oppositeとopposedの違い知ってますか? それぞれの使い方も紹介

opposite, opposed, ネイティブキャンプ

Oppositeとopposedの違い

今回の記事では、「opposite」「opposed」という2つの英単語の意味や使い方、これらの違いなどについて解説・説明したいと思います。

「Opposite」も「opposed」も、「〜に反対する」という意味の動詞「oppose」の仲間・派生形の言葉です。いずれも、日常会話でもフォーマルなスピーチや文章においても、とても大事な意味を伝える重要な単語です。「Opposite」は形容詞、前置詞、名詞、副詞というように、いろいろな役割を持ちます。

一方、「opposed」は、動詞「oppose」の過去形および過去分詞で、特に過去分詞の場合は形容詞のような役目を担います。英和辞書・辞典によっては、「opposed」は既に形容詞として解説されていたりもします。

では、これらは、どのように使ったり、使い分けたりすればいいのでしょうか? 多くの英語例文を交えながら、順番に解説していきましょう。

Oppositeの意味と使い方

上に述べましたように、「opposite」形容詞、前置詞、名詞、副詞というように、さまざまに役割を変えて使われます。

形容詞のopposite

最初は形容詞として使われる「opposite」です。

「逆の」「反対の」「反対側の」「全く異なる」「向かい側の」といった意味を持ちます。例えば、「opposite direction」だと「反対の方向」という意味の英語表現になります。

After she headed for the supermarket, he started to walk in the opposite direction.

彼女がスーパーに向かうと、彼は反対方向に歩き始めた。

Be careful. The medicine may have the opposite effect.

気をつけて。 その薬は逆効果になる可能性があります。

I parked my car on the opposite side of the street.

私は道路の反対側に車を停めました。

Do you know the man sitting at the opposite end of the table?

テーブルの反対側に座っている男性を知っていますか。

It’s written on the opposite page. The right page.

それは反対側のページに書いてあります。 右のページです。

以下のように、「〜と反対の」「〜と逆の」といった意味を表したい時は、「opposite」と一緒に前置詞の「to」がよく使われます。

I have an opposite view to his.

私は彼とは反対の意見を持っています。

My view is opposite to his.

私の意見は彼の意見とは逆です。

また、次のように、「opposite to」が名詞の直後に続く場合もあります。

I have an opinion opposite to his.

私は彼とは反対の意見を持っています。

前置詞のopposite

よく使われるのに忘れられがちなのが、前置詞としての「opposite」です。英語の資格試験などでも、この前置詞の「opposite」に関連する問題が出題されているのをけっこう見かけます。

前置詞ですから、「opposite + 名詞」の形になり、「〜の向かい側に」「〜に向き合って」といった意味を持ちます。

The bank is opposite the post office.

その銀行は郵便局の向かい側にあります。

上の、「〜の向かい側に」という意味の場合、「opposite」を形容詞と見なして、「The bank is opposite to the post office.」というように「to」を入れた文も見かけます。

どちらもOKというネイティブスピーカーもいれば、「to」は入れない方がいいというネイティブスピーカーもいますので、気をつけましょう。

I always sit opposite my teacher at the yoga studio.

ヨガ教室では、私はいつも先生と向き合って座ります。

なお、「〜の向かい側に」という意味では、前置詞「opposite」の同義語として、前置詞が組み合わされた「across from」があります。

The bank is across from the post office.

その銀行は郵便局の向かい側にあります。

上の例文の「across from」が「across」だけだと間違いになるので注意しましょう。次のように、「道路を渡った反対側に」という場合は「across」だけでOKです。

The bank is across the street.

銀行は通りの向かいにあります。

名詞のopposite

「Opposite」は名詞として使われると、「正反対の人」「正反対の物」「正反対の事」「反意語」といった意味になります。「The」を付けることが多いです。

He is totally the opposite of his brother.

彼は兄とは全く正反対の人間です。

上のように、名詞の「opposite」の場合は、「〜の正反対の〜」と言いたい時は「of」を使うことが多いです。

The opposite is also correct.

その逆もまた正しいのです。

What is the opposite of “shy”?

「Shy」の反意語は何ですか。

Opposites attract.

違う者同士はひかれ合う。

副詞のopposite

「Opposite」が副詞として使われる場合もあります。「向かい合って」などの意味になります。

My teacher and I sat opposite.

先生と私は向かい合って座りました。

Opposedの意味と使い方

「Opposed」動詞「oppose」の過去形および過去分詞であり、また、過去分詞は形容詞としても使われます。

Opposeの過去形のopposed

「Oppose」「〜に反対する」「〜に抵抗する」といった意味の動詞です。その過去形「opposed」です。

Many residents opposed the construction plan.

