webライターとしてフリーランスをしています。これまで手がけた記事は1万記事以上。翻訳経験は通算7年位になります。
21歳の頃語学留学で渡英し、その後ワーホリビザ等を取得し、数年ロンドンで働いていました。
グアテマラへのスペイン語留学経験もあります。