【意外と知らない!?】「わかりやすい」の英語表現

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皆さん、こんにちは。今回は「わかりやすい」の英語表現についての言い方や使い分けをわかりやすく解説します。

「あの人の言い方はいつも丁寧でわかりやすい」「この勉強法はわかりやすい!」と感じたり、あるいは仕事で「必要な項目が無いし、余計なデータばかりが並べてある。なんてわかりにくいんだ!」という場面がありますよね。日々あらゆるところで「わかりやすさ」あるいは「わかりにくさ」を感じていることと思います。

さて、その「わかりやすい」「わかりにくい」を英語で表現するには、いったいどのような単語を使うと良いのでしょうか。それではさっそく豊富な例文を参考にしながら、一緒にしっかり知識を深めていきましょう。

わかりやすいとは

まず、最初に皆さんに質問があります。皆さんにとってAとB、どちらが「わかりやすい」手紙でしょうか?

<A>

あなたが帰宅し郵便ポストを開けると、あなた宛の封筒が入っていました。差出人の欄は空白です。中には緑色の紙が入っていて、オレンジ色のペンでこのように文が書いてあります。「お久しぶりです。お元気ですか?体に気をつけて過ごしてください。」消印はありません。

・この手紙はいったい誰からなのでしょうか?

・差出人はあなたとどのような関係の人なのでしょうか?

・この手紙はいつ投函されたのでしょうか?

・なぜ読みにくい緑の紙とオレンジのペンなのでしょうか?

・いったいどのような目的で差出人はこの手紙を送ってきたのでしょうか?

なんの説明もなく相手の情報もない結果、受取人を混乱に陥れてしまいました。

<B>

あなたが帰宅し郵便ポストを開けると、あなた宛の封筒が入っていました。差出人の欄には幼なじみの名前が書いてありました。中には白い紙が入っていて、青いペンでこのように文が書いてあります。「お久しぶりです。お元気ですか?体に気をつけて過ごしてください。」消印は2日前です。

・この手紙は幼なじみからです。

・あなたとは小さい頃によく一緒に過ごした仲です。

・消印が2日前ということは、3〜4日前に幼なじみは手紙を書いたと思われます。

・白い紙に青いペンの文字で読みやすい文です。

・幼なじみはあなたの体を気遣い手紙をくれました。

手紙を開いたあなたは、幼なじみの気持ちと手紙の意味を理解し、結果、あたたかな気持ちになりました。

さて、AとBのどちらがあなたにとって「わかりやすい」手紙でしたか?おそらく多くの人がBを選んだのではないかと思います。

では、なぜBの手紙が「わかりやすかった」のでしょうか?答えは、手紙という機能を使い相手とコミュニケーションを取るうえで、必要な情報が過不足なく盛り込まれていたからです。

「わかりやすい」とは、「必要とする情報が過不足なく盛り込まれ、理解が簡単である。」ということです。

「わかりやすい」の英語表現

「わかりやすい」と英語で表現する時に、コミュニケーションで使える代表的な表現を紹介します。

Easy to understand:わかりやすい

簡単に理解できる、すなわち「わかりやすい」という意味で使われます。この言い方は、さまざまな状況で使えるとても便利な表現です。

A:Today's presentation was easy to understand, don't you think?

B:It really was easy to understand, especially the documentation.

今日のプレゼンはわかりやすかったよね。そう思わない?

本当だよね。特に文書がわかりやすかったよね。

My teacher's way of teaching is easy to understand.

私の先生の指導の仕方はわかりやすいです。

Your explanation is easy to understand.

あなたの解説はわかりやすいです。

Get it easily:わかりやすい

「手に入れる」という意味の表現get itに、「簡単である」という意味の単語easilyをセットにし「わかりやすい」と表現します。

例えば英語のクラスなどで、先生から「理解できましたか?」と聞かれたときなど、「I got it.=はい、理解できました」と答えることがありますが、このような場合「get it」は「知識を習得できましたよ。」「はい、ちゃんとわかりましたよ。」というニュアンスで使われます。そこに「easily =簡単」という意味の単語をセットし「簡単に理解できる」すなわち「わかりやすい」という意味の表現となっています。

The teacher carefully explained the meaning of the question to me, so I got it easily.

先生は丁寧に質問の意味を説明してくれたので、私は簡単に理解できました。

「わかりにくい」英語表現

Hard to understand:理解が難しい、わかりにくい

「hard=難しい」という意味の形容詞とセットで使うことにより「理解するのが難しい」すなわち「わかりにくい」という表現になります。

His explanation was hard to understand.

彼の説明がわかりにくかった。

It is hard to understand how to get on the bus.

バスの乗り方がわかりにくい。

Difficult to understand:理解が難しい、わかりにくい

「difficult=やりにくい、理解しにくい、扱いにくい」という意味の形容詞とセットで使うことにより「理解するのが難しい」すなわち「わかりにくい」という意味になります。

It is difficult to understand the functions of this smartphone.

このスマートフォンの機能がわかりにくいです。

The material in today's presentation is difficult to understand.

今日のプレゼンの資料はわかりにくいです。

Hard to comprehend:理解するのが難しい、わかりにくい

「comprehend=複雑なことや難しいことを理解する」という意味で使われる単語です。形容詞hardとセットで使うことにより「理解するのが難しい」すなわち「わかりにくい」という意味になります。

The new manager's guidance is hard to understand.

