「揺れる」という英語表現できますか?様々なシチュエーション別に「揺れる」の英語表現についてご紹介します!

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揺れる とは

「揺れる」という日本語の表現。私たちは実にさまざまな場面で使います。

「電車が揺れる」「飛行機が揺れる」「体が揺れる」「そよ風に髪が揺れる」「木の枝が揺れる」「ブランコが揺れる」「地震で家が揺れる」「ゆらゆら揺れる」「ぐらぐら揺れる」「激しく揺れる」「心が揺れる」「気持ちが揺れる」「揺れる想い」「判断の基準が揺れる」……。

これらは日本語ではすべて同じ「揺れる」ですが、シチュエーションは随分違ったりします。例えば上の中でも、「そよ風に髪が揺れる」と「地震で家が揺れる」だと、同じ「揺れる」でもかなり描いている内容が異なりますよね。

では、英語で「揺れる」を表現する場合、どのような英単語や熟語を使えばいいのでしょうか?

和英辞典・辞書を見るとわかるように、英語には「揺れる」に相当する単語や熟語がたくさんあります。

そして、やはり、その状況に応じて適切なものを選び、使い分けなければなりません。どんな場合の「揺れる」がどのような英語になるのか。どの単語・熟語を使うのが正しいのか。

今回はさまざまな「揺れる」の英語表現の使い方を、多くの例文と一緒にご紹介したいと思います。

ちなみに、国語辞典で「揺れる」を調べると、「ある点を中心として前後、左右、上下などに動く」こと、「一定しているべきものが一定しない状態にある」こと、というように、大きく2つの意味があります。

「電車が揺れる」は前者、「判断の基準が揺れる」は後者になります。こうしたことも念頭において、では、進めていきましょう。

 

揺れる 英語表現

shake

日本語でも英語発音と同じように「シェイク」と言ったりしますが、「shake」は、何かを「揺らす」「振る」、あるいは、何かが「揺れる」「振動する」という意味でよく使われる動詞です。過去形は「shook」、過去分詞は「shaken」です。

地面や家が地震で揺れる、飛行機が揺れる、木などが風で揺れる、など、多くの場面の「揺れる」に使うことができます。また、体や精神状態が揺れる場合にも使えます。

Do you feel the building shaking? It’s an earthquake.

建物が揺れているのを感じますか。地震ですね。

The plane I took yesterday shook a lot due to bad weather.

昨日乗った飛行機は悪天候のせいでひどく揺れました。

The trees along the street were shaking in the wind.

街路樹が風に揺れていました。

The audience shook with laughter throughout the performance.

公演の間中、観客は大笑いして体を揺らしていた。

His words shook my confidence.

彼の言葉は私の自信を揺らした。

 

rock

ゆらゆら揺れる「ロッキングチェア」の「ロッキング」が「rocking」。

「rock」というと名詞で「岩」などの意味ですが、動詞で「揺れる」という意味もあります。

ロッキングチェアからもわかるように、「rock」は、何かが下側(地面などとの接地点)を支点として前後あるいは左右にゆっくりと揺れることを表すのが基本ですが、人が体を揺らしたり、地震で地面が揺れる場合などにも使えます。
この「rock」も応用範囲の広い単語です。

Our boat rocked a lot on the waves.

私たちのボートは波で大きく揺れました。

She rocked her son to sleep.

彼女は息子を揺すって寝かしつけた。

The earthquake rocked the village.

地震で村が揺れた。

 

sway

ゴルフをやっている人ならば「スウェイ」という言葉をご存知かもしれません。体が揺れて安定しないことですね。

ゴルフの場合はよくない「体の揺れ」を表しますが、もちろん、それ以外のいろいろな「揺れる」を表したい時にも「sway」は使えます。

「sway」も「shake」や「rock」と同様、応用範囲は広いです。ただ、「sway」は、一般的に、人や比較的大きなものが、ゆっくりと大きく揺れる場合に使われることが多いです。

The trees are swaying back and forth in the wind.

木々が風で前後に揺れています。

She was swaying to the music.

彼女は音楽に合わせて体を揺らしていた。

次のように、「人の心を揺らす」ような意味でも使えます。

Don’t be swayed by her words.

彼女の言葉に振り回されないで。

 

wave

名詞だと「波」という意味で使われることの多い「wave」ですが、動詞として使われると、「手を振る」「揺れる」などといった意味になります。

「揺れる」という意味では、旗や木の枝が揺れる様子を表現する時に使われることが多いです。

The national flag of the country was waving in the breeze.

その国の国旗がそよ風に揺らめいていました。

The big tree waved its branches.

