今回は、季節の変わり目に行う「衣替え」を英語で何と言うか解説していきます!
年中暑かったり年中寒かったりする地域には無縁な「衣替え」ですが、多くの英語圏にも日本と同じく季節があります。その季節に合った服を出したりしまったりする表現は英語にもあるのでしょうか。以下で見ていきましょう。
「衣替え」の英語表現
「衣替え」は、英語では文として表現します。そのため、日本語のように「衣替え」という名詞を使うより、動詞と一緒に表現することが多いです。
いくつかネイティブスピーカーにとってナチュラルなフレーズがあるので、それぞれのニュアンスの違いを意識して覚えてしまいましょう!
change one's wardrobe
change one's wardrobeを直訳すると、「~のワードローブを変える」になります。
wardrobeはそのまま日本語で「ワードローブ」と言いますが、あえて和訳するなら「洋服だんす」や「衣装だんす」、「衣装部屋」になります。「衣替え」は洋服を一着だけ変えることではないため、ワードローブ全体を変えると言った方がより正しい表現となります。
I need to change my wardrobe for the winter season.
冬用に衣替えしなきゃ
put away~ and take out~.
「夏物をしまって冬物を出す」といった言い方をすれば、これも「衣替え」になりますよね。
そこで使う動詞は2つ。ひとつはput away~で「~を片付ける」、「しまう」という意味。もうひとつは、take out~で「~を出す」という意味です。
I will put away my autumn clothes and take out my winter clothes.
秋物の服をしまって冬物を出すわ
例文で「秋」を表す英単語にautumnという名詞を使いましたが、こちらはイギリス英語です。アメリカではfallと言い、葉っぱが落ちていく様を表していると言われています。
今は中学生のうちに両方習う珍しい単語で、すっかりアメリカナイズドされた日本でも両方学びます。CMでも、「オータムセール」となぜかイギリス英語を使った宣伝ですよね。「フォールセール」とは言いません。
reorganise one’s closet
Reorganize one’s closetは、「~のクローゼットをあらためる」です。
Reorganiseは「再組織する」という意味で、アメリカ英語ではreorganizeとつづります。イギリス英語では、アメリカ英語で-zeとつづるところを-seとすることが多く、特徴的なので覚えやすいです。「クローゼットを再組織する」と直訳すると堅苦しいため、もう少し和らげた言葉で訳すことをおすすめします。
I reorganised my closet yesterday.
昨日衣替えしたんだ
seasonal changing of clothing
「衣替え」を名詞でどうにか表したいという場合に使うのがseasonal changing of clothingです。changingをchangeにしてもOKです。
また、clothingはclothesでも構いません。この時気を付けなければならないのはclothesの発音です。英語学科の大学生ですら、慣れていないと「クロウズィーズ」と発音してしまうことがあるのですが、正しくは「クロウズ」と、単数形も複数形も発音は変わりません。
You’re always complaining about a seasonal change of clothes.
あんたはいつも衣替えに文句を言ってるね
ここで少し例文解説をしておきましょう。文法を見てみると、これは現在進行形ですよね。しかし、実際に主語であるYouが今現在文句を言っているわけではありません。
現在進行形でも、愚痴を言うように「いつも~している」と相手を非難めいた口調で言うことができます。alwaysを伴うことが多いです。You’re always complaining about~を覚えておくと「君はいつも~に文句を言っている」となるのでイディオムとして覚えておいてもいいかもしれませんね。
change one’s clothes for
Change one’s clothes forという言い方もあり、直訳は「~の服を...に変える」となります。
Clothesは、「服」を表す別の英語、outfitsやattireに変えてもいいですし、changeも「変える」という動詞switchに入れ替えて構いません。
ニュアンスの違いは、changing outfitsがカジュアルな表現であるのに対し、switching attireはフォーマルな場で使う表現になる点です。
ただし、注意したいのはchanging clothesだと意味が変わってしまうことです。毎日朝起きて学校や仕事に行くために着替える時などに使う表現になるため、forの後に季節を持ってくることで「衣替え」であることを示す必要があります。
I'm switching attire for winter.
