「この机が邪魔なんだよね~」
「勉強してるんだから邪魔しないでよ!」
「お邪魔してすみません……」
進行や成功を妨げる物や人のことを「邪魔」といいますよね。英語で「邪魔」をどういうのか知っていますか?日常でもビジネスでもよく使う言葉なので、英語でいえるようになると便利です。
この記事では「邪魔」を表現するさまざまな英語を紹介します。「邪魔!どいて!」などの日常的なフレーズもまとめました。英語学習にお役立てください。
「邪魔」の英語表現
英語では複数の単語で「邪魔」を表現することができます。ここでは、次の3つの英単語を紹介します。
Obstacle
Hindrance
Disturbance
状況に適した英単語を使い分けられるようになるためには、それぞれのニュアンスを正しく理解することが大切です。例文とともに詳しく解説します。
Obstacle
“Obstacle”は、障害物を意味する名詞です。
人やものの進行・歩みなどを、邪魔したり遅らせたりするものを表す英単語です。可算名詞のため、障害物が複数ある場合は、”obstacles”となります。
“an obstacle in〜”で「〜上の障害」と表現できます。たとえば「ビジネス上の障害」といいたいときは、”an obstacle in business”です。「道路上の障害」は”an obstacle in the road”です。障害物競争は”an obstacle course race”と表現できます。
「邪魔する」といいたい場合は、動詞の”obstruct”を使います。併せて覚えておくと便利ですね。
“Obstruct”は、日本語の「邪魔する」と同じようなニュアンスです。道路や入口をふさぐことや、視界を遮る(邪魔する)こと、進行を邪魔することを表したい時に使います。
文型は「主語 + obstructed +目的語」です。「あなたはわたしのプランを邪魔した」といいたい場合は、”You obstructed my plan.”といいましょう。「このビルは視界を遮る(邪魔だ)」は”The building obstructs the view.”ですね。
I felt that my husband was an obstacle to my work.
(夫が仕事の邪魔だと感じました。)
So, what is the biggest obstacle?
(では、最大の障害は何でしょうか?)
There is no legal obstacle to its project.
(そのプロジェクトに法的な障害はありません。)
The trees obstruct the road.
(木々が道をふさいでいます。)
Don’t obstruct the entrance.
(入口をふさがないで。)
Hindrance
“Hindrance”も障害物を意味する名詞です。
“Hindrance”は何かしようとしていることに対して、邪魔するものや人を指す単語です。日本語の「足をひっぱるもの」「足手まとい」のニュアンスをイメージするとわかりやすいでしょう。
“Hindrance to~”で「〜の妨げ(障害)」と訳します。「ビジネスの妨げ」は”hindrance to business”、「成長の妨げ」は”hindrance to development”です。
「邪魔する」と動詞で使いたい場合は、”hinder”です。
<Hinderの意味>
他動詞:妨げる、妨害する、邪魔する、遅らせる
自動詞:〔計画・仕事などの進行の〕妨げになる、邪魔になる
文型は「主語 + obstructed +目的語」です。「あなたはわたしの事業を邪魔する」といいたい場合は”You hinder my business.”となります。
”from doing”を付け加えることで「〜することを妨げる(邪魔する)」と説明できます。たとえば「あなたはわたしが新しい仕事に就くのを邪魔する」は、”You hinder me from getting a new job.”です。
I don’t want to be rude, but she was more of a hindrance than a help.
(こんなことを言って申し訳ないのですが、彼女は助けるというよりむしろ邪魔でした。)
The lack of money is the biggest hindrance to opening a new shop.
(新しいお店を開く上で最大の障害は、お金が足りないことです。)
There is no hindrance.
(邪魔なものはありません。)
My poor knowledge of Japanese is a serious hindrance to my attempts to find a job in Japan.
(わたしの日本語の知識が乏しいことは、日本で仕事を見つける上で大きな障害になっています。)
Don’t hinder him in his work.
(彼の仕事の邪魔をしないでください。)
Disturbance
“Disturbance”は、平穏な状態や静けさ、秩序、集中力などを妨害するものを表す英単語です。
<Disturbanceの意味>
名詞:〔平穏な状態を〕混乱させること、〔人の集中力などを〕かき乱すこと、〔公共の場での〕騒ぎ、騒乱、乱れた心、心の動揺、ろうばい
「邪魔する」というには、動詞の”disturb”を使います。
<Disturbの意味>
〔忙しい人の〕邪魔をする、〔人を〕不安に[動揺・困惑]させる、〔仕事などを〕阻害する、妨げる、〔平安や静けさを〕乱す、破る、かき乱す、〔人を〕起こす、〔~を〕目覚めさせる
“Disturb”は、「邪魔をして問題を引き起こす」ようなニュアンスで覚えるとよいでしょう。
”Don’t disturb!”(邪魔しないで・起こさないで)や”Sorry to disturb.”(邪魔してごめんね。)日常会話でよく使われる単語です。“Am I disturbing you?”で「邪魔してない?」と気遣いの一言としても使えます。
Please do not disturb the other customers.
(他のお客様のご迷惑にならないようにお願いします。)
The noise was a disturbance to the neighbors.
(騒音は、近隣住民に迷惑だった。)
The music disturbs my concentration.
(その音楽がわたしの集中力を妨げます。)
Your phone calls disturb my studies.
(あなたの電話が勉強を妨げています。)
邪魔!のフレーズ
「邪魔だよ!」といいたい時に使えるフレーズは、次の2つです。
Don’t block my way!
Get out of my way!
どちらも強い口調の表現です。本当に困ったときに咄嗟に出るように練習しておくとよいですね。それぞれ紹介します。
Don't block my way!
“Don’t block my way!”を直訳すると「わたしの道をふさぐな」です。つまり、「邪魔しないで!」「邪魔だからどいて!」を意味します。
丁寧に伝えたいときは”Please don’t block the way. People can’t walk through.”(道をふさがないでください。人が通れないですよ。)というとよいでしょう。
Get out of my way!
“Get out of my way!”を直訳すると「わたしの道から外れろ」です。つまり「邪魔しないで!」となります。辞書には次のように紹介されています。
丁寧に伝えたい場合は”Please get out of my way.”といいましょう。
まとめ
この記事では、英語で「邪魔」と言いたいときに使える英単語を3つ紹介しました。
名詞と動詞をセットで覚えることで、使い方の幅が広がります。それぞれの単語のニュアンスの違いを理解することも大切です。
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◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇留学経験
アメリカのLAのコミュニティカレッジに入学・卒業。
OPT VISAを取得し、LAのアパレル会社に1年間勤務。
次なる目標は、娘との親子留学。
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.