「句動詞とは?英語の表現力アップに必要な句動詞の覚え方」、「Put offの意味って?「Put」を使った日常会話で使いやすい句動詞5選!」と、句動詞に関する記事をアップしていますが、今回もそれに引き続いて”get”という動詞を使った句動詞をご紹介していきます。
”Get”を使った句動詞も非常に種類が多く、その数は句動詞の中でもトップクラス。しかも英語で日常会話をするときに非常によく出てくるので、基本的な句動詞はしっかり使い方を覚えて使いこなせるようになるといいですね。
今回は”get”を使った句動詞の中でも、非常に高い頻度で使用される句動詞を集めてみました。それぞれ使い方や意味を解説していきます。
- Get+upで「起き上がる」「立ち上がる」
- Get+onで「(乗り物に)乗る」「~の上にのぼる」「~を身につける」
- Get+offで「~から降りる」「~から離す・取り除く」「出発する」
- Get+awayで「~から離れる」「~から逃げる」
- Get+alongで「仲良くする」「うまくいく」
- まとめ
Get+upで「起き上がる」「立ち上がる」
”Get up”を目を覚ますという意味で使っている人もいるかもしれませんね。”get up”は確かに「起きる」という意味で使われていますが、単に「目を覚ます」というだけではなく、「起き上がる」という意味で使われます。
“Get up”と”wake up”の意味の違いに悩んだことがある人もいるでしょう。”Get up”はベッドや布団から体を起こすという意味も含まれる一方、”wake up”はただ目を覚ましてベッドの中でゴロゴロしている状態でも使える「起きる」なのです。日本語で言うと「目覚める」と「起床する」の違いですね。
そして”get up”には、「立ち上がる」という意味もあります。「起き上がる」「立ち上がる」という意味で、”get up”はかなりよく使われる句動詞です。例文をみてみましょう。
・Get up now! You’ll be late for the school!
(早く起きなさい!学校に遅れるよ。)
・I don’t want to get up. My legs are tired.
(立ち上がりたくない。足が疲れた。)
「起き上がる」なのか「立ち上がる」なのかは、そのときの状況からニュアンスが読み取れるでしょう。
Get+onで「(乗り物に)乗る」「~の上にのぼる」「~を身につける」
電車やバスなどによく乗るという人は、”get on”を使うこともよくあるでしょう。この句動詞の一番の使いどころは、乗り物などに「乗る」という場面です。その他、何かの上にのぼったり、何かを身につけるといったときにも、”get on”が使えます。
・I just got on the bus. I’ll there soon.
(今バスに乗ったとこだよ。もうすぐそこに行くね。)
・If you get on the roof, you can reach the balloon.
(もし屋根の上にのぼれば、あの風船に手が届くよ。)
・Get the earring on. It looks beautiful on you.
(そのピアスを着けなよ。とても似合ってるよ。)
どうでしょうか。日常生活でとても使いやすい表現ばかりですよね。特に1番最初の例文で使われている「乗り物に乗る」という表現は、本当に頻繁に会話に出てくるので、ここはしっかりおさえておいてください。
Get+offで「~から降りる」「~から離す・取り除く」「出発する」
次は”get on”の反対語とも思える”get off”の使い方をご紹介します。電車やバスに乗るときに”get on”というのとは逆に、降りるときは”get off”といいます。ただし車から降りるときは、”get out of the car”というのが一般的です。
また、身につけているものを外すというような意味で、”get <something> off”といいます。
「出発する」というときにも”get off”というのは意外かもしれませんが、そこから離れるという意味と考えると”off”とつくのがピンとくるでしょう。
・I will call you when I get off the bus.
(バスから降りたら電話するよ。)
・You should get the accessories off before going to bed.
(ベッドに入る前に、アクセサリーを外したほうがいいよ。)
・We shall get off soon.
(もうすぐ出発した方がいいね。)
こちらも乗り物から降りるという意味では非常によく使われますから、しっかり覚えておきましょう。
Get+awayで「~から離れる」「~から逃げる」
“Get away”という句動詞は聞いたことがない人もいるかもしれませんね。これは、何かから離れるというときや、逃げるというときに使う句動詞です。
初級日常会話を抜け出して、もう少し踏み込んだ会話をするようになったら割と使うようになるはずです。
それでは例文から”get away”の使い方を見てみましょう。
・She want to get away from home as soon as possible. She wants to have more freedom.
(彼女は家から早く出たい。もっと自由が欲しいから。)
・You can’t get away from here unless you finish your homework!
(宿題が終わるまでここから逃げられないよ。)
・Where is he? I told him to stay in bed. Did he get away?
(彼はどこ?ベッドにいるように言ったのに。逃げたの?)
なんとなくニュアンスが伝わったでしょうか。”Away”という単語があるため、そこから離れるというようなニュアンスが出ているのが感じ取れるでしょうか。
Get+alongで「仲良くする」「うまくいく」
“Get along”は、”get along with”として、とても頻繁に使われる句動詞です。主な意味は、誰かと「仲良くする」「仲良くやっていく」というような意味です。この表現、人間関係の話をしている時に非常によく使われるので、使えるようになるととても便利です。
それと同じようなニュアンスで、何かがうまくいっているときにも、”get along”が使われます。
・I get along with people who are open-minded.
(私は心の広い人(偏見のない人)とうまくいく。=仲良くできる)
・It seems like they don’t get along with each other. They are always arguing.
(彼らはお互いに仲良くなれないようだ。いつも口論をしている。)
・How are you getting along with your new life?
(新生活、うまくやってる?=どう?)
和訳をすると少し意味が変わってきますが、すべて同じようなニュアンスの意味だということは感じ取れたでしょうか。
同じ句動詞でさまざまな意味がある場合、それらは全く違う意味である場合と、ニュアンスが似ている場合があります。そういった部分も感じ取りながら句動詞を覚えていけるといいですね。
まとめ
今回は句動詞の中でもメジャー中のメジャーな存在である”get”を使った句動詞をご紹介しました。使いたくなるような表現、使えそうな表現が見つかったでしょうか。
“Get”を使った表現はこの他にもたくさんあります。ここでご紹介した句動詞をマスターしたら、他の表現も調べてみてくださいね。またここでご紹介した句動詞には、他にもたくさん意味があるので、英和辞書などと使って他の意味も調べてみるといいでしょう。
句動詞を使いこなせるようになれば、あなたの英語力は格段にアップします。量がたくさんあって大変かもしれませんが、まずは日常的に使うものからどんどんマスターしていきましょう。