近年のグローバル化の流れに伴って、英語教育の重要性がますます高まっています。
外国人留学生や国際交流、オンライン教育など、学生の環境が変化している中で、教員とっても英語は、欠かすことのできないスキルとなっています。
教員のための英語力向上を目的とした教育プログラムや英語留学も増えていますが、中でも最近はセブ島が留学先として注目されています。
今回は、教員にとってのセブ島留学のメリットや、参加可能なプログラムなどを紹介します。
- セブ島留学が教員にもたらすメリット
- Global Teacher Program(GTP)
- 教職インターンシッププログラム
- NexSeedの教員向け短期集中型セブ島英語留学
- セブ島留学を成功させるための準備と心構え
- まとめ
セブ島留学が教員にもたらすメリット
教員のセブ島語学留学には、さまざまなメリットがあります。ここではセブ島留学のメリットや、得られるスキルなどについてご紹介します。
英語を使う環境に身を置くことができる
セブ島は英語が公用語なので、日常的に英語を使う環境が整っています。
留学中に自然に英語を学び、実践的な英会話スキルを身につけていきます。
セブには多くの語学学校があり、マンツーマン指導を中心に、英語教育の質が高いことでも知られています。
教員向けのプログラムも充実しているので、現場での指導に役立つスキルを身につけることが出来ます。
コストパフォーマンスが良い
セブ島への留学は、欧米への留学と比較してコストパフォーマンスに優れています。
フィリピンの人件費はまだまだ安く、また生活費や学費もリーズナブルなので、高額になりがちな留学費用を抑えることができます。
一方で、安くても先生や英語学校の教育レベルは高く、優れた学習環境で学べる点が魅力です。
費用対効果から考えても、セブは英語力を向上するための選択肢として優れた場所であると言えるでしょう。
教員としての知見が広がる
セブ島の教員向け留学プログラムは、教育現場の視察や実習が組み込まれているものが多く存在します。
海外の地で、教員という立場から離れて、地元の教育関係者や留学生たちと交流することで、多様な文化や価値観に触れる機会となります。
授業に活かせる新たなアイデアが生まれたり、世界中の人たちと英語でコミュニケーションを取る楽しさを、自らの言葉で生徒たちへ伝えられるようになったりということが期待でき、生徒たちへの指導方法について改めて考える機会になります。
Global Teacher Program(GTP)
セブ島には、教員向けの特別プログラムが多数存在します。
その中で、最近注目されているのがGlobal Teacher Program(GTP)です。
GTPは、教育現場で英語を使うことが求められている教員を対象に、セブの公立小学校で教育実習を行う留学プログラムです。
10日間の日程で、実際の教室で授業を行いながら、英語指導を行うためのノウハウを身につけていきます。
期間中は、教員同士のネットワーキングの機会も豊富に準備されているので、海外の教員や指導者たちと交流することで、国際的な視野を広げることが出来ます。
教職インターンシッププログラム
次にご紹介するのは、各組織が開催する教職インターンシッププログラムです。
単に語学を習得するためだけの海外留学ではなく、セブ島の学校や教育機関と連携して、実際に教育現場で経験を積む実践的なものが多く存在します。
英語力を向上するための貴重な機会であるだけでなく、教育現場で直面する課題や問題に対応するスキルも身につけることができます。
ここでは、教員向けに開催されている3つのプログラムをご紹介します。
iiP主催の海外教育交換プログラム
米国政府認定国際交流団体iiP(International Internship Programs)では、短期から長期まで、多彩なプログラムを主催しています。
iiPの留学プログラムは、すべて世界各国の教育庁や教育委員会、学校長などからの招聘を受けて企画されているのが特徴です。
派遣先の国では、教育現場の視察や授業体験に加え、文化交流活動にも参加します。
現地の生徒や学校関係者、地元の人々との交流の機会が豊富にあるので、自然に英語力の向上が期待できます。
JICA主催の教師海外研修
JICA(独立行政法人国際協力機構)は、国際理解と開発教育の推進、実践を目的とした教員向けの海外研修を開催しています。
派遣先は、アジア、南米、アフリカなどの開発途上国が中心で、期間は1〜2週間の短期留学プログラムです。
JICAのウェブサイトに、これまで企画された海外研修の情報や、参加した教員が帰国後に実施したレポートなどが公開されているので、参考にしてみてください。
日本英語検定協会主催の英語教員海外研修
日本英語検定協会は、毎年英語教育に携わる教員を対象とした海外研修プログラムを実施しています。
これまで約2週間の海外研修を17回に渡って実施してきた実績があります。
日本英語検定協会の留学プログラムに参加することで、教員としてのスキル向上だけでなく、参加者間での人脈構築も期待できます。
