ドローンは英語?日本や海外のドローン事情を見てみよう!

ドローンは英語?、日本と海外のドローン事情、ネイティブキャンプ

遠隔操作により無人で飛行できる
「ドローン」

2010年代から急速に技術開発が進み、現在はデジタルカメラなどを搭載したものが大人気ですね!

また、購入にかかる費用が安価になったことで、ドローンは多くの人が手にする手軽な小型無人機になったと言えるでしょう。

今回の記事ではそんな「ドローン」について、日本の飛行ルールを英語で紹介する会話例や、大人気のドローンレースなどについてご紹介していきます!

ドローンは英語?

ドローンは英語でも「drone(ドローン)」と言います。

あまり知られていないかもしれませんが、この「drone」というのは「雄のミツバチ」という意味だそうです。

しかし、ハチと言えば「Bee」ですよね。

それではなぜ「Bee」ではなく「drone」になったのでしょうか?

その理由は諸説あるようですが、有力なものを一つ紹介します。

ドローンは第二次世界大戦中、イギリス軍の「The Queen Bee」という航空機の訓練に使う、射撃の的となる無人飛行機として誕生しました。クイーン・ビーは日本語に訳すと「女王蜂」ですので、「Bee」ではなく「雄のミツバチ」という意味の「drone」と名付けたのではないかと言われています。

英単語「drone」を使った例文フレーズ

先ほど紹介した「drone」ですが、無人機の「ドローン」以外にも意味があります。まずは、その意味を確認していきましょう。

★名詞★
・雄のミツバチ
・のらくもの、居候
・(無線操縦の)無人機

★動詞★
・ブンブンという音を出す
・(つまらなそうに)だらだらと話す

いかがでしたか?

無人機の「ドローン」という意味だけだと思っていた人も多いのではないでしょうか。

続いて、「drone」を使った英文をご紹介します。

【例文】

・My brother bought a drone for his birthday.
(私の兄は彼の誕生日にドローンを買いました。)

・Keeping control of a drone is difficult.
(ドローンを操縦するのは難しい。)

・A fly droned near my desk yesterday, and I couldn’t focus on my job.
(昨日、ハエが私の机の近くをブンブン飛んでいたので、仕事に集中できなかった。)

・They were droning on about history all through the class.
(彼らは授業中、歴史についてつまらなそうに話していた。)

「drone」を使った英語がわかったところで、日本でドローンを飛ばしたいと思っている訪日外国人に向けた飛行ルールを英語で見ていきましょう!

外国人に日本の飛行ルールを説明してみよう!

皆さんは、アメリカでドローンを飛ばす時に登録が必要ってご存知でしたか?

アメリカではFAA(米国連邦航空局)がドローンの登録を管理しており、3年間有効の登録料を払わないとドローンが飛ばせないそうです。

一方、日本はライセンスや資格・登録など一切必要ありません。

そのため日本でドローンを飛ばしたい!と思う外国人は多いのではないでしょうか。

日本の無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルールは下記の通りです。

1)日中(日出から日没まで)に飛行させること

2)目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること

3)人(第三者)又は物件(第三者の建物、自動車など)との間に30m以上の距離を保って飛行させること

4)祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと

5)爆発物など危険物を輸送しないこと

6)無人航空機から物を投下しないこと

(国土交通省 公式ページより)

それでは、ここからは飛行ルールに関する説明を会話形式で見ていきましょう。

Sakura:Hello Mike, I heard that you bought a drone for your birthday.

Mike:Hello Sakura. Yes, I bought a new model of drone.

Sakura:Wow! That’s nice. Will you operate your drone in Japan?

Mike:Yes, I will. Is it ok if I operate it during a festival?

Sakura:I’m afraid you can’t operate it over event sites where there are a lot of people.

Mike:Ahh, I see... How about during fireworks?

Sakura:No, you can’t operate it at night. In the daytime is ok.

Mike:I understand. Do you know the rule of airspace for drones?

Sakura:You have to keep a distance of 30m or more between persons or properties on the ground or water surface.

Mike:Thank you for telling me about the rule.

Sakura:You’re welcome.

【訳】
:こんにちは、マイク。ドローンを誕生日に買ったって聞いたよ。

マイク:やあ、桜。そうなんだ。新しいモデルのドローンを買ったよ。

:すごいね!日本で飛ばすつもり?

マイク:そのつもりだよ。お祭りの間に飛ばしても大丈夫かな?

:残念だけど、人がたくさんいるイベントでは飛ばせないよ。

マイク:そうなんだ・・・。じゃあ花火の間は?

:夜には飛ばせないの。昼間なら大丈夫だよ。

マイク:わかった。ドローンの空域のルールって知ってる?

:人や物との間に30 m以上の距離を保つ必要があるのよ。

マイク:教えてくれてありがとう!

:どういたしまして!

