「学生時代に叶えられなかった海外留学を経験してみたい」「仕事が忙しいから短期で行ける留学方法ないかな?」と考えている社会人の方も少なくないのではないでしょうか?
実際のところ、海外留学は1週間から経験できます。たった1週間の留学でもさまざまな種類の留学プランを選べたり、英語力をアップさせたりすることも十分可能です。
この記事では、社会人の1週間の海外留学でかかる費用とその効果について詳しく紹介します。また、1週間の海外留学でできることや語学力を身につける方法についても合わせて紹介するので、海外留学を検討している社会人の方はぜひ参考にしてくださいね!
社会人向けの1週間の海外留学とは
社会人向けの1週間の海外留学とは、短期間でも効率的に海外体験できるように組まれた留学プランのことです。「留学」と聞くと少なくても数ヶ月の期間をイメージする方がほとんどではないでしょうか?
社会人になると長期休暇を取るのが難しかったり、それまで積み上げてきたキャリアに影響が出たりと、海外留学を諦めてしまう方も多いのが現状です。
しかし、1週間の海外留学であれば忙しい社会人の方でも挑戦しやすく、キャリアを中断する必要もありません。短期間の留学経験であっても、想像以上に得られるものが多いのが社会人向けの1週間の海外留学の魅力といえます。
1週間の海外留学の目的
「たった1週間の海外留学って何のために行くの?」という疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?人によって1週間の海外留学の目的は異なりますが、主に以下3つのような理由で留学する社会人の方が多いです。
・英語に対する苦手意識を克服するため
・長期留学に向けた下見をするため
・旅行とは違う視点から海外体験をするため
ここでは、1週間の海外留学の目的として挙げられる上記3つの理由について詳しく紹介します。
英語に対する苦手意識を克服するため
1週間の海外留学は、英語に対する苦手意識を克服するのにちょうどいい留学プランです。社会人になるまであまり英語学習や海外経験をしたことがないという方にとって、仕事で海外のクライアントと接する機会があった場合にプレッシャーを感じてしまうという方も少なくないでしょう。
1週間という短期間の留学であっても、自力で英語を使って海外で生活するという経験をすることで、英語に対する苦手意識がなくなる可能性が高いです。また、「もっと英語を学んで話せるようになりたい」という意欲が出てくる方も多く、将来のキャリアアップに繋がるきっかけになることもあります。
長期留学に向けた下見をするため
英語力アップや将来のキャリアアップに向けて、大学・大学院留学やMBA留学など長期留学を検討されている社会人の方が下見をするために1週間の留学をすることも多いです。留学先や滞在するエリアによって街の雰囲気がガラッと変わるため、自分に合った国を見極めるのは留学を成功させるために大切な要素といえます。
また、就学を検討している教育機関の下見をしておくことで、カリキュラムや教育設備、周辺の治安や利便性などを実際にチェックできるのも魅力です。
旅行とは違う視点から海外体験をするため
1週間の海外留学と旅行ではまったく違う海外体験ができるため、違う視点から海外を見てみたいという方にぴったりです。旅行ではなく留学を選択することによって、より現地の生活に近い環境で英語を学べて、現地の人との深いコミュニケーションも楽しめます。
「英語力アップや海外インターンシップ経験などの明確な目的はないけれど、ただ海外に住んでみたい」という理由であっても、社会人の1週間の海外留学にとって立派な目的の1つといえます。
1週間の海外留学でできること
「1週間の海外留学で一体どんなことができるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?社会人の方に人気の留学プランとして以下の5つがあり、1週間で効率よく目的を達成できるようにプログラムが組まれています。
・語学留学
・習い事・おけいこ留学
・スポーツ・アクティビティ留学
・海外ボランティア体験
・ファームステイ体験
ここでは、1週間の海外留学でできる具体的な留学プランについて詳しく紹介します。
語学留学
