【実は奥深い「もったいない」。英語でどう言うの?】

食べ物の残りもったいない

英語でもったいないとは?

日本語でよく使う「もったいない」という言葉。日本の独特な価値観が反映されています。誰かが何かを捨てようとした時に「あぁ、もったいない!」と思わず出てしまいますが、これを海外の人は理解してくれるのでしょうか。

言葉の由来や英語表現など、「もったいない」に関することをお届けします。

 

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【「もったいない」とは】

まずは「もったいない」について少し考えてみましょう。

「もったいない」とは、まだ価値のあるものをそのままにして活用していなかったり、捨てようとしていることが惜しい、という意味です。

「物体(勿体)無い」と書き、元来は仏教用語であったそうです。

「物体」には外見や態度の重々しさ、風格、ものの品位という意味があり、それに否定が付いた「勿体無い」では、「妥当ではない」「不都合である」というニュアンスで用いられていました。

現在ではそれが転じて「価値あるものが粗末にされて惜しい」「自分には不相応」という意味として用いられているということです。

日本では古くから物を大切にする文化が根強くあります。
歴史は深く、戦乱を抜け平和になり豊かになった江戸時代の人口増加から一転、気候によるその後の食糧生産性の停滞、再び明治での人口増加・・・。

時代背景とともにこの文化が浸透していったと思われます。

食べ物を粗末にしない、まだ使えるものは修理して利用、ゴミを出さずに再利用。これは現在もなお続いていることです。

また、これは個人的な見解ですが、「断捨離」ブームも一種のもったいない文化であるのではと思っています。物を捨てる行為は一見逆のことですが、断捨離の目的は「自分にとって必要/好きなものを残し大切に使っていく。今後浪費しない。」です。

筆者も断捨離を大イベント的に行うことがありますが、やはり「もったいない」感情は常にあります。捨てるということをせずにリサイクルに出したり寄付したりして無駄を生まないように心がけています。

「もったいない」とは、日本の「物を粗末にしない」気持ちを表した言葉なのです。

【英語”Mottainai”は通じるのか?】

モッタイナイ= ”Mottainai” は、英単語となり既に使われていると聞いたことがあります。「日本のモッタイナイ文化が世界で通じるなんで凄い!」 と感動しておりましたが、実際に外国人に通じるのでしょうか?

残念ながら、日常英会話レベルではまだまだ浸透していないように思います。

筆者のスペイン語・英語の電子辞書でも”Mottainai”は両言語ともに記載されておりませんでした。(英語専門辞書ならあるのでしょうか・・・あってほしいです。)

また、海外で「あぁ、もったいない」と思わず日本語が出てしまった時にも、理解してくれた外国人は筆者の周りではいませんでした。

日本語学習者の外国人ですら知らない人も多いです。しかし意味を説明すると、「それは素晴らしい言葉だね!使いたい!」と感心してくれる人が多いので嬉しいです。

日常的に使うことはまだまだ難しいですが、実はこの”Mottainai”を世界共通の言葉にしようという「MOTTAINAIキャンペーン」が日本にとどまらず海外で広まりつつあるのです。

有名な人物を二人紹介いたします。

<ワンガリ・マータイ>
環境保護活動家ワンガリ・マータイさん。彼女は、環境分野で初のノーベル平和賞を受賞されたケニア出身女性です。

彼女は2005年に来日した際に、「モッタイナイ」という言葉を知ったそうです。

循環型社会を築く上で大切な3R。3Rとは「Reduce(ゴミ削減)」「Reuse(再利用)」「Recycle「再資源化」の3つのRのことです。

この3Rに「Respect (限りある大切な資源への尊敬の念・愛)」が含まれた表現のことが「Mottainai」。

彼女はこの言葉に感銘を受け、この語を世界共通語として広めようと提唱してくださりました。

<マリナ・シルバ>
ブラジル・アマゾン出身の環境保護活動家マリナ・シルバさん。ブラジル環境相在任中に、アマゾンの森林破壊を59%減らした世界的に素晴らしい功績の持ち主です。

2015年にはMOTTAINAIキャンペーン10周年を記念して、マリナ・シルバさんは日本に招かれ、講演やシンポジウムを開催、さらに東日本大震災の被災地を訪れ市民と交流を深めてくださりました。

「MOTTAINAIキャンペーン」は、今もなお環境を守るための活動・自然に負担をかけないライフスタイルの推奨として世界的に展開されているのです。

“Mottainai” が共通語として深く浸透する日も近いかもしれませんね!

 

【海外でも「もったいない」気持ちは同じ!】

「もったいない」と同等の英語表現は難しいのかもしれませんが、物を大切にする気持ち・環境に対する想いは同じではないでしょうか。

現在筆者が住んでいる日本から遠く離れたメキシコ。

ここではゴミ問題が深刻です。家庭ごみは分別不要で可燃も不燃も同じ袋に入れてしまいます。日本だったら考えられません。汚い道も多いですし、工場による廃棄物なのかガスなのかとても悪い匂いがするエリアも沢山あります。

そんなメキシコですが、徐々に環境配慮に関心が深まっています。

教育をしっかり受けているメキシコ人の中では「リサイクル業こそ今後大切なビジネス」だと捉えています。また、大きい都市ではプラスチックバッグ廃止活動が進んできています。とある都市ではすでに、レストランのテイクアウト・コンビニなど全てのお店でプラスチックバッグが廃止となりました。素晴らしい政策!

