ボランティアと聞いてみなさんは何を連想しますか?
災害発生時の復興支援
赤い羽根共同募金
ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)
などを世の中にはさまざまな種類のボランティアがあります。
その中でも今回は海外で行われているボランティアについて紹介させていただこうと思います。
海外ボランティアとは
海外ボランティアは国際協力を目的として、実際に現地に行き、現地の人々とボランティア活動を行うことを目的としたプログラムです。
普段私たちが旅行で訪れることのないような場所に行き、福祉活動に従事する点が大きな特徴と言えるでしょう。
ボランティアの種類
一言でボランティアといってもその種類は多岐に渡ります。
様々なボランティア活動において、向き不向きがあるとは思いますので、まずはどんなボランティアがあるのか紹介していきたいと思います。
海外に行うボランティアは大きく分けて二つあります。
「ボランティアプログラム」 です。
スタディツアーとはその名のとおり ”Study”=「学ぶこと」 を目的としており、基本的には途上国でNGOが活動する現場を視察したり、ボランティア活動などを行う旅行のことを指します。
またそこでは実際に体験学習や現地の人々と交流をしながら、お互いの理解を深めていく活動のことです。
ボランティアプログラムとは、スタディツアーとは違い、学ぶというよりかは自分が実際に現地に赴き、現地スタッフと共に
教育
保育
看護
建設
給食
衛生活動
文化交流
などボランティア中心の活動を行うことを指します。
流れとしては、まずはスタディツアーでボランティアとは何かということを「見て」その後にボランティアプログラムに参加し、実際に「体験」してみるという流れが理想的ではないかと思います。
ボランティアの内容
ボランティアプログラムの中にも様々な種類のボランティア活動がありますので次はその内容を細かく紹介していこうと思います。
・支援をすることを目的としたボランティア
・日々の生活が苦しい方
・今日食べるご飯すらない
といったような恵まれない方々に対してその生活の支援をすることを目的としたボランティアです。
おそらく、皆様が一番想像しやすい形のボランティアではないかと思います。
例としては、その方に食べ物や衣類を配ったり、住居などを提供したりすることがあります。
活動の拠点はアジアやアフリカが多くなっております。
・災害ボランティア
地震、台風、津波などの自然災害時に被災地を訪れ、復旧作業に従事することを目的としたボランティアです。
こちらに関してはもちろん個人で日祥に赴き、ボランティア活動をすることも可能ですが、被害が甚大な場合は、政府や自治体が主となって指示を出したりすることもありますので、ボランティアする側もしっかりとした情報をキャッチしておく必要があります。
また、復旧作業中にも二次災害などが発生する可能性もありますので、常に相手のことだけでなく、自分の身の安全も守りながら、作業を進めていく必要があります。
・介護ボランティア/チャイルドケア
介護ボランティアとは高齢者や障がい者など、生活をする上で介護が必要な方を助けるボランティアです。
基本的には特別な資格や免許などがなくとも参加できるボランティアとなります。
基本的には老人ホームなどの施設の中でボランティアを行います。
病院の看護師さんがおこなっていることを想像していただければ、それが介護ボランティアと類似していると言えるでしょう。
チャイルドケアとは海外ボランティアプログラムの一種で、 海外の保育園や幼稚園・アフタースクールなどで子ども達のお世話などをするボランティアのことを指します。
ベビーシッターと言い換えるとわかりやすいかもしれませんね。
子どもが好きな方はやってみるべきボランティアの一つだと思います。子供に囲まれながら英語力の向上も見込めます。
・動物保護/環境保護ボランティア
動物保護ボランティアは様々なプログラムがありますが、代表的なのは捨て犬や、捨て猫を保護し大きくなるまで世話をしたり、その里親を探したりするプログラムです。
また、その犬や猫の食事の準備をしたり、部屋の掃除などが主な仕事内容となります。
環境保護ボランティアは森林保護や海洋保護を主な活動の中心として行なっていきます。
活動範囲は広く世界中のどこの地域でも環境保護ボランティアのプログラムが組まれております。
世界中にボランティア活動に行きたい方 にはオススメのボランティアだと思います。
・講師ボランティア
講師ボランティアは日本語を学びたいと思っている方に日本語はもちろんのこと、日本の文化、習慣などを海外で教えるボランティアのことを指します。
こちらは日本のことを英語で相手に伝えるスキルが必要となりますので、少々高めの英語力が求められます。
ただ、中にはまずは講師のアシスタントから始められるボランティアプログラムもありますので、日本が好きでその文化をいろいろな方に伝えていきたいと考えておられる方にはぴったりなボランティアであると思います。
国別ボランティア紹介
今度は国ごとにどのようなボランティアが行われているのかを紹介していきたいと思います。
カンボジア
ボランティアと聞くとカンボジアという国の名前をよく耳にしますよね?
