今回は、英語で「収穫」を何と言うのか解説していきます!
秋は果物が実り、収穫の季節となりますから、北半球の英語圏で使う機会が多くなります。農業従事者が身近にいる場合は、家の仕事を英語で説明することもできるでしょう。
「収穫」の英語表現
「収穫」は、英語でharvestといいます。名詞ですが、動詞も同じ形で日本語訳は「収穫する」になります。Harvestが使えるのは、お米や野菜、果物、小麦などです。
名詞として使うのであれば、以下の例文のようになります。
今年のお米の収穫はどうよ
何の収穫か明記するために、harvestの直前に英単語を入れると良いでしょう。
一方、harvestを動詞として使うならば、以下のように使います。
とうもろこしの収穫をする人は腰痛を抱えやすい
名詞として使うか動詞として使うか迷ったときは、自分の言いたい内容を考えたとき、主語と動詞がキレイにくっつくか見極めましょう。
例えば、「収穫するのを手伝いたい」と相手に伝える場合、日本語で見ると「収穫する」と動詞になっていますが、実際は「収穫するの」=「収穫すること」と名詞扱いです。
この例文を英訳するなら、「~したい」を意味するwant toが動詞になります。さらに「手伝う」という別の動詞が入ります。ここで使う「収穫」は名詞にする方がすっきりするでしょう。1文の中に動詞が何個もあると、伝える方も混乱してしまいます。
よって、訳すなら以下のようにharvestを名詞で使いましょう。
収穫を手伝いたい
「収穫」を英語で表すなら、もうひとつreapという単語があります。こちらもharvestと同じ「収穫」という意味や「得る」という意味があるのですが、harvestより少し古い表現です。「収穫する」を比喩的に捉えることで、「得る」や「獲得する」と訳せることもあります。
彼女はついに報酬を獲得した
では、harvestを使う際にセットで覚えておきたい単語を以下でご紹介します!
関連表現に関する語彙力がなければ、自分が思っていることをきちんと伝えきれませんからね。harvestが入っている表現も多いので覚えてみてください。
farmer 農業従事者
wheat 小麦
in late summer 夏の終わりに
orchard 果樹園
in the long run 最終的には
harvesting equipment 収穫機器
harvested crops 収穫された作物
harvested fruits 収穫された果物
harvesting techniques 収穫技術
harvested yield 収穫量
harvest festival 収穫祭
「収穫」の関連表現
では、「収穫」の関連表現をさらに深掘りしていきましょう!
収穫と言えば農業ですが、英語で言えるでしょうか。「収穫時期」は?「豊作」は?以下でチェックします。
農業
農業は英語でagricultureと言います。長いスペルですが、中学でも割と出てくる単語です。スペルの中に「文化」という意味のcultureが入っているので、長いだけで覚えるのは簡単です。
イングランドの農業にすごく興味があるの。どこで学べるかな
農業というと「農場」が必要になることも多いですが、この「農場」は英語でfarmと言います。先ほど「農業従事者」の訳としてfarmerという単語を出しましたね。訳は「農家」でも構いません。文脈に合わせて変えましょう。
ちなみに、農業が盛んなオーストラリアやニュージーランドでは、農場のことはfarmよりpaddockと言う方が多いです。
Farmという言葉を知らないわけではありませんが、ネイティブスピーカーからしたらちょっと違和感があると言います。その国や土地によって使われやすい言葉があり、それは日本国内でも言えることですよね。
あそこにでっかい農場が見えるだろ?あそこがお前さんが働くとこだよ
家でもプチ農業ができ、日本の狭い家庭環境でもベランダや庭で家庭菜園をしている方はいますよね。こういう時、庭なら小さな畑があるかもしれませんが、「畑」は英語でfieldと言います。
「フィールド」は日本語にもなっていますが、「畑」というより、「サッカーフィールド」などスポーツで使う広いエリアをイメージすることが多いですよね。知っている基本的な単語でも、いざ「畑は英語で?」と言われると思いつきにくいため覚えておきましょう。
じゃがいも畑って見たことある?あの、めちゃくちゃでかくて海外のやつで、日本のとは違うやつ
ただ、fieldでは家庭菜園にしてはまだまだ広いので、日本の場合はgardenを使うことをおすすめします。
日本では単に「庭」と訳し、どちらかというと農作物よりも花を育てるエリアというイメージが強いでしょう。より詳しく表現するならば、vegetable gardenやtomato gardenなど、何を育てている庭なのか形容すると良いですね。
私のこの美しいトマトガーデンを見てよ!素敵じゃない?
ちなみに…tomatoは皆さん何と発音しますか?トメィトゥ、ですか?それはアメリカ英語です!
イギリス英語では、日本語と似ていてトマァトと発音するので注意しましょう。イギリス人にトメィトゥと言ってもわからないわけではありませんが、せっかくなら現地の人が使う英語を真似したいですね。
家でも仕事でも、農作物を作る際に必要な工程はあります。その工程を説明する際に使う動詞は以下の通りです。
plant 植える
transplant 移植する
cultivate 栽培する
grow 育てる
weed 雑草をとる
water 水やりをする
pinch out 摘む
Plantやwaterは「植物」や「水」といった名詞のイメージの方が強いかもしれませんが、動詞として使うこともよくあります。名詞と関連づいていると覚えやすいですよね。
植物の部位は、以下のように表します。
seedling 苗
bulb 球根
sprout / shoot 芽、新芽
stem 茎
branch 枝
trunk 幹
stamen おしべ
pistil めしべ
pollen 花粉
日本では小学生の理科で植物を扱い、そのときにこれらの言葉を覚えますよね。日常生活で植物に携わっていないとあまり出会わない英語かもしれません。
私たちの日常生活にかかわっている単語は、この中ではbulbとsproutでしょうか。
バルブは電球を表すこともあり、球根と形が似ています。スプラウトは、ハリー・ポッターで薬草学を教える先生が「スプラウト先生」で、名前からして薬草学を教えていると想像できるわかりやすい名前でした。
初めからsproutという単語の意味を知っていると、その先生が薬草学を教えていることにふふっと笑えるのです。
また、土壌の性質について説明する場合は、以下の単語を使います。
clay soil 粘土質の土
sandy soil 砂質の土
Soilは「土」という意味で、その直前に形容詞を補うことでどのような土か説明できます。
収穫時期
「収穫時期」や「収穫期」は、英語でいくつか言い方があります。Harvest timeとも言いますし、harvest seasonという英訳でもOKです。
Timeもseasonも「時期」を表すことが容易にわかる単語ですよね。「収穫」に使う英単語も上記で習ったばかりのharvestです。これらを組み合わせて使うだけです。
農家が収穫前にこんなにしなきゃならないことがあったなんて知らなかった
豊作
「豊作」は、英語でbountiful harvestやgood harvestと言います。
Bountifulは上級者向けの英語になりますが、練習するならgood harvestよりもあえてbountiful harvestを使ってみましょう。
おばあちゃんが、今年は豊作になるって言ってた
ちなみに、「豊作」の対義語である「凶作」はpoor harvestと言います。
まとめ
「収穫」は英語でharvestでしたね。農業にまつわる英語は多々あり、ある意味仕事上の専門用語なので知らないとなかなか会話ができないことも…。
自宅で農作業をすることが当たり前の国もあるので、その国でガーデニングが盛んなら、今回習った単語はしっかりと覚えておきましょう。スモールトークで盛り上がるチャンスです。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.