- ワーキングホリデー(ワーホリ)とは?簡単に解説
- ワーキングホリデーの条件とビザの取得方法
- ワーホリの対象国と人気の国ランキング
- ワーキングホリデーのメリットとデメリットを徹底比較
- ・メリット
- ・デメリット
- 「ワーキングホリデーはやめた方がいい?」後悔しないための判断ポイント
- ワーホリの費用はどのくらいかかる?節約するコツも紹介
- ワーキングホリデー中の仕事の探し方と職種の選び方
- ワーキングホリデーで英語力を伸ばすための効果的な方法
- ワーキングホリデーに行ける年齢制限と注意点
- ワーキングホリデーを活用したキャリアアップの方法
ワーキングホリデー(ワーホリ)とは?簡単に解説
ワーキングホリデー制度とは、二国間の取り決めに基づいて滞在許可が下り、その間の滞在費を補うための就労を相互に認めている協定です。18歳から30歳までの若者を対象として、語学の勉強をしながら働いたり、働きながら旅行をしたりということが出来る大変貴重な制度です。
お金の為に働くのではなく、海外の文化に溶け込むためにも、就労ができるワーキングホリデービザというのはとても意義のある制度だといえるでしょう。
日本では、1980年12月にオーストラリアとワーキングホリデー協定を結んだのをはじめとして、その5年後にニュージーランドその翌年にカナダでも開始し、現在までに30カ国と取り決めが存在します。
以前は、海外生活の体験という目的の人が多かったものの、最近は海外で働いてスキルを身につけるため、英語教師になるため、外資系企業で働くため、海外で起業するためなど、より具体的な目標を持つ人が増えています。
今回はそんなワーキングホリデーの詳細や、気になる費用まで解説します。
ワーキングホリデーの条件とビザの取得方法
ワーキングホリデーの大きな条件として、18~30歳の年齢制限があります。また、ワーキングホリデービザが使えるのは、1つの国に対して1回のみなので、色々な国に行くのであれば、それぞれの国の滞在可能期間や年齢制限を加味して、計画的に準備を進める必要があります。
また、滞在期間に制限があることにも注意が必要です。オーストラリアは、最長3年間滞在できるので、長い期間海外に滞在したい方に人気です。
ニュージーランドの場合は最長1年3か月、イギリスでは条件にあったビザを取得すれば最長2年間の滞在が許可されます。イギリス、アイルランドの場合、ビザ申請の期間がおおよそ7月と10月に限られていたりと、各国で条件が違うので、よく調べてから申請することをおすすめします。
ワーホリの対象国と人気の国ランキング
日本は現在30カ国とワーキングホリデー協定を結んでいますが、どの国が人気なのでしょうか。気候、人柄、経済など、自分にとって重要な事柄を基準に滞在国を選びましょう。
・オーストラリア
一番人気の渡航先は、何と言ってもオーストラリアです。2024年は9カ月間で1万2000件のワーキングホリデービザが発給されていますが、何とその半分がオーストラリアとなっています。人気の理由は、ビザの取得要件が緩く、日本人向けワーキングホリデービザに人数制限がないことが挙げられます。
簡単な条件のみで、オンラインで簡単に、早ければ何と数分でビザを手軽に取得できます。さらに、オーストラリアは英語圏であること、給与水準が高いこと、色々な国の人と知り合えることも魅力となっています。
・ニュージーランド
ニュージーランドも人気の渡航先です。北島のオークランドは都市、南島の中央には山がそびえています。北島と南島を合わせても日本よりも小さく、1周旅行をしても時間がかかりません。
また、さまざまな映画の撮影場所に選ばれるほど、自然が残っていてゆったりとしているので、多彩なアウトドアアクティビティが楽しめるのも醍醐味です。
・カナダ
日本人に有名なのはバンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州と、カナダで一番大きな都市トロントがあるオンタリオ州です。バンクーバーの夏は涼しく、冬はロッキー山脈の雪が解けて雨になることが多いです。また、ロッキー山脈は絶景で冬が長く、最長8カ月もウィンタースポーツが出来るのも魅力です。
・韓国
韓国は日本に一番近く、フライトも安いのが魅力です。最近では、韓流ブームの影響で老若男女を問わず日本の観光客が押し寄せています。韓国語は日本語と同じ文法なので覚えやすいこともメリットです。オーストラリアに比べて衣料や食費も安いので、生活費はがあまりかからないことも人気の理由です。
ワーキングホリデーのメリットとデメリットを徹底比較
ワーキングホリデーは自由度が高い分、有意義になるかどうかは自分次第です。ここでは代表的なメリットとデメリットをご紹介します。
・メリット
1.海外で働くという経験が積める
ワーキングホリデーが、留学や観光と大きく違う点は就労する事ができることです。海外で働くためには、就労ビザや仕事探し、住居を考えるとハードルが高いものです。帰国後の就職やキャリアアップに役立つ経験が手に入れられるので、スキルを高めたい学生はもちろん、現在のキャリアに不安な社会人も、海外で働いた経験は、必ず帰国後の自信になります。
2.行動力が身につく
ワーキングホリデーは、すべて自分で判断して行動する必要があります。言葉が通じないはじめて訪れる土地で、生活の基盤を作り上げていくことは、並大抵のことではありません。自分で解決し、課題を乗り越えていくことで行動力が養われていくでしょう。海外生活で培った経験は、その後の就職活動や転職活動においても強みになるのはもちろん、人生においても大きな財産になります。
3.人脈ができる
ワーキングホリデーでは、海外生活の中で、学校、職場、旅行などさまざまなシチュエーションで人に出会う機会があります。短期間の留学や旅行と比べて出会った人たちとより深い繋がりや関係性を築くことができるのがメリットです。海外に人脈ができると、海外就職や進学、移住といった選択肢を考え始める人もいます。
