今回は、英語の勉強に使うノートの役割と、おすすめの使い方についてご紹介していきます!英語の勉強といってもかなり広義に渡るので、ここでは社会人が英語の全体的なレベルを底上げするという設定とします。
学生が学校の勉強をする際に役立つことにも関連がありますが、基本的な勉強方法はすでにわかっている前提で解説していきます。もちろん、人によって合う・合わないがあるので、やってみようかなと思えるものがあれば参考にしてみてくださいね。
英語勉強にノートがもたらす影響とは
英語の勉強にノートがもたらす影響をまとめてみましょう。どういった効果があるかわかれば、学習意欲もわくというものです。以下の点を見てみてください。
・文法が整理される
・再学習できる
この3つは、学生でも社会人でもメリットと言える部分です。
まず「目で覚えられる」という点は、視覚にうったえる覚え方で効率的に暗記ができます。語彙力を増やすために単語を覚える時、紙に書き、スペルを目で見て、口に出し、自分の声を耳で聞くといったように、五感を使えば使うほど記憶に定着しやすくなると言われています。
「文法が整理される」のは、ごちゃごちゃした考えや複雑な文法を紙にまとめることにより、アウトプットできるからです。英語がある程度わかっている方であれば、すでにまとまっている英語文法のサイトを読むだけで理解はできますが、やはり自分の手で書くより記憶の残り方は浅いです。
そして、「再学習できる」のもノートを使うからこそ有効であるものです。ネットは大変便利ですが、たくさんのサイトをブックマークしても、それを実際に見返す人は少ないようです。しかし、ノートなら自分が自分のためだけに作れるので、弱点やわかりにくいところを後で見返せるようにできます。
このように、デジタルが普及した今もノートを作ったり使ったりする英語学習法は有効であると言えます。
「書いても意味ない」は本当?
英語の勉強をする時、特に英単語を覚える際には書いて覚えている方も多いのではないでしょうか。ここで、「書いても意味ない」という意見があるので、少し見ていきましょう。
「書いても意味ない」という意見は、例えば英会話において発言されることがあります。確かに、会話ではスペルを知らなくても音さえ知っていればいいわけですから、書いて覚える必要はないかもしれませんね。実際、英語のネイティブスピーカーは小さいうちに音から覚え、スペルが書けるようになるのはもう少し後です。日本語でもこれは同じ流れです。
しかし、これはネイティブスピーカーの話。日本で生まれて日本で育ち、英語環境が身の回りにない場合は違います。特に、社会人になってから英語学習をするのであれば、音だけで意味を覚えるのは逆に困難です。なぜなら、日本で英語教育を受けた私たちは文字を見て学ぶ頭になっているからです。
まだ赤ちゃんだったり、文字を書くには早い年齢であれば文字に慣れていないため音で覚える方が良いでしょう。小さいころ、人間の頭は音を聞いて覚えることが得意でもあります。しかし、大体11歳くらいからは言語を母語のように覚えられなくなります。第二言語として、かなりの努力をしないとネイティブスピーカーのようにはその言語をマスターできない頭になっていくのです。よって、年齢に応じた学び方をしないとむしろ効率が悪くなりえるのです。
また、勉強法に正解はありません。「脳の構造上このやり方の方が効率的ですよ」とか、「多くの人は一般的にこのやり方の方が覚えやすいですよ」といったものはあります。しかし、その勉強方法が万人に向いているわけではありません。もしそんな勉強法があるならば、世の中の学生は全員ひとつのスタイルにまとまっているはずだと思いませんか?世の親や教育者たちは悩まずに済んでいるはずです。
よって、書くことに意味がないと言い切ることができるのは、特定の年齢に対しての学習法か、その方法でしか覚えられないマイナーな人のみと結論付けることができます。
英語勉強用ノートの作り方
では、次はより具体的な英語勉強用のノートの作り方をご紹介しましょう!最初に書いたように、人によって合うものと合わないものがあるので、学力や英語レベル、性格に応じて合いそうなものから試してみてくださいね。
単語帳は赤字必須
英語を学ぶ際にいつまでもついてまわるのが単語の暗記です。単語帳はたくさん売っているのでそれを活用するのも良いですが、自分の苦手のみを詰め込んだ自分のためだけの単語帳を作成したいならノートが有効です。
市販の単語帳は学生用やTOEIC用など、中高生向けのものやそれぞれの試験に特化したものが多いですが、日常会話や全体的な英語力アップのための単語帳は意外とありません。洋画を見てわからない単語を書き止め、後でオリジナル単語帳に書いて調べるなどの方法はノートを使った方がやりやすいでしょう。
