「英語の長文が苦手!」
「読めた気になっていたのに、訳文を見たら意味が違っていた」
……という風に感じたことがある人は、英文読解の勉強が足りていないのでしょう。
英文読解とは英文解釈とも言われますが、つまり英語の文章を読み理解することを言います。
英文読解はリーディングをするのにとても重要。
なぜなら、英語を読んで正しく解釈する能力がないと、英語の長文を正しく理解することができないからです。
そんな英文読解の勉強に役立つのが、英文読解の参考書。今回は、英文読解の学習におすすめの参考書とその選び方や注意点をご紹介していきます。英語の文章をスラスラ読めるようになりたい人は、ぜひ参考にしてくださいね。
英文読解の参考書ならこれ!おすすめ参考書5選と学習方法
おすすめの英文読解参考書5選!
まずは英文読解の学習をするためにおすすすめしたい参考書をご紹介していきます。
英文読解入門基本はここだ!ー代々木ゼミ方式
- 作者:西 きょうじ
- 発売日: 2005/05/01
- メディア: 単行本
ある程度の英文法は理解して、英文読解にとりかかりたいという人におすすめの英文読解入門本。
英文を理解することに特化した参考書なので、文法や単語の意味がわからない時には説明が不十分だと思うかもしれません。
しかし、文法や単語は他の参考書などで学習できるので、英文読解の学習としては問題ないでしょう。
説明が多く、英文読解の方法をしっかり理解したい人向き。ただし内容は英文読解の入門者向きなので、ある程度の長文は読めるという人はもう少し上のレベルのものを使いましょう。
「英文解釈の技術」シリーズ
- 作者:桑原 信淑
- 発売日: 2018/10/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
レベル別に少しずつ学びたい人におすすめの英文読解参考書シリーズです。
「超入門英文解釈の技術60」
「入門英文解釈の技術70」
「基礎英文解釈の技術100」
「英文解釈の技術100」
すでに入門・基礎は出来上がっている人は、そこは飛ばしてしまっても大丈夫でしょう。
書店で中身を見て、自分のレベルに合ったものを選べるといいですね。
問題集なので、問題と解説が豊富な1冊。
問題を解きながら、英文読解スキルを身に付けたい人に向いています。
ただ、問題集的な側面が強いため、あまり読解方法について細かく説明はありません。
英文読解の方法については他の参考書で補うか、ある程度読解力がついた人がさらなるスキルアップのために、問題をたくさん解きたいという時におすすめです。
サバイバル英文読解 最短で読める!21のルール
サバイバル英文読解―最短で読める! 21のルール (NHK出版新書 518)
- 作者:関 正生
- 発売日: 2017/06/08
- メディア: 新書
大学入試が関係ない人で、英語のニュース記事などを読みこなせるようになりたいという人向けの参考書。
スラスラと読めるにもかかわらず、効果は絶大!
英語の文章を読むためのコツが解説され、これを使えば、どのように英語を読み進めれば良いかが感覚的にわかるようになるでしょう。
わからない部分の解釈の仕方なども解説され、実戦に役立つ1冊です。
英会話力はあるのに、英語のニュース記事となるとあまり読めないという人は、これを読めば英文が読めるようになるかもしれません。
もちろん大学入試を控えている人が、英語を読むコツを習得するのにもおすすめです。読み物としても楽しめますよ。
大学入試 世界一わかりやすい英文読解の特別講座
- 作者:関 正生
- 発売日: 2011/09/06
- メディア: 単行本
表紙が可愛らしいので、中身もそうなのかと思いきや、意外と真面目な参考書です。
レベルとしては、英文読解の基礎がある程度身についた人が、次のレベルにステップアップするために使える1冊。
タイトルどおりとてもわかりやすく、英文の構造を説明してあるため、そもそも英文の構造がどうなっているかよくわからないという人におすすめです。
シリーズ化されていて、他にも英文速読や英語構文、英文法などについての参考書も出ていますから、そちらも併せてチェックしてみてくださいね。
英文読解の透視図
かなり古い参考書ですが、未だに人気のあるロングセラーな1冊。こちらは上級者向けで、かなり難しい内容になっています。
