今回は、「舐める」を英語で表現する方法をご紹介していきます!
物を舐める場合もあれば、日本語では同じ漢字を使って人をバカにすることにも使われますよね。
まずは物を舌で舐めるときに使える英語表現を解説し、次に人をバカにするときに使う「舐める」の英語フレーズを解説していきます。
「舐める」の英語表現
英語では、物を舐める動作を表現するのにいくつかの動詞が使えます。それぞれ似た意味ですが、ニュアンスが異なるため違いを意識して覚えていきましょう。
Lick
Lickは、舌で何かを舐める動作を表します。日本語の「舐める」にもっとも近いニュアンスです。また、同じスペルで名詞にもなります。
My dog loves licking his paw.
私の飼ってる犬は自分の手を舐めるのが好きなんだよ
この場合、動詞としてLickが使われていますね。
Lap
Lapも「舐める」という意味を表す英単語です。Lickとの違いは、lapの方が液体を舐める意味合いが強く出ていることです。
また、lapは動詞のみで名詞はありません。液体を舐めるのは主に動物で、人にはあまり使うシチュエーションがないかもしれません。
The cat lapped up the water from the kitchen tap.
その猫は、キッチンの水道から水を舐めた
例文紹介の中にlappedとありますね。過去形になると、pが重ねられてlappedとつづられることに注意しましょう。
Suck
Suckも「舐める」という意味ですが、lickに比べると舐める時間が長く、日本語訳にするなら「舐め続ける」という印象が強いです。
どちらかというと、「舐める」より「吸う」や「しゃぶる」という和訳が合っているでしょう。
The boy was sucking a lollipop during the lesson.
その男の子は、授業中ペロペロキャンディーを舐めていた
棒付きのキャンディー、別名ペロペロキャンディーはlollipopと言いますが、口語ではsuckerと呼ぶこともあります。「しゃぶるもの」、つまりキャンディーですね。
赤ちゃんや小さい子供が指をしゃぶるときにもsuckを使います。Suck your thumbで「指をしゃぶる」です。
「舐める」にまつわる英語表現
「舐める」という動詞を覚えたのであれば、セットで使える単語も暗記しておくと便利です。英会話レッスンのスモールトークなどに使えますよ!
以下の単語をチェックしてみてください。
tongue 舌
こちらは、焼肉のときに出てくる単語ですね。「タン」は「舌」という意味の英語から来ています。
mouth-water 美味しそうな時のよだれ
直訳すると、「口の水」ですね。口の中にある液体と言えばよだれです。おいしそうなものを見たときに出るよだれを表現するフレーズで、実際によだれが出ていなくても使います。
drool ダラダラ流れるよだれ
ただのよだれではなくて、ダラダラと出てくるようなよだれにも英語で名前が付いています。
基本的には、赤ちゃんのよだれや犬が出すよだれに使われます。大人で、食事前によだれが出そうと言いたい場合は上記のmouth-waterの方を使った方が自然です。
「人を舐める」
では、物ではなく人を舐めるときにはどういった英語表現を使うのでしょうか。
日本語では意味が異なるのにたまたま同じ音、同じ漢字を使っているだけなので、当然英語では使う単語は異なります。
区別するために、物を舐めるときに使う動詞と人を舐めるときに使う動詞は別ものとして考えましょう。
underestimate
Underestimateは、人を舐めるときに使える表現です。英語辞書などには、「過小評価する」という表現で載っていることも多いです。
相手を見下すときに使います。Underは「下の」という意味で、対義語はoverestimate「過大評価する」になります。
You’re underestimating him. You’ll be surprised if you see how smart he is.
彼を過小評価しているよ。彼がどれだけ賢いか知ったら驚くと思うよ
make light of
Make light ofは「見くびる」や「軽視する」という意味です。直訳すると「軽くする」ですから、漢字の「軽視」ともマッチして覚えやすいですね。
ただ、これを「人を舐める」という意味で使う場合はスラング表現となるので、フォーマルなシチュエーションでは使わないようにしましょう。
Don’t make light of me!
舐めるなよ!
bad attitude
人を舐めた態度をしている場合は、an attitudeを使います。Attitudeは「態度」という意味です。動詞を付けるならhas an attitudeなので、動詞までセットで覚えても良いでしょう。
He always has a bad attitude towards the teacher.
