「留学したいけど英語に自信がない」
「どの国を選べばいいのかわからない」
海外での生活や学びに憧れながらも、このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、必要な英語力は留学する国や目的によって異なるため、自分の目的に合った留学先やプログラムを選ぶことが大切なのです。
この記事では、理想の留学を実現するための英語学習方法とおすすめの留学先を紹介します。
留学に必要な英語力について
留学に必要な英語力は留学プログラムや目的によって異なります。IELTSやTOEFLのスコアを求める機関もありますが、学校によっては必要ない場合もあるのです。ここでは、参考までに留学種類別の一般的なスコア目安を紹介しますね。
【大学院】
・IELTS:6.5以上
・TOEFL iBT®:80〜100程度
【4年制大学】
・IELTS:6.0以上
・TOEFL iBT®テスト:61以上
・レベルによってはTOEFL iBT®テスト71以上やTOEFL iBT®テスト79以上
【2年制大学(コミュニティカレッジ)】
・IELTSが5.0~6.0
・TOEFL iBT®テスト:45程度
【インターンシップ】
・IELTS:5.5〜6.5
・TOEFL iBT®テスト:70〜80点程度
【ワーキングホリデー】
・IELTS :3.5~4.0
・TOEFL iBT®テスト:33-50点程度
理想的な学習方法
ここからは、理想の留学にするためにおすすめである分野別の学習方法を紹介します。
リスニング
①日常的に英語を聴く
英語に慣れるためには日常的に音声を聴くのが大切。ラジオ、YouTube、ポッドキャストなどの活用がおすすめです。無料で楽しめるうえ、ネイティブが日常で使う言い回しや単語を学べるためナチュラルな英語を身につけるのにぴったりです。
②シャドーイングやディクテーション
英語を英語のまま理解する練習としては、シャドーイングとディクテーションがおすすめ。シャドーイングとは、聞いた音に被せるように英語を発することで、ディクテーションとは聞いた音を文字に書き起こすことです。2つの勉強法を続けることで、英語を聞いた際に頭の中で訳さずに理解できるようになります。
リーディング
①多くの英文に触れる
リーディングの勉強では、多くの英文に触れるのが大切です。おすすめは、自分に合ったレベルの英語で書かれたニュースを読むこと。ある程度理解できる文章であれば、学習のモチベーションが保ちやすくなります。ただし、読む際に分からない単語や文法が出てきた場合は調べて理解するようにしましょう。
②精読を繰り返す
たくさんの文章を速読するのに加えて、精読もするようにしましょう。
精読とは文の構造や意味を理解しながらじっくりと読み込むことです。精読を繰り返すことで、接続詞から文脈を予測できるようになり、読むスピードが上がりますよ。
ライティング
①英語で日記を書く
ライティング力を上げるには、日記を書くのがおすすめ。毎日の出来事や考えたことを英語で表現することで、日常会話で使える語彙や文法などが身に付きます。自分で文章を作る力を鍛えるために、日記を書く際はなるべく辞書や翻訳ツールに頼らず、思いつくままに書くようにしましょう。
②ネイティブスピーカーに添削してもらう
自分で書いた英文をネイティブスピーカーに添削してもらうのも効果的な勉強法です。最近は、言語学習者同士が交流できるアプリもあるため、ネイティブスピーカーにぜひ添削をお願いしてみてください。細かいニュアンスやナチュラルな表現を習得できます。
スピーキング
①外国人と話す
スピーキング力をアップさせるには話す機会を増やすことが大切です。留学先で現地の人と話せるか不安な方は事前に外国人と話すのに慣れておきましょう。おすすめはオンライン英会話です。オンライン英会話であれば、細かい指摘をしてもらいながら進めるため、格段にスピーキング力をアップさせられます。
