「hence」の意味とは?使い方を例文でご紹介!

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英語に普段から触れている人は「hence」という英単語を見たことがあるかもしれませんね。しかし、頻出単語に比べると、henceという単語を見かけることは少ないため、意味がよくわからないという人もいるのではないでしょうか。

確かにhenceは、よく使われる単語ではありませんが、ネイティブスピーカーならもちろん誰でも知っているレベルの言葉であり、特別な英語表現というわけではありません。特に英語のレベルが上がるにつれ、書き言葉の中では見かけることが多くなるかもしれませんね。

そこでこの記事では、henceとはどういう意味なのかをご紹介しつつ、例文を用いて使い方を解説します。henceという単語をはじめて見た人も、単語の存在は知っているけど詳しく意味がわからないという人も、ぜひ参考にして、英語上達に役立ててくださいね。

「hence」の意味

Henceには、2つのパターンの意味があります。1つは、日本語でいうと「それゆえに」「このような理由で」といった、何か理由を述べる意味。そして2つ目は、「これから」「将来的に」「今後」という意味です。

こうして日本語で見てみると、これらの意味は全く違うように見えますね。Henceが使われる頻度としては、1つ目の理由を述べるときに使われることが多いです。

that is the reason or explanation for:
それが〇〇に関する理由、または説明である
from this time:
今時点から

引用元:Cambridge Dictionary(https://dictionary.cambridge.org/ja/dictionary/english/hence

ケンブリッジ英英辞典でも、このように2つの意味が紹介されていますが、理由や説明を述べる使い方のhenceの方が最初に紹介されています。

ちなみに発音は簡単で、見た通りに「ヘンス」です。とても短くスペルは覚えやすい言葉ですが、ケンブリッジ英英辞典では、henceを上級英語(C1レベル)の単語と位置付けています。

そのため、英語力が入門から初中級レベルの人の場合は、まず他の言葉を覚えることを優先させましょう。

「hence」の使い方を例文で覚えよう

上記でhenceの意味をご紹介しましたが、意味を文章で説明されても、ピンと来ない人もいるでしょう。

そこでここからは、英語例文を使ってhenceの使い方をご紹介していきます。

henceのよくある使い方

Henceは何か理由を述べたり、何かについて説明をしたりするときによく使われます。まずはその使い方のhenceが、文中でどのように配置されるのかをみてみましょう。

The train was delayed, hence I arrived late for work.
電車が遅れたため、仕事に遅れてしまった。
I just moved to a new place. Hence I’ve been buying a lot of stuff lately.
引っ越したばかりなんです。そのため、最近、色々なものを買っています。
He is from Osaka, hence his accent.
彼は大阪出身で、だから訛りがあるんです。

なんとなく使い方がつかめたでしょうか。Henceを使う際には、henceの前に理由を置いて、その結果をhenceの後ろに置きます。つまり、henceの後ろにくっついている文章(事象)について、henceの前で説明をしているわけです。

こうして例文を見ると「that’s why」や「so」「therefore」といった言葉で言い換えができることに気づいた人もいるでしょう。Henceはそういった言葉の類義語となります。

また、例文を見てもわかるとおり、henceを使う際には、henceの前にコンマを置くか、もしくは文頭に持ってくるのが一般的です。文頭に持ってくる場合には、例文2のように、その文章の前に理由を説明する一文を加えましょう。

コンマ以外にも、セミコロンやコロンが使われることがありますが、それを理解するためには、セミコロンとコロンの使い方を知る必要があります。そのため、まずはコンマをつけることを覚えておくと良いでしょう。

「これから」「将来的に」の意味のhence

こちらの使い方のhenceはあまり見ることはないかと思いますが、一応知識として知っておくと良いでしょう。

未来の話をする場合のhenceは、下記のように使われることが多いです。

The package is arriving next Monday, four days hence.
荷物は来週月曜日、これから4日後に到着します。

ちょっと捉えづらいかもしれませんが、henceの部分を「from this time」と言い換えると、意味が伝わるのではないでしょうか。

この形のhenceはあまり目にする使い方ではありませんが、なんとなく覚えておくと、実際にこの使い方にでくわしたときにスムーズに理解できるでしょう。

「hence」はやや堅い言葉であることに注意!

ここまで例文を見てきて気づいた人もいるかもしれませんが、実は「hence」は少し堅い印象のある表現です。

カジュアルシーンで使えないということはなく、ここでご紹介した例文はすべてカジュアルな文章ばかりになっていますが、論文などの堅い文章の中でも使われています。

むしろ、そうした堅い書き言葉で使われる頻度が高く、カジュアルシーンでhenceを使うと、堅い印象を与えてしまうことはいなめません。

そのため、カジュアルシーンでは使いすぎないようにすると良いでしょう。特に、アメリカ英語では「hence」はかなり格式ばっているように聞こえてしまいます。イギリス英語でもhenceは堅めな印象ですが、アメリカ英語ほどではありません。

堅苦しい印象を与えたくない場合は、「so」や「therefore」といった類義語を使うのがおすすめです。バリュエーションとしてhenceも使えるようにしておけば、英語表現の幅が広がりますね。

下記にhenceの類義語を簡単な意味とともにリストアップしていますので、こちらも一緒に覚えておくことをおすすめします。

so(それで、そのため)
therefore(したがって、というわけで)
that’s why(そのため、そういう理由で)
as a result(その結果として)
thus(このように)※堅めな表現
consequently(したがって)※堅めな表現

文中で示した例文に「so」を使ってみると、下記のようになります。

The train was delayed so I arrived late for work.
電車が遅れたので、仕事に遅刻してしまった。

こうして見ると、soを使ったこちらの文章の方がカジュアルかつ、よく使われるのがわかりますね。

まとめ

今回ご紹介したhenceという英単語は、日常生活ではあまり耳にすることがないかもしれません。しかし、やや堅めの文章や、イギリス英語ではよく見る単語ですから、意味や使い方を覚えておいて損はないはずです。

特に英語のレベルが上級に達すると、テストなどでも目にすることがあるでしょうから、しっかり意味を覚えて備えておいてくださいね。

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