2024年版カナダ留学費用ガイド:内訳、節約方法、向いている人の特徴

カナダ留学、オンライン英会話、ネイティブキャンプ

カナダ留学を考えている人にとって、まず気になるのは留学にかかる費用のことだと思います。語学留学は生きた英語を学びたい人にとって非常におすすめできる手段ですが、どうしてもそれなりの費用がかかるのが実際のところ。

しかし留学にかかるお金は自己投資。さらにカナダは他の主要な国と比較すると、留学先としては費用が抑えやすい傾向があります。費用の目安や都市による違いを押さえながら、自分に合った留学先を見つけていきましょう!

まず、カナダでの留学生活に必要な費用の内訳は以下の通りです。

※1ヶ月の滞在を想定した金額

①渡航準備:〜22万円程度

往復航空券代:15〜20万円

往復のチケット代は時期と空港、利用する便によって大きく変動します。GWや夏休み、年末年始などのハイシーズンには航空券が高額になりやすいため、2〜3月や10〜11月などのローシーズンを狙うのがおすすめ。

海外保険代:〜2万円/月

海外に行くときには必ず保険に加入しましょう。現地でのケガや病気にかかる医療費だけでなく、貴重品の紛失や盗難なども補償対象。保険会社やプランなどによって保険料は異なるので、比較検討した上で選ぶとよいでしょう。

②学費:20万円程度

入学金:1.5万円

語学学校への入学には入学金が必要になり、かかる費用は学校によって異なります。

授業料:10〜20万円/月

語学学校に1ヶ月ほど短期留学する場合の費用です。高校に進学する場合は(公立か私立かなどで変わりますが)年間で100〜300万円、大学に進学する場合は年間で200-450万円が目安となります。

③生活費:24.5万円程度

家賃:10〜20万円/月

語学学校の寮に入ると1ヶ月に約10~20万円、ホームステイの場合には10~15万円程度が目安になります。シェアハウスやルームシェアを選ぶと5万円~でも探せる可能性があります。

食費:4万円/月

ある程度外食をする場合は4万円程度は見ておくとよいでしょう。

通信費:0.5万円/月

カナダ留学中はスマートフォン・PCを使いこなすことになるため、Wi-Fiが必須。学校やカフェなどでは無料Wi-Fiが使えますが、それだけでは不便なことが多いです。日本でポケットWi-Fiを準備しておくか、おすすめは現地でSIMカードを調達すること。数ヶ月〜など長期での留学の場合は、現地の携帯会社でSIMカードを購入することでストレスなくネット環境を確保できますよ。

④その他

娯楽・交際費:〜5万円/月

せっかくの海外留学、学校での勉強だけではもったいないと感じる人が多いのではないでしょうか。平日の夜や休日、長期の留学であれば休暇中などに友達と出かけることで、勉強以外の文化に触れる貴重な体験ができるはずです。1ヶ月に5万円ほど余裕資金があれば十分余暇を楽しむことができます。

留学エージェントにかかる費用:5万円〜10万円

留学の手続きを自分ひとりで行うのは正直難しいです。エージェントに頼めば留学先のアドバイスや比較検討の相談ができ、煩雑な手続きも代行してもらえます。利用する場合もある程度自分で調べることが留学成功のコツですが、上手に活用するのがおすすめです。

パスポート申請費用:有効期限が5年間のものは申請に1.1万円、10年間のものは1.6万円かかるので、新規に取得が必要な人は忘れないようにしましょう。

ビザ申請費用:カナダは6ヶ月以内の滞在であればビザの申請は不要ですが、eTA(観光ビザ)が必要になります。申請費用は7CAD。また、学生ビザ・ワーホリビザなど自分に必要なビザについては必ず確認しておくようにしましょう。

上記をまとめると、人によりますが1ヶ月のカナダ留学に必要な費用は総額60〜80万円程度となります。

都市ごとの生活費の比較

カナダ留学はアメリカなど他の主要な留学先と比較すると、費用が抑えられる傾向にあります。ただし物価などには地域ごとに特色があるため、留学先を選ぶ際には知っておくとよいでしょう。

ここからはカナダの中でも留学先として特に人気の3都市、「バンクーバー」「モントリオール」「トロント」の特徴と生活費について、それぞれ紹介していきます。

①バンクーバー

<バンクーバーの概要>

バンクーバーはカナダの西海岸側にある都市で、留学先としては最も人気があります。日本人を始めアジア人留学生が多いのが特徴です。都会でありながらすぐ近隣に山や海などの自然があり、四季折々に様々な表情を見せてくれます。

アクティビティが多いのも魅力の一つ。夏は登山などで大自然を楽しむことができ、冬には日本では考えられない規模の雪山でウィンタースポーツも。また一年を通して温暖な気候なので、冬でも比較的過ごしやすいです。

<バンクーバーの生活費>

生活費の水準は3都市の中では2番目、つまり中間となります。人気都市であるがゆえに人口が多く、その分物価は比較的高め。家賃相場は1ヶ月当たり1,000CADが目安になります。

②モントリオール

<モントリオールの概要>

英語とフランス語が公用語となっているケベック州にある、カナダで2番目に人口の多い大都市です(1番は後述のトロント)。モントリオールは「北米のパリ」とも呼ばれ、古い街並みの残る旧市街と近代的な町が融合している美しい街です。

四季がはっきりしており、季節によって気温が大きく変動します。 夏は30℃を超えることもありますが、冬は氷点下になることも珍しくありません。時期によって服装には気をつけたいところです。

<モントリオールの生活費>

バンクーバー、トロントと比較すると生活費の水準としては1番安価です。日本と比較してそこまで物価の差を感じないレベルで暮らせるでしょう。家賃相場は1ヶ月当たり900CADと、3都市の中で最も安いです。

