留学を控えて準備を進めているみなさん、渡航後に使える最低限の英語はマスターできましたか?
「語学留学だから向こうでたくさん勉強するし・・・」
と思っている方も、出発前にある程度の英語を身に着けておかなければ、現地での生活に不便です。
とはいえ、ただでさえ留学にお金がかかるわけですから、英語学習のための出費はなるべくしたくないですよね。
そこで今回は、留学前に身に着けておきたい英語スキルと、お金を掛けない英語学習法についてご紹介してみたいと思います。
- 留学前の英語スキル、どのくらいあればいい?
- 留学前に身に着けておきたい英語スキルとは
- 留学前におすすめ!お金を掛けない英語学習法
- 直前見直し用♪現地ですぐに使える英語フレーズ集
- 準備を万全に、安心して留学に出発しよう!
留学前の英語スキル、どのくらいあればいい?
目標の目安は
TOEIC600点
一口に留学と言っても、留学期間や留学先によって必要とされる英語スキルは異なってきます。
ただ、一般的に必要とされるレベルとしては
TOEIC600点程度が妥当だと言われています。
これは、ゆっくりと話してもらえれば日常会話程度は聞き取れるくらいの英語レベルです。
やはり、現地で生活していくことを考えると、その程度は理解できないと困りますよね。
留学前にあえてチャレンジしておきたい!
TOEIC
「英語を学びに留学するんだから、留学後に受験すればいいんじゃないの?」
と思う方も多いかもしれませんが、あえて留学前にチャレンジしていただきたいとお伝えする理由は主に3つあります。
・留学前後の伸びを比較できる!
せっかく留学するのなら、その前後でどのくらい英語スキルが上がったかを目に見える形で残したいですよね。
親御さんが留学資金を援助してくれた場合はその成果を示すこともできますし、就職活動を控えている場合は留学の成果をアピールするのに使うこともできます。
・留学中の英語学習で学ぶべき点が明らかになる
一度TOEICを受験することで、自分の苦手分野を明らかにすることが出来ます。
すると、現地での英語学習でどういった点を重点的に学んでくればいいかが明確になり、より効率的な英語学習を行っていくことが出来るでしょう。
・留学後の英語学習が楽になる
留学する人が増えた昨今でも、やはり留学経験者に対しては
「英語がペラペラなんだろうな」
「TOEICスコアも高いんだろうな」
という周囲の視線がついて回ります。
ところが、留学経験者でもTOEICスコアはいまいち・・・という方は案外多いものです。
現地でコミュニケーションとして使う英語と、試験に出る英語はやはり微妙に違うんですよね。
留学後、周囲からの期待に応えられるような英語スキルを身に着けるのはなかなか大変ですから、留学前から学習に取り掛かることで、現地での学びも相まって楽にスキルアップしていくことが出来るでしょう。
留学前に身に着けておきたい英語スキルとは
1にも2にも単語!単語!!
くどいようですが、やはり英語学習の基礎となるのは単語です。
留学を決めたその日から、毎日少しずつでも取り組むようにしましょう。
とはいえ、留学前は持ち物の準備や長い間離れる友人と名残惜しむ時間などであっという間に過ぎていきます。
隙間時間を活用できる英単語アプリなどを利用して、早めから対策を開始しましょう!
コミュニケーションに必要な
「聞く」「話す」のスキル
現地に到着した瞬間から、交通機関や飲食店などで早速英語のコミュニケーションをしていかなくてはなりません。
英語には
「読む」
「書く」
「聞く」
「話す」
の四技能がありますが、留学前には特に
「聞く」
「話す」
の技能に特化してしっかりと訓練しておくようにしましょう。
日本人にとって苦手意識の強い
「リスニング」
「スピーキング」
ですが、両方を同時に鍛えるのに最も効率的なのは、やはりネイティブを前にして会話してみることです。
オンライン英会話なら、留学前の忙しい時期にも自分の都合に合わせて自宅でネイティブと会話できるため、渡航早々に必要となる簡単なコミュニケーションの練習にぴったりです。
留学前におすすめ!
お金を掛けない英語学習法
無料アプリの活用
特に英単語の暗記においては、高性能な無料アプリがたくさん登場している為、隙間時間を活用してアプリで学習するのがおすすめです。
アプリストアで英語学習関連アプリを検索すると、驚くほどたくさんのアプリが登場しますが、アプリを選ぶときのポイントは
「あれこれ目移りしない」
ということです。
あれもこれもと中途半端に試していたら、いつまでも学習を先に進めていくことが出来ませんよ!
ランキングにランクインしているようなものであれば、基本的にどれを使ってもいいと思いますが、見極めのポイントとしては、学習目的別のコースがあるかどうかに着目してみましょう。
TOEIC受験を目的としている人と、日常英会話の習得を目的としている人では、学ぶべき英単語のジャンルや範囲が異なってきます。
留学先のコミュニケーションで即使える単語を効率的にマスターしていくためにも、コース選択ができるアプリを選ぶようにしましょう。
オンライン英会話の利用
留学先でネイティブに囲まれた途端、
言いたいことが出てこなくなっちゃった!