2023年度は、オーストラリアのシドニー大学との連携により、合計20時間のオンラインセッションを開催しました。
NexSeedの教員向け短期集中型セブ島英語留学
セブでIT人材育成事業を手がけるNexSeed Inc.は、教員向けの短期集中型英語留プログラムを主催しています。
日本人が苦手としている「話す」に重点を置いていて、フィリピン人講師とのマンツーマンレッスンや、他の英語教師との意見交換などを通じて、英語や他国の文化を学んでいきます。
参加者のニーズに合わせて、レッスンもカスタマイズが可能で、英語の学習を楽しみながら、苦手を克服したり、今後の授業に生かせるアイデアやノウハウを学ぶことができるのが特徴です。
また、英語教育だけでなく、教育現場に必要なコミュニケーションスキルの習得や、教師の役割を果たすための心理的なサポートも提供しているので、教員としての自信を高めたい方に向いているプログラムとなっています。
セブ島留学を成功させるための準備と心構え
セブ島での留学を成功させるためには、事前の準備と適切な心構えがとても重要です。ここでは、成功のための具体的なポイントをまとめました。
事前の語学学習を欠かさない
英語初心者の方は、留学前に基本的な英語力を身につけておくことが重要です。
セブ島の授業は、ヒアリングだけではなく、英語を実際に使って会話することがメインなので、最低限の英語力が必要になります。
基礎的な英会話ができる状態にしておくと、早めに現地に溶け込むことができて、スムーズに学習を進めることができます。
現地の文化を尊重する
フィリピンには日本と異なる文化や生活スタイルがあります。
現地の文化や習慣について事前に学んで理解を深めておくと、より快適に過ごすことができるでしょう。
例えば、フィリピンでは、時間にルーズなことがあったり、交通事情が日本とは異なったりすることもありますが、そういった文化を含めて、柔軟に理解しようとする姿勢が重要です。
フィリピンの人々は、とても親切でフレンドリーなので、すぐに仲良くなることが出来ます。その際、フィリピンの文化やマナーに敬意を払うと、より良い人間関係が築けるでしょう。
日本人だけでかたまらない
セブ島は、日本人スタッフや日本からの留学生が多い環境です。
留学中、日本人だけで固まってしまうと、会話も日本語で完結してしまうので、せっかく習った英会話を実践する機会が少なくなってしまいます。
なるべくいろいろな国の人たちと交流して、英語を使ったコミュニケーションを図りたい方は、日本人スタッフや日本人留学生の少ない語学学校を選ぶ方が良いでしょう。
留学エージェントに相談して、多国籍な留学生が集まる語学学校情報を取得するのがおすすめです。
羽目を外しすぎない
セブ島はリゾート地でもあるため、観光やアクティビティを楽しむことでリフレッシュできます。
しかし、繁華街も多く、お酒を飲むバーやクラブなどもたくさんあるため、短期間の息抜きを目的として留学している人もいます。
集中して英語学習に取り組みたいと思っていても、遊び目的の人たちがたくさんいる環境では、モチベーションを高く保つことが難しいかもしれません。
平日はしっかりと勉強に集中しつつ、息抜きは週末に週末にするなど、オンとオフのバランスをうまく取って、スケジュール管理をしましょう。
また、飲食やレジャーなど、遊びに使う予算はあらかじめ決めておきましょう。
最初の目的を忘れずに、周りの環境に流されないよう羽目を外さないということが重要です。
治安が悪いエリアに気をつける
外務省の治安情報によると、セブ島の危険レベル1となっているので、特別に治安が悪いということはありません。
しかし、やはり日本とは違う環境なので、常に海外にいるという意識を忘れないようにします。多くの人が集まる繁華街や観光地、ショッピングモールなど、人の多い場所ではスリに気をつけましょう。
手荷物からは目を離さず、携帯電話などの貴重品の管理には気をつけて、気を引き締めて行動します。
また、強盗などに狙われる可能性もあるので、夜の1人歩きは危険です。治安が悪いと言われているエリアや、暗い夜道には1人で近づかないようにしましょう。
まとめ
セブ島への英語留学は、英語力を向上させるだけでなく、教育者としてのスキルを磨いて、国際的な視野を広げることの出来る、教員にとって非常に価値のある経験となります。
英語教育をより深く理解し、実践的な指導力を身につける絶好のチャンスです。
留学を考えている教員の皆さんは、セブ島を選択肢の1つとして、自分に合ったプログラムを見つけて積極的に挑戦してみてください。
英語教育のプロフェッショナルとして、さらに成長できる貴重な機会となることでしょう。

◇経歴
英語圏での生活、業務歴10年以上
◇資格
TOEIC900点代後半
◇留学経験
ニュージャージーへ1年間
◇海外渡航経験
シンガポールで2年、台湾で3年、タイで2年仕事してました。
◇自己紹介
英語ができれば世界が広がります!
海外生活経験を活かして、楽しい部分だけではなく、リアルな生活をお届けします!