【suit】【fit】【match】はどう違う?

似合う, オンライン英会話, ネイティブキャンプ

みなさんは、「似合う・合う」と言いたいときに、どのような英語表現を使うでしょうか?一言で「似合う・合う」と言っても、色が似合うのか、服装が似合うのか、雰囲気が合うのか、サイズが合うのか、場所や仕事、条件が合うのかなど、さまざまな使い方がありますよね。

英語では、「何が」似合う・合うのかによって、さまざまな単語・熟語を使い分けています。そこで、今回の記事では、「似合う・合う」を意味する代表的な英単語である「suit」「fit」「match」の3つについて、それぞれの意味やニュアンスの違いを詳しくご紹介していきたいと思います。「fit」と「match」については、「フィットする」「マッチする」のように日本語でも使われているので馴染みがある方も多いのではないでしょうか。

また、その他の類似表現として、「go with」、「become」、「adapt」についても解説していきたいと思います。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。

【Suit】について

まずは、「suit」について確認してきましょう。「Suit」と聞いて、まずみなさんがイメージするのが名詞の「スーツ」ではないでしょうか。「スーツ」以外にも、「一揃いの服・(同じ素材の)一組の衣服」という意味や、法律用語として「訴訟・控訴」という意味もあります。

また、動詞では「(服装や髪形などの物が人に)似合う、ふさわしい、適合する、かなう、好ましい」などの意味があります。また、「仕事、場所、雰囲気などが合う」のように「条件が合っている」というニュアンスでも使われます。

なお、文法のポイントとしては、「He is suited the shirt.」のように受身形になることはありません。また、「suit」単体「似合っている(という状態)」を表しますので、「be suiting」のような進行形になることもありません。

Oh, you look so lovely! The red dress suits you very well.

まあ、とっても素敵ですね!その赤いドレスはあなたにとてもにあっていますよ。

I don't think that the city lifestyle suits me. I would like to move to the countryside.

都会でのライフスタイルは自分に合わないと思います。田舎に引っ越したいです。

Green really suits you.

あなたは本当に緑色が似合いますね。

I hope this suits your needs.

これがあなたのニーズに合うと良いのですが。

A:Why did Tom leave Japan and go back to the United Kingdom?

B:He said that the climate in Japan didn't suit him. It's too hot and humid for him.

A:どうしてトムは日本を離れてイギリスに帰ったんですか?

B:彼は日本の気候が自分に合わないと言っていましたよ。彼には蒸し暑すぎるんです。

【Fit】について

「フィットする」のように日本語でも使われている「fit」ですが、日本語のニュアンスのとおり、「サイズ・大きさ・形などがぴったり合う」という意味があります。

主語は「物」が来ます。目的語には「物」または「人」が置かれます。

That shirt you gave me fits me well. Thank you very much!

あなたが私にくれたシャツは(サイズが)ぴったり合います。ありがとうございます!

His car is too big to fit in my garage.

彼の車は大きすぎて私のガレージには入らないです。

It is difficult to find shoes that fit my feet.

私の足に合う靴を見つけるのは難しい。

The hat fits you perfectly.

その帽子はあなたにぴったり合っていますね。

Oh no, I should have measured the size of the washing machine before buying it. It won't fit in our bathroom.

買う前に洗濯機のサイズをはかるべきでした。バスルームに入りません。

【Match】について

続いてご紹介する「match」「色・柄などが物に合う」「同じようなもの同士が調和している」という意味があります。

衣服などの物だけに限らず、人と人が合う、相性が良いと言いたい場合にも使うことができます。「Match」「釣り合うもの」というコアイメージがありますので、そちらもあわせて覚えてみてください。

なお、ポイントとしては、「物と人が合っている」という使い方はしないという点です。「物と物が合う」「人と人が合う」という使い方をします。

Your skirt and jumper matched very well.

あなたのスカートとセーターはとてもよく合っていましたね。

※イギリス英語では、(特にニット系)セーターのことを「jumper」といいます。日本語の「ジャンパー」はイギリスでは「jacket」といいます。

I think this red tie matches your shirt.

私はこの赤いネクタイがあなたのシャツに合うと思いますよ。

People always say that my husband and I are a good match.

人々はいつも夫と私がお似合いだと言います。

I didn't notice that my socks didn't match each other until my mom told me.

お母さんに言われるまで、靴下が合っていないことに気づかなかったです。

Your bag and shoes matched perfectly.

あなたのカバンと靴はぴったり合っていますね。

3つの違い

ここまでご紹介してきたとおり、「suit」「fit」「match」の大きな違いは「何が似合っているか・合っているか」という点です。

まとめると、「suit」「服装などが人に似合っている・条件などが合っている」「fit」「サイズ・色・形がぴったり合っている」「match」「似たようなもの・同じような物同士の調和がとれている」という意味があります。

また、文法的な違いとしては、「suit」は物が主語、人や物が目的語になります。「Fit」は物が主語、人や場所が目的語になります。「Match」は物や人のどちらにも使われます。

その他の類似表現

「Suit」「fit」「match」の使い分けが理解できたところで、ここからはその他の類似表現をいくつかご紹介していきたいと思います。

Go With

「Go with」にはさまざまな意味がありますが、その一つが「〜と合う・似合う」です。先ほどご紹介した単語のなかでは「match」と似たようなニュアンスがあります。

ただし、「match」に比べると「go with」はややカジュアルな言い方になります。ビジネスシーンで使うというよりは、日常会話で使われることが多いです。

また、「go with」には「同調する・同意する」「選ぶ」「流れに身を任せる」「~とともに行く」などの意味もあります。前後の文脈から、どのような意味で使われているのか判断する必要があります。

This red wine goes well with beef.

この赤ワインは牛肉とよく合います。

What kind of drinks go particularly well with Japanese food?

日本食には、どのようなワインが特に合うのですか?

Your scarf goes well with your jacket.

あなたのマフラーとジャケットはよく合っていますね。

※マフラーのことは英語で「scarf」といいます。

Become

意外かもしれませんが「become」にも「似合う・合う」という意味があります。「Suit」に近いニュアンスを持ちますが、「become」の方がややフォーマルな言い方になります。

I think his shirt becomes him.

彼のシャツは彼に似合っていると思います。

Blue becomes her.

青色は彼女に似合っています。

Adapt

「Adapt」「形や環境に自分を合わせる・順応する・適応する」という意味があります。

My daughter adapted to her new company.

娘は新しい会社に順応しました。

It's difficult for me to adapt to a new environment.

私にとっては、新しい環境に順応するのは難しいです。

まとめ

いかがでしたか?今回の記事では、「似合う・合う」という意味を持つ似たような単語である「suit」「fit」「match」について、意味やニュアンスの違いをご紹介しました。さらに、その他の類似表現もあわせてご紹介しました。今回ご紹介したように、「suit」「fit」「match」は似ていますが、明確な違いがありますので、ぜひしっかりと覚えてみてくださいね。

今回ご紹介した「suit」「fit」「match」を適切に使い分けられるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。

今回ご紹介した「suit」「fit」「match」をそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

また、今回学んだ「suit」「fit」「match」について、「もっと詳しく学習したい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「似合う・合う」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、似ていて意味が分かりにくい他の英語表現について講師とディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。

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