その際、暗記帳を作るために必須と言えるのが赤ペンと赤シートです。単語は一度で覚えられるものではありません。覚えたと思っても、1か月すれば忘れてしまうものがあります。それは短期記憶に残っても、長期記憶に残っていないということです。となれば、大切なのは反復学習です。特に単語は何度もやり直す必要があるため、赤字で書いて赤シートで隠せるようにすれば、長く使えて便利です。
単語の意味を書く際は、ぜひ品詞と例文を一緒に書いてみてください。品詞がわからないと変な語順で使ってしまうことがあるからです。また、例文があると使い方がわかるため覚えやすくなります。
文法ノートは弱点で埋めよう
英語のノートを文法を学ぶために使うのであれば、自分が「苦手だな」、「ここが自分の弱点だな」と思うところで埋めましょう。
文法書を見れば、既にわかりやすく解説が書かれています。そこに線を引くだけでも良いのですが、より記憶に定着させたいのであればノートにわかりにくいと感じたところのみまとめ直してみましょう。コツは、「将来の自分に向けて解説するように書くこと」です。こうすることにより、後でそのノートを読み返した自分が理解しやすくなります。
学生時代は先生が書いたことをすべて板書していた人も多いと思いますが、社会人になったのであればその必要はありません。ノート提出もありませんから、完全に自分だけのためにノートを作りましょう。
ライティングは日記でも良し
英語のライティング用にノートを使う場合は、英検やIELTSといった試験用なのか、それとも趣味としての英語学習なのかでノートの作り方が異なります。
試験用でアカデミックな英作文の能力を高めたい場合は、何行書けば何単語になるか、ざっくりと数えておきましょう。英検やIELTSでは、指定された語数以上の英作文を書かなければならないからです。
しかし、日本語のように方眼紙ではないため、いちいち単語数を数えなければ自分がどこまで書いたかわかりません。そこで、最初に自分がいつも書く文字の大きさで一行埋めた時、大体何単語くらいにのぼるか数えておくのです。350語書く必要があり、一行書けば10単語くらいにのぼるのであれば、35行の当たりに印をつけてから書き始めましょう。
一方、英語学習を趣味として行う場合は日記でも構いません。趣味であれば特にアカデミックなテーマに限る必要はありませんが、とはいえ何を書いたらいいか迷うものです。
しかし、日記なら日々の出来事を書けば良いためハードルが下がります。学習用ノートだと堅苦しいなと思う場合は、日記を書くためのおしゃれなノートを買うのも良いでしょう。それだけでモチベーションも上がります。
より良いのは、書いたノートをネイティブスピーカーに見せて修正をしてもらうことです。よって、ノートを誰かに見せられる方は、修正スペースを作るために改行をあえて一行多めに作っておくことをおすすめします。
英会話用ノートもおすすめ!
英会話レッスンをしている方には、そのレッスンが終わってからすぐにノートでレッスン中にわからなかった単語や表現をまとめることをおすすめします。レッスン中の会話を録音してくれるサービスもありますし、なければ自分で録音もできるため振り返りができます。
英会話だけしてそのまま終わってしまうのは非常にもったいないです。頭から零れ落ちていった記憶をもう一度すくいあげることができますし、その時わからなかった講師が言っていた言葉も振り返ればわかることがあります。
それらをまとめあげれば振り返りノートの出来上がりです。たとえ10分でもこれをしていると英会話で得られるものが何倍にもなるので、非常に効率的な学習方法となります。教材が講師であればクオリティも高いので、安心して学べるのもメリットです。
ノートにわからなかった単語や表現を書いたら辞書で調べ、語彙力をどんどん増やしていきましょう。先生がその表現を使った文脈やタイミングを記しておけば、どういったシチュエーションでどれくらいカジュアルに言えるか、ネイティブらしい使い方が身に付きます。そのノートを次のレッスンの前に開き、その日に「このフレーズをどこかで使う!」と決めてかかるとより良い復習になります。
まとめ
デジタルな学習法も便利ですが、アナログな学習法と併用することでより英語学習を効率的にすることが可能です。自分が飽きないやり方や、楽しいと思える独自の勉強法を模索してみるのも良いですね。
新しくノートを買うとモチベーションが上がるので、おしゃれなものを購入して使い方を考えてみてはいかがでしょうか。途中でより良い使い方が見つかればどんどんシフトしていきましょう。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.