②独り言を英語で言ってみる
英語を話す機会を増やす方法として、独り言を英語で言ってみるのもおすすめです。筆者は独り言英語でスピーキングを練習しています。
独り言英語であれば、英会話レッスンのようなまとまった時間を取る必要はなく、思い立ったときに気軽に練習できます。独り言で言い方が分からない表現が出てきた場合は調べるようにしましょう。繰り返すことで日常英会話で使う表現を多く身につけられます。
文法
①一冊の文法書を使って学習する
基本的な文法を身につけたい場合は、参考書を使った学習がおすすめです。ただし、複数の参考書に手を出す必要はなく、使う参考書は1冊で問題ありません。それよりも1冊を何周か行い内容を頭に定着させることが大切です。
②習った文法を使った文をつくる
文法スキルの向上には習った文法を使って自分で文を作るのがおすすめです。知識をアウトプットすることで、使える文法が身に付くからです。たとえば、文法を習った日のうちに自分の経験や出来事を文にする練習をしてはいかがでしょうか。また「毎日SNSに作った文を投稿する」など自分でルールを決めると習慣化しやすくなりますよ。
楽しむ心がモチベーションを保つコツ
モチベーションを保ち続けるコツは、英語学習を楽しむことです。自分を追い込むことも必要ですが、追い込んだことで英語学習が辛いものになってしまっては元も子もありません。
自分にご褒美をあげたり、興味をもてる教材を選んだりして楽しみながら続けましょう。
人気の留学先5選
ここでは、留学先として人気の国を5つと国ごとの特徴を紹介します。ぜひ留学先選定の参考にしてみてください。
アメリカ
アメリカは日本人の留学先として一番人気の国です。ニューヨークやロサンゼルスなど世界的に有名な都市があり、トップクラスの大学や専門学校も集まっているため、さまざまな国々から留学生が集まります。留学プログラムも充実しており、ビジネスやテクノロジー、アートなど分野の選択肢が幅広いのが魅力的です。
また、アメリカは多国籍国家でラテン、アジア、アフリカといった民族が共生しています。異なるバックグラウンドを持つ人々との交流を通して、語学だけでなく異文化や多様な価値観も学べますよ。
イギリス
英語圏の国としてはアメリカの次に人気であるイギリス。多くの留学生が集まる首都ロンドンは、歴史的な建造物や伝統文化、モダンカルチャーが融合した都市です。
日本ではアメリカ英語が主流ですが、もともと英語はイギリス発祥。世界でもイギリス英語を話す国の方が多いため、世界で通じる英語を学べます。
また、旅行好きの方にもイギリス留学はおすすめ。日本で国内旅行にいくのと同じくらいの値段でヨーロッパ諸国を旅行できます。
オーストラリア
オーストラリアは豊かな自然環境に囲まれた国です。今回紹介する5か国の中では一番治安が良いといわれており、国民もおおらかで親切な人が多いとされています。
また、国民の30%が他国出身といわれるほど多国籍な国家であるオーストラリア。留学生の受け入れも積極的に行っており、サポート制度も整っています。
自然が好きな方や留学生に対するサポートがしっかりした国を選びたい方にはオーストラリアがおすすめです。
フィリピン
日本から飛行機で約4時間の場所にあるフィリピンは、アジアの留学先として一番人気の国です。公用語はタガログ語と英語ですが、国民の9割が英語を話せるため生活で基本困ることはありません。
フィリピンの語学学校の特徴は、マンツーマン授業が多いこと。欧米ではクラス単位での授業が多いですが、マンツーマンであるため自分のレベルに合った授業を受けられます。
また、フィリピンは物価が安いため、費用を抑えて留学をしたい人にもおすすめ。安い費用で勉強も遊びも満喫できますよ。
マルタ
マルタは、イタリア・シチリア島の南に位置する島で、ヨーロッパの留学先としてイギリスに次いで人気の国です。公用語はマルタ語と英語ですが、8割以上の国民が英語を話せます。
