みなさんは、英語学習をしていて「via」という単語を見たり聞いたりしたことはないでしょうか?「何となくよく出てくるような気がするけれど、いまいち意味がわからない……」という方も多いのではないでしょうか?それもそのはず、「via」という単語は実に多くの意味・使い方があるのです。
そこで、今回の記事では、そんなよく見かけるけれど意味が理解しにくい「via」という単語について徹底解説していきたいと思います。あわせて、「via」の関連表現もご紹介したいと思います。それぞれの意味・使い方について、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
viaの意味と使い方
「Via」という単語が持つ基本的なイメージは「~を通じて、~を経由して」です。また、そこから派生して「~を用いて、~によって」といった意味で使われることもあります。
品詞は前置詞です。なお、話し言葉で絶対に使われないというわけではありませんが、基本的にはフォーマルなニュアンスを持っているため、書き言葉で使われることが多いです。
「Via」を理解しにくい理由のひとつが、英語らしくないスペルや発音をしているからではないでしょうか。その理由は、「via」がもともとラテン語(意味は「道」です)を語源としているからです。その語源を残したまま現在でも使われているため、何となく難しいイメージがあるのです。
なお、「via」の発音はアメリカでは「ヴァイア」もしくは「ヴィア」、イギリスでは「ヴァイア」が使われることが一般的です。
では、ここからは、viaの意味と使い方について、主なもの3つ(「経由を表す」「手段や方法を表す」「情報源を表す」)をご紹介していきます。一つ一つ丁寧にチェックしてきましょう!
経由を表す
まず、「via」の代表的な意味・使い方である「経由」を見ていきましょう。電車の乗り換えや飛行機の乗り継ぎなどを表現する際に使われます。ここでは、物理的な経路を経由する概念を表しています。
(私はロンドン経由でエディンバラに行きます。)
(私はシンガポール経由で日本に帰ります。)
(明日は直行便がないので、パリ経由で東京に飛びます。)
(この列車はバーミンガム経由、ロンドンキングスロス駅行きです。)
(あなたは違う道を通ってもそこに行くことができますよ。)
(田中さんはイギリスとフランスを経由して日本に帰ってくる予定です。)
(ショートカットでそこに行くことができますよ。)
手段や方法を表す
続いて、手段や方法を表す「via」をご紹介します。こちらは「~によって」「~を使って」「~を通じて」のように訳されます。
(もしご質問があれば、メールを通じてご連絡ください。)
(あなたはその仕事を自分自身で得たのですか、それともエージェント通じてですか?)
(私はときどき、エアメールでイギリスにいる友人に手紙を送ります。)
(私は結果について、友人を通じて彼に伝えるつもりです。)
(彼らはコンピューターを使ってリサーチをしました。)
(速達便でそれを送っていただけますか?)
(私は家賃を普通口座からの自動引き落としによって払っています。)
(その女の人とテキストで会話しているけど、直接会ったことはないんでしょ?)
情報源を示す
最後にご紹介する「via」は情報源や引用元を表す使い方です。
先ほどご紹介した経由や手段を表す「via」より見かける頻度は低いかもしれませんが、最近ではSNSで他の人の投稿を引用する際の引用元を示すときなどにも使われています。「Via」を使うことで、情報源が明確になります。
(引用元:フェイスブック)
(私は『タイムズ』紙の記事でこの事件を知りました。)
関連表現
「Via」のさまざまな意味や使い方がわかったところで、ここからは「via」の関連表現をいくつかご紹介していきます。
「Via」は色々な場面で使うことができる便利な単語ではありますが、適切な文脈で使うこと、そして多用しないことが重要です。
ここからご紹介する表現・単語は「via」に似た意味をもつものですので、「via」ばかりを使うのではなく、適宜これらの表現を使うことが大切です。
By way of
「By way of」は「~経由で、~を通って」という意味があり、「via」と同じように使うことができます。
「By way of」の方が「via」よりもややフォーマルな表現です。ただし、「by way of」には「~として」という意味もあるため、前後の文脈でどのような意味で使われているのか判断する必要があります。
(私たちはロンドン経由でパリに行きます。)
(彼らはロンドン経由でタブリンまで飛びました。)
(私の夫はおわびとして私に花をくれました。)
(私は連絡通路を通って本館に向かいました。)
Through
「Through」は前置詞で、「~を通して、~を通り抜けて、~を使って、~を手段として」といった意味があります。
「Via」と似ていますが、「中を通過して」「その期間・時間中ずっと」といったニュアンスが含まれます。
(列車が長い山岳トンネルを抜けると、そこには美しい景色が広がっていました。)
(もしあなたが外国にお住まいであれば、私たちはその商品を航空便を使って送ります。)
(彼らは試行錯誤を通して何かを学ぶと思います。)
Using
「Using」も「~を使って、~を通じて」といった手段・方法を表すことができます。
(彼らはそれを使ってその問題を解決するでしょう。)
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、英語学習をしていると見かけたり耳にしたりする機会の多い「via」という単語について、さまざまある意味や使い方を例文とともにご紹介しました。
「Via」はよく見かけるけれど、意味が多くてその使い分けがわからない、どうやって訳せば良いのかわからないと思っていた方も多かったのではないでしょうか?今回の記事が、「via」という単語をより深く理解するきっかけ・手助けになれば嬉しいです。
今回ご紹介した「via」という表現を自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブスピーカーからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「via」という表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブスピーカーはどういった場面で使うのか気になる」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブスピーカーの講師とマンツーマンで話すことができます。今回ご紹介した「via」という単語をさらに練習するのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.