今回は、「カツオ」を英語でどう言うか解説していきます!
日々私たちが食べるものは日常会話によく上がってくるものですが、意外と学生時代には習いません。食は全世界で通じる話題ですから、自分が好きなものや旬のもの、日本で人気の食材について英語で説明できるようにしておくといいですね。
カツオについて
そもそもカツオはどんな魚だろうかというと、なかなか説明は難しいものです。
おいしいことは知っているけれど、食用に加工される前の姿を知らなかったり、魚の生態がわからなかったりしませんか?カツオがどんな魚なのか、事前知識として蓄えておきましょう。
カツオは日本近海でも泳いでおり、日本では刺身でも食べますし、カツオのたたきも有名です。鰹節は日本独自の食べ物で、熱い食べ物の上で鰹節が泳いでいる姿は海外の方に驚かれます。缶詰でもよく見ますよね。
カツオはスズキ目サバ科に属しているのですが、海外ではマグロ属として扱われているため日本との感覚は少し違うことが特徴です。暖かい海で泳ぎ、成魚にもなると最大で1mほどにもなります。カツオと言えば日本では高知県が有名ですが、意外にも現在その漁獲量は全国一位ではありません。静岡や東京、三重、宮城県でも獲れます。
カツオは、マグロと同じく止まると死ぬと言われている魚です。なぜ止まると死ぬのかというと、体を動かすことでエラから酸素を体内に送り込んでいるからです。泳いでいないと酸欠に陥ってしまうということですね。
人がカツオを食べるのに適している季節は春と秋です。旬が年に2回あることを覚えておきましょう。春のカツオは身が引き締まっていますが、秋のカツオは脂が乗っている特徴があります。
春のカツオや、その年に初めて食べるカツオのことは初カツオと言います。もともとこの時期のカツオは身が引き締まっているため火を通すとパサパサした食感になってしまうため、たたきで食べることが推奨されています。一方、秋になると獲れるカツオのことは戻りカツオと言います。
カツオには体に良い栄養がたっぷり含まれており、中でも魚としてはトップクラスの含有量を誇るのがEPAの不飽和脂肪酸オメガ3です。血管内に血の塊ができることを防ぐ効果や、貧血予防効果があります。その他、タンパク質やビタミンB群も多く含まれています。
カツオ 英語表現
カツオを英語で言う場合、2種類の言い方があります。
英語圏由来の単語ではないこともあり馴染みがないかもしれませんが、語彙力アップのために頑張って覚えましょう!
bonito
カツオは英語でbonitoと言います。発音記号は「bəníːtou」です。
Bonitoは実は英語ではなくスペイン語です。「可愛い」や「キレイ」という意味です。あまりカツオそのものを可愛いと思うことはないかもしれませんが、もともとは海を泳ぐカツオの姿が美しかったことから名づけられたと言われています。
When I saw the bonito in the sea, I thought that it was beautiful.
海でカツオを見た時、美しいと思った
skipjack tuna
カツオはskipjack tunaと表現することもできます。一瞬、スペルが英語っぽく見えないかもしれませんが、良く見るとskipという単語が含まれていることがわかります。
これは、カツオが水中から飛び上がる様を見て付けられたと言われています。
Tunaは「マグロ」という名詞です。カツオもマグロもどちらもスズキ目サバ科に属する魚であるため、カツオにマグロという名前が入っているのだと考えられています。ちょっとややこしいですよね。
My daughter ate a skipjack tuna recently, and said “Amazing!”.
娘が最近カツオを食べたんだけど、おいしい!って言ってました
初カツオ
春にやってくるカツオや、その年に初めて食べたカツオは初カツオと言うのでしたね。その初カツオは英語でthe season’s first bonitoや、the first bonito of the yearと表現します。
The season’s first bonitoでは、season「季節」という英単語が含まれているためその季節や時期の初めてのカツオであることが示せます。
The first bonito of the yearでは、of the yearが入っていることでその年の初めてのカツオであることがわかります。
Actually, I don’t really like the season’s first bonitos. They have a simple taste.