・デメリット
1.必ずしも希望の仕事に就けない
ワーキングホリデーで人気の仕事といえば、ホテルやレストランの従業員などです。日本での経験や英語力があれば、現地企業でフルタイムの仕事ができることもありますが、ほとんどが英語を必要としない日本食レストランやハウスキーピングからのスタートになります。
まずはできる仕事から始めて、人脈や語学力をつけながら希望の職種にチャレンジするというステップが必要です。仕事探しや英語習得が上手くいかず、ほとんど英語を使わずに帰国になってしまったというケースもあるようなので、注意が必要です。
2.仕事探しが大変
ワーキングホリデーでは、仕事探しが大変です。履歴書を何通も送ったのにも関わらず、面接のアポイントが入らないケースもあります。特に英語力がないと現地で苦労することになります。すぐに働けるだけの英語力を事前に身につけるために、前もってフィリピンで短期語学留学をする人も増えています。
「ワーキングホリデーはやめた方がいい?」後悔しないための判断ポイント
海外滞在やスキルアップなど、ワーキングホリデーのキラキラとした楽しい部分だけを見て、十分な情報を持たずに渡航してしまうと、さまざまな問題を引き起こす原因となります。まずは自分で情報を収集して正しい知識を身につけることからはじめましょう。
また、適切な相談相手を確保することで、トラブルの多くは回避することが可能です。ワーキングホリデーを有意義なものとし、滞在国において良い経験を積むために役立つ制度にしていくためにも、十分な予備知識を持った上で渡航することをおすすめします。
ワーホリの費用はどのくらいかかる?節約するコツも紹介
ワーキングホリデーにかかる費用は国ごとに異なります。主な費用としては、往復航空券、授業料、滞在費、健康診断費用、海外旅行保険、食費などです。その国の物価や家賃、給与水準も含めて総合的に行き先を判断しましょう。
最近ではLCCもありますので、航空券も安く抑える事が出来るようになりました。現地滞在もホテル、ホームステイ、ゲストハウス、寮などの選択肢から選べますので、予算に合った場所を選びましょう。
ワーキングホリデー中の仕事の探し方と職種の選び方
ワーキングホリデーでの仕事探しは、まず求人サイトや掲示板をチェックします。人気国であれば日本人向けの求人サイトもあるので、語学に自信のない方は利用してみるのもよいでしょう。
また、友人から紹介してもらったり、新聞やフリーペーパーも有効です。日本ではあまりありませんが、飛び込みでの職探しも珍しくありません。その後、レジュメを渡して面接という流れです。
主な職種は、日本食レストランでのウエイター、ウエイトレス、キッチン、店員、農作業、ホテルのハウスキーピングなどさまざま。
ワーキングホリデーで英語力を伸ばすための効果的な方法
英語ができるようになれば、現地での生活がより楽しくなることは間違いありません。生活が楽になりますし、友達も作りやすくなります。また、仕事やボランティアの受け入れ先なども見つけやすくなります。どのような方法で英語力を伸ばすのが良いのでしょうか。
・語学学校に通う
英語力を向上させたいのであれば、語学学校に通うのが近道です。ワーキングホリデービザは、必ずしもフルタイムで通う必要がないので、午前または午後のみのコースの受講なども可能です。
ただし、語学学校に通うことの出来る期間には、制限がある場合もあるため注意が必要です。オーストラリアの場合は最長4か月、ニュージーランドやカナダの場合は最長6か月という形になります。
・サークルやカルチャースクールに参加する
現地の人と友達になれば、より語学力は上達します。地域のサークルやカルチャースクールを探してみてはいかがでしょうか。音楽や美術、ダンスなど、趣味のコースやスポーツクラブに通うことは、現地に溶け込むよいチャンスです。同じ趣味をもつ者同士だと会話も弾むでしょう。
ワーキングホリデーに行ける年齢制限と注意点
そもそもワーキングホリデーとは、青少年の異文化交流や休暇を目的とした、国家間の取り組みなので、その条件として18~30歳という年齢制限があります。一方で、勉学が目的であれば、学生ビザの取得という方法もあります。自分の目的に応じて、学生ビザとワーホリビザのどちらが良いかよく検討しましょう。
ワーキングホリデーを活用したキャリアアップの方法
ワーキングホリデーで海外生活を経験すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここではその後のキャリアについてご紹介します。
・グローバル視点が養える
今後日本は、労働力人口が激減していくこともあり、企業が生き残りをかけて、世界市場に挑戦していかなければなりません。国や企業、教育機関では、グローバル人材という言葉が飛び交っており、社内英語化や新卒採用における外国人採用比率の高まりは、もはや大企業だけではなくなってきています。
その際、圧倒的に不足しているのが、外国人と深いコミュニケーションを図ることのできる日本人です。グローバルな視点を養ったワーホリ経験者は重宝される傾向があります。
・スキルが身につく
海外生活に挑戦することで、主体性・実行力・創造力・柔軟性といった、企業が求める力を短期間で伸ばすことができます。語学力の向上はもちろんのこと、実はそれ以上に、就職にも役立つさまざまなスキルが付いてくるのが海外生活なのです。
海外では、日本にいては遭遇できないようなトラブルもたくさんありますが、未知のトラブルに果敢に挑んで成果をもぎ取ることができる人は、企業からも引っ張りだこです。
もちろん、就職・転職のためだけの海外渡航ではありませんが、ワーキングホリデーは、その先のさまざまなキャリアにも直結するものです。