マルタ留学の特徴は、日本人が少ないこと。ヨーロッパ諸国からの留学生が多いため、自動的に英語漬けの環境にいられます。
マルタは治安が良く、島でありながらも観光できるスポットもたくさんあるため、休日も楽しめます。日本人があまりいない環境に飛び込みたい人や旅行好きの人におすすめの留学地です。
各国の特徴と留学費用について
アメリカ
多様な文化の集まる国で学びたい方はアメリカがおすすめです。
【留学費用】
1ヶ月に約45~60万円
イギリス
英語発祥の地で学びたい方や旅行好きの方はイギリスがおすすめです。
【留学費用】
1ヶ月で約50~60万円
オーストラリア
留学生サポートが充実している国や自然豊かな国が良いと考える方にはオーストラリアがおすすめです。
【留学費用】
1ヶ月約35~50万円
フィリピン
費用を抑えて留学したい方はフィリピンがおすすめです。
【留学費用】
1ヶ月約20万円~25万円
マルタ
日本人のほとんどいない環境で過ごしたい方にはマルタがおすすめです。
【留学費用】
1ヶ月30万円~50万円
留学を成功させるためのポイント
留学生活を充実させるためには大切なポイントがあります。
1.目標や計画をしっかり立てる
まずは、留学における目標を持ち、達成するためにしっかり計画を立てて行動することが重要です。目標は「TOEIC○○点を超える」「外国人の友達を2人作る」などの具体的かつ達成可能な目標にしましょう。
目標を立てておくことで、留学先でやるべきことが明確になりモチベーションが維持しやすくなります。
2.積極的に英語を話す
積極的にコミュニケーションをとることも大切です。人によっては会話に上手く入れなかったり自分の英語に自信がなかったりといった理由から、話すのをためらってしまう場合もあります。しかし、英語を話せる絶好の環境に身を置いているなか躊躇してしまうのはもったいないのです。
日本人が外国から来た観光客の日本語を聞き取ろうとするのと同じように、英語がうまくなかったとしても現地の人は伝えたいことを汲み取ろうとしてくれます。そのため、恥ずかしさを捨てて話してみましょう。
3.留学前の準備を入念に行う
基礎的な英語力を身につけてから留学に臨むことも大切です。留学経験のある人は英語力が高い人が多いことから、留学に行けば英語が話せるようになると思っている人もいるかもしれません。しかし、英語力ゼロの状態で行ってしまうと現地の人の英語が聞き取れず自分も話せないという状態に陥る可能性があります。
そのため、事前に簡単な日常会話ができる程度にまで勉強しておくと良いでしょう。特に文法や単語は参考書も多く独学で十分学べるため、基礎的な能力は出発までに身につけておきましょう。
まとめ
今回は、留学を成功させるための英語学習の方法や人気の留学先を紹介しました。留学と一口にいっても、費用や環境、授業のスタイルは国によって違います。また、求められる英語スキルも国や学校、プログラムによって異なります。この記事を参考に、ぜひ自身の理想の留学の形を考えてみてください。
◇経歴(英語を使用した経歴)
2018年 英語科高校卒
2022年 国際系学部卒
◇資格
TOEIC885点
◇留学経験
・2019年~2020年
→アメリカ 7か月 カリフォルニア大学リバーサイド校
・2016年
→オーストラリア 3週間
◇海外渡航経験
イギリス 2年半 在住
海外13カ国に渡航経験
◇自己紹介
英語学習記事を執筆するWebライターです。
オーストラリアとアメリカへの留学経験があります。
ここでは、経験を活かして留学にも興味を持っていただけるような記事づくりをします!
青年時代のイギリス在住をきっかけに英語に目覚め、高校・大学とともに国際系学科へ進学しました。
個人的にイギリス英語が好きで、ネイティブのように話せるよう日々学習中です。
皆さまに分かりやすい!興味深い!と思っていただけるような表現をしていきます。どうぞよろしくお願いします。