語学留学は英語力アップを目指した人気の留学プランで、1週間から受け入れしてくれる語学学校も多いです。一般英語コースからTOEIC・IELTSの試験対策コースなど、語学学校によってさまざまなコースが用意されています。
短期間集中でしっかり英語力を伸ばしたいという方は、英語オンリーポリシーなど厳しい規則のある学校や日本人在籍率の低い学校を選ぶといいでしょう。
習い事・おけいこ留学
語学学校の中には、ヨガやフラダンス、フラワーアレンジメント、バリスタなどの習い事やおけいこのプログラムがある学校が多数あります。語学の勉強に加えて自分の好きな趣味を体験できるので、充実した留学生活を過ごしたい方にぴったりです。
スポーツ・アクティビティ留学
ゴルフやサーフィン、スキーやスノーボードなど、留学先で活発なスポーツを体験するスポーツ・アクティビティ留学も人気です。趣味のスポーツで体を動かしながら、生きた英語や文化を学べる貴重な経験になります。自分がやりたいスポーツやアクティビティによって留学先が変わるため、やりたいことといきたい国のどちらを優先するかを明確にするといいでしょう。
海外ボランティア体験
海外ではボランティアが盛んなため、1週間の海外留学でもボランティア体験ができます。
ボランティア先によっては英語力をそこまで必要としないので、英語初心者の方でも気軽に参加できるのが魅力です。ボランティアを通じて現地の人々とコミュニケーションを深め、異文化体験をしたいという方にぴったりな留学プランといえます。
ファームステイ体験
海外の農家でホームステイをすると、ファームステイといって農業体験をさせてもらえることもあります。例えばニュージーランドだと羊農家がたくさんいるので、ファームステイを体験しやすい国といえます。日本ではなかなか経験できない、広大な農場での仕事体験をしてみたいという方におすすめです。
海外留学の滞在スタイルは?
たった1週間の海外留学でも、現地滞在方法はさまざまなスタイルの中から選べます。ここでは、1週間の海外留学におすすめの滞在スタイルを5つ紹介します。
・ホームステイ
・学生寮
・ゲストハウス
・ホテルやAirbnb
好きな生活スタイルや目的に合わせて、海外留学の滞在方法を選んでみてください。
ホームステイ
「海外の生活を身近に体験してみたい」という方は、ホームステイがおすすめです。ホームステイは留学生を受け入れている家庭で共同生活をする滞在スタイルであり、留学初心者にとって安心な滞在スタイルといえます。ホームステイの場合、基本的に食事が3食付きであることが多く、料理をするのが面倒という方にはぴったりです。
ただし、家庭によって選択の回数や門限などのルールが決められているので、1人で自由に過ごしたいという方には向かないでしょう。
学生寮
学生寮は、就学先に付属している寮やホステル式のレジデンスが一般的です。学校の敷地内、もしくは近くにあるケースが多いため、留学期間中はずっと学校に通うという方にとって非常に便利な滞在スタイルといえます。食事は寮内にあるカフェテリアや外食で済ますことが多いですが、キッチンが付いている寮であれば自炊も可能です。
学生寮は費用も比較的安いので、留学費用を抑えたいという方におすすめです。
ゲストハウス
海外におけるゲストハウスは、一般的にアットホームなホステルのことをいいます。リビングやキッチン、バスルームが共有であることが多く、場合によっては4人以上の大部屋を他の人とシェアすることもあります。ホテルよりも安価であり、門限などのルールも厳しくないことが多いため、自由に留学生活を楽しみたい方にぴったりです。
ホテルやAirbnb
1週間の海外留学であれば、ホテルやAirbnbなども視野に入れるのもおすすめです。費用はやや高めですが、ルールなどを気にせずのんびりと過ごしたい方や1人の時間を大切にしたい方にはぴったりな環境です。ただし海外においては、ホテルやAirbnbは都市部や観光地に集中しているため、希望の立地で見つけることが困難な可能性があります。
1週間の海外留学の費用
「1週間の海外留学にかかる費用ってどれくらいなの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?ここでは、日本人に人気の留学先における1週間の留学費用の目安を紹介します。
留学国 |
1週間の費用の目安 |
アメリカ |
30〜45万円 |
イギリス |
35〜45万円 |
カナダ |
30〜35万円 |
オーストラリア |
