英語を学んでいると、様々な「困難」に直面しますよね。相手の英語が聞き取れなかったり、言いたい言葉がすぐに出てこなかったりと、「困難」の連続です。
では、そんな「困難」を英語でなんと言うか皆さんご存じでしょうか?何も浮かばない、という方も心配ご無用です!この記事では、さまざまな困難なシチュエーションで使える実用的な英語フレーズをご紹介します。
日常会話やビジネスの場面で、「困っていること」「大変なこと」を的確に表現できれば、困難そのものを乗り越えるチャンスにも繋がります。
「困難」を表すフレーズ
例えば、「この仕事を終わらせるのは困難だ」「この壁を乗り越えなければいけない」といった文章は、英語でどのように言えばいいのでしょうか。
この記事を最後まで読めば、様々なシチュエーションに対応できる英語表現が身に付けられます。さっそく見ていきましょう!
difficulty
「difficult」は何かが難しいことを示す形容詞で、日常的によく使われます。同じ意味を持つ名詞の「difficulty」は、「困難」や「難しさ」を意味し、特にスキルや努力が必要な場面や、苦労が伴う状況を表現する際に使用されます。
どちらも意味は似ていますが、「~をするのが難しい」と表現したいとき、単語の使い方に注意が必要です。
「difficult」は「to不定詞」や「ing形」と一緒に使われますが、一方の「difficulty」は「ing形」や「in + -ing形」とセットで使われます。「difficulty」は不可算名詞(数えられない名詞)のため、うっかり複数形にしたり、「a」をつけないように気を付けてください。
新しい言語を学ぶのは難しいこともあるけど、最終的にはとてもやりがいがあるよ。
サプライズパーティの計画には難しさもあったけど、全然やる価値があったよ。
dilemma
「困難」な状況には実際に起こっている出来事だけでなく、精神的なものもありますよね。
「板挟み」や「葛藤」といった精神的な困難を表現したいとき、英語では「dilemma」という単語が使えます。日本語の「ジレンマ」と同じように、どの選択肢を選んでもデメリットや難点が伴うのが分かっているものの、決断をしなければならないという状況を指します。
発音は「ジレンマ」ではなく、「ディレンマ」に近いのがポイント。自分の葛藤を相手にしっかり伝えるためにも、正しい発音を練習しておきましょう。
今、ジレンマに陥ってるんだ。今夜友達と遊びたいけど、宿題も終わらせないといけないんだ。
このレストランで何を注文するかでジレンマを抱えてるんだ。パスタもおいしそうだけど、バーガーも魅力的だよね!
hurdle
「Hurdle」という表現は、英語でも日本語でも「障害」という意味で比喩的に用いられます。
特に「ハードル競技」のイメージから派生した表現ですが、英語でも同じように乗り越えるべき困難を指すときに利用されます。具体的には、日本語の「壁を乗り越える」に当てはまる、「get over the hurdle」という表現があります。ここでの「get over」は「乗り切る」「乗り越える」という意味になります。
異なる文化に慣れることは、海外に引っ越したときには障害でした。
公の場で話すことへの不安を克服するのは大変でした。
trouble
日本語で「トラブル」と言うように、「trouble」には「問題」や「心配」、「困難」「迷惑」といった意味合いがあります。
厄介な状況や難題によって引き起こされるマイナスな感情を表現することができます。「difficulty」と同じく、「trouble」も不可算名詞。複数形や「a」は使わないようにしましょう。
「ing形」や「in + -ing形」を繋げると「~するのが困難である」という意味になります。他の使用例としては、「be/get in trouble」 で「困ったことになる」、「cause trouble」で「面倒なことを引き起こす」「迷惑をかける」といったものが挙げられます。
新しいソフトウェアの使い方に何か問題があれば、遠慮せずに聞いてくださいね。
また宿題を忘れたんだ。先生に怒られちゃうかもしれない。
トラブルを引き起こしたくなかったので、口論中はただ黙っていたんだ。
arduousness
「arduousness」は「骨の折れること」を表す名詞で、これまで紹介してきた表現よりも、より一層の努力を要する状況に対して使われます。
会話の中では、「骨の折れるような」「困難な」という同じ意味で、形容詞の「arduous」を使うことが多いです。
通常、カジュアルな会話ではあまり使われず、ビジネスの場面やアカデミックな文章でよく用いられる言葉です。「arduous」を友人に使うと、やや硬い印象を与えるかもしれません。日常会話では「difficulty」や「trouble」に置き換えるなど、シーンに応じて使い分けが必要です。
新しいビジネスを始める苦労は軽視できません。
マラソンを走ることは大変な任務かもしれません。
困難な時に使えるフレーズ
ここまで「困難」を表す様々な単語を見てきました。
このセクションでは、実際に困難な状況に直面したときに使える「イディオム」や「フレーズ」をいくつかご紹介します。苦しい時にサラッと言えたらかっこいいものばかりです。
こっそり練習して、周りを驚かせましょう!
weather the storm
このフレーズは元々、船が嵐に見舞われ、その場にとどまって嵐が去るのをじっと耐え忍ぶ様子を描写しています。
普段の会話では、「困難」や「危機」を切り抜けるという意味でよく使われ、難しい時期を乗り越えるという意味が込められています。また、「weather」 が「天気」という名詞ではなく、「乗り越える」という動詞として用いられているのがポイント。
仕事で一日大変だった後、良い本を読んでリラックスして困難を乗り越えています。
仲間と団結して、来週の試験の難関を一緒に乗り越えよう。
hang in there
洋服ハンガー(hanger)のイメージ通り、「hang」は「~をつるす」という動詞です。
「Hang in there」を文字通り解釈すると「ぶらさがれ」となりますが、実際には困難に直面している人に対して、「そのまま頑張って」という応援のイディオムとしてよく使われます。
「there」は具体的な場所ではなく、相手が置かれている厳しい状況を示しています。このフレーズは、相手を励ます意味合いで、命令形で使われることが多いです。
試験は大変だろうけど、頑張れば乗り越えられるよ。
プロジェクトももうすぐ終わるよ。あとちょっと頑張って!
まとめ
いかがだったでしょうか。この記事では、「困難」「障害」「ジレンマ」など、難しい場面に直面した際に使える様々な表現をご紹介しました。
普段の生活で使えそうな表現は見つかりましたか?辛い状況や感情を英語で正しく伝えられるようになると、アドバイスやサポートも貰いやすくなるはずです。気に入った表現をたくさん練習しておきましょう!

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.