韓国語に興味があって韓国語を学び始めたい人、また既に学習している人も多くいると思います。
私が韓国語を学び始めた26年前に比べ、今では韓国語学習者の数が圧倒的に増えています。
それに伴い韓国語教室やレッスン、講座など、自分で学ぶ以外にも韓国語を学べる方法が多数あります。
このような韓国語教育サービスを受ける学習者は、韓国語会話ができるようになりたいとか試験に合格したいとか自分なりの目標や目的があり、それを達成するために習っていると思います。
ですが、実際には韓国語レッスンを受けても思うような成果を得られていない、特に会話ができるようにならないという悩みを持つ学習者が多いです。
その原因のひとつが、レッスン選びを間違ってしまっているからです。
レッスン選びの重要性と選んではいけないレッスンの特徴については前回の記事で説明しました。
まだその記事を読んでいない場合は、本記事を読み進める前にまずそちらの記事を読んで下さい。
今回の記事では、前回の記事の内容を踏まえ、後悔しない韓国語レッスン選びのポイントを説明します。
なぜレッスン選びが重要なのか?
詳しい説明は前回の記事で説明していますが、本記事の内容に入る前に内容が理解しやすいようにポイントのみ説明します。
理由1.レッスン選びを間違えると成果が出ない
韓国語レッスンは、生徒のニーズや条件によってさまざまなレッスン方法やコースがあります。
そのため、選択基準を誤って自分に合ったものを見極められないと習っているのに思うような成果が出ないことになります。
理由2.惰性で受講を続けて時間とお金の無駄になる
韓国語など外国語習得は正しい学習法や練習法を実践した場合でも、少なくとも数年という長い時間がかかります。
ある一定の成果を感じられるまでに時間がかかるため、実際には自分に合っていない、成果が出ないレッスンを受けている場合でも気づかないことがあります。
その結果、時間とお金を無駄にしてしまうことになります。
理由3.万年初級のままか挫折する
これは先の項目で挙げた状態を続けた場合に起こることです。
「習っていればそのうち話せるようになるだろう」と長年習っているのに話せない万年初級者という人が多いのが実態です。
習っても話せるようにならないレッスンは受けても意味がない、とやめて独学をしてみても結局うまくいかず挫折してしまう学習者もいます。
後悔しない韓国語レッスン選びのポイント
先の項目で触れた通り、レッスン選びを間違えると成果を得られないだけではなく、お金と時間、労力の無駄になります。
そのようなことにならないための後悔しないレッスン選びのポイントについて説明します。
何を目的に習うのかまず決める
レッスンを受けても成果が出ない原因のひとつとして、自分自身の学習目的を把握しないままレッスンを選んでいることが挙げられます。
具体的には、韓国語を学んで何をできるようになりたいのか、自分の学習ゴールは何なのかということです。
例えば、会話ができるようになりたいのであれば、旅行会話レベルなのか、留学生活に困らないレベルなのか等です。
また、自分の学習ゴールの例であればTOPIK4級に合格したい、といったことです。
ここが最も重要ですが、ここを決めずに料金など別の条件で決めると成果になかなか結び付きません。
受講料の安さで決めない
韓国語教育サービスは、サービスの提供方法やコースにより料金も様々です。
例えば、グループレッスンの場合はマンツーマンレッスンよりも料金が安いことが一般的です。
また、レッスンの時間、コースやレベルによっても料金は変わるため一律ではありません。
ですが、料金の安さだけで決めないことが大事です。
確かに、スクールの場合であれば、企業努力で一定のクオリティを保ったレッスンをお手頃な料金で提供できている可能性があります。
また、個人のオンラインレッスンなどの場合は、多くの生徒に教えることで収益を上げる方針であれば料金を安めに設定していることもあります。
そのため、一概に料金が安いレッスンはクオリティも悪いとは言い切れません。
ですが、韓国語教育をサービスとして提供している場合、当然利益を出さなければならないです。
そのため、レッスン料金を安くできるということは、講師に払う報酬も安いということです。
つまり、それは人件費のかからない質の低い講師を採用している可能性があるということです。
具体的には、韓国語を話せるだけの韓国人で教えた経験がない、韓国語教育の専門知識がない、バイトの学生などを講師にしていることが考えられます。
講師の指導実績や得意分野を確認する
講師のクオリティを判断する基準のひとつは講師の指導実績です。
韓国語に限らず何かを人に教えることは簡単にできることではなく専門的な知識と経験が必要な専門職です。
そのため、講師が単なる韓国語ネイティブスピーカーであれば、韓国語をうまく話せてもうまく教えることはまずできません。
また、講師の得意な指導分野を確認できるとなお良いです。
