「カナダに留学したい!」と考えた時に、留学にかかる費用はどれくらいなのか気になる方も多いのではないでしょうか?
留学の種類や期間によって費用は異なりますが、近年カナダは物価がどんどん上昇しているためある程度まとまった留学資金を準備する必要があります。
しかし、カナダ留学にかかる費用についてしっかり把握しておくことで、どれだけ準備しておけばいいか理解できるので安心して留学できます。
この記事では、カナダ留学にかかる費用の内訳や目安の金額について詳しく紹介します。また、留学費用を安く抑えるコツについても合わせて紹介するので、カナダ留学を検討している方はぜひ参考にしてくださいね!
カナダの留学費用の内訳
カナダ留学費用の内訳は、大きく分けて以下の6つがあります。
・渡航費:ビザやパスポートの申請費用、航空券など
・海外保険・留学保険
・学費・授業料:語学学校や専門大学、インターンシップ申し込み費用など
・滞在費:ホームステイやシェアハウスなど
・生活費:食費、日用品費、交通費、通信費など
・娯楽費:旅行や外食にかかる費用
このうち大きな割合を占めるものが、学費・滞在費・生活費の3つです。
ただし、留学期間や滞在するエリアなどでこれらの金額は変わるため、留学の目的に合わせて費用がかかりにくい留学先を選ぶのがおすすめです。
渡航費・海外保険については留学するにあたって必要な出費なので、それ以外の費用で節約するように工夫しましょう。
出発前にかかる費用
ここでは、カナダ留学出発前にかかる費用を紹介します。
ビザ申請・パスポート申請
カナダ留学に必ず必要なものとして、ビザ申請とパスポート申請があります。
ビザの種類によって費用が多少異なりますが、合計で約4〜6万円かかります。
6ヶ月以内の滞在の場合、観光ビザ(ノービザ)で入国可能ですが、eTA(カナダの電子渡航認証)の申請が必要です。
往復航空券
渡航する時期やカナダの到着目的地によって変動しますが、エコノミークラスの往復航空券で約20〜30万円です。
海外旅行保険
カナダは医療保険なしの治療は非常に高額なので、海外旅行保険は加入必須です。
海外旅行保険の費用の目安として、1ヶ月あたり約1〜5万円、1年だと10〜30万円と幅があります。
カナダの歯科治療は虫歯1本で10万円以上かかることもあるので、心配な方は歯科保険にも加入しておくと安心です。
ブリティッシュ・コロンビア州では半年以上滞在予定の学生向け公的保険(MSP:Medical Services Plan)などもあるため、滞在予定のエリアの保険事情について調べておくのをおすすめします。
健康診断(必要があれば)
カナダ留学において健康診断は必須ではありませんが、ビザ申請や学校入学などで求められる場合もあります。
健康診断は指定の医療機関で受診する必要があり、費用は約2〜5万円かかります。
診断結果が出るまで1ヶ月以上かかる場合もあるため、留学が決まったら早めに行動するのがおすすめです。
留学先でかかる費用
ここでは、カナダ現地でかかる費用を紹介します。
学費・授業料
語学学校の場合、1ヶ月あたり約15〜20万円かかります。
語学学校には民間の私立学校と、カレッジや大学付属の語学学校(ESL)があり、それぞれで学費が異なります。
カレッジや大学に進学する場合、留学生の学費は非常に高額であり、1年間で200〜450万円ほどかかることが多いです。
高校留学も同じくらいの金額ですが、学費の中に学生寮やホームステイ代なども含まれることがあるため、申し込みの際にチェックするのをおすすめします。
滞在費
カナダ留学の主な滞在方法は、ホームステイ・シェアハウス・学生寮の3つです。
ホームステイの場合、2〜3食付きで月10〜15万円ほどが目安になります。
シェアハウスは何人でシェアするか、便利な立地かどうか、2階かベースメント(地下)かなどで金額が変わりますが、安いところだと月5〜6万円ほどの物件もあります。
学生寮はシェアハウスより安いところも多いですが、人気のためなかなか入居できない可能性が高いです。