いかがですか?

国土交通省が発表しているドローンの飛行ルールでは、 「常時監視して飛行させること」
「爆発物など危険物を輸送しないこと」
など普段使わない表現に、どうやって説明したらいいのだろうかと悩むこともあるかと思います。

しかし、ドローンを飛ばしたいという外国人は、ドローンから目を離してはいけないことや危険物を運んではいけないことなど常識として知っているかと思いますので、わざわざ説明する必要はないでしょう。

また、先ほども紹介した通り、アメリカなど海外ではドローンの規制が厳しいところがあります。

そのため、日本人の皆さんより飛行ルールを認知している人は多いかと思います。

ドローンはどのくらい普及しているの?

続いては、ドローンの普及率についてご紹介します。

日本国内だけで見てみると、2015年度のドローンビジネス市場規模が約175億円だったのに対し、2018年度は約931億円にまで拡大しました。

その理由として、2017年から施設点検や測量など、商業用のビジネスを進めるための実験が始まったからだと言われています。

測量では1週間以上かかっていた作業を、場所によってはドローンが最短1日で行うことも可能だそうです。

また、赤外線カメラを搭載したドローンで建物の温度差を測定したり、近赤外を利用したカメラを使って農作物の健康状態を可視化するなど、多岐に渡って利用できることから、ドローンは映像撮影だけの道具ではなくなりました。

ドローンが活躍している分野を簡単にまとめてみました。

・空撮
(ドラマや映画の撮影から趣味の範囲まで)
・農薬散布サービス
・土木測量
・(設備)点検・検査
・災害救助
・デリバリー事業

デリバリー事業では、楽天などが試験的にドローンによる配達サービスの提供を始め、お弁当の配達に成功したと報じらました。

海外でもアメリカのAmazonが配達サービスの試験運用を動画で発表したり、世界最大級の航空機メーカーエアバスがシンガポールの市街地で配達を成功させたなど、様々な取り組みが行われています。

アイスランドではドローンによる食事のデリバリーが民間企業によりすでに運行されている一方、アメリカでは「目視外での飛行ができない」というルールのせいで実際の物流事業で導入ができないなど、国によって実用化が難しいところもあるようです。


ちょっとここで休憩!

ドローンによる配達サービスがどんどん研究されていますが、ここで「宅配便にまつわる英会話」皆さんはすぐに思い付きますか?
ネイティブキャンプのブログでは宅配便に関する英語表現をご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!

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ドローンレースってどんなもの?

最後にドローンレースについてお話しします。

ドローンレースとは、決められたコースを複数のドローンが周回して、順位を競う障害物競走のようなものです。

チェックポイントを順番に通らないと反則になるなど、ドローンレースならではのルールがあります。

ドローンレースの種類は、 ・5インチレース
・U199レース
・マイクロドローンレース
・目視ドローンレース
などがあります。

また、ドローンレースの世界大会「ドローン・レーシング・リーグ(DRL)」が開催された際には、アメリカのスポーツチャンネル「ESPN」などがレースの様子を配信しており、約5000万人が視聴したとのことです。

このことからも、ドローンレースの人気が窺えますね。

世界大会で使うドローンは、細工ができないように主催者側が用意するようです。

各ドローンには操縦者のカラーが搭載されており、遠くからでも誰がどのドローンを飛ばしているかわかるようになっています。

スタートの合図とともに、様々な色のドローンが光の線を描きながら飛び出していきます。

その最高速度は、なんと時速130キロ!!

ゴール直前で1位と2位が入れ替わり、0.5秒の差で勝敗が決まるなど、最後まで目が離せないのがドローンレースの特徴です。

熱狂的なファンも多く、 「SF映画の世界を見ているようだ!」

「まるでスター・ウォーズに出てくる宇宙船を見ているみたい!」 など、今までテレビや映画だけの世界だったものが、目の前で見られるというドローンレースの魅力に多くの人が取り憑かれています。

また2017年の夏には、100mのコースで時速263kmというギネス世界記録を打ち立てたことも、ドローンレースを有名にしたきっかけになったのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

今回は「ドローンは英語?日本や海外のドローン事情を見てみよう!」をテーマにドローンについて紹介してきました。

今や多くの人が当たり前のようにドローンを持っていて、旅行の記念撮影にドローンを活用することは珍しくありません。

ドローンレースで使うようなドローンは操作が難しいかもしれませんが、簡単に操作ができて安く手に入るものもありますので、興味がある人は調べてみてはいかがでしょうか。

ネイティブキャンプのオフィスがあるセブ島の周りには、カモテス島やボホール島など、1時間半ほどで行ける綺麗な島がたくさんあります。

また、オスメニアピークなどの少し高めの山もドローンの撮影スポットとして有名です。

みなさんも世界中を旅行するときに、ドローンでの記念撮影を検討してみてはいかがですか?