カンボジアに学校を作ろう!
恵まれない子供達に食料やワクチンを。
などのように日本はカンボジアに対して多くのボランティア活動をしています。
位置:東南アジア インドシナ半島南部
首都:プノンペン
人口:約1340万人
面積:日本の約半分
民族:約90%がクメール人
言語:クメール語
また、カンボジアは親日国家であって、現在は治安も改善傾向にあると言われています。
しかし、改善はされていると言ってももちろん夜道を一人で歩くことは危険ですし、スリや置き引きなどにも注意をしないといけません。
カンボジアでできるボランティア
・学校建設...カンボジアの農村で子ども達が通う新しい小学校を一緒につくろう!というプロジェクトです。
作業は子ども達と一緒にレンガ積みやペンキ塗りなどをしたり、体育の授業がないカンボジアの小学校で運動会のお手伝いなどをします。
・日本語・英語教育のサポート...カンボジアの村にホームステイをしながら、小学校の子どもたちに日本語・英語教育の授業を行います。基本的に免許や経験などはなくても参加が可能となっております。
子どもが好きで、将来的に教員になろうと考えている方にオススメのボランティアとなります。
・農村でのホームステイ...実際にカンボジアの農村部で現地の方々と協力しながら作業を進めていきます。
上記の2つのボランティアに比べるとより現地の人と深くつながることができるのが、農村でのホームステイの一つの特徴と言えるでしょう。
フィリピン
次に紹介するのはフィリピンでのボランティアについてです。
フィリピンは日本から飛行機で約4時間で行くことができます。以前に比べると最近は経済の発展がめざましく、次々に新しいビルが建設されています。
自分は体験したことはないのですが、これが発展途上国の経済成長なのかなと感じております。
おそらく日本でも昔は次々にビルが立ち並んでいくという光景があったことでしょう。
しかし、もちろんそのような光の中にも影はあります。
ビルの裏手を見ると、その日に食べるだけのお金しかなく、貯金がなく家族みんなで働きながらやりくりをしている人々がいます。
フィリピンってどんな国?
位置:東南アジア (7100以上の島々からなる島国)
首都:マニラ
人口:約1億人
言語:フィリピン語&英語 (母国語として使われる言語は合計で172に及ぶ)
フィリピンでできるボランティア
・孤児院でのボランティア...フィリピンで最も行われているボランティアの一つがこの孤児院でのボランティアとなります。孤児院にいる子どもたちと一緒に遊んだり、掃除や食事づくりの手伝いをしたりします。
自分も実際に
という孤児院を訪れ、そこで持参したお菓子やサッカーボール、バスケットボール、バトミントンなどを子供達にあげて、それを使用しながら一緒に遊びました。
ここでは普通に4歳ぐらいの子供でも英語を話すことができ、すごく驚かされました。
・被災地ボランティア...フィリピンでは毎年多くの地震や台風が発生しています。
そこで被災された方々に援助物資を届けたり、がれきの処理、または新しいプレハブなどの建設を行います。
基本的に英語の能力はなくても問題なく作業をすることができますので、英語が苦手な方でも比較的取り組みやすいボランティアの一つかと思います。
まとめ
海外でボランティアをする時は基本的にはボランティア団体のプログラムに参加する形が一般的だと思います。
やはり、海外には危険が多くありますので、しっかりと経験のある方たちと共に活動をする方が安全にボランティア活動に従事することができると思います。
しかしその一方で私のようにボランティア団体のプログラムとして参加するのではなく、自分一人で孤児院を訪れ、自分が計画してボランティア活動をすることももちろん可能です。
当然、アポを取ったり、準備などをするのはすべて自分一人となりますが、その分ある程度自分が思い描くボランティア活動をすることができます。
そのどちらにも言えることですが、一番大事なことは
「自分がボランティアをすることで少しでも多くの人々を救い、社会に貢献したい」 という気持ちだと思います。
今回私のブログを読んで少しでもボランティア活動に興味を持ってもらえれば幸いです。

滋賀県出身で現在フィリピンのセブ島で働いているPenです。以前はスポーツブランドのアパレル店員をしておりましたが、そこで海外の人と出会うことが多く、海外に行きたいという気持ちになり、9ヶ月間アメリカのサンフランシスコとボストンで留学を経験しました。アメリカでは主に野球観戦とホットドックを食べていたという記憶しか残っておりませんが、それがなければ今こうしてセブで働くこともなかったと思うので、いい経験にはなりました。性格はとても温厚で他人に対して苛立つということがほとんどありません。そういう性格もあって1年ほど心理カウンセラーの仕事に携わったこともあります。将来的にはそっちの道にも進んでみたいなという気持ちがあります。