食費・日用品費
カナダは物価が高く日本よりも食料品は高めですが、バンクーバーやトロントなどの大都市部では日本食も手に入りやすいです。
自炊中心の生活の場合、食費や日用品にかかる費用を約3〜5万円に抑えることも可能です。
外食する場合チップが必要になるため、ランチで約2,000〜3,000円、ディナーだと4,000円以上かかると想定しておきましょう。
交通費・通信費
カナダの電車は基本的にバンクーバーやモントリオール、トロント、カルガリーなどの都市部にしかないため、バスや自転車を利用する留学生も多いです。
トロントの場合、電車・バス・路面電車すべて乗り放題の定期券が1ヶ月で12,000〜16,000円ほどかかります。
最近ではレンタル自転車が市内のいたるところに置いてあり、1回30分あたり400円から利用可能です。
種類別のカナダ留学費用
ここでは、カナダ留学の種類別にかかる合計の費用を紹介します。
語学留学
カナダの語学留学は1〜2週間ほどの超短期から、1年間の長期まで選べる最も一般的な留学スタイルです。
語学留学にかかる合計費用は、期間ごとの目安として以下の通りです。
1ヶ月 |
約40〜50万円 |
3ヶ月 |
約80〜130万円 |
6ヶ月 |
約150〜250万円 |
1年 |
約250〜350万円 |
民間の私立学校の場合、基本的に就労ビザは発行されないため留学期間に合わせた余裕資金を準備することが大切です。
有給のインターンシッププログラムを提供している学校もあるので、現地で働く経験をしてみたい方は検討してみましょう。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデーは働きながら休暇を楽しむことを目的としたプログラムであり、カナダでは最長6か月間の就学と1年間の就労が認められています。
渡航後すぐからフルタイムの仕事を見つけられた場合、1年間の合計費用を100万円以下に抑えることも可能です。
カナダ国内旅行やアメリカ旅行なども楽しみたい方は、150〜200万円ほどの資金を準備しておくのがおすすめです。
カレッジ・大学留学
カナダのカレッジや大学は教育水準が高く、卒業後に一定期間の就労ビザを取得できることから永住権を目指している人に人気の留学先です。
カレッジや大学ごと、また学科ごとに学費は異なりますが、1年間の合計費用は約350〜550万円ほどかかります。
中学・高校留学
カナダの中学・高校留学では、公立か私立かで学費が大幅に変わります。
公立学校の場合は1年間で約250〜300万円、私立学校の場合は1年間で約350〜520万円かかります。
滞在費の中にホームステイや学生寮の居住費、食費が含まれていることが多いので、予算に合わせて留学先の学校を決めるのがおすすめです。
カナダ留学で費用を節約する方法
ここでは、カナダ留学で費用を節約する方法を紹介します。
留学前に英語基礎力を身につけておく
留学前に英語基礎力をしっかり身につけておくことで、カナダ留学をスムーズに始められる上に、さまざまな面で費用の節約になります。
例えば、語学学校に入学した当日はレベル分けテストを受けることが多いですが、ある程度ハイレベルなクラスに入れればその後の英語力向上に良い影響を与えてくれます。
また、ワーキングホリデーで働きたい場合、すでに英語力が身についている状態であればすぐに仕事探しができるでしょう。
語学学校に通わなくても働きながら英語力をブラッシュアップできるので、費用の節約に関して一石二鳥といえます。
プロモーションやキャンペーンを利用する
チケットや語学学校のプロモーションやキャンペーンを利用すると、かなり費用が節約できるのでおすすめです。
年始やブラックフライデーなどのセール時期になると航空各社で割引チケットを発売したり、早めに予約することで早期割引チケットを買えたりします。
カナダの語学学校では長期で申し込むと学費が割引になることも多いので、気になる学校があればキャンペーンがあるかをチェックしておきましょう。
