海外生活をこれから始める人、予定している人、または海外旅行をしようと考えてる人は、そこでの生活に様々な期待と不安があると思います。
私も海外生活は3年ほどありますが、まだまだ不安に思うことや不満に思うことがたくさんあります。
そんな中でも私が、特に日本との違いを感じたのは海外のトイレ事情です。
日本では特に不便さを感じることなく使用することができるトイレではありますが、海外ではどうなのかという点に焦点を当てて、書いていきたいと思います。
トイレの呼び方
実は英語ではトイレの呼び方は、複数存在しています。
日本だと「ちょっとトイレ行ってくるー」と言うことができますが、果たしてこの「トイレ」という単語は、海外でも理解してもらえるのでしょうか。
では、まず「ちょっとトイレ行ってくるー」をそのまま英訳してみます。
”I’m going to the toilet.”
はい、日本語をそのまま英語に訳しました。
これをネイティブスピーカーが聞くとどう感じるかというと「私は便器に行きます。」となってしまいます。
英語では”toilet”をダイレクトに便器と理解してしまうので、”I’m going to the toilet” と言うと、少し違和感のあるニュアンスとなってしまいます。
しかし、イギリスやオーストラリアでは ”toilet”という言い方もされるようです。
ただ、使用はされていますが、やはり便器というニュアンスが強いとのことでした。
ではトイレを表現するには、どの単語を使用すればいいのでしょうか。
基本的に海外では、次の2つの単語でトイレのことを表すのが一般的です。
”Restroom”
”Bathroom”
上記の2つの単語は、どちらもトイレを指します。
ただ、厳密にいうと”Restroom”は公衆トイレのことを表していて、アメリカでよく使用されている表現です。
そして”Bathroom”は家にあるトイレを指します。こちらはイギリス、オーストラリアで使用されていることが比較的多いです。
実際に、上記の単語を使用し英文を作ってみます。
“Could you tell me where the restroom is?”
「トイレはどこか教えていただけませんか。」
“Where is my mom?”
「母はどこですか。」
“She is in the bathroom.”
「彼女はトイレにいます。」
その他のトイレの呼び方
実は”Restroom”や”Bathroom”以外にもトイレの呼び方はあります。
知っておいて損はないと思いますので、ここで紹介をさせていただきます。
WC…「Water Closet」
の略となっているのですが、海外ではほとんど使用されておらず、日本だけで使用されている表現となります。
CR...「Comfort room」
の略でフィリピンで使用されている言葉なのですが、こちらはフィリピン以外では使用されておらず、フィリピン限定のトイレの呼び方となっています。
Washroom...北米、主にカナダで使用されている呼び方となります。
Lavatory...映画館や飛行機の公共のトイレや、洗面所の事を指す場合に使われる単語です。また、イギリスでは公共のトイレを指す場合によく使用されます。
Ladies room…女性用のトイレ(自宅)
Mens room...男性用のトイレ(自宅)
上記の表現を覚えておくと、いざという時に役に立つと思いますので、ぜひ覚えていってくださいね。
海外のトイレ事情
次に私が実際に体験した、海外でのトイレあるあるについて話させていただきたいと思います。
まず、私が体験した国、地域は3つあります。
アメリカ、フィリピン、日本です。
それぞれに違いがありましたので、一つずつ
「公共の場での見つけやすさ」
「清潔さ」
「利用のしやすさ」
の観点から説明させていただきます。
アメリカのトイレ事情
言わずと知れた世界トップの先進国アメリカ。全てのスケールが大きく、常に最先端を進み世界をリードしている国です。そんなアメリカのトイレ事情を見てみましょう。
- 見つけやすさ ★★★★☆(星4)
やはり都会ということもあり、大型ショッピングモールやレストランが多くあるので、そういった施設の中に入ることができれば問題なく、トイレを済ませることができます。
しかし、日本とは違いコンビニや公園には、トイレがないことが多いので注意が必要です。
- 清潔さ ★★★☆☆(星3)
当然ホテルのトイレやレストランのトイレは綺麗に保たれてはいますが、駅やたまに道端で見かけるような公衆トイレは中にトイレットペーパーが散乱していることがあります。
ただ全体的に、そこまで汚いという印象はありませんでした。
- 利用のしやすさ ★★★☆☆(星3)
一度トイレを見つけて、中に入ることができれば、特に利用のしにくさは感じません。
しかしそこはやはりアメリカ、全員の身長が高いので便器とトイレットペーパーの置いてある位置がとても遠く、手の短い私はいちいち立たないとトイレットペーパーに届かないという問題がありました。
あと基本的にどこにいっても便座を温めておく装置がついていないので、冬場はとても寒い思いをして座る必要があります。
また、なぜかアメリカのトイレの壁は低いことが多く、外から中を見れることがあります。私も何度か用を足している時に、外の人と目が合ってしまった経験があります。
- 総合 ★★★☆☆(星3)
さすがはアメリカといったところでしょうか。特に悪い点もなく、平均的に満足できる評価となりました。
様々な国の人が観光にやってくるので、最低限のクオリティーは保たれているなといった印象です。
便器とトイレットペーパーの位置が遠いことと、トイレの壁が低いということを気にしない人であれば、問題なくストレスフリーに使用することができると思います。
フィリピンのトイレ事情
最近では格安ということで、フィリピンでの語学留学が日本で流行っています。
