韓国語を勉強している学習者は今ではとても多いです。何を目的に韓国語を勉強しているかは人それぞれ違いますが、韓国語を話せるようになったり理解できるようになってやりたいことや叶えたい夢があると思います。
韓国語や英語など外国語を理解し会話ができるようになるためには、長い時間がかかります。個人差があるため一概に言えませんが、自分が習得したい言語の難易度や習得したいレベルによって数年から長い場合10年以上かかることもあります。
韓国語学習でも全くの韓国語初心者で単語も文法も何ひとつ知らない状態であれば、難易度の低い旅行会話レベルを不自由なくこなせるレベルになるにも最低で1年程度は必要になります。そして、その1年の学習は時間がある時だけとか週に1回やる趣味程度ではなく毎日習慣化してやる必要があります。
このように韓国語も含め外国語学習は、その言語自体について学ぶ以前にまずは学習をすることが当たり前の状態、つまり習慣化ができるかどうかが習得に成功できるかどうかを左右する前提条件になります。
韓国語学習者の多くは、そのことについて理解はしつつも実際には実践できないという人が少なからずいるように思います。
今回の記事では、韓国語習得に成功するために最も重要なポイントである学習の習慣化について説明します。
学習の習慣化がなぜ大事なのか?
冒頭で触れた通り韓国語習得に成功するためには、学習の習慣化ができるかどうかが鍵になります。
学習者の多くは習得に成功するために重要なこととして、良いテキストや学習コンテンツ、レッスン、学習法などを考えがちです。
確かに、それらも重要ですが、それらを活かし習得に成功するためにまずは学習の習慣化が必要だということです。ここからは、学習の習慣化がなぜ大事なのかについて説明します。
語学習得は時間と経験が必要なスキル習得だから
私たちは学校教育で中高と英語を学んでいます。学校で習うものは勉強という認識が強いですが、語学習得は体育と同じで実技です。
知識を学んで終わりではなく、それをもとに自分で実際にやっていく中で体が覚えた状態になり、最終的には無意識的にできるようになっている体得の状態がスキル習得です。
韓国語を理解し話せるようになることはまさにスキル習得です。スキル習得はやってすぐにできるものではなく、長い時間と経験を積まなければできるようになりません。
そのため、冒頭で触れた通り基本的には年単位をかけて学習を継続する必要があるということです。
習慣化できないと語学スキルは身につかないから
韓国語や英語など語学に限らず、スキル習得全般に共通していますが、習慣化ができなければスキルは身に付きません。
会話であれば、その時に何回か繰り返し練習してひとまずできるような状態になっても、そのあと数日何もしなければまた元の出来ない状態に戻ってしまいます。
そうならないためには、学習や練習を習慣化し、毎日欠かさず会話をしている状態にすることが大事です。
習慣化し韓国語に触れる状態にすることで忘れないから
これは、先の項目と関連していますが習慣化し毎日韓国語に触れる状態にすることで、学んだことや練習によって身に付けた感覚を忘れなくなります。
人間は今日学んだことは、翌日になると約70%は忘れていると言われています。そのため、忘れてまた覚え直す、やらなくてできなくなったからまたできるように練習する、という余計な手間や時間をかけないためにも習慣化が大事だということです。
学習の習慣化がなぜできないのか?
習慣化が大事である理由を先の項目で説明しましたが、これについては既に認識している学習者も多いと思います。
ですが、分かっているけどできないという人は少なからずいるのではないかと思います。ここからは、学習の習慣化がなぜできないのかについて説明します。
学習の目的、目標、計画がないまま勉強しているから
韓国語を勉強している人は、何かしらのきっかけがあって韓国語を始めたと思います。
そして、韓国語を始める時に韓国語ができるようになってやりたいことやなりたい自分の姿などを何となく想像したと思います。
ですが、それらの想像は曖昧なことが多く、はっきりとした目的や目標がないまま何となく学習をしている学習者もいるのではないかと思います。
このはっきりした学習目的や目標がなく、それによって明確な学習計画がないことが学習の習慣化ができない理由のひとつです。
何となくしている勉強や行き当たりばったりの勉強では、学習効率が悪いだけではなく、どこに自分が向かって勉強しているのかを自分自身が把握できていないので、学習への意欲が沸きづらいです。
それによって、学習の習慣化も難しいです。
趣味感覚の学習で習得ができると思っているから
英語でもそうですが、趣味程度でやっています、という人がいます。
ですが、既に書いた通り語学はスキルの習得であるため、週に1回とか暇な時や気が向いた時だけ気軽にやるような勉強ではいつまでも習得はできません。
どの程度の時間を韓国語学習に使えるかは個人差があるとは思います。ですが、本当に習得をしたいのであればそれなりの時間と手間をかけなければならないということを肝に銘じて学習をする必要があります。
やる気やモチベーションなど気分に頼った勉強をしているから
勉強や何か練習をする時にやる気を出してやるとか、根性でやる、またモチベーションが上がらないとできないなど自分の気分に頼った勉強をしていると習慣化が難しいです。
なぜかと言うと、人の気分は常に一定ではなく韓国語学習とは関係ないことで上がったり下がったりするからです。
