「彼女は人の真似ばかりする」「彼のモノマネはおもしろい」など、「真似」と言いたい時に英語でどのように表現するかご存知ですか?
真似をする動作にも様々なニュアンスがあるので、英語では状況に合わせて表現を使い分ける必要があります。
今回の記事では、そんな「真似」を意味する英語表現をまとめて紹介していきます。例文とあわせて詳しく解説していくので、ぜひ英語学習の参考にしてみてくださいね。
真似とは(模倣との違い)
まず最初に、日本語の「真似」の意味から確認していきましょう。
「真似」とは、他人の行動や言動を見て、同じように行動したり振る舞ったりすることを指します。
「子供が大人の真似をする」「有名人のダンスを真似した」など、形だけ似せた動作をすることが「真似」です。「模倣」も似た意味を持ちますが、少しニュアンスに違いがあります。
「模倣」は、他人の行動や振る舞いを単にコピーするだけでなく、その行動背後にある原則やアイデア、パターンを理解し、それを自分の状況に適用することを指します。
「ビジネス成功例を模倣する」「模倣犯による犯行」など、ただ形を真似るだけでなく、パターンや概念を理解した上で似せる、もしくは手本にすることが「模倣」です。
そうした「真似」と「模倣」のニュアンスの違いもおさえながら、英語表現を見ていきましょう!
模倣
まず最初に、「模倣」を意味する英語表現を紹介していきます。
例文とあわせて解説していくので、ぜひニュアンスの違いに着目しながらチェックしてみてくださいね。
imitation/imitate
imitationは「模倣」を意味する名詞、「imitate」は「模倣する」を意味する動詞です。
他の人の言動や行動、作品のスタイルやデザインを模倣し、再現することを意味します。良い意味でも悪い意味でも使うことができ、「模倣」と表現する時に幅広く使われる表現です。
また、「imitation」には「模倣品」という意味もあり、本物と同じ見た目をしている偽物を指します。
(彼女の絵は、有名な芸術家の作品の優れた模倣でした。)
(他の誰かの模倣をし続ける人々が嫌いです。)
(その子供はお母さんの手料理を真似て、美味しい料理を作りました。)
(彼はスポーツ選手たちを模倣して、自分もトレーニングを始めました。)
(その猿は人の真似をする。)
(オンラインで宝石を買う際には注意が必要です。その中には模倣品もあるかもしれません。)
copy
「copy」は、「模造品・模倣物」を指す名詞です。本物に似せてつくられた偽物を意味し、特にブランド品や高価なもののコピー品を指すことが多いです。
また、「copy」には「複写物・写し」という意味もあります。この場合は、「I made a copy of the report(報告書のコピーを作成する)」など原本を複製したものを指し、日本語の「コピー」の意味と同じです。
他にも「copy」は動詞として使うこともでき、その場合は「模倣する・真似る」という意味を持ちます。他人の行動やスタイルを模倣することを指します。
(彼はオリジナルの絵画を買っていると思っていましたが、実際は模倣品でした。)
(その美術館には有名な絵画のレプリカが展示されています。)
(彼女はよくお気に入りのセレブのファッションを真似します。)
(デザイナーは自然の要素を模倣し、独自の衣料品ラインを作り上げました。)
emulate
「emulate」も「模倣する」を意味する動詞です。
「良いものや成功例を模倣してより良い結果に繋げる」といった場面で使われる表現で、ポジティブなニュアンスがあります。
(その若い芸術家は、古典の巨匠たちの技術を模倣しようとした。)
(その若いアスリートは、オリンピックの金メダリストの実績を模倣したいと思っています。)
(彼女はいつも自分のお気に入りのファッションアイコンを模倣し、似たような服を着ています。)
真似
次に、「真似」を意味する英語表現を見ていきましょう。
mimic
「mimic」は、行動や声、言動や外見などの特徴を真似するという意味の動詞です。
形だけを似せて真似することを指し、モノマネや冗談で人のマネをするような動作を指します。
(彼女はさまざまなアクセントを完璧に真似できる。)
(そのインコは人間の話し声を真似できる。)
(彼はお気に入りのアニメキャラクターの決まり文句を真似するのが好きだ。)
mock
「mock」は、「模擬の」を意味する形容詞です。
「模擬試験(mock test)」や「模擬練習(mock practice)」など、テストや実験などで本物の状況を模倣して練習することを指します。
(消防士たちはスキルを練習するために模擬の救出作業を行った。)
(生徒たちは本番に向けて模擬試験を受けます。)
(実際の競技前に、チームは模擬練習を行いました。)
impressionist モノマネ
「impressionist」は、本来は芸術分野の「印象派」を表す単語ですが、有名人の印象を真似るということから「モノマネする人」という意味も持ちます。
人の話し方や特徴を真似る人、誇張して表現する芸人(タレント)のことを指します。
もしくは「impresonator(モノマネする人)」と言うこともでき、同様に芸能人や有名人などのモノマネをする芸人を意味します。
(彼女はアメリカのトップものまねタレントです。)
(彼は素晴らしいモノマネ芸人です。)
真似 スラング
ここからは、「真似」を意味するスラング表現をご紹介していきます。
カジュアルなシーンで使えるスラング表現なので、フォーマルシーンでは使えないので注意してくださいね。
rip-off
「rip-off」は、「模倣・コピー」を意味するスラング表現です。
模倣が不正である、またはオリジナルの価値や創造性を侵害しているというニュアンスが含まれており、ネガティブな意味合いで使われます。
(その映画は1980年代のクラシック映画を露骨に模倣している。)
(彼らは明らかに、オリジナルのビデオゲームの成功を模倣しようとしています。)
(この偽物の腕時計は、高級ブランドの安物の模倣品です。)
真似 イディオム
最後に、「真似」を意味する英語のイディオム表現を見ていきましょう。
take after
「take after」は、「〜に似ている」を意味するイディオム表現で、「血縁者と似ている」と言いたい時に使えるフレーズです。
実はこの「take after」には「〜を真似る・見習う」という意味もあり、「He’s taking after her.(彼は彼女を真似している)」といった使い方ができます。
(お姉ちゃんを見習いなさい!)
(彼の真似をするのはやめなさい。)
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、「真似」を意味する英語表現をご紹介しました。
どれも「真似」を意味する表現ですが、シチュエーションによって使い分けが必要です。ぜひそれぞれの単語が持つニュアンスを覚えて、ぜひ英会話で使ってみてくださいね!

◇経歴
英語使用歴:5年
Webライターとして言語学習や海外生活に関する記事を執筆しています。
◇海外渡航経験
・英語圏含む30ヶ国以上への渡航経験あり
・海外在住歴3年
◇自己紹介
海外旅行にハマり英語の必要性を実感したことをきっかけに、一念発起しNativeCampで英語学習をスタート。留学なしで英会話を身につけました。化粧品メーカーの営業を経て、現在はフリーのWebライターとして活動中です。メキシコシティに住んでおり、普段は英語とスペイン語を使って生活をしています。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.