今回は、英語で「ホタテ」をどう言うか解説していきます!貝類は、島国である日本でよく食べられる食材ですよね。同じ島国である英語圏の有名どころと言うと、イギリスやニュージーランド、アイルランドです。同じ食材を食べているなら話は弾みますし、知らないのなら解説してもらったり、逆に解説したりするのに英語を知っておく必要があるでしょう。ホタテ以外の貝類についても解説するので、少しずつ覚えてみてくださいね。
ホタテについて
そもそもホタテとは、イタヤガイ科の二枚貝です。私たちが言う貝柱というと、一般的にはホタテの貝柱になります。
ホタテガイがいるのは能登半島以北の日本海沿岸や千葉県以北の太平洋沿岸、千島列島、さらにカムチャッカ半島や朝鮮半島北部から沿海州にかけての沿岸です。寿命は約10年ほどです。
貝は俊敏に動けないイメージがあるかもしれませんが、実はホタテガイ、意外とすばしっこいんです!身の危険を察知すると、二枚貝を勢いよく閉じて海水を吐き出し、瞬間移動します。
ホタテの英語表現
ホタテは、英語でいくつか言い方があります。まずは基本となる英単語を押さえ、その後に別名を覚えていきましょう。
scallop
「ホタテ」は英語でscallopと言います。カタカナで表記するならば「スキャーラップ」です。Scallopは通称で、塩水アサリを指すこともあります。
では、例文を作ってみましょう。
Some Japanese like to eat scallops.
「日本人の中にはホタテが好きな人もいるよ」
こちらの例文の直訳は、「何人かの日本人はホタテが好きです」です。主語がSome Japaneseなので、正確には「何人かの日本人は」になるからです。ただ、日本語的にはあまりナチュラルな言い方ではないため、同じ意味であればもう少し日常会話に近い表現に変えても構いません。
Yesso scallop
先ほどホタテは英語でscallopだと解説しましたが、実はYesso scallopとも言います。発音は「イェッソー スキャーラップ」です。
Yessoは「蝦夷」という意味なので、この場合のscallopは日本の北部のホタテを意味します。
ホタテは世界に約300種類あると言われていて大変多いのですが、日本で最も一般的なのはこのYesso scallopという種類です。ですから、scallopもYesso scallopもどちらも正解になります。
Can you soak the Yesso scallops under the water?
「そのホタテ、水に沈めてくれない?」
料理が得意な方はホタテ料理の作り方を海外の方に教える言い回しを覚えるのが良いですし、食べるのが好きな方はレストランで出てくるホタテのメニューを英語で検索してみるのも面白いと思いますよ?
giant Ezo scallop
「ホタテ」は他にも giant Ezo scallopという言い方があります。読み方は「ジャイアント エゾー スキャーラップ」です。
先ほどのYesso scallopの意味がわかったので、ここで出てくるEzoが何かはもうお分かりですね。「蝦夷」をそのままローマ字で表したバージョンです。Yesso scallopと同じホタテを指すので、どちらを使っても構いません。
I’ve never seen such a giant Ezo scallop!
「こんな大きなホタテ見たことない!」
ホタテにまつわる英語表現
ホタテは英語でscallopと言うことがわかりましたね。では、そのホタテにまつわる英語をもう少し覚えていきましょう。レストランで出てきた時に辞書なしでわかれば、海外旅行も楽になりますからね。
ホタテのバター焼き
例えば、レストランのメニューなどで見かける「ホタテのバター焼き」は、英語でgrilled scallops with butterと表現します。
Grilledは、日本語でも「グリル」と言うのでイメージは付きますね。あとは、butterのスペルを覚えておけば読めるはずです。
Could I have grilled scallops with butter, please?
「ホタテのバター焼きをください」
貝柱
ホタテと言えば貝柱ですが、これは英語でscallop adductorと言います。
Adductorやadductor muscleは貝柱のことです。貝柱は貝の筋肉に当たるためmuscle「筋肉」という単語が使われています。
ちなみに、お寿司屋さんなどではadductorやadductor muscleという単語は使わず、単にscallopだけで貝柱を示すこともあります。これは、ホタテと言えば貝柱と暗黙の了解が成り立っているからです。
What would Jane say if she ate a scallop adductor muscle?
