感情を表す表現の方法として、思い浮かぶ動作は?と聞かれたらあなたはどんな動作を思い浮かべますか?
例えば、握手をする・ジャンプして跳びはねる・相手とハグするなどを思い浮かべるかと思います。その中でも定番として無意識にしてしまう動作が【拍手】ではないでしょうか。
気が付くと拍手していることってありませんか?改めて考えると嬉しい時・笑っているとき・感動した時など割と多種多様な場面で手を叩く動作をしていることに気が付くはずです。
【手を叩く】と【拍手】はもしかしたら違うかもしれません。しかし、手を叩くうちに拍手に変わっているなんてことも無意識にあるかもしれませんね。
世間が流行り病になり、声を出せなくなったエンターテインメントの界隈ではこの【拍手】が何よりの表現方法でした。観客は一切声を出せず、唯一できる感情表現が【拍手】だった時もありました。
【拍手】は、ただの動作だけではなく”気持ち”を込められる動作ということなのです。今回はそんな【拍手】についてご紹介します!
「拍手」の英語表現
【拍手】が”気持ちを込められる”と冒頭で書きましたが、そんな【拍手】を英語でも説明したいと思うことがあるかもしれません。今は無くても、きっとあるはずです!
例えば、冒頭で話したエンターテインメント界隈での出来事だったり、もしくは自分の周りにやたら速く【拍手】する人がいるなんて話だったり。
とても嬉しい時って、すごく速い拍手をする人って周りに居ませんか?自分にとってとても嬉しい時に、指先だけ凄い速い拍手する人が筆者の周りにいるのですがとても愛嬌があって余ほどうれしいんだなと、相手の感情が不思議と伝わってきます。
あるいは自分が見た映画・舞台・ライブで拍手喝采が起きたなんて事も頻繁にあるはずです。こうした会話をしたいときに、【拍手】に関しての英語表現はどう表せばいいのでしょうか?
ふとした会話の中で使えたらカッコいいですし、会話が盛り上がりきっと会話の幅が広がりますのでまずは英単語を知り、そしてその英単語を使った例文を見ながら勉強していきましょう!
clap
まずは、【拍手】と言えばこの英単語でしょう!というくらい定着しているclapです。日本語でも【クラップ】と言いますが、語源はこのclapから来ています。
Clap パチパチ・拍手(の音)
英和辞典を引いてみると、挙げたような意味が出てきます。が、ここで何か気づいた方がいれば、あなたは英語上級者かもしれません。
日本語で「クラップ」と言われれば、手を叩くこと・拍手と思う方が多いと思います。しかし、英語でいうclapはいわば【拍手】や【手を叩く】ことの音を表す・手を打ち鳴らす行為の全般を指す英単語なのです。
つまり、拍手だけを意味するものではないという事です。もしあなたが「clap」とだけ単語として使っても、相手には「手を叩いたんだな」程度しか伝わらず、細かいニュアンスが伝わらない可能性が高いのです。
clapは【拍手】以外にも、平手打ち・手を叩いてリズムを取るなど手を使って音を出すような行為全般を指すということを覚えておきましょう。
【拍手】という意味をしっかり相手に伝えたい場合はhand clapと手という名詞を前に付けることで、しっかり【拍手】と相手に伝わります。
一方で、英文の脈絡的に前後が明らかに【拍手】を表す意味合いが含まれていればclapだけでいい場合もあります。
使い分けとしては、文章の流れでこれは明らかに【拍手】をしたんだ・しているんだと分かる流れであればclapだけでOK。しかし、「手を叩いて!拍手してみて!」など少々極端な例ですが、コンサートなどで急に呼びかける場合などは、handを付ける方がいいということです。
この技が成功したら、みなさん拍手をお願いします!