冬用の服に衣替えをしています
関連表現
さて、「衣替え」を意味する英語表現は把握できたでしょうか。
ここからは、衣替えに関連した表現や「断捨離」を表す英語をご紹介していきます!
断捨離
「断捨離」も日本語だと簡単に表せますが、英語では説明しなければなりません。
まず意味を確認しましょう。「断捨離」とは、漢字の通り要らないものを捨ててスッキリさせることです。この通りの意味になるように英語を作っていきましょう。
getting rid of the clutter in my life
こちらは「断捨離」を英語で表現したものですが、直訳は「がらくたの山を私の生活から取り除く」です。Get rid ofは「~を取り除く」という意味で、clutterは「がらくたの山」です。
他にも、以下の単語を使って「断捨離」を表現できます。オリジナルの例文をいくつか作ってみてください。
断つ
cut out
cut off
sever
捨てる
throw away
throw out
discard
dump
離れる
depart
get away
abandon
「衣替え」にまつわるその他の英語表現
せっかく「衣替え」を意味する英語を学んだので、さらに語彙力を増やして言えることの幅を広げていきましょう!
相手から言われた時に単語が理解できないとコミュニケーションが滞ってしまうので、聞けるように、話せるように、両方のスキルの向上を目指してみてくださいね。
dry cleaning
これは「クリーニング」という意味です。衣替えをするタイミングで、もう着ない服とこれから着る服をクリーニングに出す方も多いのではないでしょうか。
the seasons change
The seasons changeで「季節の変わり目」です。changeを「変わり目」と捉えることができます。衣替えをするのにぴったりの時期ですが、風邪を引くなど体調を崩しやすくなる時期なので気を付けましょう。
hang out
こちらは「干す」という意味で使えます。洗濯ものを干す時に心の中で言ってみてください。洗濯ものを干したり、クローゼットにしまう時に使うものがhangerです。発音は同じですが、スペルをひとつ間違えてhungerとすると「飢え」という意味になるので気を付けましょう。
laundry
Laundryは「洗濯もの」という意味です。洗濯するその動作そのもののイメージが強いため、洗った服を指す英語と思わない人も多くいます。そういう意味では英語上級者向けの単語と言えるでしょう。
stain
こちらは「色移りする」という動詞です。色付きの服を白い服を一緒に洗濯した際などに使えます。「ステイン」は歯に付いてしまった汚れとしてCMでも使われていました。コーヒーなどを飲むと歯が黄色くなってしまうそうですね。
moth holes
Moth holeは「虫食いの穴」という意味です。服に穴が開いているとこう言います。
bargain
こちらは「特売品」という意味です。日本語でも「バーゲン」と言いますよね。salesが類義語です。Bargainは通常の価格よりも安いものを指しますが、salesは日本語の「セール」と同じく安売りや特売の意味になります。
imitation
服を買う時に使えるこちらは「模造品」です。他にも、「偽物」や「バッタもん」と言えるでしょう。Imitateは「真似する」という意味です。
pricey
こちらは「値段の高い」「高価な」「値の張る」という意味の形容詞です。値段が高いことはexpensiveとも言いますが、これとそんなに違いはありません。Priceyの方が少しカジュアルかなという程度です。類語として知っておきましょう。
reward myself
「自分へのご褒美」を英訳するとreward myselfとなります。Rewardは「賞賛や褒美を与える」という動詞です。目的語にmyselfを持ってくることで、「自分に賞賛を与える」という意味になります。
まとめ
皆さんは、衣替えで洋服をどれくらい変えますか?英語で「衣替え」を表す「これ!」といった名詞はありませんが、動詞を交えて説明することで伝えられます。
Change one's wardrobeやseasonal changing of clothing、change one’s clothes forなどを覚えて使ってみましょう。これを機に、ファッションや季節に関する語彙を増やすこともおすすめです。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.