今回は、英語で「子守歌」はどう表現するのか、また、おすすめの英語の子守歌をご紹介していきます!
「子守歌」と言えば「ララバイ」が思い浮かんだ方もいると思いますが、果たしてこの単語をそのまま使って良いのでしょうか。他の言い方や子供にとってわかりやすい表現も学習していきましょう。
「子守唄」は英語で?
英語で「子守歌」という意味を示す単語は実は複数あります。
一般的な単語以外にも、英語圏で子供に合わせて簡単な言葉に直しているものや、地域によってよく使う英単語などもあります。以下で見ていきましょう!
lullaby
「子守歌」として一般的に使われるのはlullabyです。
日本語にもなっている「ララバイ」ですが、なんとなく「バイ」という音につられてさよならの時の挨拶のように勘違いされていることがあります。正しい意味を覚えておきましょう。
子守歌、いくつ知ってる?
cradle song
cradleを英語辞書で引いてみると「〔幼児の〕揺り籠、揺籃 《the ~》幼年時代、幼児期」と出てきます。
あまり親しみがない単語かもしれませんが、子供のための歌であることを示しています。
英語の子守歌で一番有名なのは何?
bedtime song
夜、ベッドで寝る時に聞く歌であることから、そのままbedtime songと言うこともあります。
この時、bedとtimeの間を開けないようにしましょう。ちなみに、おとぎ話はbed time storyと言います。
子供の時、いつも子守歌を聞いてたな。大好きな歌だった
nursery rhyme
nursery rhymeは、日本語だと「童謡」や「わらべ歌」と訳すことがあります。
nurseryは幼稚園や保育園に関する言葉の中によく出てくる単語です。nursery rhymeは英語で月や数を覚えやすくするための歌を指しており、子供がものを覚える時に使われたりします。
わらべ歌は子どもたちにとってとても便利だと思う
nighttime song
nighttime songは、直訳すると「夜の時間の歌」ですから「子守歌」であるとすぐに想像がつきますね。
この単語はイギリスの一部の地域で使われやすく、lullabyという単語では難しいと感じる小さい子どもに使うことがあります。
子供に子守歌を歌うのはよく知られた方法です
おすすめの英語の子守唄
では、ここからはおすすめの英語の子守歌をご紹介しましょう!子供に向けた歌なので簡単な歌詞も多く、英語学習初心者が学ぶ教材としてもうってつけです。
英語の子守歌と言えばマザーグースです。日本人も聞いたことがあるような有名な歌が多いので、新たにメロディーを覚える必要がない点がメリットです。ゆっくり歌うので簡単でしょう。
ただし、使われている単語が古いことや、韻を踏んでいるためネイティブ以外にはわかりにくい表現が出てくることもあるので、実際に子守歌として使うなら選ぶ必要がありそうです。
Rock-a-bye Baby
Rock-a-bye Babyは、日本語にすると「ゆらゆら赤ちゃん」という意味合いです。rock a babyは「赤ちゃんを揺らす」という意味なので覚えてみてくださいね。
では、Rock-a-bye Babyの1番の歌詞をご紹介します。読んでみてどこまで理解できるかチャレンジしてみてください。
When the wind blows, the cradle will rock
When the bough breaks, the cradle will fall
And down will come baby, cradle and all
ゆらゆら赤ちゃん 木のてっぺんで
風が吹いたらゆりかごは揺れます
大きな枝が折れたらゆりかごは落ちていきます
ゆりかごと赤ちゃんみんな落ちてきます
引用:https://www.english-with-yuusensei.com/english-lullaby/#google_vignette
こうして改めて歌詞を見てみると、子守歌なのに怖い内容ですよね。英語の子供向けの歌はこういった内容が意外と多い気がします。
歌詞には、私たちが普段触れている英語とはちょっと違ったフレーズや言い回しが出てきたりするので少し考えて訳さなければならないものもあったかもしれませんね。
覚えておくべき単語としては、以下のものが挙げられます。
cradle ゆりかご
これは先ほど「子守歌」を英語で何と言うか解説した時に出てきましたよね。
bough 大きな枝
単なる枝ではなく、「大きな」と形容詞も含めて名詞として覚えておきましょう。
