「結論」って英語でなんて言う?「結論」に関する単語や言い回しを紹介!

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近年は、特にビジネスシーンにおいて、日本語を論理的に話す「ロジカルスピーキング」の重要性が注目され、「結論から伝える」話し方を練習したり、日々意識しながら話している方々も多いでしょう。

日本人の英語学習者でありがちなのが、英会話をしているときに「Why?」と聞かれることが多い、また、「Why?」と聞かれても理由をうまく答えられない、という状況です。

なぜなら、普段日本語を話す時に 「結論→理由」 という話し方をしていないのと、日本語自体がそもそも理由を詳しく述べなくても読み取れる言語だからです。

一方、英語圏の国々では、ロジカルスピーキングがとても重要視されており、英語を話す人が何かを説明するときは、基本的にまず結論を伝え、次に理由を述べ、例を挙げて納得させていくという流れで話を進めていきます。

日本語を話しているときのような順番で英語を話してしまうと、何を伝えたいのかわからない英語になってしまうため、英語学習者にとってロジカルスピーキングは身につけておくべき話し方です。

そこで今回は、ロジカルな話し方を始める上でまず一番最初に出てくる「結論」に関する単語や言い回しなどを紹介したいと思います!

「結論」を英語で言うと?

「結論」という名詞にあたる英単語は、以下の4つが挙げられます。

・conclusion
・bottom line
・point
・summary

ここでは、英語学習においてとても役立つ英英辞書にも慣れるため、それぞれの単語の意味Cambridge Dictionaryでどのように紹介されているかも併せてご紹介します。

conclusion

「conclusion」をCambridge Dictionaryで調べると、以下のような説明がされています。

・the final part of something
何かの最後の部分

・the act of arranging or agreeing something formally
正式に何かに同意する行為

・the opinion you have after considering all the information about something
何かに関する全ての情報を検討した上での意見

つまり、「last part(最後の部分)」「agreement(同意)」「judgment(判断)」の3つの意味を持ち合わせた単語です。

なお、動詞は
conclude(締めくくる、結論を下す)で、
過去形も過去分詞形も
concludedの形になります。

bottom line

「bottom line」をCambridge Dictionaryで調べると、以下のような説明がされています。

・the most important fact in a situation
状況の中で最も重要な事実

つまり、言い換えれば「結論」になります。ちなみに、この表現の元々の意味は ・the final line in the accounts of a company or organization
企業や組織の計算書の最終行

つまり、損益計算書の最も下の行に記入される「純利益」を意味します。

利益というのは経済活動の最終結果であり、「一番重要なこと」です。

そこから派生していって「結論」という意味として使われるようになっていった、と言われています。

逆に、「top line」には損益計算書の一番上の行に記入される「売り上げ」「総収入」という意味があります。

point

「point」の意味はたくさんありますが、なかでも「問題点」「論点」「論旨」といった、言い換えれば「結論」になり得る意味も含まれています。

ちなみに、Cambridge Dictionaryでは以下のようになっています。

・expressing something very important or suitable for the subject being discussed
議論されている主題にとって非常に重要または適切な何かを表現すること

日本語でも、何かを説明する際に「大事なこと」という意味で「ポイント」という言葉を使うことが多々あります。その場合、使い方によって「結論」を意味することがあります。

summary

「summary」の意味をCambridge Dictionaryでは、以下のように記載されています。

・a short description that gives the main facts or ideas about something
何かに関する主な事実や、考えを述べる短い説明

日本語で一言で表すと「要約」「まとめ」という意味になります。

要約とは、論旨・要点を中心短くまとめて表すことなので、「point」にも通じる部分があります。

ちなみに、日本語でもカタカナで「サマリー」という言葉は、特にビジネスシーンにおいて、長い文章やデータなどを集約して短くまとめたものを指すのによく使われます。

「結論」を使った言い回し

ここでは、「結論」という言葉を使って言いがちな言い回しを、例文を使ってご紹介したいと思います。

1, 結論から言うと

Let me get straight to the point: our sales have been decreasing.
結論から言うと、我々の売り上げは落ちてきています。

「get to the point」で「要点を言う」という意味があり、「straight」を加えることで、前置きなくいきなり結論から入るということを伝えることができます。