韓国語と言っても、「読む、書く、聞く、話す」の4技能があります。
「書く」ことであれば、TOPIKなどの小論文は、単に韓国語の文を文法的に間違いなく書けているかどうかを確認するだけではなく、文章の構成や論理展開、表現力の指導も必要です。
韓国語講師と言っても全員が論述形式の文章をうまく書けるわけではありません。
日本人でも、日常的に書くような文は問題なくても、小論文など少しレベルの高いまとまった文章を書くことは苦手、できないという人がいるのと同じです。
マンツーマンレッスンを選ぶ
グループレッスンは料金面ではマンツーマンレッスンより安価になるメリットがありますが、その反面デメリットもあります。
一番のデメリットは、自分のペースやレベルにぴったり合ったレッスンを受けられない点です。
複数名で一緒に学ぶという特性上、レッスンの進度や練習問題のレベルなど、ひとりひとりに完全に合わせることができません。
また、講師が個々の生徒に対し一律に目を配ったり、会話であれば会話の機会を均一にすることができません。
ですが、マンツーマンであれば一対一で講師は生徒に完全に合わせる形でレッスンを提供することができます。
分からなかったりできない場合は先に進まず重点的に練習するとか、生徒の要望に合わせて講師がレッスンをアレンジすることも可能です。
初心者と初級者は学習法を学べるレッスンを選ぶ
韓国語学習者の多くは初心者や初級者です。
この段階は、学習の習慣化、今後の韓国語習得をできる限りスムーズに進めたり、成果を上げるための基礎を作る大事な段階です。
多くの学習者は、学んだことを定着させられない、知識として学んだことを頭では理解できても自分で使えるようにならない、といった悩みを抱えています。
この原因は、学習法が分からないまま自己流でしているからです。
料理であれば、料理をおいしく作るコツや作り方の手順があります。
そして、その通りにすれば個々に多少の差は出ても、ある程度のものができるのと同じで、韓国語でもその方法があります。
それが、目的に合った学習法ということです。
中級者や上級者は、学んだことができるようになっているという前提であれば、学習法はある程度確立できています。
ですが、初心者や初級者はそれが分らないと万年初級者になります。
そのため、韓国語レッスンでは韓国語だけではなく、学習法も学べるレッスンを選ぶことをおすすめします。
口コミを鵜呑みにせず自分で判断する
韓国語教室やオンラインレッスンなどを決める方法として口コミを参考にする人も多いはずです。
ですが、それらの口コミは客観性がなく口コミをした人の主観です。
同じレッスンを受けた二人がいたとしても、一方は良いレッスンと感じても、もう一方は良くないと感じることはあり得ます。
そのため、口コミを鵜呑みにせず体験レッスンや無料相談を必ず受けて、自分自身でしっかりと判断することが大事です。
先に挙げた通り、講師の指導力やレッスンのクオリティ、自分に合うレッスンなのか、自分の目標や目的達成ができそうなレッスンなのかを実体験を通して確認すべきです。
場合によっては、いくつかのスクールやレッスンで体験レッスンや相談を受けて比較検討することも有効です。
レッスン以外のサポートがあるのか確認する
既存の多くの韓国語教育サービスでは知識提供が主な目的です。
具体的には、テキストや動画などを使い韓国語の単語や文法などの韓国語の知識を学ぶ側に教えるものです。
ですが、実際にはこれらの方法で韓国語だけを学んでいてもなかなか成果が出ないと悩む人が大半です。
その理由は、韓国語習得に成功できるかは、韓国語を学ぶこと以外の要素も大きいからです。
そのひとつが既に触れた通り、目的にあった学習法や練習法です。
講師から学んでもそれを定着させたり自分で使えるようになる自宅学習の方法が分からなければ学んで終わりです。
また、通信講座の場合であれば、自分で問題をして解答してみても理解ができない場合、それを解決できる手段がなければ分からないままで習得できません。
そして、学習を成果が出るまで続けられるマインドセットやうまく学習が進まない時にどうすべきか、といった学習を進める上で起きてくる問題解決もしなければなりません。
このようなことは、学習者が自己解決するのは現実的にとても難しいです。
そのため、これらの学習以外のサポートがあるかはレッスンを決める上で重要なポイントと言えます。
まとめ
今回の記事では、前回の記事の内容を踏まえ、後悔しない韓国語レッスン選びのポイントを説明してきました。
どのレッスンが良いかは学ぶ目的や目標によりそれぞれ違います。
大事なお金を支払って学ぶレッスンなので、今回の記事を参考にして慎重に選んで下さい。
◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
韓国語能力試験(TOPIK)6級
延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.