人間なので、イヤなことや悲しいことがあれば気分が沈む、嬉しいことや楽しいことがあれば気分が弾むということは誰しもあります。
ですが、それらに左右されて今日はやる気があるからやる、今日は嫌なことがあって気分がブルーでやる気が出ないからやらない、のような勉強をしていると当然習慣化はできません。
負荷のかかり過ぎた勉強をしているから
これは初心者や初級者など韓国語を始めたばかりの人に特に多いです。
始める時は一番モチベーションが高いので、あれもやろう、これもできそうと思い複数の教材に手を出したり、学習量を無理にしてしまうことがあります。
ですが、これらの勉強は長続きしないことがほとんどです。始めたばかりのやる気がある時は多少の無理をしてできても、毎日継続してすることは恐らくできません。このような負荷のかかり過ぎた勉強では習慣化はできません。
学習を習慣化するためのポイント
ここからは、学習を習慣化するための具体的な方法について説明します。
学習の習慣化なしに韓国語習得はできないと認識する
既に触れた通り、韓国語習得は数年かかるスキルの習得であるため、学習の習慣化なしには習得は絶対にできません。
まずはこのことを認識して、マインドセットをしっかりと持つことがとても大事です。
韓国語学習を始める前にまずは習慣化から始める
韓国語学習を始める前にまずは毎日続ける習慣化から始めます。
私たちはそれまでしていなかったことを始める時に、いきなりしようと思ってもなかなかできません。
韓国語を始めるのであれば、本格的な勉強をいきなり始める前に、一日目はまずテキストを開いてパラパラとめくって見てみる程度のことから始めてもOKです。
二日目も同じようにテキストを開いてまずは1ページだけ勉強してみる、翌日は更に1ページする、といった具合に学習量や内容ではなく、とにかく毎日続けることをできるようになることを最優先にします。
そして、いきなり1カ月継続しようといった継続目標を立てるのではなく、まず3日程度から始め、それを繰り返すようにすると習慣化がしやすいです。
学習の目的、目標、計画を決めて学習する
学習を始める前に、明確な学習目的、目標、計画を決めます。
これらを決めることで、自分が何を目指してどうやって学習を進めていくのかの大体の道筋が一旦見えるようになります。
そして、学習目的や目標をもとに具体的な学習計画を立てて、それをもとに学習を進めていくことで学習の習慣化もできるようになります。
また計画を立てる時に実践が可能かどうかをしっかりと考えれば、負荷のかかり過ぎた勉強をして計画倒れになることもありません。
毎日必ずしている行動の前後に韓国語学習をセットする
日常生活の中で必ずしているルーティンの行動の前後に韓国語学習をセットすることも習慣化するポイントです。
例えば、入浴後に韓国語を勉強すると決めてするということです。勉強する時間が毎日違う、気が向いたらするという考え方で勉強をすると習慣化はなかなかできません。
学習後に学習記録をつける
韓国語学習が終わったら簡単な学習記録をつけることも習慣化に有効です。
学習記録を毎日書くことで、学習をした事実が記録に残り、それが積み重なっている実感があるので継続や習慣化に結び付きやすくなります。
また、学習記録は習慣化に有効なだけではなく、自分がした勉強や成果を文字に書いて振り返ることで現状や改善点などの把握もできるため、自分の学習効果を高める効果もあります。
まとめ
今回の記事では、韓国語習得に成功するために最も重要なポイントである学習の習慣化について説明してきました。
繰り返しになりますが、韓国語という語学スキルを身に付けるには学習の習慣化は必須条件です。韓国語を習得したい、話せるようになりたいと韓国語学習を始める人は多いです。
ですが、一番初めのハングルの時点で既に学習の継続ができずに挫折してやめてしまう人もいるのが実情です。韓国語習得は、韓国語そのものよりもむしろ学習の習慣化の方が人によっては難しいかもしれません。
まずは学習の習慣化をできるようになることを最優先にして下さい。
◇経歴
日本、韓国の企業で通訳・翻訳、アシスタントとして勤務
日本にて韓国語講師として5年勤務
フィリピンにてフリーの通訳として英語、韓国語、日本語の3言語の通訳を担当
◇資格
韓国語能力試験(TOPIK)6級
延世大学校韓国語教員養成課程修了
◇海外渡航経験
ワーキングホリデーにてソウルの企業数社で通訳・翻訳、セールス、マーケティングを担当
韓国語習得のための留学5回(一般韓国語、ビジネス韓国語)
延世大学校にて韓国人と共に韓国語教育について学ぶ
◇自己紹介
韓国語学習コンサルタント
韓国語講師
講座構築コンサルタント
オンラインで韓国語学習に悩みを持つ学習者の問題解決をする韓国語学習コンサルタント、韓国語講師として韓国語習得に成功する学習法や練習法も指導しています。
また、英語と韓国語習得に成功した経験とカリキュラム構築、教材作成の経験を活かし講座構築の方法をあらゆるジャンルのプロに指導するコンサルタントとしても活動しています。
海外就職でフィリピンのセブに移住して5年半在住、現在はタイのチェンマイに住んでいます。
外国語に興味があり、英語、韓国語(ビジネスレベル)、中国語(中級)、現在はタイ語習得を目標に勉強しています。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.