「~っぽい」は英語で何て言う?例文や類義語も合わせてご紹介します♪

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私たちは日常会話の中で、「あの人って飽きっぽい性格だよね」や「午後から雨が降るっぽいよ」など、何気なく語尾に「~っぽい」を付けて話すことがありますね。

この「~っぽい」っていう表現、本来はどういう意味かご存じですか?

日本語の文法的に、「~っぽい」というのは接尾語で、基本的に名詞や動詞の連用形、形容詞のうしろに付けて使います。

従来は、「~の傾向が強い」「~を多く含んでいる」といった意味で使われましたが、時代とともに、「~みたい」「~らしい」に置き換えられる、推量の意味でも使われるようになりました。

日本語で考察しても奥深い、この「~っぽい」という言葉、英語ではどのように表現するのでしょうか?

今回の記事では、「~っぽい」について徹底解説!「~っぽい」の英語表現をはじめ、「~風な」「~的な」といった類義語も合わせてご紹介していきます。

まずは、日本語で「~っぽい」の用例を理解しよう!

普段の生活の中で、文法的に日本語の用例を考える機会は少ないかも知れませんが、改めて意識して考えてみると、英会話の時に大きく役に立ちます。1つ1つ見ていきましょう。

1. 従来の意味:「~の傾向が強い」、「~を多く含んでいる」、「~のような」、「~しやすい」、「~そうな」

①名詞+「~っぽい」=「~ような」「~を多く含む」で言い換え可能

なんで、今日は男っぽい格好をしているの?
→なんで、今日は男のような格好をしているの?

容疑者の服の色は? 茶色っぽい色でした。
→容疑者の服の色は? 茶色のような色でした。

この大福、皮の部分が粉っぽい。
→この大福、皮の部分が粉を多く含んでいる。

②動詞+「~っぽい」=「~やすい」で言い換え可能

私の父は、忘れっぽい人だ。
→私の父は、忘れやすい人だ。

サッカー部の顧問は、怒りっぽい性格だ。
→サッカー部の顧問は、怒りやすい性格だ。

③形容詞+「~っぽい」=「~そうな」で言い換え可能

あの子はおしゃれだけど、いつも安っぽい服を着ている。
→あの子はおしゃれだけど、いつも安そうな服を着ている。

この車はパワーがあるから、粗っぽい道でも大丈夫だ。
→この車はパワーがあるから、粗そうな道でも大丈夫だ。

2. 推量を意味するもの:「~みたい」「~らしい」

①動詞+「~っぽい」

彼は、どうしてスーツを着ているの? これから仕事に行くっぽいよ。
→彼は、どうしてスーツを着ているの? これから仕事に行くらしいよ。

この前に買ったパソコン、もう壊れたっぽい。
→この前に買ったパソコン、もう壊れたみたい。

②形容詞+「~っぽい」

今度の期末テスト、いつもより難しいっぽい。
→今度の期末テスト、いつもより難しいらしい。

今年の夏って去年より暑いっぽい。
→今年の夏って去年より暑いみたい。

「~っぽい」は英語で何て言うの?

ニュアンスによって、フレーズを使い分ける必要がありますが、「~っぽい」は、主に「~ish」「like~」「~y」などで表現することができます。

★「~ish」

「子供っぽい」や「熱っぽい」など、名詞+「~っぽい」を表すのにぴったりな表現が、「~ish」です。

「~ish」は名詞に付けると形容詞になる場合が多いのですが、「色」「時間」「人の名前」に付けて、「~っぽい」を表すこともできます。その場合、スラングになるので、カジュアルな口語表現として使うようにしましょう。

1. 形容詞になる「~ish」

① Childish(Child+ish)=子供っぽい、子供じみた

I don’t like this sweater because the design is too childish.
(このセーターは、デザインが子供っぽいから好きじゃない。)

② Boyish(Boy+ish)=少年っぽい、少年らしい

That girl always behaves in a boyish manner.
(あの女の子は、いつも男の子っぽく振る舞っている。)

③ Feverish(Fever+ish)=熱っぽい

I will skip school today as I feel feverish.
(熱っぽいから、今日は学校を休むつもりだ。)

④ foolish(fool+ish)=バカっぽい

He is the last person to do such a foolish thing.
(彼がそんなバカなことをするはずがない。)

2. 色に付ける「~ish」

その色そのものではないけれど、「~色っぽい」「~色のような」といった近い色を表すことができる便利な表現です。

① Greyish(Grey+ish)=グレーっぽい

That man with greyish hair is my uncle.
(あの白髪かかった男性は、私のおじだ。)

