日本では留学に行く学生さんや、社会人の方が増えています。
今、世界はグローバル化が進んでおり、世界の共通言語である英語を学びたいと考えている日本人が年々増加しています。
私も大学生の時に英語の必要性に気づき、アメリカへ留学をした一人です。
そこで今回は留学から帰国後にするべきこと、するべきでないことを私の実体験や私の友人から聞いた話しなどからみなさまへお伝えしたいと思います。
今から留学される方、今留学中の方、すでに留学から帰国された方全ての方を対象に、私なりの考えをお教えしますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
留学中の生活
留学中というのは当然語学学校に行っていると思うので、少なくとも1日の中で6時間程度は英語に触れていると思います。
(語学学校や留学プランによって多少の誤差はあります。)
学校が休みだとしてもホームステイ先にあるテレビからは英語が流れ、街に出ても英語での会話が繰り広げられており、聞こえてくる音楽も全て英語です。
英語を勉強しようという意識がなくても自然に英語が周りから入ってきます。
また、留学中というのは勉強に対する意欲がとても高く、部屋にいる時でも英語の勉強を常にしていると思います。
とにかく留学中はどんどん新しいことを吸収でき、英語力の向上を肌で感じることができます。
留学から帰国する1, 2ヶ月前
留学生の大半の方が、帰国する1, 2ヶ月前ぐらいから日本で何をするかという今後のことを考え始めます。
私もそうでした。
日本で就職活動をしないといけないな、日本ではどうやって勉強を続けていこうか、そもそもスピーキングに関しては誰と話せばいいんだ?など考えなければいけないことが山ほどありました。
まず私からのアドバイスとしては帰国する1, 2ヶ月前から帰国後に日本ですることを考えるのは少し遅いということです。
なぜ遅いのかということは、下記にまとめさせていただきます。
帰国後のスタートダッシュはとても重要
留学先で英語をたくさん学んで口も耳も全ての感覚が英語仕様になっている時期というのが帰国後すぐのタイミングです。
この時期は今後英語学習を続けていくために非常に大切な時期となります。
逆にいうと、この時期のスタートダッシュを誤ってしまうとせっかくの留学生活で培ってきた英語力が全て水の泡になってしまう可能性すらあります。
それでは留学から帰国後すぐのこのタイミングですべきことを3つ紹介させていただきます。
">帰国後すぐのタイミングですべきこと
・スピーキングをする場を必ず設けておく。
・英語を話す職場や、アルバイト先を確保しておく。
・英会話アプリに登録しておく。
上記3点が私が考える留学から帰国にすべきこと/帰国前から考えておくことです。
では一つずつ具体的に、なぜそれが大切なのか説明させていただきます。
スピーキングをする場を必ず設けておく。
まず、留学から帰国すると全ての留学生が当たる壁。それは英語を話す機会が激減してしまうことです。
日本では当然日本語が公用語で海外からの旅行者から話しかけられることなんて滅多にありません。
(ヨーロッパなどは帰国後も仕事先や日常生活で英語を話す人と触れ合う機会が多いらしく、日本と比べるとそこまで英語を話す機会が減るということはないそうです。)
なので、私たちは自分から英語を話すためのコミュニティーや手段を帰国前から見つけておく必要があります。
私が実際に行なったことは
・海外の人が集うバーを片っ端から行く、そして話す、お酒を飲む。
・意味もなく、駅前の案内カウンターの前に立つ。
・留学先で仲良くなった友達と定期的に通話をする。
どれも留学から帰国したばかりのフレッシュな状況の時しか一歩踏み出せないようなことですよね?
しかし、帰国後直ぐであれば皆さんもそのマインドが備わっているはずです。
ぜひ無理のない程度で上記の方法を試してもらえればと思います。
英語を話す職場や、アルバイト先を確保しておく。
こちらも先ほど説明した「スピーキングをする場を必ず設けておく。」に通ずるところがあるのですが、英語を話す時間を少しでも確保することが大事です。
我々が多くの時間を過ごす場所である、職場やアルバイト先で英語を話すことができる環境を整えておく必要があります。
おすすめの仕事紹介
・英語の家庭教師、塾講師
・外国人が経営しているお店での仕事
(主にレストランやバー)
・外国人向けのシェアハウスの経営、管理
・駅前の道案内場での仕事
上記のような仕事が私のお勧めする帰国後すぐに始めた方がいい仕事一覧となります。
ちなみに上記は全て自分が体験したことになります(笑)
英会話アプリに登録しておく。
これも非常に重要です。
「スピーキングをする場を必ず設けておく。」「英語を話す職場や、アルバイト先を確保しておく。」ということも大事だったのですが、その二つは日常英会話となりますので、しっかりとした文法や発音はそこまで上達しません。
なので英会話アプリを常に使用できる環境にしておいて、講師たちに自分の文法や発音を直してもらってさらに英語のスキルを磨いていくことが大事です。
上記の3点に共通していることは、出来るだけ英語を話し続ける環境に身をおいてくださいということです。
どうしても日本では英語を話す機会を作ることが難しいので、自分から積極的に英語の環境に飛び込んでいくことが必要です。
それを怠ると英語力はどんどん低下していき、気がついたら以前自分が持っていた英語に対する情熱も低下してしまっています。
そうなってしまってはなかなか元の状態に戻すことが困難となります。
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留学帰国後にしてはいけないこと
先に「帰国後すぐのタイミングですべきこと」を紹介しましたが、次は逆に留学帰国後にしてはいけないことを紹介させていただきます。
