世界共通語と言われている英語。
様々な国で英語が話されていますが、日本のような小さい国にも様々な方言があるように、英語も国や地域によって違いがあります。
今回のブログで特徴や違いについてまとめてみました。
大学時代、私の英語の先生はアイルランドの英語について研究していました。
当時の私は基礎英語力も無かったため、アイルランド英語などを学ぶ意欲はありませんでしたが、現在は海外で様々な国籍の方と英語で話す機会があり、そのたびに英語って奥が深いんだなと改めて感じます。
アメリカ人と話すときは、アメリカ英語を使用し、イギリス人と話すときはイギリス英語を使用するなど、少しでも単語などを使い分けられるようになるとよりコミュニケーションが円滑に進むのは当然ですよね。
難しい話ではあると思いますが、いろんな国の英語を理解しようとする姿勢を持っておくことは、英語学習者として重要なことだと思います。
国別、英語の特徴
日本人の英語学習者にとって、もっとも馴染みのある英語といえば、アメリカ英語ではないでしょうか。
しかし日本人にもっとも馴染みのある試験となったTOEICでも、アメリカ英語、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語の4種類の音声がリスニングパートで使用されており、国際共通語の英語としての英語力が問われるようになってきています。
英語の資格にチャレンジしたいと思っている方も多いと思いますので、まずはTOEICに出てくるアメリカ英語以外の3つ、イギリス英語、カナダ英語、オーストラリア英語の特徴をまとめてみました。
イギリス英語
イギリス英語と言えば、やはり発音の違いに興味を持たれる方が多いと思います。
テストのリスニングパートで、イギリス英語に苦手意識を持っている方は、どのようにイギリス人が発音しているかということを少し理解するだけで、苦手意識を克服できるかもしれません。
イギリス英語の発音の特徴を5つ紹介します。
ネイティブキャンプには、イギリス英語の発音を学べる教材があり、イギリス人講師もたくさん在籍しています。
イギリス英語が好きな方はこのブログに書いてあることを、レッスンで実践してみましょう。
特徴1 上昇のイントネーションが使われない
アメリカ英語では、疑問文の最後は⤴️とイントネーションを上げて質問をしますよね。
イギリス英語では、疑問文の最後は⤵️ような感じになり、上昇のイントネーションは使われません。
特徴2 Rの発音
アメリカ英語では、Rの音がしっかり聞こえます。
例えばCarという単語だと、舌が巻かれている感じで、最後にrが付いていることがわかります。
イギリス英語その最後のrがないように聞こえます。ただ日本語で普通に「カー」と発音するのとは少し違い、イギリス英語は口を縦に大きくあけて発音するようなイメージです。
特徴3 Tの発音
よくWaterという言葉が、アメリカ英語と比較されますね。
アメリカ英語はカタカナで表すと「ウォーラー」のような感じですね。
Tの音が「ラ」の音なのか、「ダ」の音なのかわからないような聞こえ方をします。
一方でイギリス英語のwaterをカタカナで表すと「ウォータ」のような感じになります。
Tの発音がしっかり聞こえ、最後の「タ」の音が区切りがよく、アメリカ英語のように語尾を伸ばしていないように聞こえます。
特徴4 Tが脱落する場合がある
上記の特徴3だけの説明では、イギリス英語はTの発音しっかり聞こえるという結論になると思いますが、実はイギリス英語の大衆的な発音はTの音を発音しません。
例えばbetterと言う単語は
アメリカ英語は「べラー」
イギリス英語は「べッアッ」
のようにT発音をしないことがあるようです。
ただし、資格テストのリスニングパートで聞くことがあるのは、特徴3で説明したもの「ベタ」とTの音が聞こえるものが多いと思われます。
特徴5 イギリス英語はリズム感があり早く聞こえる
アメリカ英語は、母音が長く、言葉が滑らかに、伸びているように聞こえます。
喉の奥からゆっくり発音されているイメージです。
一方で、イギリス英語は母音が短くなります。その結果、アメリカ英語よりも子音が強くテキパキ聞こえ、口の前の辺りで発音されているイメージです。
またイギリス英語は、第一声が音域の高いところから始まり、徐々に音域がリズムよく下がっていきます。
オーストラリア英語
オージーイングリッシュとも呼ばれるオーストラリア英語は特徴的なクセがあります。
オーストラリアはイギリスに植民地支配を受けていた歴史もあり、イギリス英語の影響を受けている印象です。
ここでオージーイングリッシュの特徴、アメリカ英語との違いを例とともに紹介します。
特徴1 抑揚を小さく
舌の動きを緩めて、鼻にかかった声で話すのがオーストラリア英語の特徴のひとつです。
特徴2 I(アイ)をOI(オイ)と発音する
アメリカ人シンガーソングライターのMiley Cyrus(マイリー・サイルス)はモイリーサイルスと発音するイメージです。
特徴3 AY(エイ)をAI(アイ)と発音する
May 8th(5月8日) はアメリカ英語だとメイ エイトですが、オーストラリア英語だとマイ アイトと発音するイメージです。
アメリカの俳優 Matt Damonはアメリカ英語だとマット・デイモンですが、オーストラリア英語だと、マットダイモンと発音するイメージです。
特徴4 A(ア)をEH(エ)と発音する
Dad (父親) はダッドではなく、 デッドと発音するイメージです。
Manhattan(マンハッタン) はメンハッタンとなります。
特徴5 語尾のT R Gは発音しない
Rat(ネズミ)は ラッ
Goat(ヤギ)は ゴー
forever(永遠に)は フォーエバ
日本人発音と呼ばれる発音の特徴として、語尾のアクセントが強いという点が考えられますので、良い練習になりますね。
特徴6 肯定文も疑問文のように語尾をあげる
It's cold outside.(外は寒い)は、は肯定文のため、通常語尾は下がりますよね。
オーストラリア英語ではIt's cold outside?と疑問文のように語尾をあげても、これは肯定文です。
特徴7 言葉の短縮
Brekkie
Choccy
Prezzie
これらの単語だけ見ても、最初は何のことかイメージがつきません。
Breakfast
Chocolate
Present
答えを見ると、なるほどという感じですね。
オーストラリアではこれらの単語以外にも、多くの単語が短縮された形で使用されています。
ここで少し余談!