その大きな木が枝を揺らしました。

 

flutter

スカーフや旗、船の帆、カーテンなどが、ふんわりゆったり、軽やかに揺れている様子を表す場合によく使われるのが「flutter」です。

Everyone looked at the girl wearing a red scarf fluttering in the wind.

誰もが、風に揺れる赤いスカーフを身に着けた少女を見た。

The boat moved so smoothly on the calm sea, fluttering its sails.

船は穏やかな海の上を帆を揺らしながらとてもスムーズに進みました。

 

swing

「swing」は、何かを支点として、ぶらぶらと繰り返し揺れる様子を表します。代表的なものが振り子です。また、振り子のように、物や体の一部が揺れる場合にも使えます。

過去形と過去分詞は「swung」です。

I like the old clock. Its pendulum swinging makes me feel relaxed.

私は古い時計が好きです。 振り子が揺れている様子がリラックスさせてくれます。

The boy standing along the road was swinging a bell.

その少年は道沿いに立って鐘を揺らしていました。

 

vibrate

音が出せない時に携帯電話をバイブレーションモードにしたりします。着信音の代わりに電話機が細かく震えて着信などを教えてくれる機能ですね。

この「バイブレーション」の元になっている動詞が「vibrate」です。発音をあえてカタカナで書くならば「ヴァイブレイト」。携帯電話の話からも想像できるように、「vibrate」が表す「揺れる」は「細かく振動する」というニュアンスです。

Why is this airplane vibrating?

この飛行機、なんで細かく揺れているんだろう。

次の例のように、「ガタガタ揺れる」といった日本語の表現に合うこともあります。

The windows will vibrate even when a small car passes by.

小さな自動車が通過するだけでも窓がガタガタ揺れます。

 

動揺する英語表現

ここまで、「揺れる」を表す、さまざまな英語表現を見てきました。

すでにいくつかの例文にもありますように、ご紹介した英単語の中には、物や人が物理的に動くという意味での「揺れる」だけでなく、より抽象的・比喩的な「心が揺れる」といったことを表現したい時に使えるものもあります。

「心が揺れる」という場合、判断が鈍ってしまうような、不安定な状態を指したりしますが、より深刻な状態、不安を感じてあせってしまうような状態になることを「動揺する」と言いますね。

そこで、「揺れる」に関連する言葉として、ここでは「動揺する」の英語表現を3つご紹介したいと思います。「shaken up」「rattled」「upset」です。

 

shaken up

最初にご紹介した「shake」だけでも「動揺する」という意味合いを出すことはできますが、「up」を付けて「shake up」とすることで、動揺している様子をより明確に強調して表現することができます。

「shaken」は「shake」の過去分詞で、「be shaken up」あるいは「get shaken up」などとすることで「動揺している」「動揺する」という意味を表せます。

「〜に動揺する」と言いたい場合は、「by〜」というように「by」を使うのが普通です。また、「少し動揺した」と言いたい時は「a little」や「a bit」を「shaken up」の前に付けます。

I was a bit shaken up by what my teacher said.

先生が言ったことに少し動揺した。

 

rattled

「rattle」「(物)をガタガタと鳴らす」「〜を不安にさせる」といった意味の動詞です。
過去分詞の「rattled」を使い、「be rattled」や「get rattled」「動揺している」「動揺する」という意味になります。

「shaken up」と同様、動揺する原因を表現する場合は「by」を使うのが普通です。

George was visibly rattled by the news.

ジョージはそのニュースを知って、目に見えて動揺していた。

 

upset

「upset」「動揺させる」「うろたえさせる」「心配させる」「めちゃくちゃにする」「混乱させる」といった意味の動詞です。

この「upset」の過去分詞が、全く形が同じ「upset」で、辞書によってはすでに形容詞として解説されている場合もあります。

「be upset」「get upset」という形でよく使われ、「動揺している」「混乱している」「取り乱している」といった意味を表します。加えて、「腹を立てている」「怒っている」という意味でもよく使われますので、文脈から意味を判断しなければなりません。

「upset」の場合、動揺したり怒ったりしている原因を示すには、「about」「by」「with」「at」「over」など、さまざまな前置詞が使われます。

Nancy quickly gets upset about little things.

ナンシーはちょっとしたことにもすぐ動揺します。

上の例文は、文脈によっては「すぐ腹を立てます」と訳される場合もあります。

 

まとめ

いかがでしたか?今回はさまざまな「揺れる」の英語表現について解説しました。「揺れる」を表す英語はたくさんあります。

どんな時にどんな言葉を使えばしっくりくるのか、解説と例文をよく読んで感じ取ってください。それではまた。

 

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