さぁ、手を叩いて!!
applause
続いてはapplauseという英単語です。この英単語は、あまり耳馴染みが無いという方が多いのではないでしょうか。まずは意味を見ていきましょう。
applause 拍手喝采・称賛・拍手
辞典を引くと「拍手喝采」という言葉がでてきました。そう、このapplauseは「拍手喝采」という意味を持つ単語です。読み方を日本語のカタカナで言うのであれば「アプローズ」という読み方が適切です。
意味には拍手喝采と書かれていますが、このapplauseという単語はみんな(大勢)で拍手をしている状態を表す表現というニュアンスが含まれています。
基本的には感謝・称賛を表したいときに使われていることが多く、英会話の中でこのapplauseを使うと、1人ではなく大勢の観客や人々が拍手をしている様子を相手に伝えることができる単語となります。
注意したい点として、applauseは不可算名詞となるので複数形にする時などは注意してくださいね。
新郎新婦の入場です。拍手でお迎えください。
皆さん、出演者に拍手をお願いします。
関連表現
拍手喝采
先ほどapplauseは「拍手喝采」の意味を持つと書きました。
しかし説明をしたように、applauseは大勢で拍手している様子(ニュアンス)を伝えるので様子ではなく「拍手喝采」という事実を伝えるのであれば、一言で表現する場合の英語表現もご紹介します!
round of applause 拍手喝采
拍手喝采のイメージは、拍手をしながら指笛を吹いたり大きな声で称賛したりしているイメージがあるので、拍手をしながら大きな声で称賛を送るといったイメージではround of applauseが一番適切かと思います。
そもそも、拍手喝采という言葉を使う場面というのがあまり多くない人もいるかもしれませんね。しかし、エンターテインメントの界隈であれば頻繁に使われている言葉でもあります。
最近では、映画館でコンサートの配信を観たり記者会見が行われたりするかと思いますが、そういう場合などのインタビュー記事やネットニュースでは「拍手喝采」とよく使われているのを目にします。その理由として何となく「拍手喝采」=すごい音量の拍手というイメージがあるからではないかと思います。
海外ではストリートで演技・演奏・大道芸などがポピュラーな国も多いので、拍手喝采な場面が多いかもしれません。そんな時、英会話の話のネタとして使ってみてはいかがでしょうか。
基本的には称賛をする際は大きな声で称賛したり指笛を吹いたりするイメージが一般的なのでapplauseだけでも、正直に言えば問題ありません。しかし、しっかりとしたイメージを相手に伝えるのであればぜひround of applauseを使ってみてくださいね!
拍手を送る
最後に「拍手を送る」という英語表現もご紹介しておきます!
「拍手喝采」を説明した際に、エンターテインメント界隈のお話を書きましたがまさにそのエンターテインメント界隈で良くある、「皆さま拍手でお迎えください!」や「拍手でお送りください!」といったシチュエーションで使える英語表現です。
give applause、give a hand(give a big hand) 拍手を送る
例を2つほど挙げてみました。
表現の中で使われている、giveは「(プレゼントなどを)送る」時に使われていますが【拍手】の場合もこのgiveを使ってOK。イメージとしては「拍手」を相手にプレゼントとして送るといったようなイメージをしてもらえればと思います。
一方で注意したい点として、give a clapという表現は正しくないという訳ではありませんが、あまり一般的には使われていません。というのも、「拍手を送る」という時点で称賛しているという意味で「拍手」をしているという事が明白なのでapplauseを使う方が適切だということから、一般的にはapplauseを使っているのでしょう。
皆さんもこの点をぜひ覚えておいてくださいね!
まとめ
今回は【拍手】についての英単語と英語表現をご紹介してきました。Clapは日本語でも使われている「クラップ」の語源のため、私たちには耳馴染みがありすっと頭に入ってくる英単語だったのではないでしょうか。
しかし、applauseは初めて聞いた!という方も多いはずです。使い方としては「大勢の人が大きな声で称賛・拍手を送っている場面」で使うと覚えておけば使うシチュエーションを間違えることもハズですよ!
「拍手」という動作自体が私たちにとって無意識に行ってしまうほど慣れている動作のため、改めて掘り下げる機会は無かったと思います。
こんな風に普段無意識で行っている動作や発言している言葉を「英語ではどう言うのかな?」「英語ではどう表現すればいいのかな?」と疑問に思うことはとても大事です。
その気付きが自然とできて、なおかつ調べて発音するまで行ければすっと頭の中に入ってきて、案外覚えておけたりします。
英語力アップのためにも、不思議に思った動作・言葉・表現を英語では何と言うか・表現するかを調べて、発音する癖をつけてみましょう。そうすれば語彙力・英会話力がぐんとアップすること間違いなしです!
手と頭を動かして英語を自分の頭に入れ込む事で記憶は植えつけられるので、ぜひ取り入れて英語上級者を目指してみましょう!
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.