彼は先生に対していつも舐めた態度を取っている
mess with
Mess withは、「舐める」の他に「イライラさせる」や「からかう」という意味で使います。
こちらもインフォーマルなシチュエーションで使う単語で、make light of よりもイライラ度が高くなっています。
Are you messing with me? Are you sure?
舐めてんのかよ?ああ?
give a f*ck
こちらは、命令形の否定形を決まり文句として覚える方が早いです。
Don’t give a f*ck about me!
舐めるなよ!
となりますね。「ふざけんな!」と訳しても構いません。そのときの文脈で判断しましょう。
見てわかる通り、fワードが使われているためフォーマルなシチュエーションでは使えません。喧嘩を売っているので、日常生活ではあまり使いませんね。洋画や海外ドラマで出てきたときにリスニングで理解できるようにしておくにとどめた方が良いかもしれません。
海外のお菓子事情
何か舐めるものと言えば先ほど出てきたペロペロキャンディーでしたが、これは英語でロリポップと言うのでしたね。英語圏にいけば当然日本のお店で売られているお菓子とは違ったものが売っているわけですが、どういう種類のお菓子があるのでしょうか。
英語の語彙力を増やすためには、海外文化を知る必要もあります。以下でお菓子紹介をするので、こちらもぜひセットで覚えてみてくださいね。
Candy
今回習った「舐める」にもっとも関連するお菓子と言えば、飴です。
しかし、candyが「飴」を表すとは限らないことをご存じでしたか?実は、candyは甘いお菓子の総称なのです。
アメリカ英語では、チョコレートもキャンディーもクッキーも、すべてcandyで表します。日本語でお菓子と言えば、ポテトチップスなどの塩辛いお菓子も含みますよね。それらを除く甘いお菓子をcandyと表現します。
I’ve got a lot of candies here.
ここにたくさんお菓子があるよ
Sweet
上記でご紹介したcandyのイギリス語バージョンが、sweetです。
こちらも日本語で「スイーツ」と言うとちょっと意味合いが異なり、お菓子よりももう少しきちんと作られたデザートになるため注意が必要です。
日本語だと発音は複数形バージョンですが、お菓子が複数あればもちろんsweetsとsを付けます。飴もsweetの中に含まれるため、lick the sweetと言うこともできます。
The little girl is licking a sweet.
あの小さい女の子は飴を舐めている
Drop/Lollipop
Candyが「飴」ではないのなら、英語でどう言うのか。答えは、dropかLollipop、あるいは先ほども少し触れたように、スラングならsuckでもOKです。
Lollipopは棒が付いている方の飴で、dropは棒が付いていない飴です。
Mum! I want a lollipop! It's an emergency!
ママ!ペロペロキャンディーが欲しい!今すぐに!
Chocolate
チョコレートは英語でもchocolateなので説明はいりませんね。
イギリスでは、ホットチョコレートが飲まれるので日本でも売ってほしいと思っている筆者ですが、ココアくらいしかありません。ホットチョコレートにマシュマロを乗っければ、最高に甘くておいしい冬の飲み物の完成です!
Who dislikes chocolate in the world?
世界にチョコレートが嫌いな人なんているの?
Pastry
英語で小説を読んでいる方、これから読もうと思っている方、pastryという単語が出てきた場合どんなものを想像しますか?
文脈からお菓子だと判断はできても、なかなかこれといったイメージはできないのではないでしょうか。
こちらはケーキやパイ、タルト、マドレーヌなどの総称です。ですから、特定のお菓子を想像できなくても問題ないのです。ベーキングパウダーとバターを使って作るお菓子なら、pastryに含めてOKです。
Pastryの中でもきちんとどんなお菓子か分けて説明したい場合は、cakeやpie、tartと言います。
まとめ
「舐める」は英語でlickや lapが一般的です。英語フレーズもたくさん出てきたので、使い方や関連語を和英辞典などで検索しさらに語彙を増やしてみてくださいね。
また、「人を舐める」方の「舐める」では、より難しい英語が覚えられます。フォーマルな単語とカジュアルな単語を使い分けるのがポイントです。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.