多くの住民が建設計画に反対した。

動詞「oppose」を使う時、「oppose to」というように「to」を入れると間違いになりますので注意しましょう。

また、「〜は〜に反対である」「oppose〜」よりも、次に説明する「be opposed to〜」の方がよく使われる傾向にあります。

形容詞のopposed

次は、動詞「oppose」過去分詞「opposed」形容詞として使われる場合です。意味的には「opposite」に似ているのですが、以下のように、使い方が異なります。

Be opposed to

主に人や集団、会社などを主語にして、「〜は〜に反対である」という意味を表します。

「be」の部分には「is」「are」「am」などの「be動詞」が入ります。

I’m opposed to the plan.

私はその計画に反対です。

The grandparents were opposed to having their grandchild go to school.

祖父母は孫を学校に通わせることに反対した。

「Opposite」を使って「I’m opposite to the plan.」などという英文にすると間違いになりますので気をつけましょう。人などが主語になり「〜は〜に反対である」という場合は「opposed」の方を使います。

もし「opposite」を使って表現したい場合は、

My plan is opposite to theirs.

私の計画は彼らの計画とは逆です。

などとなります。

また、前に述べましたように、動詞の「oppose」を使って「I oppose the plan.」でも「私はその計画に反対です」という意味になるのですが、「I’m opposed to the plan.」という方が一般的です。

これは、理屈を考えているとちょっとわかりにくくなってしまうので、もうあまり考えずに、「be opposed to〜」で「〜に反対である」と丸ごと覚えてしまった方がいいと思います。

As opposed to A

「As opposed to A」は、「Aではなくて」「Aとは反対に」「Aとは対照的に」といった意味の熟語的表現です。

Nancy’s presentation was splendid, as opposed to George’s.

ジョージのプレゼンテーションとは対照的に、ナンシーのプレゼンテーションは素晴らしかった。

その他

形容詞の「opposed」はまた、以下のように複数のものを主語にして、「全く異なって」「相反して」「対立して」といった意味を表すことがあります。

Their views are entirely opposed.

彼らの意見は完全に反対です。

関連表現

では次に、「opposite」や「opposed」の応用表現・関連表現を見ていきましょう。

At opposite poles

「At opposite poles」「全く反対の立場にいる」という意味のフレーズです。

「Pole」は「北極(North Pole)」や「南極(South Pole)」などの「極」を表す言葉。「At opposite poles」で「反対の極にいる」といった意味合いになります。

It’s unlikely that we will reach an agreement soon. We are at opposite poles.

私たちがすぐに合意に達する可能性は低いです。 私たちは対極にいます。

One’s opposite number

「One’s」の部分には、「my」「your」「his」「her」など代名詞の所有格や名詞の所有形(例えばTom’s)などが入ります。

ここでは「number」は数字ではなく人を表し、「(ほかの職場・組織などで)対等の立場にいる人」を意味します。同じ意味を一言でいうならば「counterpart」です。

The leader of the delegates was Mr. Chen. I was introduced as his opposite number.

代表団のリーダーはチェン氏であった。 私は彼と同等の立場の人間として紹介された。

The other

「道路の反対側」を「opposite」を使って言うなら「the opposite side of the street」、テーブルの反対側なら「the opposite side of the table」などとなりますが、カジュアルな日常会話においては、この「the opposite」「the other」でもよく表現されます。

「もう一方の」「もう片方の」というような意味ですね。

Look! Many people are gathering at the park on the other side of the street.

見て! 通りの反対側の公園にたくさんの人が集まっています。

Wrong

「Wrong」「間違っている」「間違った」という意味の形容詞としてよく使われます。

ただ、選択肢が2つしかないような状況では、「間違った」というよりも、「opposite」と同様に「もう一方の」「反対の」というニュアンスで使われることも少なくありません。

Hey! You are opening the wrong door. This one!

ちょっと! 開けるのはそっちのドアじゃなくてこっちですよ!

とはいえ、「wrong」にはやはり「違う」ことを指摘する雰囲気がありますので、使う時は注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は、「opposite」「opposed」の意味や使い方を、さまざまな例文付きで解説しました。

いずれも、何かと何かが対立していることを表現したり、自分が何かに対して反対意見を持っていることを表現したりする時に欠かせない大事な言葉です。

ぜひしっかり身につけて、英語でのコミュニケーション力をアップしてください。それではまた。

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