Let me get straight to the point」と同じように使える言い回しとして、 ・To get straight to the point
・Let me cut to the chase
・Here’s the thing
・Here’s the bottom line
・I’ll get right to the point
などなど、色々なバリエーションがあります。

2, 結論を教えてください

Can you give us your conclusion?
結論を教えてください。

読んで字のごとくなのですが、直訳すると「あなたの結論を私たちにください」となります。「give」には「与える」という意味がありますが、「意見や考えなどを言う」という意味での「与える」も含まれます。

3, 結論を出す

I don’t think we should make a conclusion at this point.
この時点では結論を出すべきとは思いません。

We’ve come to the conclusion that our sales strategy was right.
我々の販売戦略は正しかったという結論に達しました。

「結論を出す」という言い方は他にも、 ・draw a conclusion
・reach a decision
・decide
などが使えます。

ちなみに、「結論を急ぐ」と言いたい時は jump to a conclusion という言い回しも使えるので覚えておきましょう。

4, 結論としては

In conclusion, we need to create something more innovative to increase our sales.
結論としては、売り上げを伸ばすためにはもっと革新的なものを創造する必要があります。

「結論としては」という言い方は「In conclusion」が一般的ですが、他にも、 ・To conclude
・To sum up
・To wrap everything up
などの言い回しがあります。

ちなみに、「wrap 〜 up」は、「〜を切り上げる」という意味もあり、ビジネスシーンでもよく使われるので覚えておきましょう。

ここで意見交換に関する記事を載せておきます。合わせて読んでみてください。


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結論から伝える話し方とは

よく、ロジカルに話すコツとして語られるのが「PREP法」というものです。「PREP」とは、 Point
Reason
Example
Point
の頭文字をとったものです。
要するに、「Point(結論)から伝えましょう」ということです。

また、結論を最初にもってくる話し方のことを「アンサーファースト」とも呼ばれます。

ビジネスシーンでは結論から話すことを求められるますが、結論から話すことが重要な理由として「相手に正確に伝えるため」ということが挙げられます。

なぜなら、結論から端的に話し始めることで目的を把握してもらえるため、話が伝わりやすくなるからです。

結論がわからないまま、長々と前置きを説明されても、 「で、結局何を伝えたいのですか?」 という状況にもなりかねません。

相手が話を理解できないだけでなく、自分でも何を言いたいのかがわからなくなってしまう可能性もあります。

また、話が伝わることで無駄な時間が省け、より生産的で効率的に話を進めていくことができ、スピード感を求められるビジネスの世界では、時短に繋がるロジカルスピーキングはとても重要なスキルです。

結論から伝えるには、理由や詳細を先に述べるのではなく、まず話のテーマをはっきりさせ、それを一言で印象的に伝えることを心がけることが大事です。

結論→理由→具体例 という順番に話していくことで、論理的に話を展開していくことが可能になります。

ネイティブイングリッシュスピーカーの話し方に注目してみると、多くの方が日常会話でもビジネスシーンでもこのような話し方をしています。

つまり、英語を話す上ではロジカルな話し方をしたほうがより伝わりやすいと言えます。

なお、結論のあとに理由を言わないがために「Why?」と聞かれ、さらにその「Why?」にうまく答えられない、という日本人の学習者が多いです。

単純に、日本語を日本人同士で話しているときは理由を述べなくても汲み取れるからです。

そのため、英語学習者の方は、ある程度言いたいことを複数の文章で言えるようになってきたら、まずは「結論→because 〜」という話し方をクセつけていくことで、より伝わりやすい英語を話せるようになるでしょう。

また、スピーチに関する記事も載せておきますので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。


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まとめ

今回の記事のまとめです!

・「結論」は英語で、conclusion、bottom line、point、summary

・ビジネスシーンでは、結論から伝えることを求められることが多い

・日本人英語学習者は、結論→理由、という流れで話せるようになろう

いかがでしたか?

今回は「結論」という言葉にフォーカスを置いた内容でしたが、ロジカルスピーキングを英語でもできるように、「理由」や「具体例」などを話し始める前の出だしフレーズも学び、英会話レッスンではなるべく論理的に話すように心がけてみてはいかがですか?