私が思う留学帰国後にしてはいけないことは「周りからの評価を気にすること」です。
留学をすでに経験された方はわかっているかと思いますが、留学を一年間した程度では英語がペラペラになったり、洋画を全て理解できるようになるわけではありません。
もちろん、昔からずっと英語を勉強していて、その上留学をして自身のスキルをさらに向上させたという方もいらっしゃると思いますが、大半の方はそうではないと思います。
留学から帰国すると周囲の人からは「留学帰りの人だ」「すごいな、英語ペラペラなんだろうな」と勝手に英語ができるすごい人だという認識がされます。
周囲の人が言っている評価と自分の能力には差があり、みんなが思っているほど自分の英語力は高くない。
そんな他人からの評価と自己評価の乖離により、自信をなくしてしまう方が多くいます。
そして自信をなくしてしまったがために、プレッシャーを感じてしまい「焦り」や「不安」を抱くようになり、最悪の場合英語が嫌いになってしまう可能性があります。
そうなってしまってはせっかくの留学が何の意味も持たなくなりますので、私から言えることは「周りからの評価は気にしないでください」ということです。
周りからの評価を気にしないための方法、気持ちの持ち方
・自分の英語はまだまだだと自覚する。
・英語は一生勉強だという気持ちを持つ。
・留学はこれから自分が英語を勉強するための、一つのきっかけ作りだったのだと言い聞かせる。
すごく具体性に欠ける抽象的な精神論になってしまいましたが、これは本当に大事だと思います。
英語は一長一短で身につくことはありません。
しかしそれを理解しているのは実際に留学をした方のみです。
ほとんどの人はそのことを知りません。
だからこそ、自分で「自分はまだまだ英語の勉強過程にいるのだ、現時点が完成形ではない。」と言い聞かせ、それを勉強の糧にしていくのがベストだと思います。
時系列で表す、留学帰国前から帰国後のベストな過ごし方
今まで私が説明をしてきたことをまとめていきたいと思います。
〜帰国する3、4ヶ月前〜
日本に帰国した後に何をするのかを決めておく。
日本に帰ってからのスタートダッシュを決めるために、以下の3つについて考えておいたほうがいいです。
・英語のスピーキングが行える場所の確保
・英語を話す職場や、アルバイト先の確保
・英会話アプリへの登録
〜帰国直後〜
上記の3つをすぐさま実行してください。
鉄は熱いうちに打てという言葉があります。
皆様が留学をして培った経験や語学力が衰えないように帰国する3、4ヶ月前から考えていたことを実行に移しましょう。
〜帰国後から将来に向けて〜
あなたは普通の人にはない留学という経験を積みました。もちろんあなた自身の価値観も変化していると思います。
また、それと同時に周囲の方があなたを見る目というものも変化しています。
留学に行ったのだから英語を話せて当たり前。そのように周囲の方は考えています。
そこであなた自身は実際の自分の英語力と周囲の方が思っている英語力のギャップに戸惑うことがあると思います。
しかし、私は知っています。英語力は1年留学した程度ではそこまで上達させることは難しいということを。
なので周囲の目は気にしないでください。
英語は一生勉強です。毎日コツコツ続けていくことで必ずスキルは上がっていきます。
周囲の目を気にしてしまうと、せっかく留学で上がった英語に対する意欲、モチベーションが低下してしまいます。
私の周りの留学仲間の数名は自分と周囲のギャップを埋めることができず、英語から離れていってしまいました。
そうならないため最後に、私から英語力をキープするための勉強法を紹介して終わりにしたいと思います。
英語力をキープするための勉強法
世の中には、英語力をキープするための勉強法というのがたくさん存在しています。
私はどれも正解だと思いますし、逆にすべて正解ではないと思います。
どういうことかというと結局のところ勉強を続けられるかどうかというのは、いかにその勉強を毎日のルーティンに落とし込めるかどうかだと思うからです。
ではどうやって毎日のルーティンに落とし込むかですが、私が実践していることは「勉強以外で自分が普段しているルーティンに勉強を加える」です。
どういうことか、簡単に例を使用して説明します。
私は毎朝起きたら、服を着替えてからご飯を食べてそのあとに歯を磨きます。
それが私のルーティンなのですが、そこの一部に勉強を加えます。
すると下記のようになります。
起床→着替え→朝食→歯磨きしながら単語帳を開く
こうすることで歯磨きは私の毎朝のルーティンなので単語の勉強も同時に私のルーティンにすることができます。
だいたい3分間程度の勉強ではありますが、私は積み重ねが大事だと思っているので3分でも十分勉強をしたと言えます。
このように日常のルーティンに勉強を入れ込むという方法が私の考える勉強を続けていくために必要なことだと思いますので、ぜひ皆様も参考にしていただければと思います。
長くなりましたが、これから留学をされる方、留学中の方、留学を終えられた方全ての人に共通して大事だと思うことを今回は書かせていただきました。
ありがとうございました。

滋賀県出身で現在フィリピンのセブ島で働いているPenです。以前はスポーツブランドのアパレル店員をしておりましたが、そこで海外の人と出会うことが多く、海外に行きたいという気持ちになり、9ヶ月間アメリカのサンフランシスコとボストンで留学を経験しました。アメリカでは主に野球観戦とホットドックを食べていたという記憶しか残っておりませんが、それがなければ今こうしてセブで働くこともなかったと思うので、いい経験にはなりました。性格はとても温厚で他人に対して苛立つということがほとんどありません。そういう性格もあって1年ほど心理カウンセラーの仕事に携わったこともあります。将来的にはそっちの道にも進んでみたいなという気持ちがあります。