「もしジェーンがホタテの貝柱を食べたら何て言うかな」
例文に仮定法があるので少し文法解説をしておきましょうか。仮定法とは、現実に起きていないことを伝える文法表現です。例文には過去形のateが使われていますが、「食べた」とは訳しません。「仮に食べたら」という表現をする時に過去形を使うという決まりがあるので、そのルールに従っているだけなので注意しましょう。
冷凍ホタテ
海外でも売られている冷凍のホタテはfrozen scallopsと言います。
この場合も、adductorと記載がなくてもホタテの貝柱を示すことが多いです。
Can you buy some frozen scallops on your way home?
「帰ってくる途中で冷凍のホタテ買ってきてくれない?」
殻付きホタテ
殻が付いたままのホタテは、英語でunshelled scallopと表現します。
バーベキューなどでは、殻が付いた状態で焼けば貝殻が開いて食べごろの合図をしてくれますよね。
We need unshelled scallops for barbecue.
「バーベキューに殻付きのホタテがいるね」
干し貝柱
中国などで食べられているホタテの貝柱を干したものは、dried scallopやconpoyと言います。どちらが出てきても理解できるようにしておくと無難でしょう。
I will try these dried scallops.
「この干し貝柱食べてみるわ」
おまけ 食用貝の人気ランキングの上位たち
皆さんは、食用貝のうちどれだけ英語で言えますか?食べることは人類共通の話題なのに、意外と食材にまつわる単語は学校で覚えないんですよね。社会人になって英語の再学習をし、初めて知るものも多いと思います。ここからは、ホタテ以外の食用貝の英語名をご紹介していきます!
つぶ貝
つぶ貝は英語でWhelkと言います。刺身でも食べられますし、磯焼きもおいしいと人気です。
Could you tell me which is a whelk?
「どっちがつぶ貝か教えてくれませんか?」
ハマグリ
ハマグリは、hard clamとも言いますし、hard shell clamとも言います。
日本でもお馴染みの貝ですね。意外と知られていませんが、ハマグリの貝殻は碁石にも使われているのだそうです。
My son doesn’t like hard shell clams.
「子供がハマグリ嫌いなの」
あわび
あわびは英語でabaloneと言います。
蒸しても焼いてもおいしいあわびですが、生でも食べられるので新鮮さを堪能することもできますよね。
I love the aroma of abalones.
「あわびの香りって最高なんだよね」
あさり
あさりは、英語でManila clamやlittleneck clamと言います。
Hard clamと同じようにclamが使われていますが、ハマグリとあさりをしっかり区別したい時には間違えないようにしてくださいね。日本を代表する料理、味噌汁に入れて食べることが多いので、外国の方が挑戦したいと興味を持つ貝でもあります。
We use manila clams in miso soup. Do you wanna try it?
「あさりは味噌汁に入れたりするんだよ。食べてみる?」
牡蠣
牡蠣は英語でoysterと言います。
オイスターはもう半分日本語になっているので覚えやすいですね。オイスターソースのオイスターも牡蠣という意味です。
生牡蠣は食あたりに注意して食べる必要がありますが、この場合はraw oysterと言います。rawは「生の」という意味で、生牡蠣に限らず使えます。
I want to eat raw oysters someday, but on the other hand, I'm a bit scared of getting a stomachache.
「いつか生牡蠣食べてみたいんだけど、一方でお腹が痛くならないかちょっと怖い」
ホッキガイ
ホッキガイは、英語でSakhalin surf clamと言います。
バカ貝科に属しています。
Can you tell me how to eat Sakhalin surf clams?
「どうやってホッキガイを食べるのか教えてよ」
まとめ
ホタテは英語でscallopと言うのでしたね。基本となるこの単語を覚えておけばOKです。あとは、別名やメニュー名を覚えればより語彙力が広がるでしょう。食に関する話題は英語初心者から上級者までずっと使えるものなので、自分の好きな料理や日本独自の料理を英語で説明できるようにしておくことをおすすめします。スモールトークでの話題が確保できるでしょう。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.