「おまけ」は英語で何という?「おまけ」に対する日本と海外の考え方の違い

おまけを英語で、ネイティブキャンプ 、福袋、付録

日本で「おまけ」といえば、「グリコのオマケ」と言ってグリコキャラメルを思いつく人は多いのではないでしょうか。

または、疲れを吹き飛ばすドリンク剤が”おまけ2本付き!”とあるとすごく嬉しくなります。

楽天市場では、「おまけ付き」で商品の検索ができるページがあったりもします。

多くの人にとって魅力なおまけ、試供品などお得な情報がたくさんあります。

しかし、外国人との英会話の機会で、いざ「おまけ」を英語にしようとすると戸惑ったことはありませんか?

実際、「おまけ」は英語ではいろんな言い方があるのです。

この記事では「そもそも、おまけってどういう意味?」という方のためにも、そこからから掘り下げるとともに、おまけの英語表現を紹介します。

さらに日本と海外の「おまけ」の違いについても紹介します。

1.「おまけ」や「付録」は英語でなんと言うのか。

「おまけ」「付録」を英語でなんと言うか調べる前に、まず「おまけ」や「付録」の意味を日本語で考えましょう。

英語でなんと言うか考える時には、その日本語の意味をよく理解していないと、その日本語に最も適している英単語を選び間違う可能性があるからです。

では、さっそく「おまけ」と「付録」は同じ意味なのかどうか、違いはあるのかについてみていきましょう。

(1)「おまけ」と「付録」の違いは?

「おまけ」と「付録」は、どちらも商品を買った時についてくる物なので、同じような意味ではないかと思いがちですが、実ははっきりと区別されているのです。

「おまけ」は漢字で書くと「御負け」です。

「おまけ」とは売り手が買い手との駆け引きに負けて、サービスをするというところから生まれた言葉です。

だから「負け」という漢字が使われているのですね。

だから「おまけ」は商品を買った時に、無料でもらえる物の他、金額を安くしてもらうことも言います。

金額を安くしてもらったときには、「あのお店で『おまけ』してもらった」とも言いますよね。

これに対して「付録」とは、雑誌や書籍についてくる冊子などの紙製品のことをいいます。

女性雑誌などには、紙製品以外のバッグやポーチなどがついてくる場合がありますが、それらは正確には「付録」ではなく「おまけ」なのです。

新規登録をしてもらうために、おまけが貰えるという広告を企業が載せるということはよくあります。

顧客の心をつかむプロモーション戦略として、おまけを付けることが取引に有効だからです。

日常生活のなかで、お得なものを求めている人は多く、おまけがとても魅力あるものになるのです。

(2)英語で「おまけ」や「付録」はなんと言う?

「おまけ」と「付録」の意味がわかったところで、それぞれ英語でなんと言うのかを説明します。

まずは「おまけ」のことを英語では
Freebie、
Prize、
Giveaway、
Bonus、
Extra、
Free gifts

などと表現します。

すべて名詞ですが、いろんな言い方がありますね。

外国人がおまけのことを知りたいという質問に答えるには、「Omake is a free gift in English.」と言えば、簡単にイメージしてもらえるでしょう。

例文の中でどのように使われるのか、見てみましょう。

Children love sweets that include a small toy as a free gift.
(子どもたちは、小さなおもちゃがおまけに付いたお菓子が大好きです。)

If I buy 3 packs of snacks, I can get one extra.
(3パックお菓子を買うと、一つおまけでもらえます。)

If you collect 5 stickers, you can exchange them for a prize.
(シールを5枚集めて応募したら、景品がもらえます。)

おまけをする側のフレーズもチェックしてみましょう。どれも動詞になります。

おまけに付けるは、throw in,
おまけをあげるは、give a bonus,
おまけをする=値引きをするは、reduce, price downです。

2.日本と海外の「おまけ」の違いと海外の「おまけ」事情

「おまけ」はお客さんの関心を引いて買ってもらうためのマーケティング手法の一つなので、日本だけではなく海外でも「おまけ」は当たり前に存在します。

おまけの種類はそれほどの違いはなく、食べ物にプレゼントがついていたり、シャツなどの衣服を1点買ったらもう1点無料や半額になったりするものが多いです。

英会話のレッスンでも、「レッスン料は○○円、おまけに今なら入会費無料!」なんてあると、とっても気になりますね。

人気のアプリ「手帳のおまけ」は知っておきたいルールや、便利な生活情報が載っていいます。こういった情報に関するお得なものも日本人にはとてもウケているようです。

海外で多い「Buy 1, Get 1 Free」「Buy 1, Take 1」というのは、一つ買ったらもう一つは無料という意味です。

日本でも無料とまではいかなくとも、2つ目からは半額という表示は時々見かけますよね。

海外のおまけについていろいろ調べていると、面白いおまけをいくつか見つけました。

フィリピンでは、楽器のキーボードを一つ買ったらギターが無料で付いてくるというセールがあったそうです!

You'll get a guitar for free if you buy a keyboard.
(キーボードを買うと、ギターが無料でついてきます。)

もう一つ面白いおまけを紹介します。

アメリカでシリアルのおまけに本屋さんで売っているちゃんとした絵本がついていることがあるようです。

I received a picture book as a giveaway when I bought a box of cereal.
(シリアルを買ったら、おまけで絵本をもらいました。)

おまけの意味合いは海外も日本も同じですが、何をおまけにするかというところで、その国々で違いがあり、興味深いです。

3.海外のハッピーセットは日本と同じ?