ワーキングホリデー制度を利用する
ワーキングホリデーであれば現地で働けるため、生活費を賄いながらカナダ留学を楽しめます。
カナダはチップ文化があり、飲食店で働くと基本給のほかにチップが上乗せされて、予想以上に収入が増えるというメリットがあります。
また、ほとんどの飲食店では賄いご飯が提供されるので、食費を節約したい方におすすめの仕事といえるでしょう。
留学後にやってみたい仕事を日本で経験しておく
カナダでワーキングホリデーやインターンシップに挑戦する場合、日本で留学後にやってみたい仕事を経験しておくと、現地での仕事探しに役立ちます。
カフェなどでエスプレッソマシーンを使える、レストランで接客をしたことがあるなど、日本での経験がカナダでも活かせます。
スムーズに仕事が見つかれば、その分収入を得られる期間が長くなるため費用の節約に繋がりますよ。
留学前にできる節約術
ここでは、カナダ留学前にできる節約方法を紹介します。
渡航する時期を検討する
カナダの観光ハイシーズンである夏〜秋はチケット価格が高騰するため、出発する時期を冬〜春あたりに設定するのがおすすめです。
ただ、どの時期に出発する場合でも早めにチケット予約しておけば早期割引で購入できるため、できるだけ早い段階で出発日を決めてしまうといいでしょう。
留学するエリアを検討する
バンクーバーやトロントなどの大都市エリアは日本人留学生に人気ですが、家賃も物価も高いためそれなりに費用がかかると考えておくのが無難です。
ただ、ワーキングホリデーなどで仕事をしたい方の場合、物価の安い地方都市では仕事が見つからない可能性が高くなるため注意しましょう。
現地で高いものは日本から持って行く
PCなどの電化製品は日本の方がクオリティも高く安いため、必要な方はカナダ留学に持って行くのをおすすめします。
一般的な日本食であればカナダでも買えますが、金額が2〜3倍もする商品も多いので、荷物に余裕がある場合は持参するといいでしょう。
留学先でできる節約術
ここでは、カナダ滞在中にできる節約方法を紹介します。
シェアハウスや学生寮を選ぶ
ホームステイよりシェアハウスや学生寮を選んだほうが、家賃を抑えられる傾向があります。
初めての留学の場合、最初からシェアハウスを探すのは大変なので、1〜2ヶ月くらいホームステイした後に引っ越すという方法がおすすめです。
シェアハウスは地上階よりはベースメント(地下)の部屋、キッチンとバスルームをシェアする人数が多いほど安くなることが多いです。
物件の条件がいいのに家賃が安い場合、近隣の治安が悪いということも考えられるので、自分なりにシェアハウス選びの優先事項を決めておくといいでしょう。
両替は現地で為替レートをチェックして行う
カナダドルへの両替は、日本でするよりカナダ現地でしたほうが為替レートがいい場合が多いです。
日本では空港から滞在先までに必要な最低限の金額のみを両替しておき、残りは現地で為替レートをチェックしながら必要な時に両替することをおすすめします。
外食を控えて自炊する
カナダは物価が高いことに加え、外食するとチップを払う機会も多いため、食費を節約したい方は自炊中心の生活にしましょう。
カナダは州によって税率が異なり、2024年9月現在バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州ではGST:5% PST:7%、トロントのあるオンタリオ州はHST:13%(GST:5%+PST:8%)になっています。
ただ、生活に密着している加工度の低い食品(牛乳や卵など)は税率0%または非課税であることが多く、自炊することで節税にもなります。
カナダ留学の魅力
この記事では、カナダ留学にかかる費用の内訳や節約するコツについて紹介しました。留学にかかる費用を把握して上手にコストを抑えることで、予算が足りずに留学を諦めたり途中で帰国しなければならなくなったりするリスクを減らせます。
カナダ留学を検討している方はぜひ本記事を参考にしていただき、有意義な留学生活を送ってくださいね!