③トロント

<トロントの概要>

カナダ国内最大都市のトロント。さまざまな国から移民や留学生が集まる国際都市で、チャイナタウンやグリークタウン、リトルイタリーなど多国籍なコミュニティーが存在しています。夏は過ごしやすい一方で、冬の寒さが厳しいことで有名。長い冬には雪が日常的に降り、平均気温が約-5℃前後にまで一気に下がるという、多くの日本人にとって慣れない環境になるため注意が必要です。

<トロントの生活費>

トロントは物価が3都市の中で最も高く、その分生活費がかかると考えましょう。日常的な外食や日用品の物価が高く、家賃相場も1ヶ月当たり1,400CADと高水準です。

留学費用の節約方法

結論から言うと、留学費用を節約するために最も有効なのは「行く都市と時期・滞在方法」でコストを下げることです。現地に着いてからできることはあまり多くはありません。

①行く都市

人気の都市は物価や家賃が高くなりがちになるため、節約を最優先するなら地方都市を選ぶのがおすすめです。カナダでは比較的どの都市の学校でも同価格帯で同じようなクオリティの授業が受けられると考えると、勉学以外にかかる生活費・滞在費は留学費用を節約するには重要な要素なのです。

逆に、どうしても行きたい人気都市があるという場合には、中心地からやや離れた郊外に滞在することで家賃は節約しやすくなります。

②行く時期

先述の通り、航空券はハイシーズンに値段が割高になります。選べるなら閑散期に渡航する方がお得。時期がずらせない場合は直行便ではなく、経由便やLCCを利用するという方法があります。また授業料や滞在先の料金も、夏休みの時期など繁忙期には追加料金が発生することがあるため、事前に調べておくと安心です。

③滞在方法

留学期間が長い場合は、ホームステイや寮での滞在期間をできるだけ短くして早めにルームシェア先を探すのがおすすめです。ホームステイや語学学校が提携している寮は便利ですが、どうしても金額が高くなるためです。渡航してしばらくは環境に慣れるためにホームステイなどを利用し、できるだけ早い段階で一人暮らしをすることで家賃をぐっと抑えることができます。

④その他

細かい部分になりますが、できる範囲で自炊をすることで生活費を抑えることができます。外食をしすぎないように気をつけたり、お酒を飲みすぎないようにしたり、日々の工夫はもちろん重要。ただしせっかくの留学生活、語学のためだけに我慢して節約生活をするだけではもったいないですよね。使う時には使い、我慢する時は我慢する、そんなメリハリがつけられるとよいでしょう。

カナダ留学の注意点

自然が豊かですみやすく、留学先として魅力的なカナダですが、留学する際には知っておきたい注意点もいくつかあります。覚えておきましょう。

①主要都市には日本人・アジア人が多い

留学先として人気の都市には世界各国から留学生が集まりますが、都市によってはアジア人、とりわけ日本人が多いです。日本人同士で困ったときに助け合えたり、情報交換できたりするメリットももちろんあるのですが、日常的に日本語を話す環境になってしまうとせっかくの留学期間を有意義に過ごすことができなくなります。

ぜひ現地のカナダ人や各国からの多国籍な留学生と交流し、英語を話す機会を自発的につくっていきましょう。

②外食に関するルールを理解する必要がある

カナダには、日本にはないチップの制度があります。チップとはサービスを提供してくれたことに対するお礼の気持ちを表すもので、外食時やホテルに宿泊する際、タクシーを利用する場合などに必要になります。相場は合計金額の約15〜20%

また、屋外での飲酒が禁止であることにも留意しましょう。日本と同じ感覚でいると違法行為にあたる可能性があります。

③マリファナが合法である

カナダではマリファナ(大麻)の所持および使用が合法となっています。実際にしばらくカナダで過ごしていると、マリファナの匂いがわかってくると思います。しかし日本ではマリファナの所持は違法。国外においても取引は違法行為とされ処罰の対象ですので、カナダ国内で合法であっても、興味本位で手にとることは絶対にやめましょう。

カナダ留学に向いている人の特徴

カナダ留学の概要を説明してきましたが、それらを踏まえてカナダを留学先に選ぶとよい人の特徴は以下のようになるでしょう。

①初めて海外留学をする人、短期での語学留学を考えている人

カナダには移民が多く暮らしており、それゆえ異文化に寛容な国です。留学生も多く、そのため初めて留学する人や短期の留学生にとっても馴染みやすいので初心者にも向いている国だと言えます。アジア人も多いので文化的背景が近しい現地人や留学生が多いのも安心材料になるでしょう。高校留学を考えている10代におすすめできる理由でもあります。

②勉強だけではない、豊かな経験のための環境を求めている人

カナダは(エリアによりますが)過ごしやすい気候や四季を楽しめる風土が整っていて、都会的なエリアのすぐ近くに豊かな自然があったりと、比較的のんびりとした雰囲気が楽しめます。勉強だけでなく大自然の中でアクティビティを楽しんだり、自然に囲まれた環境かつ利便性を求めていたりする人には非常におすすめできる留学先です。

逆に、都会的な雰囲気が好きで都市でのおしゃれな生活を楽しみたい、クラブに通いたい…というような人には不向きかもしれません。

カナダは留学先として非常に人気のある国。様々な学校やプログラムがあるため、英語力にかかわらず初心者にもこれからレベルアップをしたい人にとってもよい経験ができるでしょう。

カナダでの留学に興味がある人、カナダ留学が自分にあっているかもと思った人は、ぜひ具体的に検討を進めてみてください。海外でリアルな英語に触れ、新しい環境で過ごすことは、確実にあなたの視野を広げるチャレンジになりますよ。

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