英語で節約はなんていうの?

節電・節水をしようとしている人と貯金箱

節電・節水をしようとしている人と貯金箱

お金がもっとあれば買えたのに・・・と思った経験はありませんか?
好きなものを買うために節約して貯金を頑張っている人は多いでしょう。

日本人は世界で一番貯金好きと言われていますが、世界はどうでしょうか?

今回は英語で「節約」の言い方と、英会話講師に節約についてインタビューしてみました。

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英語で「節約」の言い方

Economizingとは?

Economizingは「経済的にお金を使う」「節約する」という意味です。Economizeはeconomy(経済)の動詞です。日本語でもお金があまりかからないことを「経済的」と言いますよね。英語でも節約をeconomizingといいます。「節約」の動詞形はeconomizeです。

【例文】
I have to economize this month because I spent a lot on my vacation last month. 先月は旅行でたくさんお金をつかっちゃったから、今月は頑張って節約しなくちゃいけない。

Saving moneyとは?

Saving moneyには「節約」と「貯金」の意味があります。Saveには「守る、救う」の他に「蓄える、とっておく」という意味があります。節水はsavingwater、節電はsaving electricityといいます

【例文】
I am saving money for my future.
(自分の将来のために貯金しています。)

We should save water to protect our environment.
(環境のために節水するべきです。)

ケチor倹約家

あまり節約しすぎると、周りからケチだと思われてしまいまよね。では、英語でケチは何というでしょうか?

Stingyとは?

ケチなことをStingyと言います。とてもネガティブな表現です。

【例文】
He doesn’t take a bullet train because he is stingy. He always chooses a cheap bus. (彼はケチだから新幹線には乗りません。彼はいつも安いバスを選びます。)

ケチのスラングはCheapskateです。Stingyと同じ意味ですが、よりネガティブな表現なので、相手に直接言うと傷つけてしまう可能性があります。

【例文】
What a cheapskate he is! He splits the bill on his date! 
(なんて彼はケチなんだろう! デートで割り勘するなんて!)

Frugalとは?

お金を賢く使っているだけなのに、ケチだなんて言われたくないですよね。ケチのポジティブな表現は倹約です。倹約を英語でFrugalといいます。
Stingyと言われたら、

I’m just frugal.(私はただ倹約家なだけなの。)

と言い返しましょう。

海外の節約事情

日本では節約のテレビ番組や節約方法を特集した雑誌が人気です。海外の節約事情はどうなっているのでしょうか?アメリカ、ドイツ、ボスニア、ニュージーランドに住んでいる英会話講師に質問してみました。それぞれの国によって節約方法や目的が違っていて、とても面白いですよ。

アメリカの節約

―アメリカでは節約、貯金は一般的ですか?

アメリカでは節約が今、流行しています。特に若い人の間で流行っていて、さらに人気が高まるでしょう。私(アメリカ人講師)も頑張って節約して貯金しています。将来的に今付き合っている彼と一緒に住む家を買うために貯金しています。

また、アメリカでは不動産を利用してお金を貯めるのが流行っています。若い人は古くて汚い家を買って、ペンキを塗りなおしたり、内装をきれいにしたりして、購入時よりも高い値段で売ります。これは主に若い人の間で人気です。
家を安く買って、修理して高く売ることを表すflippingというスラングがあります。
もう一つは家を買って、その家を貸し出して賃貸収入を得る方法です。これは主に中高年以上のお金に余裕のある人の間で人気です。

―どうやって節約しますか?

節約方法としてアメリカで一般的なのは、クーポンを使うことです。新聞にクーポンのページがあって、そこから自分が使いたいクーポンを切り抜いてお店に持っていきます。食べ物、トイレ用品、消耗品、歯ブラシなどのクーポンが多いです。
メイク用品や服のクーポンがあるとうれしいですね。ただ、クーポンを使うためにはいくつか条件があります。「何個か買うと割引になる」「100ドル以上買うと25%オフになる」などクーポンの種類は豊富にありますが、クーポンが適用されるのは難しいです。お店が損をしないようにうまくできています。

―車を持っていると、車両保険や車検の費用がかかり大変です。アメリカでは日本のような車検制度がなく、多くの人が自分で直してしまうと聞きましたが、実際にはどうですか?

私の彼氏は車の修理が得意なので、ある程度のことは自分でします。車の修理が苦手な人、自分では手に負えないものは修理工場に持って行ってお願いします。
アメリカの車検制度は州によって異なります。たとえばバージニア州では年に一回、プロのところで車検を受けて、車検が完了したらステッカーを車に貼らなければなりません。

―なるほど。アメリカでは州によって法律が違うから、車検に関する規則も違うんですね。

はい。アメリカは車社会です。ですから車に関する出費が大きいです。アメリカにいたときはガソリン代がとても高く感じましたが、日本に来たときに日本のガソリン代が高くて驚きました。

―普段節約に励んでいますが、もし宝くじが当たったら何に使いたいですか?

まずは両親にお金を渡します。今まで育ててもらってお金をかけてもらったので、恩返しがしたいです。次に家を買います。余ったお金は貯金と投資します。

【考察】
今回質問したアメリカ人講師は将来のことを考えて堅実に貯金していました。アメリカは車社会なので、やはり車に関する支出が大きいようです。宝くじが当たったら投資でお金を増やすという考え方は、日本よりも投資が一般的だからですね。

ドイツの節約

―ドイツでは節約、貯金は一般的ですか?

はい。ドイツ人は倹約家として有名ですからね。私もそのうちの一人です。私は妻と協力して毎月、計画的に貯金しています。私は家を買いたいのと、子供たちの将来のために貯金しています。毎月の貯金額の目標は月収の15~30%です。

―何に一番お金がかかりますか?