カナダでは、大きなリサイクルBOXを道で何度か見かけました。住民が不要になった服を入れるためのものです。これを後々業者が回収し、寄付となったり、リサイクルショップに流れたりするらしいです。

これもまた、服をゴミとしない素晴らしい試みですね!
ゴミ問題の深刻化・環境破壊が進む今、世界でエコ活動が増えています。

【もったいないに代わる英語表現】

上記で申したように、“Mottainai“が世界共通語として世界的に展開されている一方で、日常で使用するのは難しいのが現状です。

では、英語ではどのように「もったいない」を表現したら良いのでしょうか。

「もったいない」に代わる、それに近い表現をできる英単語がいくつかありますので、例文を紹介いたします。

<惜しい気持ち>

wasteは、名詞:浪費・無駄使い、動詞:お金・時間などを浪費する・無駄に使う、という意味です。ネガティブな表現で使われることが多いです。

What a waste!
=なんてもったいない!

Don’t waste food.
=食べ物を粗末にしないで。

That was a waste of time.
=時間の無駄だった。

Don’t waste time over trifles.
=くだらないことで時間を無駄にしないで。

wasteの形容詞wastefulの叙述的用法で「無駄に浪費する」という表現があり、これもまた「もったいない」のニュアンスで用いることが出来ます。

「wasteful + of/with~」で「~がもったいない」となります。

It’s wasteful with water.
=水を無駄に浪費している。(水がもったいない。)

<自分にとって過分な>

「もったいない」には、「価値あるものが粗末にされて惜しい」の他に、「◯◯過ぎて不相応」という意味合いを持っています。

「be too +形容詞」で「(自分にとって)◯◯過ぎてもったいない」という表現となります。

He is too good for me.
=彼は私には良すぎる。(彼は私にはもったいない。)

He is too good for that company.
=彼はあの会社には良すぎる。(彼があの会社にいるのはもったいない。)

It’s too cute to eat!
=食べるには可愛すぎる。(可愛すぎて食べるのがもったいない!)

 

【もったいない文化の紹介に風呂敷はいかが?】

日本の「もったいない」文化を説明するために浮かぶもののひとつに「風呂敷」があります。

風呂敷の名の由来は、そのまま「風呂」に「敷く」から来ています。諸説あるようですが、歴史は古く奈良時代からあるとされています。風呂敷は、入浴の際にその上で服を脱衣し、そして衣服を包むためにありました。

また、衣服だけでなく、お茶道具や貴重品を大切に扱うためにも使われていました。

お風呂で欠かせない道具でもあり、物をそのままにせず大切に置くためでもあり、持ち運ぶために包むためでもある風呂敷。
無駄を生み出さない生活をする上で欠かせないものだったのです。

時代とともに風呂敷の使い方も変化があり、需要も減ってきたかと思われましたが、近年またエコブームとともに風呂敷に注目が集まりました。

現在では、和ものやエコ商品を取り扱うショップで風呂敷をよく見かけます。
昔からあるシンプルで素朴な風呂敷から、持ち歩きたいほどスタイリッシュなデザインになっています。持ち手となる木製の柄とセットで使う可愛いバッグ、撥水加工がされた雨カバーになるもの、結び方次第でエコバックにもリュックにもなる大判風呂敷など、商品展開は豊富にあります。

また、和柄のデザインも可愛く、プレゼントを包むラッピングとしても使えます。これは包装紙とは違い、開封後も捨てることなく普通に風呂敷として使えるので便利ですよね。心ある包み方に、お祝いされる相手もより喜んでくれるかと思います。

日本の包み文化は本当に素晴らしいものです。

(海外でどれだけラッピングに苦労したことか・・・。綺麗に包装してもらえなかったり、大きすぎる手提げ袋に入れられたり、これでは後々捨てるのでもったいない!)

では、風呂敷は英語でどう説明するのでしょうか。

風呂敷は英語でもそのまま “Furoshiki”、またはWrapping cloth”と言います。

Furoshiki is a Japanese traditional wrapping cloth. Originally, it was used in public baths. “Furo” means “Bath” and “Shiki” means “Spread.”
(風呂敷は、日本の伝統的な包装用布です。元々は銭湯で使われていました。「フロ」は「お風呂」、「シキ」は「広げて敷く」を意味しています。)

Furoshiki is a scarf-like square cloth. We use it for wrapping transport clothes, gifts, and important goods.
(風呂敷はスカーフのような四角の布です。衣服や贈り物、大切な物を包むために使われます。)

Furoshiki is an environmental-friendly item. You can use it as a reusable bag (eco-shopping bag), can fold it up to a small size and carry easily when not in use.
(風呂敷は環境に優しいアイテムです。エコバッグとして使うことが出来ますし、使わない時には小さく折りたたんで楽に持ち運べます。)

【最後に】

私たちが普段何気なく言っている「もったいない」。歴史的背景から「ものを惜しむ気持ち、尊敬の念、愛」が含まれているなかなか深い言葉だったんですね。

「MOTTAINAIキャンペーン」により、MOTTAINAIが日常レベルで通じ、世界共通語となりますように!

そして、私たちも普段から、物への感謝「もったいない」精神を大切にし、私自身からも英語からも外国人に日本のこの文化が伝わると良いですね。

普段日本で生活していて、外国人になかなか出会わない人や、「もったいない」精神を伝えたくてもまずは誰かと練習したい!という方には、オンライン英会話がオススメです。
ネイティブキャンプには80カ国の講師が在籍しています。
フリートークのネタの一つとして、ぜひ今回のトピックを使ってみて下さいね!

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