25〜35万円 |
ニュージーランド |
25〜40万円 |
フィリピン |
25〜30万円 |
マルタ |
30〜45万円 |
アイルランド |
30〜45万円 |
上記の費用の中に含まれるものは、以下のような最低限必要な費用です。
・渡航費
・海外旅行保険
・ビザ申請費用
・学費
・滞在費(食費含む)
渡航費は留学時期によっても大きく変わるため、予算によって渡航時期を決めるのがおすすめです。学費や滞在費は、選ぶ学校や滞在スタイルによって費用を抑えられるので、1週間の海外留学でお金をかけたい部分と節約したい部分を明確にするといいでしょう。
社会人が1週間の海外留学で語学を身につけるポイント
「たった1週間の海外留学では、語学力を身につけられないのでは?」と疑問に感じる方も少なくないでしょう。しかし、留学前そして現地滞在中に以下のポイントを意識して過ごすことで、1週間の海外留学で語学力アップさせることも十分可能です。
・留学前に英語基礎力を上げておく
・現地滞在中も予習・復習を欠かさない
・集中して勉強できる環境に身を置く
ここでは、社会人が1週間の海外留学で語学力を身につけるためのポイント3つを詳しく紹介します。
留学前に英語基礎力を上げておく
留学前に英語基礎力をしっかりと身につけておくことで、1週間の留学生活をスムーズに始められます。語学学校に通う場合、事前に英語力を鍛えておけばある程度レベルの高いクラスに割り振られるため、短期間でも着実に英語力を伸ばせるでしょう。
「独学ではなかなか英語学習が進まない」という方は、オンライン英会話レッスンなどを活用して、できる限り効率的に英語に触れる機会を増やすのがおすすめです。
現地滞在中も予習・復習を欠かさない
1週間の海外留学で着実に語学力を身につけたいと考えている方は、現地滞在中も予習・復習を欠かさないように取り組みましょう。授業や体験実習などで使いそうな単語や言い回しはあらかじめ覚えておくと、内容が理解しやすくなりスムーズに学べます。
また、その日のうちに学んだことをしっかり復習することで、知識の定着を促進できます。
現地滞在中に覚えた英会話表現をアウトプットして使うようにすると、さらなる英語力アップを狙えるでしょう。
集中して勉強できる環境に身を置く
短期間で英語力を伸ばすためには、集中して勉強できる環境に身を置くことが大切です。
たった1週間の貴重な海外留学なので、観光やアクティビティなども体験したいという方も多いかもしれません。
ただ、語学力を身につけることを第一の目的とするのであれば、できる限り英語学習に集中する必要があります。語学学校に通う、ランゲージエクスチェンジ会に参加するなど、実践的な英語に触れる時間を増やしましょう。
まとめ
この記事では、社会人の1週間の海外留学でかかる費用とその効果について紹介しました。
たった1週間の留学でも経験できることは無限大にありますし、工夫次第では英語力アップに繋げることも十分可能です。社会人の方で1週間だけでも海外留学を経験してみたいという方は、ぜひ本記事を参考にして充実した留学生活を叶えてくださいね!
◇経歴
・英米文学科卒業
・George Brown College卒業(カナダ・トロント)
・カナダ現地のパティスリーにてパティシエとして働く
・現在はWebライターのほか、SNS運用やコンテンツクリエイターとして活動しています。
◇資格
IELTS General 6.0
◇留学経験
・ニュージーランド(2週間)
→高校留学でホームステイ体験
・カナダ(13年)
→ワーキングホリデー→カレッジ留学→現地就職→永住権取得
◇海外渡航経験
長期滞在:カナダ、韓国(3ヶ月)
旅行:ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、
イタリア、タイ、インドネシア、シンガポールなど
◇自己紹介
英語学習や留学に関する記事を書いているWebライターです。
幼少期から英語や海外に興味があり、子ども英会話教室に通ったり、ニュージーランドへ短期留学したり、大学は英米文学を専攻したりと英語に関わる人生を過ごしてきました。
現在はカナダ在住13年め、海外で子育て奮闘中です。
英語学習や海外生活に興味のある方に、役立つ情報をお届けできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします!