恋は”盲目”って英語でなんて表現する?ことわざからスラングまでそれぞれの意味も含めて「盲目」についてご紹介します!
今回は、「盲目」を英語で表現する方法を解説していきます!よく、「恋は盲目」と言いますが英語でも同じような言い回しをするのでしょうか。ネイティブスピーカーが日常生活でよく使うスラングについても見ていきます。
盲目とは
「盲目」は、ダイレクトに目が見えないことという意味でも使いますが、間接的に物事の本質が見えていないことを指すこともあります。
後者の意味で使う代表的な表現が「恋は盲目」ですね。ちなみに、漢字の「盲」だけでも目が見えないことを指します。
「恋は盲目」ってなに?
「恋は盲目」とは、恋愛や好きな相手に夢中になりすぎて周りが見えなくなってしまうことを指した表現です。いわゆる、世間が言う常識や当たり前すらわからなくなったり、理解しようとしなくなる現象ですね。
好きな人しか見えないのはある意味では幸せなことかもしれませんが、あまりに周りが見えなくなると自分自身が不利益を被ることだってあります。周りに迷惑をかけることもあるので、一概にそれが良い状態とは言えません。
ともあれ、恋愛がそれだけ人を変えてしまうことを思うと、中毒のように少し怖い面もあり、強いパワーであるとも言えます。
盲目
では、英語で「盲目」は何と言うのか見ていきましょう!
基本的には2つの言い方がありますが、そのうちひとつは一般的な言い方、もうひとつは少し限定的な言い方になります。
blind
「盲目」は英語でblindと言います。上記では、「盲目」とは直接的に目が見えないことと、間接的に周りが見えなくなることの2つの意味があるとご紹介しましたね。
このblindは、どちらの意味としても使えます。まさに、日本語の「盲目」と同じように使える英単語だと言えるでしょう。
どちらの意味として使われているか判断する方法は、文脈を見ることです。ここも日本語と同じなので、英語の文章を読み解く際にはそれほど苦労しないと思いますよ。
Love is blind.
恋は盲目です
こちらは日本語の表現を英語にしたものです。和訳を直訳すれば良いだけなので簡単ですね。「盲目的愛情」なんて訳もできます。
文法的に考えれば、恋そのものが盲目なのではなくて、恋をしている人が盲目なのですがそのあたりは日本語も英語も気にしません。慣用句やフレーズ、決まり文句として覚えてしまいましょう。
Be kind to blind people.
目が見えない人には親切にしなさい
目が見えない人のことは、blind peopleと言います。この例文に使われているbe kind to~は「~に親切にしなさい」という意味で、中学生が命令形を習ったばかりのときには間違いが多発する表現です。
命令形の肯定文は動詞で始まりますが、一般動詞が多いためbe動詞から始まる表現に慣れていないと間違えます。よくある間違いは、Kind to blind peopl.と、形容詞であるkindから文を始めてしまうことです。これでは動詞がなく文になりません。
命令形の肯定文は動詞の原型から始めるのですが、be動詞の原型はbeなので最初にbeを置きます。英会話では文法を考える時間はありませんから、咄嗟に口をついて出てくるくらい練習しておきましょう。
visually impaired/disabled
「盲目」は、visually impairedやvisually disabledという英語表現も使えます。
ただし、こちらの表現は目が不自由という意味では使えません。周囲が見えなくなっているという比喩的な表現の意味合いが強いです。目が見えない人を指すこともできますが、visually impairedやvisually disabledはblindより直接的でない優しい言い方です。
また、blindというと何も見えない状態を指しますが、visually impairedやvisually disabledの場合は目がかなり悪くてあまり見えない状態も含みます。
She is visually impaired these days. Love is blind, you know.
彼女は最近周りが見えてないね。恋は盲目って言うしね
blind のスラングの意味は?
先ほどblindは「盲目」という意味だと解説しましたが、実はスラングでは別の意味になるので注意しましょう。英語辞書でblindを引いてみると、以下のような記載があります。
〈俗〉酔っぱらった、泥酔した◆酒・麻薬で
I was so blind last night.
昨夜はめちゃくちゃ酔っぱらっちゃった
一文だと、恋愛などで昨晩周りが見えなくなっていたという意味にも捉えられなくはないですが、酔っ払ったという意味で訳した方が自然でしょう。同じ単語で複数の意味がある場合は、やはり文脈が頼りとなります。
おまけ
ここからは、「盲目」に関する英語表現のおまけです!
似た意味の言葉は関連付けて覚えやすくなるので、語彙力を効率よく増やすためにも覚えてみてくださいね。
盲導犬
「盲導犬」という言い方は複数あります。一般的にはguide dogやseeing eye dogが使われます。このうちseeing eye dogは主にアメリカで使われる表現です。
guide dogは、そのまま「ガイドする犬」ですから、この単語を知らなくても理解できそうですよね。
他にも、盲導犬と似た意味を持つ単語があります。以下にまとめました。
an assistance dog=補助犬
a service dog=介護犬, 介助犬
a hearing dog=聴導犬
assistanceは、日本語でも「アシスタント」という言葉があるのでこちらも理解しやすいのではないでしょうか。また、serviceも「サービス」と、すでに日本語として使われています。hearingは「聞く」という動詞のhearが入っているので、こちらも初見で意味を想像できる単語になっています。
I knew she was blind because she had a guide dog.
盲導犬を連れていたので、彼女が盲目だとわかったんだ
ちなみに、海外でもタクシーに盲導犬を乗せることを拒否して問題になることはたびたびあるそうです。マイノリティーに優しいイメージの国もありますが、その人の心根によってトラブルになることはどこの地域でもありますね。
類義語の「偏見」
次は、「偏見」という英単語を見ていきましょう。「偏見」という意味で使われる英語の代表格は2つあります。
それぞれが持つニュアンスを理解すれば違いもわかるので、どちらを使うべきかシチュエーションに合わせて決めましょう。
bias
「偏見」は、英語でbiasと言います。「バイアス」と日本語でも使いますね。
割とカジュアルな会話の中でも使える表現なので、日常英会話を聞いていても出会うかもしれません。英和辞典で引くと、名詞と動詞でそれぞれ以下のような意味が出てきました。
名詞
「先入観」「偏見」「偏り」「傾向」
動詞
「偏見を持たせる」「偏らせる」
名詞として知っている方は多いと思いますが、動詞としても使えることはあまり知られていないのではないでしょうか。
Cambridge Dictionaryの英語辞典には、以下のような説明もありました。
「個人的な意見が判断に影響を与え、特定の人物や物事を不公平に支持したり反対したりする行為」
このことから、先に出てきた名詞のbiasの意味のひとつ、「先入観」も「偏見」のひとつであるとわかります。
I might be biased but I think the Japanese are very shy.
偏見かもしれないけど、日本人ってすごくシャイだよね
例文の中のI might be biased but~はセットで覚えておくと便利です。「偏見かもしれないけど」という前置きができます。
また、bias against~を使えば「~に対する偏見」という意味で使えるのでこちらも熟語として暗記しておくことをおすすめします。イディオムであれば、unconscious bias「無意識の偏見」も覚えておくとディベートなどで使えます。
prejudice
「偏見」は、英語でprejudiceとも言います。こちらも辞書で調べてみました。
名詞
「先入観」「偏見」「嫌悪感」「ひがみ」
動詞
「偏見を抱かせる」「先入観を持たせる」
どうでしょう。biasと似ていますが、違いはありますね。Cambridge Dictionaryによると、「十分な思考や知識なしに形成された、不公平で不合理な意見や感情」と記載されています。
「ひがみ」や「嫌悪感」がprejudiceという単語の意味に入っていることから、biasより少しマイナスな意味合いが強いことがわかります。といったマイナスのイメージの言葉も出てきています。
ですから、もしbiasを使った例文をprejudiceに置き換えるならば、「この偏見は悪いことである」という考えが根底にあることになります。
I might be prejudiced but I think the Japanese are very shy.
この例文の訳はbiasを使ったときと同じですが、発言者がこれはあまり良い考えではないと思っていることがわかります。
まとめ
「盲目」は、一般的にはblindを使いますね。ブラインドは窓の光を遮るものとして使われていますから、ニュアンスはわかると思います。
関連用語の情報と結びつけて覚えれば、長期記憶に残る可能性も高くなるでしょう。スラングの意味もあるので、文章や用例の中でも立ち位置を確認・理解することも重要です。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.