私は電化製品が好きで、よく買ってしまいます。ガジェット、コンピューターとビデオゲームのコンソールには目がないです。

―ドイツは車産業で有名ですよね?車は持っていますか?

実は2年前の旅行中に車を盗まれてしまって以来、車を持っていません。なので、車に関する出費がない分を節約できます。そろそろ車が必要なので、来年に車を買う予定です。

―もし宝くじが当たったら、何に使いたいですか?

まず世界一周旅行がしたいです。そして有名な大学に入学します。

【考察】
今回質問したドイツ人講師は堅実に毎月計画的に貯金していました。
残りのお金で自分の趣味にお金を使っていますね。節約というと我慢するイメージがありますが、貯金額を決めて余ったお金で好きなことをするとストレスなくお金が貯められそうです。
宝くじのお金で大学に進学するというのが、ドイツ人講師の勤勉さが表れていました。

ボスニアの節約

―ボスニアでは貯金は一般的ですか?

一般的かどうかはわかりませんが、私の家族は全員貯金しています。今までは大学院に留学するために貯金していました。留学するのをやめて、今は看護学校で看護師になるために勉強しています。その授業料を払うために貯金しています。
もう一つの貯金する目的は両親です。看護学校を卒業したら、ドイツで働く予定です。ドイツに移住する前に、今まで貯めたお金を両親に渡して生活が困らないようにしてあげたいです。
ボスニアには「black fund」という言葉があります。これは万が一のときのための貯金です。万が一のためにも貯金しています。

―どうやって節約しますか?

安い物を探して買います。節約するために特別なことはあまりしていません。私はタバコを吸わないし、お酒も飲まないので、その分支出を抑えられます。他には貯金するために、たくさん働きます。

―日本では車の維持費がかかりますが、ボスニアではどうですか?

車の維持費がとても高いです。例えばガソリンは1リットル2.4KM(約177円)です。私は月に100KM(約7060円)のガソリン代がかかります。
日本人から見ると安いかもしれません。しかしボスニア首都の平均月収は800KM(約5万6千円)としてみると、ガソリンの負担額がとても大きいですよね。他には毎年、車の登録費用が550KM(約4万円)かかります。さらにボスニアの道路は悪いため、車の修理費用もかかります。
首都のサラエボでは車の盗難がよくあります。ドイツ製の有名なブランド(フォルクスワーゲン、BMW)は人気なので、よく盗まれます。余裕のある人は通常の車両保険に加えて盗難用の保険に加入します。お金に余裕のない人は盗難用の保険に加入する代わりに、ダブルロックをかけます。

―ボスニア人はよく中古車を買うと聞きましたが、どうですか?

はい。ボスニア人だけでなくバルカン半島(ボスニア、セルビア、マケドニアなど)の人は新車を購入する余裕がないので、中古車を買います。なので、ヨーロッパの他の国の人たちはよく私たちの国のことをjunkyard(廃品置き場)とからかってきます。

―中古車の車はヨーロッパ中からボスニアに来るんですか?

イギリスからは中古車が来ません。ボスニアは右車線で、運転席は左側にあります。ボスニアと同じように右車線の国から中古車が来ます。

―アメリカ人講師は家を買うために貯金をしているそうですが、ボスニア人はどうですか?

ボスニアでは家を買うより自分たちで作るほうが多いと思います。自分たちで作ったほうが、好きな家を建てることができるからです。

―もし宝くじが当たったら、何に使いたいですか?

私はイスラム教徒なので、賭け事が禁止されているので宝くじを買えません。

―では、もし1000万円のボーナスがもらえたら何に使いたいですか?

まずは新しい家を建てます。そして、今住んでいる家のリフォームをします。
かっこいい新車も買いたいですね。

【考察】
ボスニアは平均月収が日本に比べてとても少ないです。車関連の費用は日本と同じようにかかりますが、中古のものをうまく活用して節約していました。
ドイツ人講師はドイツ以外の国で旅行中に車を盗まれてしまったそうです。ボスニアの首都ではドイツ製の車がよく盗まれるそうなので、もしかするとドイツ人講師の車はドイツ製だったからターゲットになってしまったのかもしれません。

ニュージーランドの節約

―ニュージーランドでは貯金は一般的ですか?

まぁまぁだと思います。貯金をしっかりする人もいるだろうし、していない人もいるでしょう。私は貯金をしています。
万が一のときのお金をrainy day fundといいます。私もrainy day fundを貯めています。

―どうやって節約しますか?

安いものを探して買います。スーパーがプライベートブランドの商品を出していて、メーカーのものより安いです。なので、私はよくプライベートブランドのものを買います。

―日本でもプライベートブランドは安いです。アメリカではhouse flippingが流行っていると聞きました。ニュージーランドではどうですか?

ニュージーランドでも人気です。ニュージーランド人はDIYが大好きです。店で売っているもので自分が作れそうなものがあれば、自分で作ってしまいます。私の父もDIYが好きで、よく手伝います。

―もし宝くじが当たったら、何に使いたいですか?

家を買って、残りを貯金したいです。

まとめ

4か国の講師たちに節約と貯金について聞きましたが、皆さんコツコツ貯金をしていました。将来家を買うために貯金したり、両親を助けるために貯金したり、国は違いますが私たちと同じような理由で貯金しています。
宝くじの使い道の答えが皆さん違っていて、とてもおもしろかったです。宗教上の理由で宝くじが買えないというのを、今回初めて知りました。皆さんも無理なく節約して、コツコツ貯金しましょう。

ネイティブキャンプには、60ヶ国以上の講師が在籍していますので、
レッスンでそれぞれの国のことを聞いてみてはいかがでしょうか。