drowse うとうとする
動詞がわからないと訳せないのでこちらも要暗記です。
cozy and fair 心地よくて美しい
「セットとして覚えておくべきフレーズなので、何度も言って音を頭に染み込ませましょう。
Lullaby and Goodnight
では、次の子守歌をご紹介します!こちらも有名なメロディーですが、英語の歌詞を知っている日本人は少ないでしょうね。
もとは19世紀のドイツの作曲家、ヨハネス・ブラームスが作った曲に後から歌詞が付けられたものです。Lullaby and Goodnightは、「子守唄を歌っておやすみなさい」と訳されています。
May the moon’s silvery beams
Bring you sweet dreams
子守唄を歌っておやすみなさい
空のお星さまは明るい
月が銀色の光線があなたにいい夢をもたらすように
Close your eyes now and rest
May these hours be blessed
Til the sky’s bright with dawn
When you wake with a yawn
目を閉じておやすみなさい
あくびをして目覚める夜明けで空が明るくなるまでの時間が神に祝福されますように
引用:https://www.english-with-yuusensei.com/english-lullaby/#google_vignette
こちらは何とも優しい、まさに子守歌といった歌詞ですね!単語も易しいものばかりが使われているので、お父さんお母さんが歌うのにそこまでの抵抗はないように思います。
Til the sky’s bright with dawnのところには省略形が使われていますが、曲に合わせるためにこのように調整されているものも見かけます。
Star Light, Star bright
こちらは「明るいお星様、輝くお星様」という子守歌です。
lightとbrightが韻を踏んでいることがわかりますね。このような韻を踏んでいるものや、同音異義語を日本語訳するのはかなり難しいため、原語で知っているとより楽しめます。では、歌詞を見てみましょう。
First star I see tonight
I wish I may, I wish I might
Have the wish I wish tonight.
明るい星。輝く星
今夜見る一番星さん
どうか今夜のお願いが
叶いますように願っています
どうでしょう。使っている単語は簡単なものですが、ちょっと普段見ている文法とは違って詩的な表現が多いので訳しにくくなっています。
題名からしてトリッキーで、Star light, star bright,は、名詞と形容詞の場所が入れ替わっていますよね。形容詞+名詞という語順でなければ、学校では×になってしまうはず。次のFirst star I see tonightも、普通ならI see the first star tonight.と、主語+動詞で始めなければいけないルールがめちゃくちゃになっています。
歌詞や詩にはこのような語順の入れ替えはよくあることで、ネイティブスピーカーではない英語学習者からしてみるとかなり難易度が上がります。
Row, row, row your boat
最後に「こげこげ ボート」をご紹介します。
Gently down the stream.
Merrily, merrily, merrily, merrily
Life is but a dream
ボートを漕いで 漕いで
流れに優しく下っていくよ
陽気に楽しく
夢でしかない人生さ
何度も繰り返されるrowは「〜を漕ぐ」という動詞、merrilyは副詞で「陽気に」という意味です。この語感が耳に心地よく、子供たちが寝入るのに向いた歌になっています。お父さんお母さんがすぐに暗記できる長さなのも良いですね。
まとめ
パパママが英語の子守歌を覚えて子供に毎晩聞かせれば、英語に親しみを持ってくれるようになるかもしれませんね。
英語耳を作るためにはキレイな発音を身に付けなければならないので、子供に英語を教えるなら親も頑張らねばなりません。
知識として歌詞を知っていれば海外の方との話も弾むでしょうし、歌ならではの言い回しや新しい単語が学べるので英語学習教材としてもおすすめです。

◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.