② Greenish(Green+ish)=緑っぽい

The insect I found in the bush yesterday was a dark greenish color.
(私が昨日、茂みで見つけた虫は、濃い緑がかった色をしていた。)

③ Reddish(Red+ish)=赤っぽい

Lily’s hair is a bit reddish by nature.
(リリーの髪は生まれつき少し赤っぽい色をしている。)

④ Purplish(Purple+ish)=紫っぽい

I would say that a light-purplish color is definitely this year’s trend.
(今年は絶対に薄紫系の色がはやるだろう。)

⑤ Bluish(Blue+ish)=青っぽい

He must be sick because his lip looks bluish.
(彼の唇は青っぽい色をしている。きっと具合が悪いに違いない。)

3. 時間や年齢に付ける「~ish」

「~ish」は、時間や年齢などに付けることで、「~時ごろ」「~歳くらい」と、おおよその数字を表すことができます。

① Fiveish(Five+ish)=5時ごろ/Sevenish(Seven+ish)=7時ごろ

A:What time will you be home?

(何時ごろ帰れそう?)

B:Maybe, fiveish.

(5時ごろかな。)

A: All right. Mr. and Mrs. Anderson will be here around sevenish, so I want you to help me prepare dinner when you come home.

(アンダーソン夫妻が7時ごろ来るから、帰ったら夕飯の準備を手伝ってほしいの。)

B: Absolutely.

(もちろんだよ。)

② Thirtyish(Thirty+ish)=30歳くらい

A:I saw your son the other day. He looked like a fine young man. Is he thirtyish now?

(先日、息子さんを見かけたわ。好青年ね。年齢は30歳くらい?)

B:Yes, he is 32 and an up-and-coming businessman.

(ええ。息子は32歳でバリバリの実業家よ。)

4. 人の名前に付ける「~ish」

人の名前のあとに「~ish」を付けることで、「~らしいね」と表現することができます。

例えば、「ナオミ」という名前の女性を「Naomi-ish」とすれば、「ナオミらしいね」と言うことができ、彼女が自分らしい言い方・行動をしたことを意味します。

A:Do you know Naomi is going to quit the job to study abroad?

(ナオミが会社を辞めて、海外留学するって知ってた?)

B:No. But that’s why she has been studying English so hard.

(いいえ。でも、だからあんなに英語を勉強していたのね。)

A: Yeah, that’s really Naomi-ish.

(ええ。まさにナオミらしいわ。)

★「~like」

「like」には「~を好きだ」という、動詞として基本的な意味がありますが、ここでは、「like」+名詞で、「~のような」「~っぽい」を表せるフレーズをご紹介します。

「like~」だけを使う場合もあれば、「taste(s) like~」や「sound(s) like~」のように、前に動詞を付けることもできます。

また、いずれの場合でも、「like」のうしろのには、名詞だけでなく、主語と動詞を含んだ長い文章を付けることができます。その場合、意味は「~のように」になります。

1. 「like~」のみ

You speak English like a native speaker. How did you study English?

(君ってネイティブスピーカーっぽい話し方するね。どうやって英語を勉強したの?)

Her hairstyle is like a boy but that looks great on her.

(彼女の髪型は男の子っぽいけど、よく似合ってる。)

I am innocent as I have an alibi like I said before.

(以前言ったように、私にはアリバイがあるから無実だ。)

2. 動詞+「like~」

I don’t understand why Gorge acts like a little child.

(なぜジョージが子供っぽい行動をするのか理解できない。)

This cake looks nice but tastes like medicine.

(このケーキって見た目はいいけど、薬っぽい味がする。)

My grandmother’s room always smells like burning incense sticks.

(祖母の部屋は、いつも線香をたいたような匂いがする。)

I bought this washing machine last year, but it sounds like it’s going to break soon.

(この洗濯機は、去年に買ったんだけど、もう壊れそうな音がしている。)

★「~y」

「~y」は、「名詞」のうしろに付けて、形容詞として使います

食材に使われることが多く、「gingery(ショウガの)」「cheesy(チーズの)」「peppery(コショウが効いた)」「garlicky(ニンニクの)」など、「~っぽい味」「~の風味が強い」を表すのにとても便利です。

カジュアルな表現なので、フォーマルな場では使うのを控えるようにしましょう。

ほかにも、「sunny(日当たりのよい)」「creamy(クリーム状の)」「healthy(健康な)」「smoky(煙を出す)」など、ふだんよく耳にする単語も、実は、この「~y」から成り立っています。

また、「fishy」は、「魚臭い」という意味のほかに、「ウソっぽい/うさんくさい」という意味もあるので、使う時は注意が必要です。

I know green juice is good for my health, but I don’t like it as it tastes like mediciny.