オーストラリア英語のをより詳しく知りたい方必見!気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
カナダ英語
語学留学先として人気のカナダ。私もバンクーバーへ短期間の留学をしたことがあります。
ハリウッド映画やドラマの主役が実はアメリカ人ではなくてカナダ人だったりすることも多いため、そこまで違いはないのではないでしょうか。
カナダの英語は、アメリカ英語に慣れていれば、リスニングは難しくないと思います。
目立つ特徴としては、使用される単語がイギリス英語と同じ単語があったり、単語のスペルがイギリス英語と同じ単語があったりします。
ネイティブキャンプではカナダ人講師が多く在籍しております。
カナダ英語の特徴をカナダ人講師に直接聞いてみましょう!
アジアの英語
第二公用語として英語が指定されている国も多いアジア圏。
オンライン英会話ではフィリピン人講師の数が圧倒的に多いことは、ご存知かと思いますが、シンガポールやインドも英語力が高い国として知られています。
シンガポール
「EF EPI英語能力指数」2019年版発表によると、アジアの国で一番英語力が高いとされている国はシンガポールです。
フィリピンは20位に対し、シンガポールは5位となっており、非常に英語力の高い国として知られています。
そんなシンガポールで話される英語は、よくシングリッシュと呼ばれています。
インド英語
インド英語については、こちらのブログで詳しくまとめられていますので、ボリウッド映画ファンは必読です。
またまた少し余談!
シンガポールということで…。シンガポールへ旅行へ行かれる方必見!
シンガポールの治安などについてまとめた記事を載せておきますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
どの国の英語を学べば良いのか
いかがでしたか。
英語は英語でもいろんな英語が世界に存在することがわかりましたね。
この中で、どの国の英語を学べば良いのか迷っている方もいると思います。
例えば、私のようにハリウッド映画が好きという人はアメリカ英語に触れる機会があるため、アメリカ英語を中心に勉強しています。
勉強しているというより、自然と言語をインプットできているという感覚です。
またサッカーやラグビーが好きな人でしたら、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドの英語のインプットが多くなりますよね。
どの英語を学べば良いかではなく、どの英語を学びたいかという視点で考えられると良いかと思います。
また、日本人にとって、発音を良くする訓練も非常に大事ですが、様々な国、地域の英語が存在している時点で、ネイティブスピーカーですら発音の違いがあることは当然のことですよね。
発音、発声を鍛えつつも、多少の日本訛りを恐れずに会話する心構えも必要かなと思います。
どの国の英語を学ぶ際も、基本の学習方法は大量のインプットです。
書き言葉では単語のスペルが違うだけでなく、文章の表現や雰囲気も国によって変化する印象です。
リーディングも重要ですので、その国の新聞や雑誌のニュース記事等を読む訓練は重要です。
またアクセントや抑揚、正しい発音を学ぶにはリスニングの訓練が必要不可欠です。
その国のニュースや映画、ドラマでたくさん聴いて、感覚をつかむと良いと思います。
十分なインプットの後は、ネイティブキャンプのネイティブ講師と実際にレッスンを行い、発声のコツを訪ねてみたり、現地のニュースについて議論したりして、スピーキング力を磨いていきましょう。
スポーツの名門、愛知の豊川高校出身。男子ソフトボール部に所属し、インターハイ出場と県選抜代表に選出。(四番中堅手) 。タイ バンコクのチュラロンコン大学へ1年間の交換留学時が英語学習との出会い。高校、大学とスポーツ推薦で入学のため、勉強経験0からのスタートで約3年でTOEICは900点越え。大学時代の専攻はアジア学で、現在はアジアを拠点に活動中。