なのでモールやカフェで多くの日本人学生さんを見かけることがあり、日本人向けのレストランも多く出店してきているなと感じます。
そんなフィリピンのトイレ事情について見ていきましょう。
- 見つけやすさ ★★★★★(星5)
なんとフィリピンでのトイレの見つけやすさは、最高評価の星5となっております。
理由はフィリピンの大人気ファストフード店、Jollibee(ジョリビー)にあります。どういうことかというと、フィリピンではワンブロック歩けばJollibeeがあるといっても過言ではないくらい、町中がJollibeeで溢れかえっています。
そしてJollibeeにはトイレが併設されおり、トイレットペーパーも完備されています。そのため私は町中を歩いているときは、あまりトイレに困ったことはありません。(私の個人的な見解です。笑)
- 清潔さ ★★☆☆☆(星2)
単刀直入にいうと、フィリピンのトイレは汚いです。
ただ、私は「トイレは汚いものだ、汚くて何が悪い」と、自分に言い聞かせながら利用をしています。
あまり清潔でないと感じる理由としては、フィリピンの水圧はとても弱いので、トイレに紙を流すことができません、そのため紙を横に置いてあるゴミ箱に入れる必要があります。
おそらくそれが汚れや、臭いの原因となっているのだと考えています。
あとはみんなの使い方が雑なのか、色々なものが散乱しています。
- 利用のしやすさ ★★☆☆☆(星2)
フィリピンのトイレには基本的にはトイレットペーパーがありません。(Jollibeeなどは例外。)そのため緊急時のために、トイレットペーパーは常に自分で持参しておく必要があります。
また、便座がないことがよくあります。我々日本人からしたら便座がないってどういうことかよくわからない人がいると思いますが、その言葉の通りです。便座がないんです。
なので、もしそういった場面に出会ってしまった場合は、空気椅子をしてなんとか頑張るしかありません。
また、フィリピンのトイレには水を流すレバーがない場合があります。正確にいうとレバーがあったとしても水が流れないことがあります。
日本だと危機的状況ではありますが、フィリピンではそれは日常茶飯事です。
なのでトイレの横に水の溜まったバケツとそれを掬う桶が完備されています。その水を使用して流すというのが、基本的なフィリピンでのやり方となります。
- 総合 ★★★☆☆(星3)
見つけやすさが群を抜いていたため、総合評価が星3となりました。
ただ、清潔さや利用のしやすさが、まだまだこれからなのかなと感じました。
特にセブではアイランドホッピングが有名で、日本人観光客はフィリピンの島々を巡ると思いますが、その島には十中八九トイレットペーパーがないので持参するのを忘れないようにしてくださいね。
また便座がなく、空気椅子をせざるを得ない場合が考えられますのでフィリピンへ旅行される前に、ジムでスクワットをされることをお勧めします。
ちょっとここで寄り道!
みなさん「ジムに行く」や「筋トレ」って英語で言えますか?
「言えない!」「わからない!」と思った方は、ぜひこちらのブログをご覧ください。
日本のトイレ事情
海外のトイレと比較した際に、日本がどのような評価になるのかを見ていきましょう。
- 見つけやすさ ★★★★★(星5)
日本にはコンビニが約5万店舗以上ありますので、どこにいてもトイレを見つけることができます。
また、カフェやモール、駅などに行けば間違いなくトイレにたどり着くことができます。
ただ、都会になるとコンビニのトイレが利用できないところも多々ありますので、注意が必要ではありますが、見つけやすさはトップクラスであると思います。
- 清潔さ ★★★★☆(星4)
どこのトイレに行っても基本的に清掃がしっかりとされており、ストレスなく利用することができると感じます。
また、日本人の気質なのでしょうか、公共のものはみんなのもの、というマインドがあるので、清潔さが維持されているのだと思います。
- 利用のしやすさ ★★★★★(星5)
こちらは文句なしで星5だと思います。
公共の場のトイレであっても、紙はもちろん常に完備されていますし、便座は温かい、ウォーシュレットがついていることもある。そんな国は、世界中を見渡しても日本だけだと思います。
- 総合 ★★★★★(星5)
総合評価も文句なしで5です。
海外だと、公共の場でトイレをするだけでお金がかかるところも珍しくありません。
私も以前にフィリピンのトイレを利用しようとした際に、入場料(entrance fee)を取られた経験があります。
しかし、別にそのトイレが綺麗なわけではなく、普通のトイレでした。
それが日本だと無料でより綺麗なトイレを使用できるので、やはり日本はすごいなと感じます。
日本は間違いなく世界でトップレベルだと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
私たち日本人からしたら、当たり前と思っていることが海外では当たり前ではないですよね。
海外での生活や海外旅行の醍醐味は、そういった普段とは違う観点から物事を見たり感じたりできることだと思います。
今回紹介させていただいたことが、少しでも皆様の助けや参考になればと思います。

滋賀県出身で現在フィリピンのセブ島で働いているPenです。以前はスポーツブランドのアパレル店員をしておりましたが、そこで海外の人と出会うことが多く、海外に行きたいという気持ちになり、9ヶ月間アメリカのサンフランシスコとボストンで留学を経験しました。アメリカでは主に野球観戦とホットドックを食べていたという記憶しか残っておりませんが、それがなければ今こうしてセブで働くこともなかったと思うので、いい経験にはなりました。性格はとても温厚で他人に対して苛立つということがほとんどありません。そういう性格もあって1年ほど心理カウンセラーの仕事に携わったこともあります。将来的にはそっちの道にも進んでみたいなという気持ちがあります。