(青汁が体にいいっていうのは知っているけど、薬っぽい味が苦手なんだよね。)

The summer vacation has just started, so let’s do something summery!

(夏休みも始まったわけだし、何か夏っぽいことをしようよ!)

She said “Good bye” with a watery smile.

(彼女は、“さようなら”と弱々しい笑顔で言った。)

I can’t trust him because his story is fishy.

(彼の話はうさんくさいから信用できない。)


ここで少し余談!

下記記事では「しんどい」の英語表現を例文や類義語と共にご紹介しています!この記事を参考に自分の気持ちを相手に伝えられるようにしていきましょう♪♪

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「~風な」「~的な」など、「~っぽい」の類義語を英語で言うと?

「~っぽい」の類似表現として、「~風な」「~的な」などの言葉も、よく若者に使われているイメージがありますよね。

実際、「~風な」「~的な」は、英語で何て言うのでしょうか?こちらも、日本語の文法と合わせて詳しく解説していきます。

1. 「~風な」

「~風な」には、さまざまな意味がありますが、私たちが日常生活でよく耳にするのは、主に以下の2種類でしょう。

①動詞+「風な」
意味:それらしい様子やふり
例:「知った風な~」、「聞いた風な~」「見た風な~」など

②名詞+「風な」
意味:そういう様式や外見であること、その傾向があること
例:「中華風の料理」や「サラリーマン風の男」など

いずれも、「風な~」は「~(の)ような」に置き換えることができます。英語では、「~ish」「like~」「as if~」「-style」「-esque」などの表現で言い表すことができます。

You have a baby face, so girlish dresses fit your image perfectly.
(君は童顔だから、少女風のドレスは君のイメージにぴったりだよ。)

She speaks Spanish like a native speaker.
(彼女はネイティブスピーカー風にスペイン語を話す。)

He behaves as if he knew the truth.
(彼は、まるで真実を知っている風に振る舞っている。)

He is wearing an 80s style jacket.
(彼は、80年代風のジャケットを着ている。)

The movie I watched last night was a bit Spiderman-esque.
(ゆうべ見た映画は、スパイダーマン風だった。)

2. 「~的な」

「~的な」は、名詞に付いて形容動詞を作ります。本来の用法は、主に以下の3種類です。

① 意味:そのものではないが、それに似た性質を持っていること
例:「文学的発想」、「母親的な存在」

② 意味:主に抽象的な事柄を表す言葉に付き、その状態にあること
例:「印象的な言葉」、「積極的な行動」

③ 意味:物事の分野や方面などを表す言葉に付き、“その側面から見て”という意味を表す例:「平和的な解決」「事務的な手続き」

しかし、近年では、「わたし的には~」「俺的には~」のように、自分のことをあえてぼかして使う人が若者を中心に多く見られます。この用法は、③の用例とほぼ同じ意味だとされています。

英語で「~的」を表す場合、内容によっては、形容詞の単語だけで表すことも可能ですが、ここでは、「like~」と「~wise」を使った表現をご紹介します。

Since my parents passed away, my big sister has been like a mother to me.
(両親が他界してから、姉が母親的存在なんです。)

No worries. Moneywise, there is no problem.
(大丈夫。金銭的には、まったく心配ないよ。)

Timewise, it is impossible to pass the test.
(時間的に、その試験に合格するのは不可能だ。)

It must be a wonderful day weatherwise.
(天気的に、すばらしい1日になるに違いない。)


ここでまた少し余談!

下記記事では「目処が立つ」の英語表現についてご紹介しています!日本語ではよく聞きますが、英語だとなんというのかパッと浮かばない人も多いのではないでしょうか?そんな方はぜひ下記記事を参考にしてください♪♪

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、「~っぽい」に関する表現について、日本語の意味や文法から細かくひもといていき、さまざまな英語表現を詳しくお伝えしました。

同じ「~っぽい」であっても、いろいろなパターンがあり、また、伝えたいニュアンスによってフレーズを使い分ける必要があるので、何度も口に出して練習をしてみてくださいね。

自分の中の英語のストックが増えれば、それだけ豊かな表現ができるので、覚えた表現は英会話をする時に積極的に使うようにしましょう。

本記事が、皆様の英語上達に役に立てば幸いです。