この参考書を全て終え、しっかり理解できたのなら、難関大学受験も大丈夫!というほどの難しさ。
大学入試を控えていて、英文読解でしっかり確実に点数を取りたいという人におすすめです。
受験生ではない人でも、英語の読解力をアップしたいなら、ぜひのぞいてみてください。
英文読解の参考書の選び方と注意点
ここまでおすすめの英文読解参考書をご紹介しましたが、使える参考書も選びかたを間違ってしまっては、効果を発揮してくれません。
ですから、上手な選び方をしたいところですよね。
ここからは、英文読解の参考書の選び方や注意点もご説明していきます。
レベルに合ったものを選ぶこと
大前提ですが、参考書を選ぶときには自分のレベルに合っているものを選ぶことが必要です。
たとえ最終目標が難関大学レベルだったとしても、そのレベルに今追いついていないなら、まずは基礎レベルの参考書から始めましょう。
レベルをしっかり見極めるためには、書店や図書館などで実際に手に取って中身を見てみるのがおすすめです。
単にレベルをチェックするだけではなく
自分にとって使いやすいか
解説は読みやすいか
なども見極めることが重要です。
参考書にある英文自体は、全部は理解できなくても構いません。
しかし英文の意味がほとんどわからなかったり、解説の意味がわかりづらいと感じるなら、その参考書はあなたのレベルには合っていないのだと判断できます。
演習問題が多いものがおすすめ
英文読解力をどんどんレベルアップさせたいなら、演習問題が多いものがおすすめです。
特に受験生にとっては、問題が多いということは重要なポイントとなります。
ですから、あなたが受験生の場合は、問題が多い参考書を選びましょう。
ただし問題集型の参考書は、突然問題が出てくるので、英文読解の基礎から始めたい人には不向きな場合もあります。
最初に英文読解のやり方を理解してから問題に取り掛かりたいなら、基礎的な解説の多い参考書から始めてみましょう。
単語力や文法力が足りないならまずはそちらから学習を
どれだけ英文読解に関する参考書が、質が良かったとしても、単語力や文法力が足りていなければ英文読解はできません。
英文読解をするには、ある程度の語彙力・文法力は必要です。
もしも語彙力や文法力が足りていないと感じるなら、まずはそちらからカバーしましょう。
単語や文法に関する参考書もたくさんあるので、自分に合ったものを選んで使ってみてくださいね。
どうしても長文がしんどいと感じるなら短文読解から
受験生の場合は、嫌でも少し長めの英文読解に取り組まなければなりません。
しかも時間も限られているので、少々難しくても早めに取り掛かってしまった方が良いでしょう。
しかし受験を控えていない人が、どうしても長文を読むのがしんどいと感じるなら、短文読解から始めましょう。
短文というよりは、1文はそれなりに長くても、文章量が少ないということですね。
たとえば、参考書に長文が載っていたとしても、最初の2~3行だけ取り組んでみるのもいいかもしれません。
複雑な構文でも理解できるのに、長文は難しく感じる人もいます。
そういう人は、英語力はあるのに英語を読むことに慣れていないだけです。
毎日数文ずつでも英文読解に取り組んでいれば、その内慣れてきてスラスラ読めるようになっていくので、まずは短文読解からスラスラできるようになっていきましょう。
まとめ
今回はおすすめ且つ人気の英文読解の参考書をご紹介しましたが、欲しくなったものはあったでしょうか。
英文読解はコツさえ掴んでしまえば、意外とできるようになってしまいます。
参考書はそのコツを教えてくれ、英文読解に慣れるためのもの。
今回ご紹介した参考書もチェックしながら、お気に入りの参考書を見つけて、早速英文読解の学習に取り組んでみてくださいね。
◇経歴
英日翻訳・校正、英会話講師など
イギリスの現地企業にて就業経験あり
◇資格
TOEIC935点
英検準1級
ケンブリッジ英検FCE合格
◇海外渡航経験
イギリス5年弱、グアテマラ6ヶ月、合計49ヶ国に渡航歴あり
◇自己紹介
国内外で活動するWebライター兼翻訳者です。これまで手がけた記事は数千件以上。翻訳経験は通算5年位になります。コロナ禍前は世界中を旅をしながら仕事をするノマドワーカーをしておりました。