今回は、英語で「喪失感」と言う方法を解説していきますよ!
そもそもの意味や、関連用語についてもご紹介していくので英会話の参考にしてみてください。へこんだ時に思い出したい英語のフレーズもあるので、覚えておいて心の中で唱えるのもおすすめです。
喪失感とは
まずは、そもそも「喪失感」とはどのようなものなのか解説しておきましょう。「喪失感」とは、心に何もなくなったようなつらい感覚のことを言います。
その結果、何に対しても興味が抱けなくなったり、何をするにも億劫に感じたりします。食欲がなくなったり、睡眠が上手く取れない、メンタルが落ちるなどの症状が現れることも。
喪失感を抱く原因に、以下の3つの感情があると言われています。
他人を責める感情
失った人を責める感情
自分がいけなかったのだと思う心は悪い結果をもたらすこともあります。責任感が強すぎるのもよくないかもしれませんね。また、逆に自分ではなく他人を責めることによって自分の心が空っぽになることもあります。失った人を責める行動もショックが大きいため、喪失感を抱きやすくなります。
feeling/sense of loss
「喪失感」は、英語でfeeling/sense of lossと表現します。
feelingもsenseもここでは同じような意味なので、どちらか好きな方を使って構いません。直訳すると、「失うことの気持ち」「失うことの感覚」です。
彼は喪失感を抱いているに違いないから、私たちは彼を一人にしておいた方がいい
類義語シリーズ
では、ここからは「喪失感」の類義語を学んでいきます。
「喪失感」と似た意味を持つ英単語をセットで覚えると英語力を効率的に上げることができます。
虚無感 void
「喪失感」と似た意味の言葉「虚無感」は、英語でvoidと言います。辞書で調べてみると、以下のような言葉が出てきます。
メアリーは、その事故を目撃してから虚無感に襲われている
voidは人が感じる感情だけでなく、物理的な「何もない空間」という意味でも使われます。また、voidの同義語にはblankやemptinessもあり、こちらは「何もない空間」「空所」といった意味になります。
voidが形容詞として使われると、「形法的か結合力を欠くさま」という意味になるのでこちらも覚えておきましょう。
空虚感 feeling of emptiness
「空虚感」も、「喪失感」や「虚無感」と似た言葉ですよね。「空虚感」は、英語でfeeling of emptinessと表現します。ふと悲しい気持ちやむなしい気持ちになる時、何もやる気が起きない時などに使います。
emptinessは先ほども出てきましたね。こちらは「何もないこと」というような意味で、形容詞のemptyの方が馴染みがあると思います。こちらは「空っぽの」という意味です。
ほとんどすべてのお金を失ってしまった…空虚感に押しつぶされてる
欠落感 a sense of scarcity
「欠落感」は、英語でa sense of scarcityと表現します。
scarcityは名詞で、「不足」や「欠乏」「食糧難」「まれなこと」「希少(性)」と訳します。交換の日本語訳は「欠落感」を表すには適していないので、この場合「不足」や「欠如」を採用することになります。
就活中、欠落感を感じたことってない?
空白感 emptiness
emptinessは、「空白感」という日本語に置き換えることもできます。空っぽな状態をイメージしましょう。
幸せに生きたいのなら、空白感を感じずにいることがとても大事だ
皆さんは、空虚感と虚無感の意味の違いを説明してと言われたらサッとできますか?英語ではそれぞれ違う単語をご紹介しましたが、どう違うのかと言われたらちょっと答えづらいですよね。
ざっくりと違いを説明するならば、空虚感は何かが欠けていることでむなしい気持ちであり、虚無感はあらゆることに価値を見いだせずにむなしい気持ちであることです。どちらもむなしい気持ちであることには変わりありませんが、そう感じる理由が異なるのですね。ですから、正確に言えば使い方が間違っている例もあります。
しかし、どちらを使ってもそこまで違和感は出ず、この場合は空虚感と虚無感の違いをしっかりと認識しているかどうかで相手の受け取り方が異なります。
例えば、ペットロスになって「空虚感に苦しむ」と言うとしましょう。空虚感を正しく認識している人であれば、ペットを失ったことに対してむなしい気持ちを抱いているとわかります。これを「虚無感に苦しむ」と表現した場合、ペットロスによって何においても価値を見いだせない状態になります。
ちなみに、「空虚感を感じる」や「虚無感を感じる」は正確には間違った日本語です。「馬から落馬する」のように意味が二重になってしまっているので、「虚無感を覚える」や「空虚感を抱く」などの動詞を使います。
「空虚感」も「虚無感」も、英語ではfeeling of emptinessやsense of voidなどで表せます。さらに例文を追加しておきましょう。
人は空虚感を抱いている時、大抵ミスをしやすくなる
are struggling with~は「~に苦しめられている」という意味合いです。病気などでよく使います。
気持ちを立て直す名言
では、ここからは英語のフレーズをいくつかご紹介します!
喪失感や虚無感を抱いた時、そこから這い上がるために覚えておきたい表現です。文法解説も付けています。
―ジョージ・バーナード・ショー(アイルランドの作家(ノーベル文学賞受賞)、政治家、教育家)
A life spent making mistakes is not only more honorable, but more useful than a life spent doing nothing.
― George Bernard Shaw
honorableは上記の日本語訳に合わせると「あっぱれ」となります。主語がちょっと長いのでわかりにくいかもしれませんが、A life spent making mistakesまでが主語で、その後に続くisが動詞です。
そして比較級で使われるthan以降が、先述した内容と比較するものになります。ここではa life spent doing nothing「何もしなかった人生」ですね。
間違いの内容にもよるでしょうけれど、大抵は成功より失敗から学べます。失敗してへこんだ時に思い出したいフレーズですね。
― ミッキー・ルーニー(アメリカの俳優、歌手、エンターテイナー)
You always pass failure on the way to success.
―Mickey Rooney
failureは「失敗」という意味で、on the way to~は「~の途中」です。中学生の教科書には、on the way homeという一塊の表現で「家に帰る途中」と載っていることもあります。
似たような言い回しが日本にもあることを考えると、人が考えることというのは世界共通のようですね。失敗なくして成功はない、確かにそんな時もあります。
― サミュエル・ベケット(アイルランド出身のフランスの劇作家、小説家、詩人、ノーベル文学賞受賞)
Ever tried. Ever failed. No matter. Try Again. Fail again. Fail better.
― Samuel Beckett
短い文でわかりやすくまとめられたフレーズです。Fail betterは「より良く失敗する」という意味で、失敗=悪いことという印象をポジティブに変えた言葉です。No matterは「関係ない」という意味合いで使います。
まとめ
「喪失感」にまつわる英語表現、覚えられたでしょうか。lossやemptinessなど、英語でも似たような言葉がいくつか出てきたので類義語として覚えてしまいましょう!
こういうネガティブな気持ちを抱くことがあるからこそ、ポジティブなフレーズを覚えて実際に心の中で唱えてみるのも良いですね。英語の勉強にもなり一石二鳥です。
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.