ということが無いよう、実際に英語しか通じないネイティブの相手と会話の練習をしておくことは大切です。
ネイティブキャンプでは、空港やレストランなどですぐに使える
「旅行英会話」
の教材もありますので、ネイティブとの会話を体験しながら、渡航後すぐに使えるフレーズをマスターしていくのもいいかもしれません。
やはり英会話は実践が一番身につきますので、初めは緊張するかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみましょう!
直前見直し用♪現地ですぐに使える英語フレーズ集
さて、留学を目前に控えるといよいよ緊張感が高まってきますね!
これまで、留学準備と並行してコツコツと英語学習に取り組んできたかと思いますが、最後は現地ですぐに使える英語フレーズをまとめておくと、安心感をもって渡航することが出来ます。
度忘れしてしまった時のために、小さなメモ帳にフレーズをストックしておくのもいいですね。
続いては、現地ですぐに使える英語フレーズ集をご紹介したいと思います。
日常生活で使える便利なフレーズ
I’ll have this one.
(これを注文します。)
→レストランでまず困ってしまうのが、注文の英語フレーズですね。
旅先で思っていたものとは違う料理が運ばれてきた経験のある方は多いはずです。
一番失敗が無いのは、メニューを指さすことです。
写真が載っている場合は更に伝わりやすいですね。
どのレストランでも使える万能フレーズです。
Could you keep my baggage?
(荷物を預かっていただけますか?)
→たくさんの荷物を持って、チェックイン時間よりもずいぶん早めにホテルに到着してしまった場合は、荷物を預けて外出したいですよね。
そんな時に使えるフレーズがこちら。
ホテル以外でも荷物を預けるときは幅広く使えるフレーズです。
Could you tell me how to get to~?
(~への行き方を教えていただけませんか?)
→滞在先の寮やアパートメントに向かうときにさっそく使うことになるかもしれませんね。
道を聞くための定番フレーズです。
他にもさまざまな言い方がありますが、道行く人に突然使ったとしても失礼のない言い回しとなっています。
Can I~?/May I~?
(~してもよろしいですか?)
→「トイレに行っていいですか?」
「ペンをお借りしてもいいですか?」
など、慣れない場所だからこそ、想定外のお願い事をしなければならないタイミングがくるかもしれません。
他にもいろいろな言い回しはありますが、あれこれ表現を考えて混乱するよりは、この2つでスッキリと覚えてしまいましょう。
Could you speak a little slower?
(もう少しゆっくりしゃべっていただけますか?)
→これさえ知っておけば、ネイティブとのコミュニケーションは怖がらなくても大丈夫!
相手の言っていることが聞き取れなかったとき、”What?”と言うのはちょっと失礼な印象を与えてしまいますので、
「もう少しゆっくり・・・」
という控えめな表現の方が好ましいでしょう。
友達を作るのに使える英語フレーズ
Is anyone sitting here?
(どなたかここに座っていますか?)
→人の輪に入っていくとき、きっかけになるフレーズですね。
いきなり話しかけるよりも、
「ここに座っていいかな?」
と丁寧に尋ねることで、仲間に入れてほしい意向を伝えることが出来ます。
Are you having a good time?
(楽しんでる?)
→パーティー会場やバーなど、騒がしく混雑した環境の中で声をかける場合は、
「こんにちは、ごきげんいかが?」
と言うのがなんだか不自然ですよね。
そんな場合は、明るく
”Are you having a good time?(楽しんでる?)”
と声を掛けながら入っていくと良いでしょう。
「楽しそうだね、何の話してるの?」
といったニュアンスになりますね。
Are you on Facebook?
(Facebookやってる?)
→初対面の相手と友達になっていくためには、別れ際で次につながる一言を言えるかどうかがとても重要です。
Facebookは名前さえ分かればすぐに検索することができますし、プロフィールページからその人がどんな人かもわかります。
メッセージのやり取りもできますので、メールアドレスなどを尋ねるわずらわしさも無く便利ですね!
Let’s keep in touch.
(連絡を取り合いましょう。)
→“keep in touch(連絡をとり続ける)”というのは定番のフレーズですので、初めて知った場合はこの機会に覚えましょう。
別れ際に「また会おうね!」というのをカジュアルに伝えられるフレーズです。
準備を万全に、安心して留学に出発しよう!
留学前に身に着けておきたい英語スキルと、お金を掛けない英語学習法についてご紹介してまいりました。
参考になるものはあったでしょうか?
留学前はいろいろな準備でバタバタしますが、渡航したら早速英語漬けの生活が始まります。
問題が起きた時に解決するための最低限の英語と、現地で一刻も早く友達を作るためのコミュニケーションを事前に学ぶことで、現地で慌ててしまわないようにしておきたいものです。
しっかりとした事前準備で、自信をもって出発しましょう!

高校時代イギリスに短期留学し、大学時代には留学生チューターとして海外留学生の支援に関わる。金融機関勤務を経て、2017年結婚を機にフリーランスとしての活動を開始。現在はオンライン英会話スクールNativeCampで講師を務めるほか、TOEICコーチとしても活動(直近スコア915点)。趣味は海外旅行。