イタリア現地グルメを極める!代表的な食べ物・注文方法・チップ文化など【徹底解説】

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イタリアと言えば、「料理がおいしい」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

そのイメージを裏切ることなく、イタリアは各地でグルメが楽しめる食の宝庫。

街歩きを楽しんでいる間にも、美味しそうなパスタやピッツァの写真や香りに惹かれることでしょう。

また、デザート文化も強いので、甘いものが好きな人にとっても天国のような国です。

この記事では、イタリアの代表的な食べ物から地方の食文化、注文時の注意点、サービス料・チップ事情まで、イタリア旅行で美味しいものを食べるために知っておくと役立つ情報を徹底解説します。

イタリアといったらこれ!外せない代表的な食べ物

イタリア料理と言えば、みなさんが思い浮かべるのはパスタやピザではないでしょうか?そのイメージどおり、イタリア各地でパスタもピザも楽しめます。

まずはそんな定番のイタリア料理の魅力からご紹介しましょう。

パスタ:地域差や形状の違いを楽しもう

日本でパスタというと、スパゲッティが主流ですが、イタリアのパスタは種類が非常に豊富です。

乾麺なのか生麺なのか、ショートなのかロングなのかなどの違いもありますし、さらにショートパスタにもロングパスタにもさまざまな種類があります。

ロングパスタだと、スパゲッティのほか、平たいフェットチーネやタリアッテーレ、楕円状のリングイネなどが特によく見られます。

ショートなら、斜めにカットされたペンネや筒状のリガトーニ、らせん状のフジッリなどといった定番から、蝶形のファルファッレなんかもよく見られます。

地域によって親しまれている味も異なります。

カルボナーラはローマ発祥ですし、ボロネーゼはボローニャのパスタ料理です。

また、南部の海の近くだと魚介系パスタもよく見られます。

一言でパスタと言ってもかなり種類が多いため、イタリア各地を旅しながら、その土地のパスタを楽しむなんてグルメ旅行も叶います。

ピッツァ:本場のスタイルを堪能

まず、イタリアではピザは「ピッツァ」と呼ばれることを覚えておきましょう。

日本でいうピザと同じものですが、日本ではアメリカのピザも主流なので、それを想像していると、本場イタリアのピッツァを見て驚いてしまうかもしれません。

ピッツァもパスタと同様に、かなり地域差がある料理です。

ナポリのピッツァは、ふわっと膨らむ生地とトマトベースのソースが魅力で、世界中のピッツァ職人が参考にするほどの魅力があります。

ローマのピッツァは薄くてパリッと焼き上げるクリスピータイプが主流。

ピッツァはとてもシンプルな食材を使っているにもかかわらず、焼き方や発酵方法によって味わいが変わるため、食べ比べるのが楽しい料理です。

ちなみにピッツァスタンドなんかも多く、テイクアウト専門店などでも本格的なピッツァが楽しめます。

ドルチェ(デザート)も豊富

そしてイタリアと言えば、忘れてはならないのがドルチェ(デザート)です。

イタリアのドルチェと言えば、ティラミスやパンナコッタ、ジェラートなどの定番から、ズコット、カンノーロなど、非常に種類が豊富なうえ、こちらも地域差がかなりあります。

日本のデザートと同様に、食後にドルチェを食べる文化があるため、食後にドルチェも楽しめるよう、お腹に余裕を残しておきたいですね。

ちなみにジェラートはイタリア全域で人気があり、ちょっとくらい寒くても、外でジェラートを食べているイタリア人の姿を目撃することもあるでしょう。

地域ごとの食文化とグルメの違い

イタリアは南北に長く、地域によってよく使われる食材や調理法、好まれる味の傾向が異なります。 ですから、複数の都市を巡るなら、そんな違いをあちこちで楽しむことができるのです。

ここからは、グルメで有名な都市をピックアップして、どんな料理が食べられるのか、その特徴をご紹介します。

これを知っておけば、どこで何を食べれば良いのかがわかるはずです。

ボローニャ(エミリア=ロマーニャ)

ボローニャは「イタリアの胃袋」と称されるほどの美食文化の中心地。

特に有名なのは、日本でもおなじみのボロネーゼパスタ。

本場では「タリアテッレ・アル・ラグー」と呼ばれ、平打ちパスタのタリアテッレと肉のラグーソースを合わせた一皿です。

そのほか、ひき肉やチーズなどの具材を詰めたパスタのトルテッリーニも有名ですし、生ハムやモルタデッラ、パルミジャーノ・レッジャーノなどの世界的に人気を集める食材も豊富です。

これぞイタリア料理!という料理が味わいたいなら、ぜひボローニャに行ってみましょう。

ナポリ(カンパニア)

ナポリは、ピッツァ発祥の地として知られており、薪窯で一気に焼き上げるふわもち生地のピッツァは、世界中のピッツァの基準にもなっています。

特に有名なのはモッツァレラやバジル、トマトソースのみを使ったシンプルなマルゲリータ。

素材の良さが際立つ南イタリアらしい明るく親しみやすい味わいで、シンプルながらも奥深く美味しいピッツァです。

南部に位置するナポリでは、魚介や地元のトマトを活かした料理も豊富。

本場のピッツァと陽気な雰囲気を楽しみたいなら、ナポリは外せません。

フィレンツェ(トスカーナ)

フィレンツェのあるトスカーナ地方の料理は素朴で力強い味わいが特徴で、特に肉料理が有名です。

代表的なのは「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」という厚切りTボーンステーキを炭火で焼き上げた料理。