実は、初カツオってあんまり好きじゃないんだよね。さっぱりした味してる
かつお節
かつお節は英語でbonito flakesと言います。フレークは細かいもので、コーンフレークなどがわかりやすいと思います。
削られていない状態のものはdried bonitoと言い、乾燥させたことをdriedで表しています
数か月かけて熟成された「本枯節」という種類の高級なかつお節のことは、fermented dried bonitoと言います。Fermentedは「発酵した」という意味で、食品によく使います。
Oh my gosh! Bonito flakes are dancing on takoyaki!
オーマイゴッド!かつお節がたこ焼きの上で踊ってる!
カツオのたたき
カツオはたたきにして食べたりもしますが、英語ではどのように伝えればいいのでしょうか。
「カツオのたたき」を表す的確な名詞がないため、調理工程を伝えて修飾する方法をご紹介します。
seared bonito
カツオのたたきは英語でseared bonitoと言います。
Seared「炙った」という意味です。「炙ったカツオ」という英語表現になりますね。カツオのたたきはカツオの表面を炙っているので的確な伝え方になります。
Have you ever tried seared bonitos in Japan?
日本でカツオのたたきを食べたことある?
lightly roasted bonito
Lightly roasted bonitoも、カツオのたたきを表す英語表現です。lightlyは「軽く」「少し」という意味で、roastedは日本語にもなっている「ローストした」という意味です。
When I traveled to Kochi, I ate lightly roasted bonitos a lot.
高知県に旅行した時、カツオのたたきをたくさん食べました
ツナ缶ってマグロじゃない!?
皆さん、ツナ缶に使われている魚は名前そのままにマグロだと思っていませんか?ツナと書かれているのですからそう思うのは当然なのですが、実は、ツナ缶の中身にはカツオが使われている場合が多いそうです。
上記でも解説した通り、特に海外ではカツオもマグロも両方同じ種類として扱われるため、日本のように誤解が少ないのかもしれませんね。
日本で売られているツナ缶の中にも、よく見てみるとカツオが入っていると記載されているものがあります。いつも食べているツナ缶の中身は…マグロでしょうか。それともカツオでしょうか。今度チェックしてみてください。
料理によく出る魚を英語で言うと?
カツオはbonitoと言うことがわかりましたが、他にも日本ではたくさんの魚料理が食卓に出ますよね。
外国の方から、「この魚は何て言うの?」と聞かれて答えられないといけないので、食卓によく出てくる魚の英語名をここで確認しておきましょう!
サケ
サケはsalmonで、日本語でもサーモンと言うのでこれはすぐに出てくるかもしれませんね。ただ、音と違ってスペルでは発音しないlが出てくるので注意が必要です。
焼いて食べる場合にはサケと言い、生で食べる時はサーモンと言うのが一般的なようです。
Everyone wants raw salmon because they taste really good.
皆サーモンが欲しいんだ。めちゃくちゃおいしいから
ブリ
ブリは英語でyellowtailと言います。「黄色いしっぽ」という意味になっているのは、ブリがその通りの黄色い尾を持っているからです。
I know what a yellowtail is, but I’ve never seen it before.
ブリが何かは知ってるけど、今までに一度も見たことがないんだ
アジ
アジは、英語でhorse mackerelかJack mackerelと言います。どちらにも共通しているmackerelはサバという意味なので、こちらもしっかり暗記しておかないと混乱してしまいます。
I am always confused about what a horse mackerel is. It’s not a horse nor a mackerel.
私、いつもアジが何なのか混乱するんだよね。馬でもないしサバでもないし
この例文は英文を見ないと意味がわかりませんよね。日本語訳ではなんのこっちゃ?とそれこそ混乱してしまいます。
まとめ
カツオは英語でbonitoと言います。スペイン語から来ている単語も珍しいかもしれませんね。
魚料理は島国である日本では当たり前に食べるもので、ベジタリアンが多い海外の人にもウケる可能性を秘めています。味噌を使った味付けなど、外国からしたら珍しいものも多いため英語で説明できるようにしておけば英会話が楽しめるでしょう。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.