新しいマネージャーの指導はわかりにくい。

The usage of this word is hard to understand.

この単語の使い方はわかりにくい。

Difficult to comprehend:理解するのが難しい、わかりにくい

comprehendと形容詞のdifficultとをセットで使うことにより「理解するのが難しい」すなわち「わかりにくい」という意味になります。

使い方ですが、hard to comprehendと同じです。難しい解説を聞いていて理解が困難なとき、大学入試などで理解のやや複雑な問題に取り組んでいて、「ああ!わかりにくい!」などと混乱してしまった状況などで使えます。

Countable nouns are complicated and difficult to comprehend, aren't they?

可算名詞はややこしくてわかりにくいよね。

Her explanation is difficult to comprehend.

彼女の解説はわかりにくい。

その他「わかりにくい」のニュアンスを伝えられる英語の表現

Difficult to get:手に入れるのが困難

手に入れるのが困難、という意味の英語を使って「わかりにくい」と表現されることもよくあります。例えば解説を聞いていて「何を言っているのかわからない」「それらの理解が難しい」あるいは大学入試の問題を解いていて「答えに辿り着く道筋を手に入れることが難しい」というようなニュアンスです。

His explanation is difficult to get.

彼の説明はわかりにくい。

Complicated:複雑だ

人と話をしていて何か指示をされたとき、理解するのが難しかったとき、あるいはスマートフォンなどの機能で使い方が難しくわかりにくかったとき、「わかりにくい、複雑だね」という意味で単語complicatedが使えます。

とても簡単で使いやすく、なおかつ「わかりにくい」というニュアンスを1語表現できる便利な形容詞です。

This feature is complicated.

この機能は複雑だね。

This example is complicated.

この例は複雑だね。

Tricky:複雑で問題が多いため、対処したり実行したりするのが難しい

tricky「取り扱いがわかりにくく難しい」などの複雑な状況において、よく使われる英語の表現のひとつです。

It's tricky to deal with this system, isn't it?

このシステムの扱い方は難しいよね。(わかりにくいよね、というニュアンス)

わかりやすい 英語 形容詞

「わかりやすい」「わかる」「理解できる」という意味を表す、代表的な英語の形容詞を5つ紹介します。この5つは「わかりやすい」を英語で表現するうえで、とても役に立つ単語です。これを機会にマスターし、ぜひ使いこなしてください。

Understandable:わかる、理解できる

意味は「わかる」「理解できる」です。

understandable behavior

わかりやすい行動

understandable expression

わかりやすい表情

understandableには語彙の仲間があり、動詞だとunderstand、名詞だとunderstandingです。

Clear:明確である、わかりやすい

The supervisor's instructions are clear and helpful.

上司の指示がわかりやすくて役立ちます。

Straightforward:シンプルでわかりやすい

この形容詞straightforwardシンプルでわかりやすいという意味で、とても使いやすい形容詞です。コミュニケーションのなかでこの単語を使いこなせるようになると、ちょっと英語の学習が進んでいるような気がしませんか?「わかりやすい」という意味の英語を表現するにあたっても、複数の言い方を持っていたいですね。

Today's class was straightforward.

今日の授業はわかりやすかった。

The explanations in this dictionary are straightforward.

この辞書の説明はわかりやすい。

Coherent:首尾一貫していてわかりやすい

coherentは、「文章や考え方などが首尾一貫していて、明確で合理的であるため理解しやすい」という意味の単語です。

プレゼンの資料やデータあるいは文書などで、前後関係が明確で、首尾一貫していて理解しやすいという状況などで使われます。他にも、新聞などの項目や記事が理路整然としていてわかりやすい、先生の指導が首尾一貫していて理解しやすい、というようなニュアンスで使われる単語です。

The manager's explanation was coherent.

マネージャーの説明は首尾一貫していた。

とてもわかりやすい 英語

「とてもわかりやすい」を表現したいとき、使いたい英語はこちらです。

とても理解しやすい

Extremely easy to understand=極めて理解が簡単だ、という意味で、すなわち「めっちゃわかりやすい」となります。

とても明確

Very clear=すごく明確だ、という意味で「めっちゃわかりやすい」という意味の英語です。

本当にわかりやすい

Really easy to understand=本当に理解が簡単だよね、というニュアンスでまさに「とてもわかりやすい」です。

かなりわかりやすい

Quite straightforward=かなりわかりやすい、という意味です。quiteをつけるときは、通常よりも「かなり」という意味で使われていることが多いです。「とてもわかりやすい」というニュアンスです。

非常に明らか

absolutely obvious=絶対に気づく、明らかだ、という意味で、「絶対わかるよ〜、明らかだよね」というニュアンスです。

例えば、先生が何か授業で楽しいゲームをしようと考えていて、大きな箱をクラスに持ち込んできたりしたとき、先生がそれを隠そうとしていても「すごくわかりやすいよ、それ。何かしようとしているのは明らかだよね!」というような状況で使います。

まとめ

今回は、「わかりやすい」とは何か、「わかりやすい」「わかりにくい」を英語でどう表現するのかを、豊富な例文とともに解説しました。併せて「わかりやすい」という意味で使われるさまざまな種類の形容詞を、それぞれの使い方とともに紹介しました。

同じ意味を伝えるにしても、複数の表現の仕方があるということも学びました。これらの解説を活用しながら、皆さんがしっかり英語の知識を深め、さらなる可能性に向かってチャレンジされることを祈っています。

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