かなりボリューミーなので、一人で食べるのは大変かもしれません。

その他、トリッパ(ハチノス)やランプレドット(ギアラ)を使った煮込み料理も人気で、地元の人にも観光客にも親しまれています。

豆の煮込みなんかもフィレンツェの料理の代表格。

素材本来の風味を引き出した料理が多く、トスカーナ地方のワインとも相性が良いので、ワインと食を合わせて楽しみたいなら、ぜひフィレンツェを訪れてみましょう。

ミラノ(ロンバルディア)

ミラノを中心とする北イタリアの料理は、バターや生クリームを多用するのが特徴です。

その味わいは洗練されており、寒冷な気候を反映した重厚なコクが楽しめます。

代表的なのが、サフランで黄金色に色づけられたクリーミーで香り高いミラノ風リゾット。

また、バターで揚げ焼きにした仔牛のカツレツ「コトレッタ」も有名で、濃厚なソースや付け合わせと合わせて堪能するのがミラノ流です。

その他の地域

イタリアには、まだまだ食が楽しめる地域がたくさん点在しています。

たとえば観光客が集まるローマは、食の中心地の一つです。

カルボナーラやアマトリチャーナ、カチョ・エ・ペペなど、世界的に有名なパスタがここで生まれました。 濃厚でパンチのある味つけが特徴です。

シチリア島は、レモンやピスタチオ、カポナータ、魚介を使った料理が豊富です。

スパイスやナッツの使用といったアラブ文化の影響を受けた独自の食文化が魅力で、南国らしく香り豊かで鮮やかな味わいを楽しめます。

水の都ヴェネツィアは魚介の宝庫で、さまざまなシーフード料理を楽しめます。

立ち飲みバーカロで味わう「チケッティ」が名物となっていて軽食感覚で多彩な一皿を楽しめます。

避けるべきレストランの特徴と良い店の見分け方


イタリアでは、特に観光地ほど飲食店の質に差が出やすいです。

そのため、食事で失敗しないためには、良い店とそうではない店の見分け方を知っておくことが重要です。

「避けたい店」の特徴とは?

イタリアで避けたい店の見分け方は、以下の3つのポイントに絞られます。

客引きが激しい店
写真つきメニューを大きく掲げる店
多言語に対応している店

この3つに当てはまる店は、観光客を対象としているため、地元の料理を正確に反映していなかったり、質が重要視されていなかったりすることが多いためです。

また、価格も高めなことも多いです。

特に客引きが激しいということは、それだけお客さんがいないということですから、避けておいた方が良いでしょう。

イタリア語と英語対応、もしくはスペイン語があるくらいなら心配いりませんが、日本語があったり、あまりにもたくさんの言語に対応していたりするお店も、観光客を対象としています。

ただし、観光客がたくさん来るお店でも、地元民にも愛されているお店もあるため、可能なら客層をチェックするのも参考になります。

良い店に共通するポイント

逆に良い店というと、地元客が多く、メニューがイタリア語+英語くらいのシンプルな構成になっていることが多いです。

また、しつこくはないものの、フレンドリーな対応も当たりの確率が高いです。

日替わりメニューを用意している店や、予約で席が埋まる店は地元民に愛されているサインですから、地元の本格的なイタリア料理が楽しめると考えて良いでしょう。

メニューの読み方と注文時の注意点

イタリアのレストランには、定番のメニュー構成というものがあって、日本のレストランのメニュー構成とは少々異なります。

また、注文時には気をつけておかなければ後悔する羽目になるポイントも。

これらの情報を事前に知っておけば、スムーズに食事を楽しめます。

メニュー構成の基本

イタリアのレストランのメニューは、以下のような構成になっていることが多いです。

Antipasto(前菜)
Primo(パスタ・リゾットなど)
Secondo(肉・魚料理)
Dolce(デザート)

これに別途、Contorno(付け合わせ)というセクションがある場合もあります。

これを上から全部食べていると、かなりの量になりますから、
前菜とパスタか、パスタとデザートといった組み合わせにするのがおすすめです。

人数がいるなら、Primoは1人1つずつ注文し、Secondo(肉・魚)はシェアするというのも良いですね。

ちなみにピッツァはピッツェリアで食べるのが主流で、この場合はピッツァがメインとなり、他のメニューはAntipastoとDolceという構成の場合が多いです。

量に合わせた注文のコツ

イタリアの一皿は日本よりかなり量があります。

ですから、あれもこれもと欲張ると、食べきれなくなってしまうでしょう。

パスタだけを楽しむ、複数人でシェアして色々な味を試すなど、工夫すれば、食べ残しをすることなく思う存分イタリア料理を楽しめます。

パスタだけ頼んだからといって、嫌な顔をされることはありませんから、気軽に注文しましょう。

ただし、前菜1品のみという注文の仕方はおすすめできません。

サービス料やチップ文化について

イタリアではチップは義務ではありませんが、フルサービスのレストランだとチップを置いていく人は多いです。

ですから、サービスが良いと感じた場合に1〜2ユーロ程度を置いていくことをおすすめします。

レシートに「servizio(サービス料)」「coperto(席料)」といった表記があるなら、チップは必須ではありません。

まとめ

イタリアの食文化は地域ごとに個性がさまざまで、どこに行ってもその土地ならではの料理が楽しめます。

パスタ・ピッツァといった定番から地方の郷土料理、さらにはドルチェまで、魅力的な料理が豊富ですから、イタリア旅行中は、次は何を食べよう?とワクワクすることでしょう。

イタリアに行く前は、ぜひ気になる料理をチェックしておき、グルメ的な側面からもイタリアを楽しんでくださいね。

 

 

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