マクドナルドのハッピーセットもおまけがついています。

マクドナルドは英語でMcDonald'sと書きます。発音が日本語とは全然違うということはご存知でしょうか。

発音記号は/ məkdάnldz/です。

そしてハッピーセットという名前も、英語とは少し異なります。英語では“Happy Meal”と言います。

ハッピーセットは国によって内容が違うのでしょうか。

日本のハッピーセットはご存知の通り、子どもたちに人気のキャラクターおもちゃ、絵本や図鑑がおまけに付いてきます。

おまけは期間限定で、その期間が過ぎると別のおまけに変わるので、子どもたちは飽きることなくハッピーセットに夢中になるのですね。

では、海外のハッピーセットのおまけを紹介しましょう。

同じように子どもの興味を引くおもちゃが主流ですが、イギリスやアメリカなどでは子どもの食生活と環境問題に取り組むための新しい試みが見られます。

実際にあった例を紹介しましょう。

まずアメリカでは、成長期の子どものためにサイドメニューにはフルーツや低脂肪ヨーグルトが加えられ、フライドポテトの量を減らす動きがあります。

おまけのおもちゃは、子どもの活動量がわかるフィットネストラッカーという名の万歩計が登場しています。

ただ歩いた歩数が出るだけではなく歩く速さにも反応するようで、子どもたちにはウケが良いよそうです。

イギリスやアイルランドでは環境問題への取り組みの一環で、プラスチック製のおもちゃを減らす動きがあります。

子ども向け電子書籍の無料ダウンロードをおまけに付けたり、本や紙製のおもちゃを取り入れています。

また子どもの栄養面を改善する取り組みの一環として、“swap out”という動きがあります。

“swap out”とは「交換する」ことを意味しています。

ハッピーセットにはおもちゃがついていますが、そのおもちゃとフルーツバッグを交換することができます。

“McDonald’s branches in the UK and Ireland will soon give people the option to “swap out” their Happy Meal toy, to reduce the impact on the environment.”

「イギリス・アイルランドのマクドナルドは、環境への影響を減らすためにハッピーセットのおもちゃを(フルーツバッグと)交換できる「スワップアウト」を、まもなく開始します。」

(引用元はこちら

フルーツバッグとは生のフルーツを詰めたビニール製の袋のことをいうのですが、ビニール袋もプラスチック製であることを問題視する意見もあるようです。

日本でもハッピーセットで本のおまけがあり、プラスチック製のおもちゃを減らす活動の一環として取り入れられているのかもしれませんが、イギリスのように大々的に運動をアピールしているわけではなさそうです。

ハッピーセットの面白いおまけは、2016年にスウェーデンで話題になりました。それはVRゴーグルに変形するハッピーセットの外箱です。

VRとはVirtual Reality(仮想現実)の略です。

VRゴーグルの中にスマホを入れて覗けば、現実に目の前で起こっているかのような体感が得られるというものです。

新しい種類のおまけですね。

紙製だし子どもから大人まで使え、なかなかの優れたアイテムではないでしょうか。

気になるお値段ですが、なんと470円という低価格です。それだけの値段でハッピーセットが食べられて、VRゴーグルも手に入るのはお値打ち品です。

4.年末年始・クリスマスセールのおまけは日本と海外で違う?

アメリカでは感謝祭からクリスマスにかけて、年間でもっとも買い物をする人が多い時期といわれています。

特にアメリカでは古くからブラックフライデーというセールイベントが大々的に開催されていて、大型店は人でごった返すそうです。

今では、日本でも大手電化製品店やスーパーマーケットなどでブラックフライデーと呼ぶセールがみられるようになりましたね。

The biggest sale called Black Friday is held on the fourth Friday of November in the US.
(ブラックフライデーという最大のセールは、11月の第4金曜日からアメリカで開催されます。)

お店にとっては一年で一番の書き入れ時なので、様々な工夫がされているはずです。

おまけは販売促進のためのマーケティング手法であり、それは日本も海外も同じです。

イギリスを始め、ヨーロッパの国々でも街はクリスマスの買い物客でにぎわいます。

日本もクリスマスから年末年始にかけて、デパートやショッピングモールは大混雑ですよね。

この時期は各国で売り上げをあげるため、激しい商戦が繰り広げられますが、割引を含めおまけを付けるというのは世界共通です。

実際にどのようなおまけがあるのか、いくつか紹介しましょう。

まず日本ではクリスマス時期になると化粧品のセールで、パッケージの柄を変えたりポーチをおまけに付けたりするのはよく見られます。

ポーチはかなり上質なものも見られます。

アメリカの化粧品セールは日本と似ていますが、割引率が比較にならないほど大きいです。

クリスマス時期になると、セット販売が多く単品で購入するよりもかなりお得になります。

イギリスのクリスマス商戦はかなり盛り上がるようです。

セール初日から50%オフは当たり前といいます。

人気ショップNextでは、朝5時にセールが開始されますが、それでも開店前は行列ができたりします。

またイギリスではクリスマスプレゼントを買う量が、他の国に比べて半端なく多いそうですが、裏を返せばお店側は割引率もそれなりに高くして、購買意欲を掻き立てる戦略を立てていると思われます。

5.日本と海外のおまけに対する考え方の違い

おまけについていろいろ調べていく中で、気がついたことがあります。

それは海外では必要な物、欲しいものは買うけれど、必要でないものはたとえおまけであってもいらないという考えが多いということです。

だから日本では年始に福袋を販売する商慣習があり、日本国内では一定の人気がありますが、海外では中身のわからないものになぜお金を払うのかわからないという意見が多いように感じました。

日本人は安い買い物をしたとき、おまけに何かがついてくると得をした気持ちになることが多いと思いますが、それは日本特有の感覚なのかもしれませんね。